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特急〈りょうもう〉ソラカラちゃんラッピング列車フォーエヴァー Flash Version. [汽車旅2013番外編]

特急〈フレッシュひたち〉651系、E653系フォーエヴァー総集編 [汽車旅2013番外編]

①JR東日本651系

2002年12月29日(土曜日)、JR東日本常磐線の普通電車上野行きは勝田へ到着。私はここで特急〈フレッシュひたち64号〉上野行き最終(8号車クハ650-4:自由席)に乗り換える。青春18きっぷでは利用できないので、乗車券と自由席特急券を買わなければならないが、臨時快速〈SENDAI光のページェント号〉仙台行きの遅れが大いに響き、車内精算することにした。

IMG_0052(勝田).jpg
 
651系は特急〈スーパーひたち〉用の車両で、2002年12月1日(日曜日)から特急〈フレッシュひたち〉にも使われるようになった。上野―勝田間の愛称を特急〈フレッシュひたち〉に統一することになったからだ。ダイヤ改正以前の同区間は、エル特急〈スーパーひたち〉と特急〈フレッシュひたち〉が共存し、停車駅や所要時間がほぼ同じだった。エル特急〈スーパーひたち〉は、上野―水戸間ノンストップ運転が基本のため、“愛称格差”を徹底させた。
 
特急〈フレッシュひたち64号〉上野行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
我孫子1クハ650-2指定席
 2モハ650-102指定席
 3モハ651-102×指定席
 4サロ651-2グリーン車
 5モハ650-2指定席
 6モハ651-2×自由席
 7クハ651-2自由席
 8クハ650-4自由席
 9モハ650-4自由席
 10モハ651-4×指定席
勝田11クハ651-101指定席

なお、2002年12月1日(日曜日)からJR東日本は「エル特急」の呼称をやめている。  

21時44分に発車。651系はMAX130㎞/hをマークすると、車内の情報案内装置で、誇らしげに表示するが、E653系にはない。また、藤代を通過すると、交流電化から直流電化に切り替える際、651系は車内の照明が一部を除き一時的に暗くなる。2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正以降、常磐線電流切り替えエリアで、車内の照明が一時的に暗くなる定期列車の車両は651系だけとなり、“ひと昔前”の車両になってしまった印象がある。  

22時40分、我孫子に到着し、2002年の汽車旅はゲームセット!! 25時間20分後には2003年を迎えるのであった。

②JR東日本E653系その1

2007年5月3日(木曜日・憲法記念日)、JR東日本常磐線土浦へ。券売機でJR四国のオレンジカードを入れて、自由席特急券(900円)を購入。1番線へ下りると、ちょうど特別快速が到着したものの、車内はガラガラである。



特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行き(9号車モハE65319:自由席:勝田止まり)に乗る。車内はラッシュさながらで、客室へも進めないありさま。あわただしい1分停車で1115分に発車した。

特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
勝田11クハE653-103指定席、勝田止まり
 10モハE652-19指定席、勝田止まり
 9モハE653-19自由席、勝田止まり
 8クハE652-103自由席、勝田止まり
 7クハE653-7自由席
 6モハE652-13自由席
 5モハE653-13自由席
 4サハE653-7指定席
 3モハE652-14指定席
 2モハE653-14指定席
土浦1クハE652-7指定席
1~7号車の車体腰部はグリーンレイク
8~11号車の車体腰部はオレンジパーシオン
※全席ファミコンシート  

近年、JR東日本は指定席券売機の設置を進めているが、オレンジカードやSuicaが使えないのは難点である。新幹線もJR東海共々、昔からオレンジカードが使えず、理解できない。いずれはSuicaICOCATOICAといったICカードが使えるようにしないとダメだろう。また、新幹線の自由席利用の場合のみ、自動改札で“タッチ&ゴー”できるようにしたらどうだろうか?

特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行きは石岡へ到着。進行方向右側の奥はかつて、鹿島鉄道鉾田線の起点だったが、2007331日(土曜日)に営業終了となってから、1か月たったばかりだというのに、石岡機関区とレールのほとんどは撤去されており、ボロボロのホームが残っている程度だった。特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行き混雑乗車しているのため、撮影していない。

水戸までこの状態かと思ったが、意外にも友部で大量に降り、デッキの人口圧迫状態が解消された。9号車自由席の立客はほぼなくなったが、携帯ゲーム機に夢中の青年だけはデッキに残っていた。

自由席混雑の影響で、車販のワゴンは10号車指定席水戸寄りのデッキで足止め。車掌も通れないありさまである。JR東日本は2007318日(日曜日)のダイヤ改正で、管内のみを走る新幹線と特急は全面禁煙となったのだから、今度は全車指定席制にしたらどうだろう。特急料金を払っているにもかかわらず、坐れないようでは“払って損した”と思いたくなる。特急料金を払って乗る以上、必ず坐れるようにして欲しい(参考までに、2013年5月5・6日運転予定の臨時特急〈フレッシュひたち92号〉上野行きは、全車指定席である)。

友部を発車すると、進行方向左側の車窓は水田。ゴールデンウイークとはいえ、農家の人々にとっては過酷なシーズンの開幕でもある。

いつもは進行方向右側に坐るものの、残念ながら混雑のため、進行方向左側の空いた席にありつくのが精一杯だった。



特急〈フレッシュひたち〉でおなじみ、E653系の座席は座面も動かすことができる“ファミコンシート”で、JR東日本特急普通車の標準座席となっている。ちなみに“ファミコンシート”は私が命名したが、その理由は“ボタンがABボタンみたいだから”である(209系以降、安っぽい座席が多い気がする)。

水戸で立客は完全にいなくなり、那珂川を渡ると、勝田は近い。特急〈スーパーひたち〉でおなじみの651系は車内の旅客情報案内装置は、「ただいまの速度は130/hです」と速さをアピールしているが、E653系にはない。また、651系は特急〈フレッシュひたち〉として運転する場合もある。

③JR東日本E653系その2

2008年5月6日(火曜日・振替休日)、JR東日本常磐線高萩へ。この日のしめくくりは特急〈フレッシュひたち52号〉上野行きにしよう。

この日、特急〈フレッシュひたち52号〉上野行きは、いわき―勝田間で臨時延長が行なわれていた。高萩―取手間の自由席特急料金が1780円で、ずいぶん高い。“あれっ?”と思ったら、B特急料金が適用されるのは勝田―上野間なのだった。

ところで、今回のときわ路パスと自由席特急券はJR東日本が導入を進めている特急用の券売機で購入したが、カード投入口にSuicaやオレンジカードを投入しようとしても、受け付けてくれず、クレジットカードのみ。普通の券売機でも使うことはできたのだが、取手までの自由席特急券のタッチパネル表示がないのだ。

P1310093.JPG

特急〈フレッシュひたち52号〉上野行き(5号車モハE653-3:自由席)が到着。7両編成で、車体腰部はブルーオーシャンである。

撮影の都合上、7号車自由席から乗り込むものの、空席がない。できれば誰も坐っていないところがよく、ようやく5号車自由席に空席を見つけた。なおかつ、私の好きな進行方向右側なので、「奇跡」と言ってもいいぐらいだ。いずれにせよ、途中の駅で相席になるのが確実なので、意固地に空席を探さなくてもいいのだが……

特急〈フレッシュひたち52号〉上野行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
取手1クハE652-2指定席
 2モハE653-4指定席
 3モハE652-4指定席
 4サハE653-2指定席
 5モハE653-3自由席
 6モハE652-3自由席
高萩7クハE653-2自由席
 8クハE652-102自由席、勝田で増結
 9モハE653-18自由席、勝田で増結
 10モハE652-18指定席、勝田で増結
 11クハE653-102指定席、勝田で増結
①1~7号車の車体腰部カラーはブルーオーシャン
②8~11号車の車体腰部カラーはオレンジパーシオン
③全席ファミコンシート

常磐線特急はE653系を利用することが多く、今回で5回目。651系は3回しか乗っておらず、特急〈フレッシュひたち〉として1回乗ったこともある。

いわき―勝田間臨時延長の特急〈フレッシュひたち52号〉上野行きは、停車駅がやたらと多く、急行や快速で運転しても差しさわりがないほど。後日調べたところ、停車駅に関しては、国鉄時代に活躍した急行〈ときわ〉とほぼ同じだった。

17時42分、勝田2番線に到着。尋常ではないほど、長蛇の列!! ここでうしろ4両を増結。8~11号車用のE653系の腰部はオレンジパーシオンで、2編成つなげた8両編成の運転はない。

ドッキングが完了すると、一時、車内の照明が切れる。交直流切り替え区間でも照明が切れることのないE653系だが、これは意外だった。

17時46分に勝田を発車し、水戸でついに相席。どうやら、水戸から自由席に立客が出始めたようである。JR東日本は『フレッシュひたち料金回数券』という、トクトクきっぷを発売しており、勝田から水戸まで1枚あたりの自由席特急料金は700円で乗れる。ちなみに『フレッシュひたち料金回数券』は4枚つづりで、指定席用もある。また、発売区間は上野―石岡・勝田・日立間に限られており、料金に乗車券は含まれていない(参考までに上野―水戸・勝田間の自由席特急券はいずれも1300円)。


17時52分に水戸を発車すると、相変わらずの快走だ。ところが、友部到着目前でストップ。停止信号かと思いきや、車内に異常な音がしたため、止まったのだ。夕日は西に沈みかけつつある。

P1310099.JPG

18時13分に運転を再開し、18時15分、定刻より13分遅れて友部へ到着した。ホームは人だかりだが、半分は後続のE531系の普通電車(取手から快速)上野行きを利用する人たちで、定刻より14分遅れの18時16分に発車する。

E653系の特急〈フレッシュひたち45号〉勝田行きと入れ替わるように、定刻より13分遅れの18時26分、石岡へ到着。進行方向左側はかつて存在していた鹿島鉄道鉾田線だが、ホームは残っているものの、レールと車両はなくなり、駐車場に転用された。駐車場が足りないのは都会だけではないらしい。

18時27分に発車し、定刻より15分遅れの18時37分、土浦へ到着。1分後に発車するが、夕日はもう沈んだ。

土浦で立客は客室にあふれ、ひたち野うしくで、E531系の普通電車(取手から快速)上野行きを抜く。ひたち野うしくは平成10年(1998年)3月14日(土曜日)に誕生し、10年経過。住宅開発は順調に進んでいる。この地は昭和60年(1985年)3月17日(日曜日)から9月16日(月曜日・振替休日)まで開催された国際科学技術博覧会(通称、「科学万博」)の期間限定駅、万博中央が設けられていた。

佐貫―藤代間は途中で小貝川を渡るせいか、強風対策工事が完成し、ものものしくなった。2005年12月25日(日曜日)に羽越本線で発生した脱線事故の惨劇を2度と起こさない姿勢が表れている。

藤代を通過し、空調が作動しなくなる。そして、交流電化から直流電化に変わると、再び作動し、取手までは直線が多いため、ブッ飛ばす!!

P1310100.JPG

一戸建てが多くなると、スピードが落ち、定刻より15分遅れの18時53分、取手3番線に到着。デッキは人の数が多く、私は「降りまーす」と言って、道をあけてもらった。取手で降りたのは私だけかもしれない。ちなみに、このあとの快速上野行き(E231系通勤形タイプ)も車両不具合の影響で遅れていた。

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JR東日本日光線107系フォーエヴァー総集編 [汽車旅2013番外編]

①2002年12月28日(土曜日)


IMG_0014.jpg

夜が明け、6時54分、宇都宮に到着。ここでもドアは半自動。私は日光線の普通電車日光行き(クハ106-4)に乗り換える。こちらもドアは半自動だが、E231系近郊形タイプはボタンで開閉できるのに対し、107系はドアを引かなければならない。  

107系は昭和63年(1988年)に登場。急行から普通電車に転用された165系を置き換えるために誕生した。車体は新製したものの、機器類は165系を転用。まるで車体更新車に思えるが、改造車という名目にはなっていない。  

165系は2扉で、最低3両編成でないと運転できないことから、107系はロングシートの3扉とした通勤形電車である。また、車両メーカーには発注せず、すべて自社の工場で製造した。

IMG_0015.jpg
 
クハ106形はトイレを設置しており、その向かい側は2人掛けの“枕木席”となっている。進行方向に向いている場合は好都合の席かもしれないが、それ以外はすべてロングシートのため、常に坐っている人の表情を見るような感じである(1回、211系3000番代で坐ったことがあるが、落ち着かない)。  

日光線は勾配が多い路線のため、クモハ107形に砂箱を設け、台車が空転しないよう、努めている。また、冬季限定使用の霜取りパンタグラフも装備している。  

107系は日光線専用だ。群馬地区には107系100番代が投入されており、砂箱と霜取りパンタグラフは装備されていない。また、塗装も異なっている。  

7時03分、普通電車日光行きが発車。意外と終点日光まで距離があることに驚く。これではかつての“日光バトル”が東武鉄道を選ぶのがわかる気がする。
 
普通電車日光行き編成表
普通電車宇都宮行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
日光なしク ハ106-4日光行きで乗車
宇都宮なしクモハ107-4宇都宮行きで乗車

鹿沼を発車すると、日光へアタックするかのように宅地が消えて、山岳へ。よく揺れる。そして、車窓は杉並木を走り、“花粉症線”と言いたくなる。

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7時51分、終点日光1番線に到着。日光線全線完乗を達成した。

IMG_0019(東武日光).jpg
 
一旦下車し、東武日光へ。この地へ訪れるのは東武鉄道日光線を全線完乗した平成9年(1997年)8月16日(土曜日)以来となる。

②2007年4月30日(月曜日・振替休日)

標高543メートルの東武日光はSuicaイオカードで自動改札を出るものの、標高533メートルのJR東日本日光線日光は自動改札がない!! 当然、自社のSuicaは使えず、プリペイドカードはオレンジカードのみ対応というさびしい駅である。隣接しておきながら、東武はSuicaが使えて、JR東日本はICカードさえも使えないというのは改善できないものだろうか。



③2008年5月5日(月曜日・こどもの日)

東武日光を下車して、JR東日本日光線日光駅へ。2008年3月15日(土曜日)のダイヤ改正で、日光でもSuicaが使えることになった。しかも、簡易改札機ではなく、自動改札機を設置したのである。

P1300783.JPG


自動改札機は日光線仕様となっており、観光客を意識したようなデザインになっている。

④2009年5月4日(月曜日・みどりの日)

東武日光線のガード下をくぐり、JR東日本日光線の跨線橋へ。ずいぶん古そうで、道幅は狭い。宇都宮寄りの東武日光線側は、スペースが広大な留置線があり、昔、線路がたくさん敷かれたのではないかと思う。今は2本に減っているが、使われているかどうか。  

DSC_0533a.JPG


自動的にポイントが切り替わったので、今市からの普通電車(日光14時14分着)を待つものの、ずいぶん時間がかかり、ようやく、やって来た。107系はオリジナルカラーだが、塗装変更車が出現しており、順次、塗り替えられる模様だ。  

DSC_0538a.JPG

跨線橋を下り、日光駅へ。ホームの宇都宮寄りに団体出口がある。今や伝説となっているが、国鉄と東武は“日光街道”で火花を散らしあっていた。国鉄は多くの利用客が円滑に降りることができるように作られたものと考えられる。こういう場所を見ると、JR西日本大社線大社駅(1990年3月31日で営業終了)を思い出す。ちなみに国鉄が“日光街道”に白旗をあげたのは、昭和57年(1982年)11月14日(日曜日)で、急行〈日光〉が劣勢になっていても抵抗していたのである。JR東日本になってからは臨時特急〈日光〉を運行していたが、2006年3月18日(土曜日)、JR東日本と東武がタッグを組み、新宿発着で運行され、特急〈日光〉〈きぬがわ〉〈スペーシアきぬがわ〉が誕生した。  

Suicaで入場券を購入。JR東日本日光線は2008年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で、Suicaが使えるようになった。これは東京近郊区間をさらに拡大したことによるもので、日光線は以前からそのエリアに入っているからだ。Suicaが使えることになったことで、日光も「首都圏」の仲間入りを果たしたことになるだろう。

東京近郊区間拡大表
路線名拡大区間備考
烏山線全線Suica未対応
上越線渋川-水上間以前は高崎-渋川間
常磐線高萩-いわき間以前は日暮里-高萩間
総武本線成東-銚子間以前は東京・御茶ノ水-成東間
内房線君津-安房鴨川間以前は千葉-君津間
外房線大原-安房鴨川間以前は蘇我-大原間
鹿島線全線Suica未対応
成田線成田-松岸間以前は佐倉・我孫子-成田空港間
久留里線全線Suica未対応

1番線から普通電車宇都宮行きが定刻通り、14時20分に発車。1番線をゆっくり眺めるとしよう。

DSC_0543a.JPG


JR日光線は世界遺産である日光を意識してか、クラシックルビーブラウンをラインカラーに設定。駅名盤やベンチ、自販機を徹底的かつ、積極的にクラシックルビーブラウンを使い、極力、デザインが統一されている。また、メインで使う1番線はLED照明を採用しており、頭上の案内表示、駅名盤も使われている。ただ、天気が悪くないのに早いうちからLED照明を使うのはどうかと思う。いくら蛍光灯より消費電力を低減しているとはいえ、空の明るさを考えてからにしてほしい。  

DSC_0562a.JPG


隣りの2番線と跨線橋は普通の蛍光灯が使われている(なぜか、跨線橋も蛍光灯が点灯していた)。駅名盤は日光線仕様になっており、おそらく、そこはLED照明であると思われる。また、2番線の向かい側は3番線跡地で、東武に白旗をあげた痕跡といえるだろう。バラストのスペースは意外とあり、昔は線路を敷いて、留置線にあてていたのだろうか?  

DSC_0573a.JPG


1・2番線の違いは照明だけではない。上屋にもあり、1番線は下の部分以外、木製なのに対し、2番線は鉄骨だが、一部は不要になった古レールが使われている。  

DSC_0588a.JPG

15時14分、1番線に普通電車宇都宮行きが4両で入線。先ほどの電車が発車してから、この電車が入ってくるまでのあいだ、東武日光線は6050系と300系の臨時特急〈きりふり260号〉浅草行きの回送が通っており、JR日光線は差をつけられてはいるものの、JR東日本は独自色を展開して、新たな魅力を開拓している。次に日帰りとなるのならば、JR日光線の利用を考えてみたい。ちなみにJR日光線は一部の駅以外、ドアは半自動扱いとなっている。

JR東日本日光線日光駅データー
ホーム全長上屋の全長照明
1番線11両分6両分LED
2番線7両分4両分蛍光灯
①長さは1両20メートルで換算。
②当方の目視調査ですので、正確であるという保証はまったくありません。

⑤2010年5月2日(日曜日)

DSC_0878(次は下今市)a.JPG


臨時快速北千住行きは、8割ぐらい席が埋まる盛況ぶりで、15時50分に発車。往路と違って、復路は話し声が聞こえるが、元気な人と、そうでない人がハッキリしている状態だ。

DSC_0883a.JPG


下今市でJR東日本485系東武直通対応車がスタンバイしており、特急〈日光8号〉新宿行きの任務を待つのみという状況だ。乗るのであれば、特急〈スペーシアきぬがわ〉だ。 


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銚子電気鉄道総集編 [汽車旅2013番外編]

■2003年3月16日(日曜日)

JR東日本総武本線の各駅停車終点銚子に到着。降りたホームをまっすぐ進み、銚子電気鉄道銚子電気鉄道線に乗り換える。同一ホームでラクだ。乗り換え客の中には、飯田橋―銚子間を精算するSuica定期券の女性がいた。

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外川行きワンマン電車(For Tokawa.デハ801:レトロ風電車。1950年製)へ。私は精算係に往復割引540円の乗車券を購入。

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犬吠で大量下車し、終点外川に到着。全線完乗達成!! 手作り広告とドコモの貼りつけパンフレットが印象に残った。

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外川を下車し、漁港に足を向けると、“ここは千葉県なのか?!”と衝撃を受けた。

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外川に戻り、銚子行きワンマン電車(1002:1959年製)に乗り、終点に到着すると、JR東日本総武本線都賀で人身事故の知らせが入った。

■2011年1月1日(土曜日・元旦)

◆8年ぶりの銚子電気鉄道乗車

JR東日本の臨時快速〈銚子初日の出〉銚子行きは、4時16分に千葉を発車。成田山新勝寺への初詣下車客は少なく、ここからは佐原のみ停車。成田空港支線の分岐点で単線になり、終点銚子まで仮眠をとることにする。

DSC_0842a.JPG


松岸で再び総武本線に入り、5時28分、終点銚子3番線に到着。大半はその先にある銚子電気鉄道(路線名は「銚子電気鉄道線」)に乗り換える。

銚子電気鉄道は大晦日から元旦にかけて、終電の繰り下げと初電の繰り上げが行なわれているが、この時間帯は終点外川の1つ手前、犬吠で折り返している。千葉県銚子市の場合、初日の出スポットは犬吠崎が1番人気のようである。

2・3番線の先に、オランダの風車小屋をイメージしたメルヘンチックな銚子電気鉄道の駅舎があり、手前には簡易Suica改札機を備えている。オシャレな駅舎は残念ながら老朽化しており、羽根を撤去していた。

ローカル線のたたずまいで、田舎を感じる銚子だが、JR東日本の駅舎には自動改札機が設置されており、Suicaに対応している。これに伴い、房総各線の東京近郊区間が拡大され、東京―銚子間の乗車券は2日間有効だったのが、1日のみに変更された。2日間以上有効の乗車券は、“旅”を感じさせるアイテムなのだが……

銚子電気鉄道の駅舎で乗車券を購入。弧廻手形(1日乗車券、620円)にしようか悩んだ末、あえて普通乗車券にした。

DSC_0849a.JPG

5時40分、臨時各駅停車犬吠行きワンマン電車(2502)が入線。2009年12月に伊予鉄道から移籍した2000系である(伊予鉄道時代は800形だった)。この車両はワンマン改造や整備を受け、2010年7月24日(土曜日)に“再々デビュー”した。この車両は京王帝都電鉄(現・京王電鉄)2010系からスタートし、半世紀近く生きており、大ベテランの域に到達しようとしている。銚子電気鉄道は単行車両が多い中、2両固定編成は目立つ存在で、早くも“エース”になった模様である。

新戦力2000系を投入するきっかけは、2002年に行なわれた国土交通省の安全性緊急評価だった。その際、デハ700形、デハ800形の老朽化が進んでおり、国土交通省の目に留まってしまった。

指摘を受けた銚子電気鉄道は、ただちに車両の取替えを決めたものの、完全新製車が投入できる状況ではなく、直流架線は600ボルトという珍しい存在も重なり、難航してしまう。直流架線の多くは1500ボルトが“普通”という時代になっていたからだ。もし、直流架線を1500ボルトに昇圧すると、すべての車両を取り替えなければならず、多額の費用を覚悟しなければならない。ちなみに、和歌山電鐵貴志川線も直流600ボルトだが、南海電気鉄道時代に自前の22000系を車体更新及び、複電圧改造を受け、2270系に形式変更されている。当時は将来の直流1500ボルト昇圧を想定していたのだろう。

話を元に戻すが、2006年11月15日(水曜日)、銚子電気鉄道は電車の修理代がないことを自社ホームページ上で告白し、ぬれ煎餅の購入を呼びかけた。この衝撃の告白が人々の心を動かし、ぬれ煎餅はメール注文者が殺到。電車も満員御礼になった。これにより、修理費用などを捻出することができたが、告白した同年夏に前社長の横領容疑があり、金融機関から白い目で見られるようになる。また、枕木や踏切など、安全性に問題があるとして、国土交通省から業務改善命令が出されるなど、存続が厳しい状況に追い込まれた。

そんな中、2007年1月14日(日曜日)に銚子電鉄サポーターズが誕生。当時、千葉ロッテマリーンズの守護神で、“幕張の防波堤”と呼ばれた小林雅英投手も銚子電鉄サポーターズに入った。サポーターらのカンパにより、安全性の問題を克服。2008年5月26日(月曜日)に活動休止を発表した。

2009年、新戦力車両は伊予鉄道800形の移籍で決まったが、導入にあたり、付帯工事費を含めて1億4000万円程度かかることになった。しかし、金融機関に融資を申し込んでも断られるところがあり、銚子電気鉄道を応援する人々が増えても、事件の傷跡は想像以上に大きかった。

そこで、車両導入工事費用の一部を債券化。車両支援オーナー募集(一口10万円)と、愛称命名権売却をすることになった。

こうして、多くの支援者により、伊予鉄道800形は予定通り銚子市に上陸し、2000系として沿線やレールファンから大歓迎を受けた。

◆終点1つ手前の駅で下車

8両編成の臨時快速〈銚子初日の出〉から、2両編成の臨時各駅停車犬吠行きワンマン電車に乗り換えるが、当然の如く、車内は首都圏なみの大入り満員御礼。JR東日本の駅員も応援に入り、より安全な発車に努めている。

積み残しが発生し、5時49分に発車。次の臨時各駅停車犬吠行きワンマン電車は6時13分まで待たなければならない。これは全線単線の上、行き違いできる駅は笠上黒生に限定しているからである。外川方面はスタフ、銚子方面は通票を持つ鉄則があり、この駅で運転士同士が交換している。

側扉が閉まることを案内する
「発車します。御注意ください」の音声は、エコーがかかっており、衝撃を受ける。車体側面の方向幕は「銚子←→犬吠」だが、自動放送は「外川行き」になっており、これは御愛嬌。

「ワンマン電車」という案内だが、実際は車掌が乗務しており、すべての側扉が開閉する。これはありがたいものの、意外と途中駅から乗車する人がいて、混雑はさら増す。私は車内の中ほどにおり、どこをどう走っているのか、わからない状況だし、実は犬吠ではない駅に下車するため、降りられるかどうかが不安だ。

笠上黒生で臨時各駅停車銚子行きワンマン電車と行き違い、6時07分、君ヶ浜に到着。意外と下車客が多く、私もその1人である。

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君ヶ浜は無人駅だが、この日は銚子電気鉄道の社員が待ち受けており、“臨時有人駅”と化す。銚子電気鉄道は2003年3月16日(日曜日)以来、8年ぶりの利用だが、途中駅で下車するのは初めてだ。駅前には初日の出の予定時刻と君ヶ浜しおさい公園への地図があり、観光客に対応している。

定刻より3分遅れの6時08分に発車。犬吠寄りの踏切で、初日の出ツアーの観光客に遭遇。この列に紛れ込み、公道をひたすら歩く。夜は明けつつあり、三日月も光り輝いている。やがて、関東各地のナンバープレートを“掲出”したクルマが大集結しており、銚子初日の出の人気を感じさせる。

◆激しい波に驚きながらの感動

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6時15分、君ヶ浜しおさい公園に到着。長年、初日の出は江ノ島海岸で御来光を待っていたが、今回は以前から行きたいと思っていた銚子市に決めた。しかし、初日の出スポットがよくわからず、銚子市にくわしい方に伺ったところ、君ヶ浜しおさい公園を勧められた。その方によると、犬吠埼灯台より混まず、犬吠埼の洋上に太陽が水平線から出てくるという。

この日は波が高く激しい。その姿を見ると、183系時代の特急〈しおさい〉のヘッドマークを彷彿させるほどだが、海岸とはいえ、波に飲み込まれそうな恐怖心を持っても不思議ではない。そういうスリルを味わいたいのか、単なる目立ちたがり屋なのか、少年は海水パンツ姿でひとり勝手に海開き。しかし、寒い上に海水もかなり冷たいようで、海水浴は早々にギブアップ。それでも果敢に挑んだが、すべて30秒足らずで海岸に引き上げた。例年、江ノ島海岸の初日の出ではサーファーを見かけるが、少年とは違い、準備万端で初日の出に臨んでいる。

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6時30分を過ぎると、犬吠埼灯台の白い光がまぶしくない空模様になり、6時46分、ついに初日の出が姿を現した。その瞬間、多くの人々は歓声をあげ、“幸先のいいスタート”という感覚だろう。これで私の元旦初日の出は8勝4敗となり、2007年から5連勝となった。ちなみに、2009年から基本的に天気予報が晴れ以外のときは、出かけないことを心がけている。しかし、元旦終夜運転は、普段見ることができない列車が走ることもあってか、毎年“現場”へ行ってみたい気にさせる(言っていることが矛盾していますが、御勘弁を)。

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初日の出をビジバシ撮影し、7時00分、君ヶ浜しおさい公園をあとにする。犬吠埼灯台周辺でも初日の出スポットがあり、高い位置から見る初日の出も魅力的だ。2012年はどこで初日の出を見るかは決めていないが、どこかの海岸で見てみたい。日の出と日の入りは、海岸や洋上で見ることに感激や感動が何倍にも膨れ上がる。

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適当に歩き、7時19分に犬吠駅へ。銚子に負けじと、こちらもメルヘンチックな駅舎で、犬吠埼の玄関口にふさわしい。駅舎に入り、きっぷ売り場で銚子までの乗車券を購入。すると、昔ながらの硬券にニンマリするが、係員の若い女性は、この時間帯は駅舎の外にある特設の乗車口を利用するよう、案内される。

駅舎を出ると、長蛇の列!! 銚子電気鉄道は「年の初めの開運電車」と銘打ち、7~9時台はほぼ30分おきの運行だが、すべて犬吠始発である。これは犬吠埼や、その周辺で初日の出を楽しんだ人たちが利用するため、ダイヤの乱れを防ぐためなのだろう。前述したように、銚子電気鉄道で行き違いができる駅は笠上黒生のみ。また、運行区間は基本的に全線だが、1時間あたり片道2本が限度の模様で、最高速度は40㎞/hだ。犬吠―外川間(0.9キロ)を運休することにより、犬吠での停車時間が確保できるため、多くの乗客はゆとりを持って、電車に乗ることができる。

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さて、私は7時44分発の臨時各駅停車銚子行きワンマン電車に乗ることをあきらめ、駅前の露店でお雑煮(400円)を注文し、朝食とする。お雑煮は濃い目のしょうゆ味で、もちはつきたてを使用。ねぎが入っており、甘みがある。

今回、外川へ行けなかったのは残念だが、次回の来訪時は弧廻手形であちこち探検して、思う存分満喫したい。


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銚子電鉄:自主再建を断念、市などに支援要請 震災打撃 http://bit.ly/W7sAgb⇒我々にできる“支援”は、3つあります。①乗ること。②ぬれ煎餅を買うこと。③寄付すること。再び奇跡が起きることを願っています。 http://bit.ly/bigNKt

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皆様、千葉県銚子市に行って、銚子電気鉄道(銚子電鉄)に乗りましょう。そして、銚子名物のぬれ煎餅を買いましょう。 http://t.co/Qz545rre http://t.co/uX40dArp
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