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2007年の汽車旅3-2(近畿日本鉄道伊賀線フォーエヴァー) [汽車旅2007]

オマタセ、ベイベー。レッツ・ダンシング。

近鉄養老線の終点桑名でJR東海関西本線に乗り換え。電車の運行本数は近鉄名古屋線が圧倒的に多く、単線が多い関西本線では打つ手がないような雰囲気で、増発が難しいため、ラッシュ時は増結でしのいでいる。

3番線に特急〈(ワイドビュー)南紀1号〉紀伊勝浦行きが到着するものの、グリーン車なし。キハ85系に置き換えた当初は1号車にパノラマタイプのグリーン車を連結していたが、利用客が少なく、エル特急〈(ワイドビュー)ひだ〉に転用されてしまった。ちなみに一部の日は特急〈(ワイドビュー)南紀〉もグリーン車を連結しているが、キロ85形ではなく、キロハ84形のような気がする。また、この日の特急〈(ワイドビュー)南紀1号〉紀伊勝浦行きは4両編成だが、1両10人ほどの乗車である。

8時35分発の普通電車亀山行き(クモハ313-3013:ボックスシート&ロングシートのセミクロスシート)へ。313系3000番台6両編成なのはさいわいで、ボックスシートに陣取ることができた。また、隣りの2番線には313系1500番台の普通電車名古屋行きが到着。満員御礼の3両編成だが、転換クロスシートとロングシートのセミクロスシートである。どうやら、313系1500番台は中央本線だけの運用ではないようである。

四日市は第3セクター、伊勢鉄道伊勢線の乗り換え駅。起点は2つ先の河原田だが、全便四日市発着である。その伊勢鉄道は開業20周年を迎えたが、もとは国鉄伊勢線を引き継いだものである。

内部川(Utsube Liver)を渡る直前、大きく減速し、伊勢鉄道と分岐。特急〈(ワイドビュー)南紀2号〉名古屋行きとすれ違う。

311系や313系シリーズで気になるのは車内のLEDによる情報案内装置は「各駅停車」なのに、種別幕と車掌の放送は「普通電車」であること。どちらか1つに統一できないものだろうか? また、停車中、VVVFインバータの放熱が気になり、車窓がゆがんでいた。

加佐登(Kasado)で211系5000番台&213系5000番台の普通電車名古屋行きと行き違い、9時21分、終点亀山1番線に到着。3番線にJR西日本の気動車が止まっており、乗り換えようとするも、回送で車庫に入るという。運賃箱では売上金の回収を行なっていたため、そんな気はしていたが、方向幕は「回送」にして欲しいところだ(キハ120系シリーズの方向幕は手動回転式)。

その頃、1番線では6両編成のうち、うしろ2両を切り離し、10時21分発の普通電車名古屋行きに備える。方向幕の行先表示にも「普通」があり、一瞬ではあるが「普通 普通」というヘンな表示が出てきたものの、残念ながら撮れなかった。

回送が柘植方へ引き上げたあと、ようやく折り返しの普通列車加茂行きワンマンカー(キハ120 11:ロングシート)が到着。2両ともロングシートである(先ほどの回送はボックスシート&ロングシートのキハ120系300番台が1両連結していた)。

213系5000番台の普通電車が到着すると、乗り換え客が多く、たちまち立客が発生。9時56分、定刻通りに発車すると、回送気動車が放牧をしているかのようにウロウロ。落ち着きのない回送である。また、亀山から先も電化されており、先ほどの213系5000番台がパンダグラフを下ろしておやすみの態勢に入った。電化が途切れると、そこはJR西日本の領土と言ってもいいだろう。

関から伊賀上野まで朝寝。伊賀上野付近で目覚めたのは奇跡かつ幸運だが、普通電車亀山行きの乗車時から睡魔が私の体を襲っていた。まれに自宅最寄り駅を寝過ごしで1駅ほど乗り越してしまうこともあるが、終電間際と旅で寝過ごしは命取りになる。

伊賀上野2番のりばに到着し、目覚めたばかりなので無意識に改札のほうへ向かい、下車。眠気を追っ払ってJR西日本の券売機で近鉄の乗車券を購入し、再び改札へ。ちなみに伊賀上野では普通列車亀山行きワンマンカーと行き違いを行なっており、停車時間は長かった。

向かいの1番のりばは電化されており、近鉄伊賀線のりばで、上野市行き(766:ワンマン運転。夢塗装車)が入線した。伊賀上野はJR西日本管理駅ということもあるのか、車止めには近づかず、普通列車加茂行きワンマンカーにも近づけず、控えめな感じであるが、色はド派手!! 忍者を描いた夢塗装となっており、利用客の中にはド肝を抜き、思わず記念撮影する若い女性がいた。ちなみにこの電車は『トリビアの泉』で紹介されたことがある。

10時51分に発車。ワンマンではあるが、車掌が乗務し、早々ときっぷを拝見。私は伊賀神戸(Iga-Kanbe)までの乗車券を持っていたが、そこで下車する気などなく、某駅まで精算してもらう。思った通りの精算額で、精算券はJR東日本の首都圏と同様、自動改札に対応する磁気券だった。

あっというまに終点上野市1番のりばに到着。向かいの2番のりばには伊賀神戸行き(767:ワンマン運転)が発車を待っており、車掌共々乗り換え、11時01分に発車する。残念ながら、忍者の夢塗装車ではないが、一部の窓には“忍者シール”を貼っている。

茅町(Kayamachi)で上野市行き(ワンマン運転)と行き違い。忍者の夢塗装車のブルーバージョンで、かなり大柄の車掌が乗り移るが、運転士がドアを再開閉したため、“駆け込み乗務”をした模様?!

亀山で雨がポツリ降り出したが、丸山で上野市行き(ワンマン運転)と行き違った時はやんだいたように思えたが、また降り出している。

伊賀線はホームと電車のあいだが広く、そのスキマを埋めるため、車体のドア部分はステップが突起物のような感じで目立つ。わかりやすく言えば、JR東日本の“ミニ新幹線車両”で東北新幹線ホームで使われるステップを常時使用の固定化したようなものである。

「この電車はこの駅まででございます」

近鉄は「終点」という言葉を使いたがらないのは大阪市交通局(大阪市営地下鉄)と同じで、なおかつ、自動放送の声も同一人物(女性)のようにも思えるが、11時30分、終点伊賀神戸5番のりばに到着。伊賀線全線完乗を達成した。

なお、伊賀線は2007年秋の予定で、伊賀鉄道に転換する予定となっている。養老線と同様にレールの幅が異なるため、今後は狭軌ローカル線の切り捨てが進むのかもしれないが、できることなら、全車を忍者の夢塗装車にして、“忍電(忍者電車の略称)”という愛称で親しまれて欲しいと願っている。

降りた直後、2番のりばには大阪線の特急京都・難波行きが停車し、1番のりばは特急名古屋行き『アーバンライナーplus』が通過してゆく。近鉄の特急はすべて座席指定制なのに愛称がないのは不思議だ。名阪ノンストップのエースは特急〈アーバンライナー〉、名古屋-賢島間は特急〈パール〉、京都-賢島間は特急〈伊勢志摩ライナー〉、名阪ノンストップではない便を特急〈バッファロー〉と命名したほうがわかりやすいだろう。あとは実現することを願うのみ。

特急京都・難波行き発車後、急行上本町行き(2768:弱冷車)が到着し、11時34分に発車。前から5両目はトイレがついており、その隣りだけボックスシート。ほかはすべてロングシートとなっている。また、化粧板は大理石のようなグレーとなっており、7020系と同様。近年の近鉄通勤車はこれが標準のようである。

榛原(Haibara)まで各駅に停まり、12時11分、桜井に到着。下車して、『Heart-in桜井店』で昼食を購入するも、のちにストローを入れなければならないところ、ワリバシを入れており、あきれた。ちなみに購入したのは菓子パンと紙パックのコーヒーで、旅先の昼食としては“標準的”なものである。

ここからはJR西日本桜井線を利用。12時26分発の普通電車奈良行きワンマンカー(クモハ105-510)へ。和歌山を9時50分に発車したロングラン電車で、近年は利用者の要望が多いのか、トイレがついているものの、そこだけ体質改善車と化している。車内は戸袋窓もあり、体質改善車ではなく、そのような工事も行なわれないだろう。

難読の京終(Kyobate)を過ぎ、車内では今や普及の傾向にあるケータイのワンセグを見る女性がいるのはいいものの、小学校低学年と思われる男の子が40代と思われるお母さんに口づけをしようとした?! さすがにお母さんは横にそむいたが、ビックリする光景だった。

関西本線に合流し、13時05分、終点奈良1番のりばに到着した。高架化工事の真っ最中で、ホームの配線も大幅に変わっているのだった。

さて、3番のりばには201系体質改善車の各駅停車JR難波行きが発車を待っているが、車内はガラガラ。経費節減なのか、デザインの都合なのか、車内の照明はグローブがかかっていないのが印象に残る。103系・113系シリーズ・115系シリーズの体質改善車ではムリヤリつけた印象があるだけにサッパリしていていいと思う。

奈良で下車し、旧駅舎は移転されて保存はしているものの、一般公開はされない模様だ。栄誉ある駅舎を大切に守るためなのだろう。それとも高架化されたら、なんらかのカタチで再オープンをするのだろうか?

散策中に雨が激しくなり、奈良に戻って2番のりばへ。関西本線16時29分発の区間快速JR難波行き(6号車クモハ221-15)に乗る。

奈良発車時、車掌は翌日、奈良県知事選挙の投票をお願いする放送を流す。

王子到着目前、進行方向右側にはSLのD51が静態保存。上屋があるので、保存状態はよさそうだ。ちなみに王子では103系の始発、各駅停車JR難波行きに接続をとる。

王子発車後、先頭6号車の乗務員室では進行方向右側のワイパーも動かしていた。たいてい、雨の日は運転士側しかワイパーを使わないものだが、立ちんぼではあるが、前面展望客へのサービスなのだろう。

久宝寺で201系体質改善車の各駅停車JR難波行きに接続。区間快速JR難波行きとは対照的に各駅停車JR難波行きはガラガラ。ちなみに関西本線に移籍した201系体質改善車は車内に号車札(シールだけど)が設けられた。

久宝寺発車後、車掌は翌日の大阪府知事選挙の投票お願い放送を流す。投票開始時刻の7時を「ななじ」と言っており、違和感がある。「しちじ」が正当なのだが、地方によって流儀が違うのだろうか。

東部市場前を通過すると、ノロノロ運転に。そして、高架を下りると、阪和線直通ルートをもう1本増やして複線化するのかどうかはわからないが、工事をしていた。

新今宮では「地下鉄線はお乗り換えです」と案内していたが、これは大阪市営地下鉄動物園前のことである。また、今宮までは大阪環状線と並行している。ちなみに区間快速のJR難波行きは通過するが、大阪方面天王寺行きは停まる。これは天王寺or新今宮から大阪環状線に入るからである(どちらなのかわからず、このような文章ですいません)。

区間快速は大和路快速と停車駅の数に差がないだけに、今後は大和路快速の加茂-王子間を途中、木津、奈良にしぼり、各駅停車を奈良線直通運転に改めて、速達性を強調したほうがいいと思う。ただ、長年、113系時代から停車駅を変えていないことや福知山線脱線事故があるだけに難しいのかもしれない。

地下へもぐり、17時12分、終点JR難波2番のりばに到着した。

★備考

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コメント 4

葉詩美

私も南紀6号ではありますが津まで乗りました。発車前に南紀を見たら場所が気に入らなかったので紀伊勝浦で場所を変更。パノラマの2列目に余裕で座ることが出来た。パノラマなのはパノラマだが1列目に座ったら電光表示板見れなかったであろう。。あとは近鉄以外とおったか降りたかの駅です。関西線の201系グリーンはこの写真で初めて見ました。貴重じゃないかなと思います。関西は古いのを利用する方ですし関東の方は新型をドンドン導入する方と別れますね。
by 葉詩美 (2007-04-21 07:01) 

岸田法眼

どうもありがとうございます。

黄緑の201系ですが、昔、鉄道模型で山手線バージョンが売っておりました。先頭車の白帯は余計ですが、ようやく実車が登場したことになります。

JR東日本は新型車両を投入し過ぎのような気もしますけどね。
by 岸田法眼 (2007-04-21 15:10) 

サットン

こんばんは。
7時の発音ですが、1時との聞き違いを防止するためナナジと発音しているのではないでしょうか。数字の伝達ミスが命取りになる運輸関係や軍隊でよくあるケースだと思いますが。
by サットン (2007-05-12 20:30) 

岸田法眼

サットンさん、本日2回目のコメントありがとうございます。

うーん、私は関東圏の人間なので、“なんだかなぁー”というのがありますね。

「しちじ」と「いちじ」ですか? 1時は午前のことで、午後は13時ですからねぇー。たぶん、地方によって時報の呼び方は異なるのでしょう。

余談ですが、エスカレーターの立ち乗りですが、垂井を境に西は右、東は左になっているそうです。また、その片側は御存知のように“お急ぎ用”とふりわけています。
by 岸田法眼 (2007-05-12 20:39) 

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