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快速〈ムーンライトながら〉総集編2008 [汽車旅2008番外編]

今回は快速〈ムーンライトながら〉2008年の総集編です。2009年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で、定期運行がなくなってしまいましたが、高速バスが本当に炎上しているようでは、信頼性が持てませんよね(もっとも、同じことを繰り返したことに、問題はあるのだが)。

定期運行の返り咲きを願う意味でも、快速〈ムーンライトながら〉の魅力を感じていただければ、さいわいです。

◆2008年2月29日(金曜日)と3月1日(土曜日)

10番線に快速〈ムーンライトながら〉大垣行き(①東京-名古屋間は9号車指定席クモハ373-13:豊橋まで指定席。名古屋止まり。②名古屋-大垣間は1号車自由席クハ372-4)が入線。指定席券は完売しているが、先ほどの寝台急行〈銀河〉大阪行きに比べると、利用客は少なめである。


23時10分に発車。静かな旅立ちで、田町で209系の各駅停車桜木町行き(京浜東北線)を抜くが、ラッシュなみの乗車率。昔は「花金」と言われていたが、今も変わらないのであろう。また、日本人は相変わらずの“働きバチ”なのか、それとも遊び好きなのか?(「過労死」は世界の共通語になってしまっている) そういう私もパソコンで原稿を入力するのに2時過ぎまで及んでしまうこともあるのだが…  

品川に到着すると、駅員はこんなアナウンスをした。

「夜行長距離列車、〈ムーンライトながら〉号、大垣行きです」  

思えば、快速〈ムーンライトながら〉は夜行という感覚はあっても、長距離列車という雰囲気はない。東京-大垣間は410キロで、ブルートレインは基本的に長距離を走る。だから、寝台車が連結されているわけだが、ブルートレインの切り捨てが相次いだことにより、長距離列車は少なくなっているし、JR旅客鉄道の地域密着が濃くなってきているようだ。  

車内検札を終え、藤沢を通過すると、いつのまにか眠りについた。23時台に就寝するのは珍しく、旅は“規則正しい生活を送る場”でもある。

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3月1日(土曜日)になり、JR東海の静岡でふと目覚めると、隣席に男がいた。しかし、豊橋停車中に再び目が覚めると、消えていた。リクライニングシートの背もたれの位置は元に戻さないわ、カンガルーポケットにレジ袋とビール缶を放置するというマナーの悪さにあきれる。てめぇー、いったいいくつなんだよ!!(40歳前後と見たが)

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豊橋の停車時間は45分のため、ドアは半自動扱いになるが、ドアチャイムがピコピコ鳴る。デッキと客室の仕切りドアがあっても、音モレは避けられないと思うが、特急形電車にあとからつける必要はあったのだろうか?  

ここから先は全車自由席となり、三河塩津と尾頭橋以外は各駅に停まるが、意外と乗ってくる。わずかな空席を求め、右往左往。野田新町に到着する頃には寝台特急〈はやぶさ・富士〉東京行きとすれ違った。  

路面は濡れており、前日は雨模様だったようだが、眠っていた電車は起き出し、金山では名古屋鉄道の電車がにぎわっている。まさか6時台から快速特急中部国際空港行き『ミュースカイ』が走っているとは思わなかった。  

発車すると、中央本線213系5000番台の普通電車名古屋行きを見る。213系5000番台は以前、関西本線JR東海エリアの主力車両だったが、313系3000番台の投入により、ラッシュ時の応援要員に変わってしまっている。この車両、意外なことにトイレがついていない。  

6時07分、名古屋6番線に到着。ここで7~9号車は切り離される。東京-豊橋間、全車指定席となったため、7~9号車はビンボーくじに当たってしまったようなものである。

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5番線には311系の回送が止まっている。この車両も20年目を迎えたが、パンタグラフはシングルアームにチェンジしていた。クハ310形には車椅子スペースを設けており、乗務員室に近いところにある。

「普通乗車券で御乗車できまーす」  

駅員は、快速〈ムーンライトながら〉大垣行きは気軽に乗れることをアピール(上り東京行きは全区間全車指定席のため、気軽に乗れない)。1号車自由席に移るが、思ったほど混んでいない。  

6時16分、名古屋を発車すると、東海道新幹線では300系の〈こだま〉がスタンバイ中。2011年で300系が東海道新幹線から姿を消す予定になっており、この場所、この時間に止まっている車両が700系に変わる日も近いだろう。

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清洲で117系シリーズの普通電車(名古屋から区間快速)浜松行きを見る。JR東海所属の117系シリーズはどちらかの先頭車に117系100番台(117系200番台もある)が連結されている。これは快速の増発により、6両編成から4両編成に減らしたため、不足する先頭車を新製したのである。JR東海になってから、311系の投入もあって、利用客数が増えたため、慢性的な混雑に見舞われ、2006年10月1日(土曜日)から313系5000番台を投入したことにより、20年ぶりに6両編成に戻した。  

余談だが、清洲で見た117系シリーズの普通電車(名古屋から区間快速)浜松行きは車端部をロングシートに改造していた。車番は変更せず、JR西日本のセミクロスシート改造車(117系300番台)より、転換クロスシートの数を確保している。  

岐阜県に入り、穂積が近づくと、ワイパーが作動。外は明るいものの、雨である。  

6時55分、終点大垣1番線に到着した。

◆2008年4月4・5日(金・土曜日) 

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2008年4月4日(金曜日)、JR東日本東京へ。東海道本線9・10番線ホーム下の行先案内板を見ると、快速〈ムーンライトながら〉大垣行きと臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行きがそろい踏み。何度も東京から旅立っているが、実に新鮮な気分でホームへの階段を登ることにしよう。  

東京に乗り込んだのは23時過ぎとずいぶん遅かったが、ホームへあがると、あれっ、10番線の快速〈ムーンライトながら〉大垣行きがいない!! これはJR東海エリアで人身事故が発生したため、発車時刻は23時35分頃になるという。  

東京9・10番線は3月14日(金曜日)以来となるが、ホームは人が多い。“ダブル〈ムーンライトながら〉”のどちらかに乗る人、23時30分発の〈湘南ライナー17号〉小田原行きを待つ人で、特に後者は座席定員制のため、乗車口が限られており、綺麗に整列しているのが印象的だ。

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快速〈ムーンライトながら〉大垣行きの発車は遅れても、臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行き(8号車指定席モハ188-25)は時間通りの発車となり、9番線に入線。1号車寄りはブルートレイン便がなくなっているため、立入禁止となっており、“ツラ”は10号車寄りでないと撮れない。  

ヘッドマーク、方向幕は回送のままで、到着するとクルクルまわるが、「快速成田」「快速銚子」など、意外と快速のコマが多い。早くからわかっていたら、動画を撮っていたのだが…

「お手元のチケットをよくお確かめの上、御乗車いただきますよう、お願いいたします」  

と駅員は何度も放送。指定席券を「チケット」と言うのも新鮮だ。きっぷは英訳すると「Ticket」と言うし、指定席券は「指定券」と略すのが一般的。「チケット」と言う駅員はおそらく、旅立ちの気分を高らかにして、道中の無事を祈っているのだろう。

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定刻より36分遅れの23時19分、10番線に普通電車が到着。折り返し、快速〈ムーンライトながら〉大垣行きとなるが、JR東海エリアで発生した人身事故とはいえ、大幅に遅れたことに対し、「申し訳ありません」と駅員は謝罪の放送を流す。利用客の中には終電に乗り損ねるような状況になっている人がいるのかもしれない。青春18きっぷユーザーならば新宿で快速〈ムーンライトえちご〉新潟行きを利用するはずができなかったということもあるだろう。緊急措置として、青春18きっぷで上野-高崎間、急行〈能登〉金沢行きに乗せてもらえる方法もあるだろうが、実際はどうだったのかはわからない。  

余談だが、快速〈ムーンライトながら〉大垣行きは以前、天候の影響で大船始発になったことがある(普通電車東京行きは大船で運転を打ち切ったことになる)。  

今までにない新鮮な旅立ちは23時20分にスタート。新橋でE233系3000番台の普通電車東京行きとすれ違う。

E233系シリーズは中央線用(東京-高尾間の路線愛称)の増備が終了。中央本線三鷹-立川間の高架化工事が完了していないこともあり、201系は20両残留となっているが、現在は京浜東北線用(大宮-東京-横浜間の路線愛称)として、E233系1000番台を投入。209系の置き換えが進行中である。  

3月10日(月曜日)、E233系3000番台(近郊形タイプ)を投入。E231系近郊形タイプには表示されていない「普通」を表示しているが、これは東海道本線にコンバートされたE217系を古巣の横須賀線・総武本線運用に戻すため、急きょ投入した。ちなみにE217系は209系の近郊形バージョンと言えるが、こちらはリフレッシュ工事で続投することになっている(1994年の入団からまだ14年しか経過していない)。  

更にこの夏にはE233系2000番台が常磐線に投入され、203系シリーズと207系試作車が置き換えられることになっている。ちなみに207系試作車は国鉄唯一のVVVFインバータ制御車だが、JR東日本では増備されず、量産車はJR西日本が投入したものと私はみなしている。また、E233系2000番台の投入が完了されると、日暮里-土浦間の定期便はJR東日本産の車両に統一される。


臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行きは2006年8月19日(土曜日)以来、2年ぶりの利用。2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正で、下り便は品川始発から東京始発に変更された。品川始発時代は発車30分前に入線しており、ゆとりがあったものの、東京発はそれがなくなり、あわただしい。

臨時快速〈ムーンライトながら91・92号〉は183系1000番台と189系の合体編成を使用しているが、車齢はベテランの域に達しており、先はそんなに長くないのではないかと思う。なぜならば、2008年2月5日(火曜日)、JR東日本は特急〈成田エクスプレス〉の2代目車両として、E259系が2009年に入団することを発表したからである。

E259系投入により、253系を順次置き換えるが、平成3年(1991年)に入団して、20年を経過していないため、廃車になるとは考えにくく、波動用にまわることが予想される。そうなると、臨時快速〈ムーンライトながら91・92号〉〈エアポート常磐〉などは253系の運行に変わる可能性がある。  

253系は大型荷物が置けるスペースはあるものの、特急形車両なのに指定席はリクライニングシートではないため、“外見よくても中身がねぇー”という印象がある(2002年に投入された253系200番台はリクライニングシートを採用)。また、東武鉄道が夏・冬季に運行する夜行の臨時特急〈尾瀬夜行23:55〉〈スノーパル23:55〉も回転式クロスシートの300系であるため、リクライニングシートの要望が寄せられるという。夜行ならばリクライニングシートが必須であろう。  

戸塚を通過し、時刻は23時59分となったが、スピードが鈍る。これだと大船到着は日付が変わった直後になり、“なぁーんだ、小田原まで乗車券を買う必要ないじゃん”と思ったが、そのあと、信じられない展開となる。  

日付は2008年4月5日(土曜日)に変わり、大船はなんと通過!! 以前は大船、茅ヶ崎に停車していたが、2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正で通過にしたのである。これにより、横浜-小田原間ノンストップとなったが、ノロノロ運転をしているようでは大船、茅ヶ崎に停車して欲しい。  

ノロノロ運転で、なおかつ車内検札を受けていないため、眠るわけにはいかず、iモードを操作。Bookmarkは自分のブログも登録しており、コメントチェックをしているが、ほかに『女子大生 国鉄全線 ひとり旅』へアクセス。ブログはケータイからアクセスできるものが多く、“旅をしながら過去の旅のブログを見る”という不思議な時間を過ごす。  

この日は昭和56年(1981年)7月19日(日曜日)を取り上げており、青函連絡船に揺られながら、江差線全線完乗を目指すもので、国鉄が企画した『いい旅チャレンジ20,000km』に参加しておらず、写真はほとんど撮っていないというが、当時の情景は過去にいろいろな鉄道の書籍、雑誌、ムックを見ているから、“国鉄とのお付き合い10年7か月”の私でも思い浮かべることができる(思い浮かべられないこともあるけど…)。ちなみに江差線は私も全線完乗している。  

0時17分、ノロノロ運転が続く中、8号車指定席に車掌が入り、脱帽。ようやく、“チケットの拝見”となるが、あとから9号車指定席から別の車掌が現れ、“うしろから失礼します”という感じで車内検札を行なう。

2人の車掌が8号車指定席の検札を終えると、進行方向右側の貨物線では貨物列車にカンタンに追い抜かれた。

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戸塚からほとんどノロノロ運転の状態で、小田原3番線に到着。向かいの4番線では211系2000番台の回送が止まっているが、9号車のドアは全開なのに、8号車はすべて閉まっている。半自動ドア機能がないのに珍しいことをするものだが、2番線から貨物列車が通過していく。  

小田原からの利用客は多く、8号車指定席はほぼ満席。本来は0時55分に発車するのだが、後続の電車が遅れているため、発車は1時00分になるという。乗り換え客がいると見込んでいるからで、また、ダイヤが回復する可能性が高いからこそ、できるワザといえよう。

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隣りの5番線になんと〈湘南ライナー17号〉が到着。乗り遅れなのか、思った以上に乗り換えるお客が多かった。

帰宅後、『JR時刻表2008年3月号』を見ると、小田原で臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行きは14分停車。東京発が平日の場合に限り、〈湘南ライナー17号〉に接続するのだ。これだと他線の遅れで乗り遅れてしまった場合、ライナー券500円を投資すれば追いつくのだ。但し、ライナー券が売り切れてしまった場合、東京23時23分発の普通電車国府津行き(Local for Kohzu)に乗り、大船から平塚までの各駅及び、終点国府津で〈湘南ライナー17号〉小田原行きに乗り換えればよい。と言うのも、〈湘南ライナー〉はライナー券を販売しない駅でも乗れるのである(本当はいけないのだろうが)。実際に大船でその光景を目撃しているが、駅員は乗車を黙認しており、どうやら大船から先は“快速〈アクティー〉豪華版”みたいな感じである。  

1時03分、臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行きが発車。3・4番線には先に発車するはずの快速〈ムーンライトながら〉大垣行きに乗るお客が待っていた。  

その後は眠りにつき、JR東海に入り、気がつけば5時19分、名古屋6番線に到着。支度をするお客が多かったからだが、降りたのは、そんなに多くはなかったように思う。  

名古屋は薄暗かったが、次第に空模様は明るくなるものの、小田原から様々な列車のチャイム(メロディー)をケータイの着メロに使っている奴がマナーモードにしていないため、うるさくてしょうがない。  

5時44分に岐阜を発車すると、前へ行くお客が続出。これは終点大垣到着時、乗り換え及び出口へ行くことができる階段は1号車指定席の前寄りと3号車指定席のうしろ寄りのみで、後方の車両は乗り遅れる可能性が高いわけだが、渋滞が発生し、目指す3号車指定席の出口へ向かうことができなかった。  

5時55分、終点大垣1番線に到着した。

◆2008年8月1・2日(金・土曜日)


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22時53分、東海道本線9・10番線へ。9番線はすでに快速〈ムーンライトながら〉大垣行き(①東京-名古屋間は7号車クハ372-2:豊橋まで指定席。名古屋止まり。②名古屋-大垣間は1号車自由席クハ372-7)が入線しており、ドアが開くのを待つのみ。平成10年(1998年)4月に初めて乗ったときは「366M」と呼ばれていた普通電車が終点東京に到着後、一旦、田町電車区(現在の「田町車両センター」)へ引き上げ、車内整備ののち、再び戻るダイヤだったが、のちに神田方の留置線に北上するカタチに変更。2008年3月15日(土曜日)のダイヤ改正で、直接、東京で折り返すことになった。ホームに余裕があるという表れだが、寝台急行〈銀河〉が消えたことが大きいようだ。  

もし、寝台急行〈銀河〉を青春18きっぷで乗れる特例があれば存続したのではないかという気がするものの、乗車率に波が出る可能性があり、結局は延命措置に過ぎないだろう。快速〈ムーンライトながら〉大垣行きの東京発車時刻が23時43分の時代にはそんなことすら考えていなかったのだが…

 

定刻通り、23時10分に発車すると、JR東海の東海道新幹線300系の回送とデッドヒート。予想外だったが、16両編成の300系を追い抜いた!! 営業列車ならば、そういうわけにはいかないだろうが、300系の廃車も本格化。2008年7月1日(火曜日)から700系の〈こだま〉転用が本格化している。JR東海ツアーズの人気商品、『ぷらっとこだま』なら、おトクな料金でグリーン車に乗れるから、喜ばしい反面、時代の流れを感じる。700系は0系シリーズどころか、100系も東海道新幹線から追いやった“悪役”という印象があるものの、JR西日本700系7000番台は逆に好印象である(インテリジェントサルーン、“ひかりRail star”だから)。

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川崎を通過し、東海道本線の支線(横須賀線と湘南新宿ラインの電車が通る)に合流すると、E217系の普通電車久里浜行き(横須賀線)と壮絶なバトル。JR西日本アーバンネットワークの複々線を彷彿させる。
 
東神奈川で普通電車久里浜行きが失速し、そのスキをついた快速〈ムーンライトながら〉大垣行きは“逃げ切り圧勝”というカタチで横浜に到着。少々遅れて、普通電車久里浜行きも到着した。  

横浜を発車すると、相模鉄道本線の急行海老名行きを軽々と追い抜くが、モナモナいや、モタモタしていたのか、普通電車久里浜行きに追いつかれてしまうが、保土ヶ谷で再び引き離した。  

さて、車内は若干、空席がある。この日は臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行きが運行されており、そっちのほうが人気は高い。名古屋から先の所要時間が約50分早いのは大きいのだ。  

私は当初、旅行代理店で“前受け(発売日前に申し込むこと)”を依頼したが、第1希望の臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行きはハズレ、第2希望と言うか、試験で言うところの“滑り止め”で快速〈ムーンライトながら〉大垣行きが取れたものの、7~9号車は名古屋止まりのため、ハズレ席となってしまった。しかし、こうなってもスケジュールは事前に何通りも構想しているので、よほどのことがない限り、困った自体になることはないのである(青春18きっぷだと、北陸方面は臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行きが取れないとキツい)。

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乗車している快速〈ムーンライトながら〉大垣行きだが、ひじかけに収納されているテーブルにテープが貼ってあった。これは私のところだけかと思ったら、多くの席でテープが貼っており、どうやら劣化しているための応急処置であることが考えられる。さいわい、テーブルにモノを載せてアクシデントが発生することはなかったものの、安心して食事をすることができないのではないだろうか。


快速〈ムーンライトながら〉大垣行きは東京-豊橋間、全車指定席だというのに、7号車、東京寄りのデッキでは“飛び入り客”が男女各1名乗車。アカの他人のようだが、どこまで立ち続けることができるのだろうか? 男はケータイ、女はゲーム機で“睡眠防止”に努めている。  

日付は8月2日(土曜日)に変わり、0時30分、小田原3番線に到着。小田急電鉄小田原線(通称、「小田急線」)が遅れているため、発車は数分遅れる見込みで、向かいの4番線に東京を23時13分に発車した普通電車が終点小田原に到着した。

「失礼します」  

小田急線からの乗り換え客は実際にいて、私の隣席に20代中盤と思われる女性があせった表情で、ひとことことわってから坐る。会釈することは今まで何度かあるが、「失礼します」という言葉をかけられたのは初めてだ。  

定刻より5分遅れの0時36分に発車。ベテラン車掌は小田原乗車からの車内検札を行なうが、指定席券なしで乗り込み、堂々と空席に坐る男がいて、困惑。

「寝ないで下さいね」  

男は指定席券料金510円を払ったあと、ベテラン車掌は念を押す。ちなみに男は終点大垣まで利用するらしい。  

JR東海に入り、沼津あたりで眠りにつき、車掌の半自動ドア扱いにする放送で何度か起こされるが、5時20分ぐらいになると完全に目が覚める。豊橋から自由席に変わったため、岡崎から混み出し、まだ6時にもならないというのに混雑しているのだ。  

6時06分、名古屋6番線に到着。7~9号車を切り離し、1~6号車へ移動。いつもはデッキがあふれ、空席がないありさまだが、幸運かつ、奇跡的に坐れた。1号車は大垣での乗り換えがラクなだけに乗車率はいつも高いので、あっ、ラッキー、ラッキー、ラッキィー!!

「あらま、珍しいわ」  

穂積から乗ったオバサン2人組は意外と2人掛け席が丸々空いていたことにビックリし、6時52分、終点大垣1番線に到着した。

◆2008年8月30・31日(土・日曜日)

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東京9番線には東海道本線の快速〈ムーンライトながら〉大垣行き(2号車指定席サハ373-1:豊橋から自由席)へ。このところ、名古屋止まりの7~9号車の“ハズレ車両”が多かったが、今回は“当たり号車”となる。乗車したサハ373形は2007年3月17日(土曜日)まで普通電車以外の運用だと喫煙車となっており、今まで乗る機会が少なかった。  

新橋で非常停止装置が作動した影響で、安全確認のため、5分遅れの23時15分に発車。しかし、新橋付近で再度の安全確認で止まり、進行方向右側の各駅停車用の複々線(一般的に内側は「山手線」、外側は「京浜東北線」となっている)では電車に抜かれるわ、すれ違うわで、まるで救助に取り残されたような気分になるが、ようやく動いた。

品川は15分遅れの23時33分に発車。多摩川を渡って、神奈川県に入ると雨はやんでいた。“日常は激しくても、旅はおだやかでいたい”と願う旅人も少なくはないだろう。  

この先も油断大敵な状況は続き、行程通りに進むことを願うのみである。  

日付が変わり、8月31日(日曜日)0時01分、大船に到着。

「列車が遅れまして申し訳ございませーん」  

ドアが開いて、駅員が言った直後、発車メロディーが流れ、停車時間は30秒ほどだった。小田原まで乗車券利用の身としては、大船-小田原間を払い戻して欲しい心境だ。  

国府津(Kohzu)を過ぎると、また激しい雨が地面をたたきつけるが、JR東海に入り、金山付近で目が覚めると、雲は多いものの、青空が見えており、“この日は終日晴れてくれよ”と願う旅人は多いことだろう。

ところで、旅の途中、快速〈ムーンライトながら〉が定期運行の危機に直面していることを知った。青春18きっぷシーズン以外は利用率がよくないという。私が青春18きっぷシーズン以外で、快速〈ムーンライトながら〉を利用したのはわずか1回。車内も空席があり、過ごしやすかったが、夜行高速バスに押されているのだという。なんでもかんでもバスのせいにするのはいかがなものだろうか。  

思えば、快速〈ムーンライトながら〉は急行形電車による“大垣夜行”を継承するカタチで平成8年(1996年)3月16日(土曜日)に誕生。“臨時大垣夜行”は従来通り、JR東日本の165系・167系急行形電車を使用し、残留となったが、2001年夏にはJR東海113系2000番台で運行されたこともある。  

ダイヤのほうは下りの“臨時大垣夜行”が若干早く終点大垣に着いていたが、のちに所要時間を1時間近く短縮させ、利便性を向上させたものの、結局、行先を米原や大阪へ変えることはなかった。

165系・167系の老朽化により、2003年夏から183系1000番台と189系の混結による臨時快速〈ムーンライトながら91・92号〉の運行を開始。これにより、すべて指定席制となった。  

しかし、臨時快速〈ムーンライトながら91・92号〉は近年、運行日数が減少気味で、快速〈ムーンライトながら〉共々、大垣で乗り換えなければならないのがネックになっている。米原の在来線はJR西日本管理駅がネックになっているらしい。  

快速〈ムーンライトながら〉の大阪直通が実現しなかったのは、日中時間帯は特急〈(ワイドビュー)伊那路〉に使うことが大きい。臨時快速〈ムーンライトながら91号〉は東京-大阪間の運行にしても問題がないように思えるが、名古屋で降りる利用客が多いことを考慮してか、実現できない状況だ。米原-大阪間は京都、新大阪のみ停車すれば8時までには終点大阪に着けると思うのだが。  

このような騒動の疑問は企業努力をしたかどうかである。 この電車のネックは大垣発着を継続させたことで、中途半端なところで乗り換えなければならない。それも同一ホームではなく、階段で移動しなければならないのだ。また、往復割引きっぷの販売や運行区間の延長など、そういった策はまったくとっていない。あれやこれやの策をとって、結果が出なければ致し方ない。納得して受け止めよう。

しかし、2007年3月18日(日曜日)にダイヤをいじくっただけでは誰が納得するだろう? 東京発車時刻は早過ぎて、ゆとりが持てなくなった人々も多いはずだ。また、臨時快速〈ムーンライトながら91号〉大垣行きは品川始発のほうが発車30分前に入線し、ゆとりが持てた。2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正では、どちらもゆとりが失われてしまったのである。  

快速〈ムーンライトながら〉の定期運用継続には皆様の力が必要だ。JR東日本またはJR東海のホームページに存続の熱い声を寄せ、そして、乗って常時満席にすることだ。

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6時06分、名古屋6番線に到着するが、隣りの3番線になんと寝台特急〈はやぶさ・富士〉東京行きが滑り込んだ。どうやら、JR西日本エリアで大雨に見舞われたようである。まさかのブルートレイン遭遇に眠気が一気にフッ飛び、6時13分に発車する。

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「ピカチュウ」  

と言いたげに太陽は昇るにつれ、まぶしい輝きを魅せるが、なにかおかしい。進行方向右側、つまり西から、まぶしい光が降り注いでいるのだ。普通、日の出は東じゃないのか(物理学をもっと勉強しとけばよかった)。

「♪西から昇ったお日様は、東ぃーへしずぅーむぅー♪」  

という歌詞を思い出す。  

6時52分、終点大垣1番線に到着した。

◆2008年12月12・13日(金・土曜日)

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隣りの9番線には快速〈ムーンライトながら〉大垣行き(5号車指定席サハ373-5:豊橋から自由席)が入線しており、横浜寄りではヘッドマークに表示されている「普通」が動くことを心待ちにしている。やがて、ヘッドマークはコロコロまわり、一瞬だけだが、特急〈(ワイドビュー)東海〉が表示された。今では“なつかしの列車”に変わりつつある。  

普通電車熱海行きは2階建てグリーン車が満員御礼という人気ぶりで発車。帰宅客が多いので、“プレ湘南ライナー”といったところか。  

9・10番線へ移動。快速〈ムーンライトながら〉大垣行きは車内の整備と点検を終え、ドアが開き、指定された5号車8D窓側へ。進行方向右側とあって、ベストポディションだ。  

7~9号車の車番チェックでホームを歩くと、9号車側のベンチにはサラリーマンがずいぶん酔っている。まさか1週間後の12月20日(土曜日)、居酒屋の忘年会で、そのうちの1名様にお目にかかるとは思っていなかった。しかも、顔を合わせる前から私を知っているというのだから、驚きだった。ちなみにこの日は私の存在には気づいていなかったようである。

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車内に戻り、発車を待つ。そのときから検札要員の車掌がいたので、むやみに動くわけにはいかない。その頃、8番線で快速〈ムーンライトながら〉大垣行きを撮っていた40代の男性が隣席に坐った。すると、隣りの東北新幹線20番線には国鉄復刻色の200系リニューアル車が到着。旅立ちは211系初期車に偶然出会ったこともあり、忙しい。  

200系はリニューアル車しか残っておらず、2010年12月に予定されている東北新幹線新青森延伸では数が減ることが予想される。また、東北新幹線25周年を機に国鉄復刻色が登場したが、おそらく、全般検査の時期までにはこのままだろう。なんせ、色を塗るだけでも相当な費用がかかるのだから。  

200系国鉄復刻色のお出ましにサラリーマンの酔いは一気に覚めたようで、かつては当たり前のように合ったカラーに思いをはせていた。

再び車内に戻り、23時10分に発車。意外と車内検札に手間取っており、新橋ではE233系3000番台(近郊形タイプ)の普通電車東京行きとすれ違うが、以前にもこの時間に見ており、乗車チャンスと見ていいようだ。

隣席の男性が話しかけてくる。その男性は北陸本線福井に向かうとのことだが、米原では1時間待ちのため、金山で降り、名古屋鉄道の7000系パノラマカーを撮影するという。男性が所持する市販のコンパクトな時刻表には特大の付箋紙(Fusennshi)で、綿密(Mennmitsu)な情報を貼りつけていた。『鉄道ファン』や『鉄道ダイヤ情報』で調べたという。私はそこまでマメなほうではなく、O型のオオザッパな性分からか、行程以外は調べないことが多い。  

電車は大船付近からノロノロ運転。進行方向左側の根岸線ではE233系1000番台の各駅停車上野行きがすれ違った。


日付は2008年12月13日(土曜日)、ノロノロ運転は続き、平塚付近では保線工事が行なわれていた。近年、JR東日本は保線作業の強化をはかり、デカい枕木が首都圏のあちこちで見られるようになった。  

車内は寝息が聞こえるようになり、大磯を通過すると、ノロノロ運転は解消。進行方向右側の貨物線は先を急ぎ、小田原到着まで1回抜かれた。  

0時30分、小田原3番線に到着。珍しく、定刻通りに着いたが、乗ってくる利用客は多い。隣席の男性が話していたが、青春18きっぷシーズンだと、新宿-小田原間は小田急電鉄小田原線を利用し、乗車券の運賃を節約する利用客がいるという。ちなみに新宿-小田原間の運賃はJR東日本が1450円、小田急電鉄は850円である。  

JR東海に入り、静岡県内の長時間停車駅でチラッと目覚めたが、豊橋停車中、異変に気づく。  

それは暖房を切っていたことである。寒い地方ならば、ずーっと暖房なのだろうが、夏は四六時中、冷房なのに困ったものである。また、御存知の通り、373系の客室とデッキの仕切りがない。  

6時06分、名古屋6番線に到着。隣りの3番線では寝台特急〈はやぶさ・富士〉東京行きが到着しており、1時間近く遅れている。7分後に発車すると、徐々に夜が明け、停まるごとに立客が増えてゆく。  

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穂積を発車すると、後方の車両からデッキへと押し寄せる。大半は普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行きに乗り換えるのは明々白々。乗り換え階段は前寄りの車両しかないため、後方の車両だと乗り遅れる危険性があるからだ。

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6時52分、終点大垣1番線に到着した。

◆2008年12月27・28日(土・日曜日)

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忘年会シーズンが終わり、大晦日に向けて盛り上がる中、22時50分頃、JR東日本東京へ。東海道本線9番線には快速〈ムーンライトながら〉大垣行き(①東京-名古屋間は9号車指定席クモハ373-6:豊橋から指定席、名古屋止まり。②名古屋-大垣間は1号車自由席クハ372-2)がすでに入線。2008年12月19日(金曜日)、2009年3月14日(土曜日)ダイヤ改正で、臨時電車化が決まり、注目を集めている。もしかすると、373系の運行がなくなるかもしれない。特急〈(ワイドビュー)伊那路〉のダイヤが変更されるからである。

 

指定席券は売り切れ。以前、「満席」という表現が当たり前のように使われていたが、駅員は「売り切れ」という言葉を使っていた。こちらのほうがわかりやすくていい。「満席」だとわずかな空席があるという望みを持たせるような気がするからだ。  

さて、東北本線(山手線外回り電車)の遅れで、発車は2分遅れの23時12分に変更。JR東日本エリアの快速〈ムーンライトながら〉の遅れはよくあることだから、気にはならないものの、今回は名古屋止まりという“ハズレ車両”に加え、車端部にあるコンパートメントである。しかも、逆向きの席だ。いつもとは違う旅行代理店で発券してもらったのだが、発売日には指定席が取れず、キャンセル待ちにかけてみたところ、2008年12月18日(木曜日)、コンパートメントしか空いていなかったため、素早く押さえ、私に連絡。電話でそれしか取れなかったことを伝えていたので、悩むことなく即決。ヘタにこだわってもしょうがないし、乗り心地を試しておくのもいいだろう。

もし、いつも利用している旅行代理店で頼んでいたら、どうなっていたかはわからない。取れないときもあるのだから(快速〈ムーンライトながら〉は9割の確率でGET!!)。こればかりは「運」ということになる。

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コンパートメントはリクライニングシートではなく、ボックスシート。たいていのボックスシートは背もたれの角度は90度が主流だが、そこは特急形車両、多少、湾曲してはいるものの、足が伸ばせないため、過ごしにくく、夜行には向かない。さいわい、暖房はガンガンに効いており、デッキと客室の仕切りがないに等しい373系だが、寒気は感じなかった。  

定刻より2分遅れの23時12分に発車。デッキにはスーツケースが2台置いてあり、網棚には到底載せられない。走行音はうるさく、8号車指定席がすぐ近くにあるため、人の往来が多く、落ち着かない。  

コンパートメントの席番は進行方向右側が2番席、左側は1番席となっており、大垣行きだとA・B席は逆向き、C・D席は前向きとなっている。  

品川を発車すると、車内検札。ベテラン車掌は鼻血を出していたようで、私から見て右の穴にはワタを入れている。旅慣れた利用客にはスムーズに進むものの、9号車2C通路側の若い女性は定期券を提示して、車掌に相談。快速〈ムーンライトながら〉は定期券の利用はできず、車掌は当初、水道橋-小田原間の運賃を精算しようとするが、「秋葉原経由なんですけど」と女性客が指摘し、軌道修正。定期券の経由地は文字が小さいから、見落としがち?! しかし、水道橋-小田原間は東京近郊区間のため、神田へショートカットしようが、秋葉原で遠回りしようが最短経路で運賃が計算されるので、精算額は同じである。ちなみに定期券は経路通りの計算になるため、料金は異なる。  

東京近郊区間は「大都市近郊区間」の一部で、ほかに大阪近郊区間、新潟近郊区間、福岡近郊区間があり、エリア内であれば、乗車券と回数券の場合、経路は重複しない限り、自由なものであるが、途中下車は不可能。また、乗車券運賃によって、時間がかかり過ぎると自動改札機の扉が閉まる場合もある。Suicaの場合はそういうことはないのだが、乗車券はそうもいかない。さらに101キロを越えると乗車券の有効期限は2日間となるが、大都市近郊区間の場合は乗車当日のみとなる。ちなみに新幹線はすべての大都市近郊区間に含まれていない。

2008年12月28日(日曜日)、逆向きで体調がすぐれず、カーテンをひいて視界をシャットアウトしたら、小田原到着を待たずに眠り、気がついたらJR東海に入り、静岡に到着。人の往来、車掌の半自動ドア案内の放送、ひんぱんに鳴るドアチャイムで起こされてしまう。前を見ると、1席空いており、横浜から載った中年の男性は2席分を広々と使っている。急なキャンセルがあったのか、1人で2席分をGETしたのかはわからないが、私は足を伸ばして再び眠りにつく。そのおかげか、静岡停車中と同じことが起こる浜松では完全に熟睡、豊橋では数分起こされただけですんだ。  

豊橋から全車自由席になるため、立客が発生し、6時06分、名古屋6番線に到着。ようやく、コンパートメントの束縛が解き放たれ、ホッとするものの、大垣へ直行する1~6号車は満員御礼で坐れない。  

名古屋発車時、車掌は洗面所のあるところが1・4号車なのに、「3・6号車」と言い間違えたあげく、こんなことを言った。

「優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さい」  

373系に優先席はありません。
 
岐阜県に入ると、路面が濡れていることに気づき、6時52分、終点大垣1番線に到着した。

ありがとう0系新幹線 ブログパーツ

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御堂筋線10系総集編2008 [汽車旅2008番外編]

今回のRailway Blogは好評だった「221系総集編2008」に続き、関西ではよく利用する地下鉄、大阪市交通局御堂筋線の2008年の乗車記録をとりあげます。

なお、本文の一部は加筆・修正している箇所があります。また、乗車車両編成表はカットしております。

◆2008年4月6日(日曜日)


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本町(C16)で御堂筋線(M18)へ。1本目の天王寺行きは21系なのでパス(“新20系”はよその路線でいくらでも乗れるので、御堂筋線では10系にこだわる)。2本目のなかもず行きは10系リニューアル車なので、文句なしの乗車(1号車1806:リニューアル車)。

なんば(M20)で坐れ、天王寺(M23)まで利用。乗車車両は10系リニューアル車のトップバッターで、平成10年(1998年)に施工しているが、10年経過したせいか、1度、綺麗に洗浄して美しくよみがえったアルミの輝きがほぼなくなっていた。あと10年以上は頑張るだろう。

さて、御覧になっている関西の方は“あれっ?”と思う部分があるのではないだろうか。

それは天王寺へ向かうなら、堺筋線で動物園前(K19)まで乗り、そこから御堂筋線(M22)へ乗り換えたほうが早いことで、わざわざ遠回りしていることに疑問を持つ人も多いだろう。

私もそれを知っての上で、こういうルートを選択したが、その理由は御堂筋線に1区間でも長く乗りたかったから。大阪市営地下鉄の利用はいつも御堂筋線を軸としているので、スッキリしないやり方はしたくなかったのである。

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精算を終えて、自動改札へ。大阪市営地下鉄の自動改札機は通れるものは「←」、通れないものは「×」と表示し、2枚投入も可能。また、PiTaPa専用の自動改札機はきっぷを入れるところがないため、投入口があった部分に「×」を表示していた。いちおー、足元には「IC専用」のステッカーを貼っているが、用心に用心を重ねているようである。



新快速米原方面長浜行きはひとまず、補助シートに陣取り、13時00分に発車。岸辺を通過すると、進行方向右側に阪急電鉄正雀工場の敷地内にアルナ車両があるのだが、そこには大阪市営地下鉄のエース、10系第17編成と思わぬところで遭遇した。

10系第17編成はすでにリニューアル工事を受けているが、その後、電機子チョッパ制御からVVVFインバータ制御にチェンジすることになったのだ。すでにリニューアル済みの第18編成もVVVFインバータ制御にチェンジしており、残る10系オリジナル車は第4編成以外、そのようになる(10系第4編成はリニューアルせずに廃車する予定…)。

これは電機子チョッパ制御がどこも生産されておらず、再起不能になった場合に備えて、部品の確保が必要になったためである。ちなみに第5~16編成のリニューアル車はVVVFインバータ制御にチェンジしない予定だが、もし、前日の新快速〈湖西レジャー号〉姫路方面網干行きで気づいていたら、正雀(Show-Jaku)下車で決ぃーまりぃーだったのになぁー。惜しいことをした。

◆2008年6月23日(月曜日) 

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横浜市交通局4号線(グリーンライン)高田(G08.Takata)に戻り、12時30分発の中山行き(2号車10032:ワンマン運転)に乗って、次の東山田(East Yamata.G07)へ。地上へあがろうとするとき、対向の日吉行き(ワンマン運転)が到着したが、電車の屋根と剛体架線の高さは30センチものさしで計測できるのではないかと思うほど。そこには超薄型の冷房装置を1両に2台搭載。第3軌条車両よりも薄いが、車内の天井はデコボコしている部分がないので、技術が進んだということになるのだろうか(下の画像は参考として、第3軌条初の冷房車、大阪市交通局10系。冷房装置に注目!!)。

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◆2008年8月2日(土曜日)

天王寺(T27)で御堂筋線(M23)に乗り換え。14時49分発の新大阪行きと14時53分発の千里中央行きは21系なのでパス。14時57分発の新大阪行きは10系リニューアル車なので、乗るのだが、その直後、1番線に天王寺止まりが到着。車両番号のある数字を見たとき、衝撃が走り、血が騒いだ。そのため、15時04分発の新大阪行きまで待つことにした。

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人が多いので、ジャマにならないようにしながら待つこと5分以上、2番線に新大阪行き(9号車1017:リニューアル車)が入線。10系リニューアル車だが、関西のレールファン注目のVVVFインバータ車である。先頭車の車両番号の下が細い赤と白の帯が2本交互にあり、大阪市営地下鉄ではこれを「10A系」と名づけているが、改番はされておらず、ここでは「10系VVVFインバータ車」と記すことにする。

10系は大阪市営地下鉄では唯一の電機子チョッパ制御で、平成10年(1998年)から車両のリニューアルが行なわれているが、2006年秋からはVVVFインバータ制御にチェンジすることになった。  

これは電機子チョッパ制御がオーダーメイドの状態となったため、部品の確保が必要になったためである。このため、今後の10系リニューアル車はVVVFインバータ制御となり、電機子チョッパ制御は廃棄せずに確保。既存の10系が重大な故障に直面した場合、再利用ができるようになる。  

10系のVVVFインバータ制御化は第23・25編成で、リニューアルと同時に施行。2007年12月から2008年4月にかけて、リニューアル済みの第17・18編成も急きょ、VVVFインバータ制御化されることになった。  

10系の第17編成以降は昭和61年(1986年)から、平成元年(1989年)にかけて増備され、20系と同様に冷房の薄型化、側面の車両番号を切り文字にして、ささやかなグレードアップをはかっている。どうやら、10系のVVVFインバータ制御は第17編成以降となり、第16編成以前は電機子チョッパ制御のままになる見込みである。

15時04分に発車。VVVFインバータ制御の音が聞こえる。電機子チョッパとは明らかに違う。走りも以前より、軽快になったように思う。スピードは従来と変わらないが、速さの感覚が違っているような気がする。VVVFインバータ制御化により、電機子チョッパ制御の6M4Tから、5M5Tへと変わり、1100形と1300形は付随車、1900形は電動車に変更されている(「M」は電動車、「T」は付随車)。

今回は10系ではおそらく初めてであろう、車端部へ坐る。空いているハシッコの席がそこしかなかったからだが、最初は暑かったものの、動物園前(M22)で改善。ひんやりしてきた。  

案の定、なんば(M20)-梅田(M16)間は混雑していたが、2009年3月20日(金曜日・春分の日)、阪神電気鉄道は阪神なんば線が開幕。これにより、終点梅田で御堂筋線に乗り換える必要がなくなるため、利用客の減少が予想される。御堂筋線は大阪市営地下鉄のドル箱路線のため、減収になってしまうと頭が痛いところだろう。

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中津(M15)を発車すると、地上へ。高速道路のように見えて、実は一般道路の新御堂筋と合流し、共に淀川を渡る。第3軌条路線ではスケールのデカい鉄橋を渡り、終点新大阪(M13)2番線に到着。全員の降車を確認したあと、留置線へ引き上げた。

 

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その後、1番線になかもず行きが到着するが、なんとオリジナルを堅持する10系第4編成が到着。第1~3編成が10両編成化により、分解された現在では最古参車両にあたるが、2007年4月7日(土曜日)乗車時では見た目が少々ボロボロで、見るに耐えないものがあったけど、修復されていた。
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10系第4編成のあと、1番線には留置線で休んでいた10系VVVFインバータ車の天王寺行きが入線。ガラガラの車内だが、ヘッドライトの点灯が“鬼の形相”と化し、15時35分、発車。次のなかもず行きは21系が入ってきたため、スケジュールの都合もあり、自動改札機を出ることにしよう。



今回の御堂筋線は関西のレールファンが撮影のターゲットにするであろう、10系VVVFインバータ車と第4編成を見ることができるとは運とツキがよかった。この日は京阪の新塗装車も見ることができたのだから、充実した1日と言えるだろう。そして、10系の次なるリニューアル車に選ばれたのは意外にもラストナンバー、第26編成である(備考③参照。画像は2007年3月2日に撮影)。  

10系のオリジナル車は少なくなっているが、電気笛の高らかな音はいつまでも耳に焼きつけておきたい(増備末期とリニューアル車は違う音になっている)。ちなみにJR東日本は電気笛の装備が標準となっているが、トーンが10系オリジナル車と微妙に異なる。

★おまけ

















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◆2008年9月6日(土曜日)

アルナ車両は路面電車の新製だけにしぼって、2004年4月には阪急電鉄正雀工場内に移転。路面電車の受注はしょっちゅうあるわけがなく、近年は大阪市交通局(大阪市営地下鉄)が“お得意様”のようである。

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アルナ車両の敷地内に大阪市営地下鉄10系ラストナンバー車が“「台車」という名のクツ”をはいていない状態で置かれている。これはリニューアル工事を実施しており、すでに外板洗浄、フェイスのお色直し、車体側面の方向幕設置と帯を変えているが、架線の下に10系がいるという光景は面白い。10系は第3軌条で走るワケだから。



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この日は作業をしており、10系ラストナンバー車は電機子チョッパ制御からVVVFインバータ制御にチェンジされる。

「この車両は、外板洗浄が終了しています。汚い手などで、外板に触れないように注意願います」

10系リニューアル工事では係員が軍手を使っているものの、各ドアの下には貼り紙があった。軍手をしても、常に清潔なモノが求められ、年期の入ったモノは不必要なのだ。

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今回のリニューアル工事では優先座席のステッカーが変わっていることに気づいた(あとで動画を確認したら、2007年以前からあった)。昭和の時代から使っていた年期モノから、現在の実態に合わせたものにチェンジ。大阪市営地下鉄は昭和の時代からお年寄りや体の不自由な人のための席をシルバーシートとは呼ばず、「優先座席」という名称で案内していた。

6号車は平日終日女性専用車両で、2004年から夢塗装車として、ド派手で目立つように案内していたが、編成美を損ねるデメリットがあった。

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ラストナンバー車のリニューアル工事では車体側面を元のアルミの地肌に戻し(妻面はアルミの地肌のまま)、ドア窓の内側にタテナガのステッカーを貼りつけ、アルミ地肌の編成美が戻った。

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屋外は3号車から10号車までを留置しているが、屋内では1・2号車がいる。10両編成がスッポリ入る敷地は圧巻かつ壮観だが、新幹線の16両分は入らない。新幹線を製造する車両メーカーは16両1編成分のスペースがあるのかどうかが気になるところ。また、阪急及び大阪市営地下鉄の車両は新交通システムの南港ポートタウン線を除き、1両18メートル。1両20メートルだと10両置けるかどうかが微妙ではないだろうか。

◆2008年10月11日(土曜日)

②広島東洋カープ色の車両

・大阪市交通局10系リニューアル車

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2008年10月11日(土曜日)、2年ぶりだと思うが、第15回鉄道フェスティバルへ。これは鉄道の日が制定された平成6年(1994年)、日比谷公園で始まり、多くの鉄道会社が物品販売やアピールなどをしている。現地に訪れることはなくても、いろいろと知って欲しいと笑顔のウラには必死な思いがあるのだ。万年黒字であるために。

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行っても、そんなに買っていないのが実情だが、関西へ行くことが多いので、スルッとKANSAIのRainbow Cardを1枚購入。個人的にはICカードよりもデザインが多種多彩のプリペイドカードが好きだが、購入したRainbow Cardは大阪市交通局10系第18編成で、おそらく、昭和の時代に撮影したものなのだろう。残念ながら午後に乗り込んできたせいもあってか、10系の模型は売り切れていたようだが、Rainbow Cardの販売は予想外だった。まさにスプライト!! じゃなくて、サプライズ!! また、大阪市交通局が業界向けに思える雑誌の創刊号を販売。見本を見ると、車両の方向幕になにが入っているかを一挙公開し、各路線の検車場の配線図があり、これは驚いたし、知りたいことが載っている(先行投資すればよかったかな?)。そして、バスについても方向幕全公開など、充実した内容だが、ページ数が少なくて1500円であることに見本を見るだけの人が多かった。

◆2008年12月13日(土曜日)

動物園前(K19)で、御堂筋線(M22)に乗り換える利用客が多く、ガラガラの車内はひときわ、さびしさを増した。

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御堂筋線(M22)の乗り換え通路を歩いている途中、柱の案内表示で、なかもず(M30)は「中もず」と表示。かつて、なかもず延伸の際、駅名は「中もず」という案もあり、実際に10系の方向幕に装着されていた雑誌かムックかどちらかは忘れたけど、見た記憶があり、その名残なのかもしれないが、最終的に駅名は「なかもず」に決定。漢字で書くと「中百舌鳥」で、南海電気鉄道高野線ではそう案内しているが、御堂筋線の駅名である「なんば」、「あびこ」、「なかもず」は“大阪らしさ”を感じていい。首都圏ではそんな“遊びゴコロ”はないだろう。

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御堂筋線(M22)のホームは天王寺動物園最寄り駅ということもあってか、動物の壁画があり、風情を感じる。首都圏だと上野動物園の最寄り駅は東京地下鉄千代田線根津(C-14)なのだが、そういったワクワク感がなく、いたって暗い昭和の地下駅である。でも、2008年から改良工事を実施しているので、近い将来、21世紀にふさわしいものになりそうだ(なって欲しいけど)。

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21系の新大阪行き、北大阪急行電鉄(通称、「北急」)8000系ポールスター号の千里中央行きを見送ったあと、10系第4編成の新大阪行き(10号車1104)へ。オリジナルの10系に乗れるのが嬉しい。

13時21分に発車すると、電気笛。これいいんだよね。そして、この音色。わざわざ遠回りした甲斐があるが、リニューアル車で納得がいかないのは警笛を変えてしまったことである。2009年3月に谷町線でデビューする予定の30000系も警笛は大阪市営地下鉄の標準音で、ハンドマイクのスピーカーがフェイスの下部にあるのが特徴である。

さて、乗車している車両番号は10号車1104だが、この旅の1週間後の2008年12月20日(土曜日)、鉄道居酒屋キハの開店2周年記念パーティーで、インディーズ映画女優の星野佳世さんにお目にかかり、「1104」の画像を見せたところ、知人の女性が11月4日生まれだという。「1104」という車両番号は日付を連想させるのだという。車両番号で乙女ゴコロをつかめる可能性があるのは意外な発見だ。また、星野さんはレールファンではないが、10系という車両を覚え、大阪来訪時に機会があったら、御堂筋線を利用すると言ってくれた。

大国町(M21)を発車すると、幼い男の子が前面展望したがるも背が足りない。どうしても見たい幼な子の想いを叶えようとオバさん(お母さんではないらしい)がだっこして、大満足。心斎橋(M19)を発車したあとにすれ違った北急8000系ポールスター号のなかもず行きに興奮。また、淀屋橋(M17)を発車すると、ホーム以外にも電気笛を鳴らすシーンが多く、梅田(M16)に到着。いつも通りの大量降車で、幼い男の子とオバさんも降りた。

「電車、混み合いまして恐れ入ります」  

と車掌が梅田(M16)停車中に言った。混雑しているのが日常茶飯事の御堂筋線だが、この放送には驚いた。首都圏ではよく、「車内、混み合いまして、御迷惑をおかけします」と放送しており、混雑に頭を悩ませるのは首都圏と関西、どちらも同じなのである。

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次は西中島南方(M14)



次は新大阪(M13) 終点  

中津(M15)を発車すると、地上へあがり、新御堂筋と合流し、淀川へ。クルマといっしょに淀川を渡るシーンは圧巻で、西中島南方(M14)を発車すると、10系第12編成夢塗装車のなかもず行きとすれ違い、13時40分、終点新大阪(M13)に到着した。



 

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10系第4編成は留置線に入ったあともしばらく新大阪(M13)に残り、折り返し、天王寺行きを見送ったあと、千里中央行きが到着。リニューアル工事を終えた10系ラストナンバー車が戦列に復帰していたのであった。

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10系ラストナンバー車は2008年9月にアルナ車両で公道から覗いているが、6号車の女性専用車両はアルミの地肌に戻していたのに、戦列復帰後は夢塗装車に逆戻りとなっていた。次は第4・19~22・24編成のうちのどちらがリニューアル工事されるのだろう?(第4編成はリニューアルされず、車両所有数が過剰になるため、廃車になる予定だという)

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自動精算機にRainbow Cardを入れ、不足額10円を投入し、下車。1日でRainbow Card1000円分を使い切ったことになる。

◆2008年12月14日(日曜日)


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20番線は御堂筋線、東海道本線のほか、宮原電車区を出入庫する列車が撮影できるので、ホーム幅はせまいが、レールファンにとっては恰好の場所といえる。そして、上空には航空機が飛んでおり、ヒコーキファンもたまらないだろう。ちなみに昼食は“旅人の朝食”、カロリーメイトで、ホテルの朝食サービスをありがたく利用したため、昼食にまわしたのである。

◆2008年12月20日(土曜日)

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星野佳世さんに鉄道を語る。彼女は大阪市交通局御堂筋線10系をお気に召したようで、今度、大阪へ行った際は利用するという。10系については「2008年の汽車旅5」シリーズで、彼女のある話をまじえて、お伝えすることにしよう。

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221系総集編2008 [汽車旅2008番外編]

今回のRailway Blogは2008年に乗った221系を振り返ります。

なお、本文の一部は加筆・修正しております。また、乗車車両編成表はカットしておりますので、あらかじめ御了承ください。

◆2008年3月1日(土曜日)

大垣1番線に到着。いつもの“座席争奪レース”で2番線へまわり、普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行き(1号車クハ221-50:弱冷車。米原まで女性車掌乗務)に乗り換える。

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アーバンネットワークのエース、JR西日本221系は平成元年(1989年)の入団から、20年目を迎えた。JR西日本が世に送り出した最初の新形式車両で、運転台、下枠交差型パンタグラフ、明るく静かで快適な車両など、221系が礎(Ishizue)となっている(新幹線電車や一部の気動車を除く。また、パンタグラフはシングルアームを採用したところもある)。

2008年初の221系乗車だが、車端部に外幌をつけた。元々、新幹線0系が最初につけていたが、平成に入ると、JR東日本が在来線にも波及させ、いつのまにか全国的な標準装備となった。

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JR西日本では223系2000番台から採用しているが、221系の外幌を見て、大いにあきれた。  

それは色がグレーなのだ。なぜ、ボディーと同じ色にしない。ステンレス車体じゃないのだから、ボディーカラーに合わせて欲しい。また、寒いのに暖房がかかっていない。これはJR東海に限ったことではないが、夏はどこもかしこも冷房をガンガンにかけているのに、なぜ暖房は東北・北海道地方以外は消極的なのだろうか?  

JR西日本の外幌に話を戻すが、その後、207系シリーズ、223系シリーズ、103系体質改善車、321系、117系、683系200番台を見たが、すべてグレーになっていた。どうやら、JR西日本の外幌はグレーしか使っていないようだ。共通化するにもほどがある。  

余談だが、JR東日本の外幌は車体に合わせているものの、185系はなぜかグレーで白いボディーに合わない。また、E231系以降は車体側面の帯を省略している。

20年目の221系で変わったのはLEDによる情報案内装置で、1つは今まで『JRおでかけネット』はホームページアドレスを小文字全角表示していたが、検索ワードに変わった。近年はホームページアドレスから、検索ワードに変わり、簡略化しているが、これはテレビ朝日の『爆笑問題の検索ちゃん』が世の中を変えたようである。  

2つ目は快速区間が今まで、京都・高槻-明石間だったのを「京都・高槻-西明石間」に変更したことである(快速区間の停車駅は従来と変わらず)。こっちのほうがわかりやすくていい。

 

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関ケ原を発車すると、雪景色となり、柏原を発車すると、進行方向右側におてんとうさんがあがり、スピードはあがらず、あわや止まりそうになる。

「まもなく、近江長岡、近江長岡です。お出口は左側です。列車、遅れまして御迷惑をおかけしました」  

と女性車掌は謝罪する。  

近江長岡に近づく頃にはいつもの走りで7時27分に到着し、定刻より2分遅れの7時28分に発車する。どうやら先行の貨物列車が遅れていたようで、近江長岡で221系に道を譲る。  

雪景色が消え、ようやく弱いけど暖房がかかり、米原2番のりばに到着。以前はホームの先端に停まっていたが、再び中ほどに戻した。

◆2008年3月3日(月曜日)

加古川の改札内にコンビニがあり、昼食を購入。12時08分の新快速米原方面長浜行きに乗れず、“どうせならば姫路で始発に乗り換えればいいや”という作戦に出る。ちなみに12時10分発の221系の普通電車(西明石-高槻間は快速)京都方面米原行きに乗り換えれば、高槻まで利用していただろうが、なぜかこれが頭になかった。
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12時10分発の普通電車姫路方面網干行き(1号車クハ221-51:弱冷車)に乗り、気分よく昼食。途中、ひめじ別所で高校生が大量乗車。この時期と時間帯からして、卒業生なのだろう。

留置線で待機する221系の普通電車播州赤穂行きを見届け、姫路に到着したが、隣りでは新快速米原方面近江塩津行きが発車を待っているものの、もう発車時間だという。急いだものの、間に合わなかった。『JR時刻表』を見ると、普通電車網干行きの到着と新快速米原方面近江塩津行きの発車はいずれも12時27分なのだ。

この判断ミスがとんでもない展開となり、静岡で373系の普通電車東京行きに乗るには、先ほどの新快速米原方面近江塩津行きが“タイムリミット”だったのである。

◆2008年4月5日(火曜日)

柏原(Kashiwara)で201系体質改善車の各駅停車王寺行きを抜き、三郷(Sangoh)を通過。JR東日本武蔵野線には三郷(Misato)があるため、同じ漢字で読み方の違う駅が存在することになる。
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王寺から各駅に停まり、法隆寺で大和路快速大阪方面天王寺行き(方向LEDは「大阪環状線」と表示)とすれ違う。直通快速奈良行きはガラガラだが、大和路快速は8両編成で大盛況。ちなみに今回のダイヤ改正で大和路快速は種別幕を更新し、英文字部分にラインカラーが入ったが、文字の色とは微妙に異なる。

おおさか東線が全通すると、直通快速のルート変更も予想されるが、大和路快速が定着している状況で、なおかつ、1日4往復しかないのであれば定着するのに時間がかかりそうだ。個人的には大和路快速に使用するアーバンネットワークのエース、221系にこだわるが。

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奈良は“221系王国”で、今回のダイヤ改正では加茂・高田-JR難波間の区間快速は快速に昇格。これは従来だと今宮でJR難波発着便は通過、大阪環状線を通る便は停車していたため、わかりにくかったのだ。加えて、2001年3月3日(土曜日)のダイヤ改正で、大和路快速は久宝寺に停車するようになったため、JR難波発着便とは差がほとんどない状況にあった。  

区間快速は残留し、加茂・奈良-大阪環状線方面の運用に固定。大阪環状線内は各駅に停まるため、わかりやすくなったが、このあと、あることに気づく。それは次回に述べるとしよう。

 

時刻は18時を少し過ぎたのに、221系は回送が目立つようになる。ラッシュ時だと通勤形電車が区間快速に使われることが多く、関西本線の快速系統が221系に統一されるのは、いつになるのだろうか?

4番のりばから18時39分発(平日は18時38分発)の快速京都行きを待つ。すでにみやこ路快速の運行を終えており、格下の快速になるわけだが、221系の運行は確実なので妥協できる。ちなみに今回のダイヤ改正で、みやこ路快速は種別に格上げした。

「はいーっ?」  

警視庁特命係の杉下右京警部なら、こう言うだろう。  

みやこ路快速は2001年3月3日(土曜日)に運行を開始したが、市販の時刻表ではなぜか「快速〈みやこ路快速〉」と表記していた。しかし、駅や車内の表示、車掌の放送では種別として案内していた。そのため、私のブログでは今まで「快速〈みやこ路快速〉」と案内せざるを得なかったが、正式な種別化により、スッキリした。  

さて、快速京都行きが入線する放送があり、木津方に注目するが、なんと王寺方から大和路快速が到着した。


「はいーっ?」  

警視庁特命係の杉下右京警部でなくても言うだろうが、地元利用客はなんにも気にしていない様子。私は頭が混乱している。
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大和路快速は奈良から快速京都行き(1号車クハ221-43:弱冷車)に変身。これぞ、“ホントの直通快速”である。  

先ほどまで運行していた大和路快速の列車番号は3436Kで、奈良で快速京都行き3608Mに変わる。但し、土休のみの運行である。

私は以前から“221系フルコースツアー”を考えている。  

まず和歌山から阪和線快速に乗り、天王寺で大和路快速に乗り換え。もちろん、始発に乗るので、1周することになるが、奈良でみやこ路快速に乗り換え、京都へ。そこから東海道本線の普通電車(高槻-西明石間は快速)に乗り、大阪で丹波路快速に乗り換え、篠山口でゴールインするものである。  

今回のダイヤ改正で阪和線221系快速が和歌山入りする運用が激減。著名人にでもならない限り、貸切もできないだろう。  

仮に世界的な賞をとって、どこかの旅行代理店が“221系フルコースツアー”を企画して下さるのであれば、やってみたい。公式ツアーだと、221系4両編成を団体運用に使い、おそらく、奈良電車区で撮影会ができるのではないだろうか。また、京都-大阪間は複々線の外側を走るので、“新快速リターンズ”にもなる。

快速京都行きは18時39分に発車し、平城山(Narayama)を通過。今回のダイヤ改正で加茂・奈良・高田-JR難波間の区間快速は快速に昇格したが、平城山の停車は継続している。そのため、平城山は快速が停まる便と通過する便が混在し、わかりにくくなった。種別幕の色を分けることによって、わかりやすくしているようだが、平城山はすべての快速が停まったほうがいいだろう。  

奈良電車区では221系と223系6000番台の回送がズラリと勢ぞろい。休日ダイヤでは早々に“店じまい”をするようだ。

「プシューッ!!」  

トイレに入り、ペダルを踏むとけたたましい空気音が発生。なんと水が出ないのだ。おまけに手も洗えない。この日はトイレの利用客が多かったのかどうかはわからないが、さいわい、福井のコンビニで買った際、おしぼりのサービスがあったのでそれで手をふく。  

木津から奈良線に入り、玉水で快速奈良行きと行き違い。221系2両+2両の4両で、種別幕はなぜか阪和線バージョンになっている。  

宇治で103系の各駅停車京都行きに連絡し、19時31分、終点奈良10番のりばに到着した。当初は東福寺で京阪電気鉄道京阪本線に乗り換えようかとも考えたが、221系なので初志貫徹、終点京都まで乗車した。

◆2008年4月6日(日曜日)

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天王寺17番のりばに12時33分発の大和路快速大阪方面天王寺行き(6号車クモハ221-24:方向LEDは大阪まで「大阪環状線」と表示)が到着。この日のJR西日本初利用は種別幕が変わった20年目の大和路快速である。隣りの16番のりばに12時30分発、201系体質改善車の各駅停車奈良行きと顔を合わせるが、なぜか方向幕は「普通」と表示している。  

大和路快速は平成元年(1989年)4月10日(月曜日)に誕生。従来の113系の快速を置き換え、アーバンネットワークお得意の「x路快速」の第1号でもある。

天王寺のホームの案内板はなぜか大和路快速ではなく、快速になっているが、12時33分に発車し、新今宮で天王寺を2分早く発車した各駅停車弁天町・西九条方面行きに追いつく。当然のことながら、大和路快速大阪方面天王寺行きが先に発車するが、天王寺だと同一ホームの乗り換えができないため、新今宮にしたようである。さすがはキメ細かいJR西日本だ。  

ここから先は大阪環状線に入る。意外と思うかもしれないが、大和路快速が関西本線を走る区間は加茂-新今宮間である。これは天王寺-今宮間は複々線になっているが、内側は関西本線、外側は大阪環状線になっているため。したがって、阪和線直通電車は天王寺-新今宮間、関西本線を走行することになっている(西九条方面の一部は、新今宮の大阪環状線4番のりばを通る)。  

弁天町のホームの行先案内板は「大和路快速天王寺」になっているが、車内の情報案内装置は「大和路快速、大阪環状線」のまま。 弁天町を発車すると、関空快速関西空港行き&紀州路快速和歌山行きとすれ違うが、223系2500番台主体の編成である。

ダイヤ改正前日の2008年3月14日(金曜日)に大規模な編成替えを行なっているが、これだけ大がかりだと廃車するさい、編成ごとになるのか、1両ごとになるのか気になるところ。

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西九条を発車すると、意外と100㎞/hで突っ走り、12時45分、大阪2番のりばに到着。ちなみに隣りの3番のりばにはEF81トワイライトエクスプレス色牽引のジョイフルトレイン、『あすか』が停まっていたが、ほどなくして発車した。

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いつもならここで種別幕を「普通」に変えるのだが、大和路快速のまま。これは大きく評価できるサービスだ。ここから終点天王寺まで各駅に停まることに変わりはないものの、関空快速&紀州路快速も大阪-京橋間、各駅に停まることになったため、加茂及び奈良始発では“全区間大和路快速”が実現したのである(以前、天王寺始発の大阪まわりでは“全区間大和路快速”になっていた)。

◆2008年8月2日(土曜日)
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いつものように大垣2番線へまわり、普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行き(1号車クハ221-44:弱冷車。米原まで女性車掌乗務)に乗り換え。今までJR東海エリアの方向LEDは「加古川」しか表示されていなかったが、この日はJR西日本エリアと同様、「神戸方面加古川」になっていた。  

JR西日本アーバンネットワークエリアは「x方面y」という表示が多く、方向幕の車両にも採用。方面表示されている駅になると、方向幕と方向LEDは行先のみの表示に切り替える。おそらく、方向幕のマッサラな白はかなり減ったのではないだろうか。

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このような案内はJR東日本でもやっているが、「方面」は使わず、「x・y」となっているので、わかりにくい。どっちへ向かうのか戸惑う利用客も少なくないのではないだろうか。

定刻より1分遅れの6時58分に発車。日常的な寝不足と221系の快適性から、垂井を発車してから居眠りに入り、醒ヶ井(Samegai)発車時に読んで字の如く、目覚めた。
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定刻通り、7時31分、米原2番のりばに到着。夏期の車内保温のため、半自動ドア扱いとなる。今では米原に乗り入れる定期旅客列車の国鉄産車両は583系、14系シリーズ、117系シリーズだけとなったが、JR東海所属車両は373系と285系3000番台以外、半自動ドアは装備されておらず、終日全自動開閉となる(大垣-米原間で373系の普通電車運用が存在する)。

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京都で10番のりばへまわり、奈良線のみやこ路快速奈良行き(4号車クモハ221-20)に乗り換え。2001年3月3日(土曜日)に誕生したとき、市販の時刻表では「快速〈みやこ路快速〉」と表記されていたが、2008年3月15日(土曜日)のダイヤ改正で種別に昇格した(JR西日本は当初から、みやこ路快速を種別として案内している)。  

車内は外国人観光客が2割ぐらいだろうか、乗っており、ならは世界的観光地であることを物語っている。


8時50分に発車。東海道本線では関空特急〈はるか9号〉関西空港行き、大垣-米原間で利用した普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行きが相次いでホームへ滑り込んでゆく。複々線だからなせるワザである。  

東福寺で早々と降りる人が多く、京阪電気鉄道(次からは「京阪」と略す)京阪本線に乗り換えて、三条方面へ向かうのだろう。これにより、立客はほぼ解消。  

六地蔵で103系の各駅停車京都行きと行き違い。奈良線は単線、複線入り乱れなので、221系の性能がフルに発揮できないが、単線で行き違いができる一部の駅では1線スルー化して、快適性を向上している。ちなみに単線の行き違いができる駅の多くはポイント通過時、左右に曲がるので、スピードダウンや揺れも発生する。そのため、快速以上の列車だとタイムロスが生じるのだ。  

進行方向右側には京阪宇治線と合流し、しばらく並走するが、電車とすれ違うことはなく、離れる。宇治線は六地蔵、木幡(Kohata)、黄檗(Ohbaku)、宇治と奈良線と同名の駅が存在するが、いずれも位置が離れており、乗り換え駅ではない。
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宇治川を渡ると、9時07分、宇治4番のりばに到着。向かいの3番のりばに停車中の各駅停車奈良行きに接続するが、なんと、221系6両編成だった。みやこ路快速奈良行きはほぼ満席の状況だが、各駅停車奈良行きは回送とカン違いしても不思議ではないほど、ガラガラだった。


 

宇治橋西詰交差点で宇治橋に遭遇。奈良線の車窓からいつも宇治橋を見ており、いつかは渡りたいと思っていた。ようやく、宇治川を歩いて渡る。

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宇治橋の中央で、立ち止まる。下を流れる宇治川に沖ノ鳥島より面積が小さい石の上には水鳥なのだろうか、白い鳥が立ち止まっており、何十分もじっとしている。103系の各駅停車奈良行きとみやこ路快速奈良行きが通過していったが、ビクとも動かない。よほど居心地のいいところらしい。
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新大阪で東海道本線の快速(西明石から普通電車)姫路行き(1号車クハ221-51:弱冷車。女性車掌乗務)に乗り換えようとした矢先、前方に宮原電車区のアプローチ線があるのだが、そこに221系6両編成が通過し、“エッ?!”とあせる。事前に調べた情報では221系の丹波路快速篠山口行きは16時24分発なので、大阪で余裕を持つつもりでいた。

“早く着いてくれよ”とあせり、15時49分、大阪5番のりばに到着。隣りの4番のりばは、宮原電車区からの回送はやっぱり丹波路快速篠山口行き(1号車クハ221-5:弱冷車。ローレル賞のプレートつき)で、暑いのに冷や汗をかいたが、まにあった。

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15時54分に発車し、尼崎から福知山線へ。以前は勢いがあったようにも思えるが、2005年4月25日(月曜日)に発生した脱線事故の現場までは徐行運転である。運転士といった乗務員は後遺症がまだまだ残っており、この先、消えることはないだろう。




脱線事故現場のマンション、エフュージョン尼崎はまだ取り壊されておらず、福知山線を利用するのは脱線事故後、2回目。このときはエフュージョン尼崎でお焼香とお線香をあげ、犠牲者の御冥福をお祈りした。JR西日本のスーツを着た社員が深々と頭を下げ、ものすごく恐縮したが、私も会釈をした。あれから3年たっても、昨日のことのように思い出す出来事で、それまで高い評価をしていたJR西日本への信頼と信用が揺らいだ。それは沿線利用客などもそうであろう。

2005年12月25日(日曜日)、JR東日本羽越本線で特急〈いなほ14号〉新潟行きが強風により脱線転覆し、死傷者を出す事故が発生した。

JR東日本は徹底的な強風対策を行ない、関東地方でも武蔵野線や常磐線など、“起こりうる区間”でもやるのだから、安全にかける意気込みに感心した。車両のグレードに疑問があるJR東日本だが、事故防止にかける気迫に私は見直した。

その一方で、JR西日本はあの大惨事が発生したあとも大阪駅の改良工事を継続して行ない、車両の新製が多く、そっちを優先している印象を受け、遺族や負傷者に対する補償問題も完了していない。

そして、JR西日本に対する最大の怒りは福知山線で脱線事故が起こり、世界中のマスコミが大々的に報道したにもかかわらず、いまだに「JR宝塚線」と名乗り続けていることである。これは現実逃避かつ、あの事故を真正面から受け止めていないも同然の行為で、こういった姿勢が人々の信頼を取り戻せない要因にもなっているのだ。もともと、「JR京都線」や「JR神戸線」といった安直な路線愛称にも問題があり、オリジナリティーのなさに常日頃からあきれかえっているのだが、JR西日本に投書したところ、回答が届いたので、御紹介しよう。


「いつもJR西日本をご利用いただきまして、ありがとうございます。

関係部署からの報告に基づき、頂戴いたしましたご意見についてご回答させていただきます。

京阪神近郊は、運行エリアが多数の線区にまたがり、直通運転も行っていることから、お客様への分かりやすさを勘案し、東海道本線や山陽本線の一部をJR京都線、JR神戸線といったように、JR宝塚線と『愛称線区』でご案内させていただいております。

何卒ご理解をいただきますようよろしくお願いいたします」

これは回答になっていないも同然で、こういった答えで人々を納得させることができるのだろうか? 

東京だと国鉄時代から発車する東海道本線や東北本線の電車は「東海道線」、「横須賀線」、「京浜東北線」、「山手線」と柔軟に対応。JR西日本も分割民営化直後から、そういったスタイルを作りたかったのだろう。その答えは阪急電鉄のパクリが3つもあり、当初は沿線住民からは受け入れられず、JR京都線を予定していた米原-大阪間のうち、米原-京都間は「琵琶湖線」に変更、大阪-新三田(Shin-Sanda)間を予定していたJR宝塚線は篠山口まで延伸することで決着した。また、JR西日本みずから片町線の存在を否定するかのように「学研都市線」にしたのも理解できない。



脱線事故現場を通過すると、スピードがあがり、塚口を通過。留置線と上りホームには223系6000番台が止まっており、どうやら尼崎からの直通快速おおさか東線経由奈良行きに起用されるようだ。

尼崎-宝塚間は意外と曲線が多く、スピードはそんなに出ないが、川西池田で321系の各駅停車新三田行きに接続。そういえば、宇治や四条畷でもそうだったが、待避による停車時間が長い場合、ドアは半自動扱いにしており、車内保温にはかなり徹底しているようだ。

川西池田を発車すると、阪急電鉄宝塚本線(通称、「宝塚線」)の平井車庫へのアプローチ線をくぐり、進行方向左側にはラインナップが集結。宝塚線に1編成しか所有していない9000系はお休み。2008年は京都本線用の9300系が増備され、通勤特急運用に進出。6300系を脅かす存在になりつつあるようだ。

中山寺で223系6000番台の丹波路快速大阪行きに遭遇。2008年6月28日(土曜日)から福知山線運用に進出し、アーバンネットワークのエース、221系の大半は一斉に置き換えられてしまった。

ジェー・アール・アール刊行の『普通列車編成両数表 第22号』によると、223系6000番台は2008年3月15日(土曜日)のダイヤ改正から決まっていたことであるが、宮原電車区所属車がそろっていなかったようで、6月28日(土曜日)からの一斉投入となった。このため、やりとりしているブロガーさんの記事を見て、大あわて(ブロガーさんが1番あわてていたのでは?)。たまたま都内の書泉グランデで『普通列車両数編成表 第22号』を見つけ、ダイヤを調べたところ、221系6両編成の福知山線運用は健在だったため、今回の乗車となったが、予定より30分早いのは嬉しい誤算である(たぶん、『普通列車編成両数表 第22号』を見落としていたのだろう)。

「阪急電車はお乗り換えです」  

車掌が案内をして、今度こそ宝塚線をくぐり、宝塚に到着。運転士は三田まで乗務員室の左と中央のカーテンを下ろし、16時19分に発車。街から一気に難所へ変わり、中国自動車道と共に歩む。  

福知山線生瀬(Namaze)-道場(Dohjoh)間は複線電化させるため、昭和61年(1986年)8月1日(金曜日)、新線に切り替え、11月1日(土曜日)のダイヤ改正で、全線及び山陰本線福知山-城崎(現在の「城崎温泉」)間の電化が完成。福知山線の複線は宝塚-新三田間に延伸。また、西宮名塩(Nishinomiya-Najio)、新三田の新駅が誕生。103系800番台の国電(塚本通過の各駅停車)も大阪-新三田間の運転に変わってゆく。
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福知山線の快速は平成元年(1989年)3月11日(土曜日)のダイヤ改正で誕生。当初は大阪-篠山口間の運転で、113系800番台を使用していたが、平成2年(1990年)3月10日(土曜日)のダイヤ改正で、221系の増備で新快速運用を拡大。一部の117系はホワイトを基調にグリーンの帯を巻く塗装に変更の上、置き換えたが、翌年には一部をセミクロスシートの117系300番台に改造されている。

平成8年(1996年)12月1日(金曜日)、福知山線は広野-古市間が複線化。また、平成9年(1997年)3月8日(土曜日)に新三田-広野間、古市-篠山口間が複線化し、JR東西線が開幕。すると、福知山線は尼崎-宝塚間の運行本数が急増。これは片町線・JR東西線からの快速及び、各駅停車が登場したためで、尼崎で東海道本線の各駅停車に同一ホームで接続することによって、大阪-宝塚間の利便性が格段に向上した。しかし、これが余裕のないダイヤを生むことになり、あの大事故につながってしまう。

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2000年3月11日(土曜日)のダイヤ改正で、日中の大阪-篠山口間に丹波路快速が誕生。新快速用に大量投入された223系2000番台により、捻出された221系が初代丹波路快速の運用に就いた。おそらく、JR東西線直通の快速とのすみわけが目的だったのではないかと思うが、朝夕の時間帯は快速になっており、“大阪-篠山口は丹波路快速”というふうに徹底されていない。また、117系300番台は丹波路快速の運用はなく、朝夕の大阪発着の快速運用は2005年4月25日(月曜日)まで継続された。JR西日本所属の117系シリーズはATS-Pを装備していないため、復旧後は福知山線の運用はできなくなってしまったのだ。

先述したように2008年6月28日(土曜日)から223系6000番台が福知山線の営業に就いている。これにより、一部の221系4両編成は山陰本線の運用にまわっている。

長いトンネルを抜け、三田へ。ここでは降りるお客が多く、神戸電鉄三田線に乗り換えた模様。兵庫県三田市は福知山線の複線電化以降、街へ変貌し、ウッディタウンという住宅地がある。福知山線の利用客が増えたのもウッディタウンの存在が大きいようだ。

新三田でも下車客が多く、ガラガラ。駅を開設した当初、改札口へは専用の踏切を渡らなければ行けなかったが、いつのまにか安全重視の地下道に切り替えていた。




すっかりガラガラとなってしまい、新三田を発車すると、その先に留置線がある。緑に囲まれ、自然豊かなところに通勤形電車とは妙な光景だが、以前は201系や205系ばかりだったのに、すっかり207系シリーズと321系に変わっていた。

丹波路快速は運行当初から、三田-篠山口間は各駅に停まるのが難点だが、田園風景をひた走る。豊作であることを願うのみだ。

16時59分、終点篠山口3番のりばに到着。向かいの2番のりばには113系シリーズの普通電車福知山行きが発車を待っており、クハは体質改善車、モハは湘南色だった。JR西日本は塗装の異なる車両を平然と連結するのはレールファン的な視点では面白いが、こういった光景が見られるのも、これから先は少なくなるだろう。
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17時10分、1番のりばに快速大阪行き(6号車クモハ221-5:ローレル賞のプレート。女性車掌乗務)が入線。半自動ドア扱いで、種別幕はしばらく回送のままで、方向LEDはなにも表示していなかったが、発車10分前に「快速大阪」と表示された。

隣りの2番のりばにエル特急〈北近畿16号〉新大阪行きが到着。先に通し、17時31分に発車。ちょうど、私が当初のスケジュールでは乗る予定だった大阪16時24分発の丹波路快速が221系6両編成で、篠山口3番のりばに滑り込んだ。

早朝からアクティブに動いているせいか、広野を過ぎたあたりからウトウトしてしまい、気がついたら尼崎に到着するところだった。

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再度、東海道本線に戻り、18時36分、終点大阪9番のりばに到着した。

2008年も“221系新快速リターンズ”がありますように。

◆2008年8月4日(月曜日)
 


223系2000番台の新快速米原行きは予想外だったが、高槻でも多く乗り込み、発車すると吹田工場高槻派出所では221系4両編成2本が留置。休車の状態にあるようだが、221系は山陰本線に進出しており、この留置車はその転用にあてるのだろう。

◆2008年8月31日(日曜日)

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大垣の座席争奪戦は見事に完敗し、普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行き(1号車クハ221-2:弱冷車。ローレル賞のプレート。女性車掌乗務)に乗り換え。ローレル賞プレートの上にあるナンバープレートはなぜかシールによる応急処置だった。
 

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さて、前回乗車時、方向LEDは「神戸方面加古川」だったが、今回は「加古川」のみで、大垣始発は通常、そのようになっており、JR東海エリアでは「x方面y」は誤表示なのだろうか?

 


6時57分に発車し、柏原、近江長岡、醒ヶ井で停車中の貨物列車を抜く。しかも、3駅連続で抜くのだから、異例と言えるが、雨の影響でダイヤが乱れているようである。米原から先は運行本数も多くなるため、旅客ダイヤが定時運行できるかどうかが気になるところである。
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7時31分、米原2番のりばに到着。ここで7分停車するが、1号車の停止位置は改良工事現場のため、乗り降りしづらいが、2009年春までガマンといったところであろう。



8時44分に新快速姫路方面網干行きは京都を発車すると、山陰本線では京都-園部間の完全複線化に向けての工事が進行中。そして、その先の留置線では221系と117系300番台が休んでいる。
 
 

山崎で221系の普通電車(高槻-西明石間は快速)姫路方面網干行きを抜き、島本では大阪寄りに撮影隊2名を見かける。アーバンネットワーク、東海道本線の複々線区間では甲南山手、さくら夙川、島本がオープンしているが、いずれも島式ホーム1面のため、場所が固定しやすいのだろう。  

◆2008年12月13日(土曜日)

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大垣2番線へ。普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行き(1号車クハ221-45:弱冷車)に乗り換え。9割5部は快速〈ムーンライトながら〉からの乗り換え客のため、坐れない。

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6時57分に発車すると、乗車しているJR西日本221系の情報案内装置にステッカーが貼られてあることに気づく。首都圏では当たり前の整列乗車をお願いしている(と言っても、首都圏でさえも案内する駅員もいる)。

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イラストを見ると、片側が乗車と降車に分かれている。首都圏だと両サイドが乗車、中央が降車というのが一般的なので、違和感を持つ。また、関西のラッシュ時は何度か利用しているが、ドア付近にいる利用客は一旦、降りてから再び乗車するという案内がないのも気になる。

今もワリコミ乗車があるのかどうかはわからないが、関西にもJR東日本のような近郊形車両の4ドア化、通勤形車両の6ドア車連結になるかどうか(たぶん、ないと思うが)。

近江長岡で運転士が乗務員室うしろの左側と中央のカーテンを上げる。冬場は夜明けが遅いこともあり、進行方向見右側しか前面展望することができなかったのだ。  

発車すると115㎞/hまでカッ飛ばすが、この電車は大垣-南荒尾信号場間と関ヶ原-米原間は120㎞/h、南荒尾信号場-関ヶ原間は85㎞/hまでの運転となっている。スピードメーターの針は120㎞/hに到達しなかったが、おそらく、遅れた場合の“切札”なのだろう。  

東京地下鉄10000系の甲種回送とすれ違い、7時31分、米原2番のりばに到着。電車を降りると、白い息が出るほど寒い。雪が降っていないだけマシなほうだろう。

三ノ宮駅に到着し、1番のりばに新快速京都方面野洲行きが発車しようとしていた。うしろ寄りの車両はラッシュなみの混雑に見舞われている。
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2番のりばから、20時25分に221系の快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行きが発車したあと、さぁー、いよいよ、オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイムの時間がやって来た。そう、1番のりばに臨時新快速大阪行き(8号車クモハ221-33)のお出ましだ。しかも、アーバンネットワークのエース、221系で、たまらずガッツポーズ(2009年大相撲初場所で23回目の優勝を果たした第68代横綱朝青龍ほどのオーバーアクションではない)。  

神戸ルミナリエ開催中、12月6・7・13・14日に三ノ宮始発の臨時便を運行。12月6・13日(土曜日)の東海道本線上りはすべて臨時新快速大阪行きを9本(そのうち1本は大阪から定期便で、京都方面野洲行きとなる)、下りはすべて山陽本線直通の臨時新快速西明石行き2本、臨時快速(西明石から臨時普通電車)大久保行きは1本、姫路行きは4本を運行。12月7・14日(日曜日)の東海道本線上りはすべて臨時新快速大阪行きを8本(そのうち1本は大阪から定期便で、京都方面野洲行きとなる)、下りはすべて山陽本線直通の臨時新快速西明石行き2本、臨時快速(西明石から臨時普通電車)神戸方面大久保行きは1本、姫路行きは3本を運行した。

 

1番のりばにはレールファンが10人もいなかったが、221系の晴れ姿を目に焼きつけるかの如く撮り、私は乗り込み、転換クロスシートにくつろぐことにしよう。

「♪ダン、ミファミシラミドレェー、ドレミファソラソファー、シーラシソー、シーラシドー、ドーラシドーレミラァー♪(ミとシは♭)」  

網干総合車両所から臨時新快速の“仕事人”をおおせつかった221系は20時30分に発車。出だしはこのメロディーのような感じだろう(『必殺仕事人』シリーズの中村主水のテーマより)。

臨時新快速大阪行きは興奮のボルテージが汗をかくほどあがってゆく。130㎞/hではないけど、最高のスピードは矢沢永吉のビールのCMでおなじみの最高金賞に値する。そして、321系の各駅停車JR東西線経由松井山手行きをキャッチ!!


 

灘で各駅停車JR東西線経由松井山手行きを追い抜く。昔はコイツをバッサリ追い抜くのは当たり前だったんだよなぁー。そして、快調かつ最高のペースで駆け抜ける。“このまま320㎞/hまであがるんじゃないか”と思わせるほどだ。まるで鳥取砂丘を白馬で駆け抜ける徳川吉宗を彷彿させる。
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ビュンビュンとカッ飛ばすように快適に走り、甲南山手を通過すると、勢いが落ち、ATSのなつかしい「キンコンキンコン(JR東日本首都圏はATSの音が違う)」の音が鳴って、20時38分、芦屋1番のりばに到着(JR東日本首都圏はATSの音が違う)。ところが、各駅停車高槻行きに接続をとらなかった。通常ダイヤをいじくるわけにはいかなかったようだ。  

20時39分に発車し、暗い夜道を臨時新快速大阪行きはブッ飛ばす。アーバンネットワークのエース、221系の新快速リターンズ2008の猛烈な勢いで、世界的な不況をブッ飛ばせぇー!!

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そういえば、2008年夏、JR東海は東海道新幹線のEX-ICの宣伝を大々的に行なわれていたが、面白いことに首都圏の電車広告ではこんな案内があった(画像はJR東日本203系の車内)。

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「新大阪駅から新快速へ」

このイラストがなんと、221系になっているのだ。2000年3月11日(土曜日)のダイヤ改正で、アーバンネットワークの新快速の定期便は223系1000・2000番台に統一されているが、これを見ると、「よくやったJR東海」、「アッパレ!!」と言いたくなる。ちなみにテレビのCMでは、京浜東北線の車両は209系が映っていた。どうやら、JR東海は最新の車両より、以前の車両がお好みらしい。それが本当かどうかはわからないが…

 

西宮で321系の各駅停車高槻行きを抜き、フルスピードで駆け抜ける。日頃のストレスが吹っ飛ぶぞ!! もし、薬師丸ひろ子が221系新快速リターンズ2008に乗っていたら、こう言うだろう。

「カ・イ・カ・ン」  

20時46分、尼崎8番のりばに到着。5番のりばの快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行きに追いついたものの、先に行かれてしまった。  

20時47分に発車し、もうラストコースだ。このまま黒磯まで乗りたいよ。いけなくても京都まではと思いながら、神崎川を渡る。

「そうはい神崎」  

ある政治家がしゃべったセリフ、つまんないよね(なんで電車の中でふと思い出すのだろう?)。  

“豪快に年忘れ”という感じで、臨時新快速大阪行きは驀進!! 2006年12月16日(土曜日)以来に味わうこの気持ちよさ、何度でも味わいたい。
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阪神高速11号池田線と大阪環状線が見え、20時53分、終点大阪9番のりばに到着。隣りの8番のりばに停車中の快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行きに再び追いついたが、すぐに発車されてしまった。

23分に渡るイッツ・ショータイムは終わったが、余韻は残り、久しぶりにスカッした。気分爽快だ。水谷豊の『カルフォルニア・コネクション』に例えると、221系新快速リターンズはこういうひとときだ。

「♪あぁーつく燃ぉーえるぅ、季ぃー節がぁー、ぼくらのぉー、あーこぉーがぁーれぇー、運んでゆくぅーよぉー♪」




20時59分に221系新快速リターンズ2008の回送が発車し、7・8番のりばへまわろう。

◆2008年12月28日(日曜日)

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大垣ではいつもの座席争奪戦で久しぶりに勝利し、普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行き(1号車クハ221-71:弱冷車、米原まで女性車掌乗務)に乗り換えっ!!  しょっぱなから逆向きだっただけに快適な221系の転換クロスシートに坐れて、気分は晴れやかだが、天気は暗い。

東海道本線支線が遅れていたため、1分遅れの6時58分に発車。天気は雨模様で、7時を過ぎたというのに、日が暮れた直後の空色である。  

柏原到着時、窓の異変に気づく。
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それは1・2・5・6列目の窓は鮮明なのに、3・4列目に結露がかかっていたのである。その謎は10秒もたたないうちに解けたが、1・2・5・6列目は固定窓(1・6列目は戸袋窓)なのに対し、3・4列目は開閉可能なのだ。ちょっとの違いでもずいぶん差があるように思う。  

醒ヶ井を発車すると風が強くなり、すすきがなびく。

「次は終点、米原。失礼しました、米原です」  

女性車掌は普段、普通電車米原行きの乗務回数が多いからなのか、米原を終点と言ってしまった。ちなみに停車中、「ドアを閉めます。御注意下さい」と言っていた。「閉まります」が正当に思うが、京阪電気鉄道では「ドアを開けます」と言うから、社の方針なのだろう。

普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行きは7時31分、米原2番のりばに到着。電車を降りると、猛烈に寒い。JR東海の運転士は下ろしていた乗務員室うしろのカーテンを上げて、JR西日本の運転士にあとを託すも、すぐさま下ろした。この空色では運転に支障をきたすらしい。

◆2008年12月29日(月曜日)

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新快速米原行きは加古川で221系の普通電車(西明石-高槻間は快速)米原方面大垣行きに追いつくが、7~12号車は221系トップナンバー車だった。221系トップナンバー車は遭遇する機会があっても、乗ったことはたぶん、ない。

◆2008年12月30日(火曜日)

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京都33番のりばの普通電車亀岡行きが発車を待っているが、4両編成の車内は観光客などで混雑しており、6両編成にしてほしいところ。そして、32番のりばに普通電車園部行き(1号車クハ221-81:弱冷車)が入線した。

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さて、2008年から山陰本線京都口に221系が投入され、223系5500番台の投入もあいまって、113系シリーズの数が激減。221系は4両車ばかりを網干総合車両所から京都総合車両所にコンバートされ、山陰本線のほか、湖西線でも運用されている。京都総合車両所に所属する221系の大きな特長として、車体側面にある半自動ドアボタンの横にステッカーを貼りつけていることだ。アーバンネットワークは国鉄車両を減らして、快適性の向上に努めているが、まだまだ使える113系シリーズは広島・山口地区の山陽本線に移っている。
 
「若いモンが寝とるわ」  

50代の男性客の通報で、1号車3番席では若い男が爆睡。2人分を独り占めしており、乗務員が起こしにかかるものの、微動だにせず、何度やってもダメだったので、あきらめる。  

10時42分に普通電車園部行きは発車。すると、若い男は起き出したものの、また眠る。転換クロスシートの向きが下りになっているところを見ると、往復乗車しているのかもしれない。  

丹波口で183系700番台の回送と行き違い、発車すると複線工事の真っ最中。将来、京都-園部間は完全複線化される予定である。




ただいま円町  

二条からは複線となり、円町に到着すると、221系の普通電車京都行きと行き違う。どうやら221系は山陰本線に定着した感がある。次の花園は特急〈はしだて4号〉京都行きと行き違い。エル特急〈北近畿〉用の車両で通過したが、塗装を統一させたほうがいいのではないだろうか。
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次は太秦
Next Uzumasa.  

10時55分に花園を発車すると、再び単線。進行方向右側は複線化に向けて、鋭意工事中。太秦を発車しても複線化工事中だが、近隣に一戸建てが多く、難工事の模様。複線化工事をするのはいいが、次に騒音対策も必要になってくるのではないだろうか。もちろん、複線化工事には地元の同意も得ているはずであろう。  

11時01分、嵯峨嵐山(Saga-Arashiyama)に到着。1号車乗務員室ではカーテンが下ろされると、再び複線へ。嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線〔トロッコ嵯峨駅〕と別れ、どちらもトンネルへ。嵯峨野観光線は保津川沿いをクネクネするが、こちらは直線。平成元年(1989年)3月5日(日曜日)に嵯峨(「嵯峨嵐山」に改称されたのは1994年9月4日)-馬堀間は複線の新しいルートに切り替えられ、平成2年(1990年)3月10日(土曜日)のダイヤ改正で電化されている。
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保津峡はトンネルとトンネルのあいだにあり、山陽新幹線新神戸を彷彿させる。そして、嵯峨嵐山-馬堀間の車窓はトンネルを抜けると、チラッと保津川が見える程度。まばたきは禁物だ。  

トンネルを抜け、嵯峨野観光鉄道に合流。トロッコ亀岡を通過すると嵯峨野観光鉄道の終点馬堀へ。なぜ、「トロッコ馬堀」ではないのだろう?  

亀岡は進行方向右側が水田、左側はショッピングセンターとバスターミナルという極端なところで、発車すると再び単線。鉄橋は単線構造で、複線化はまったく想定していなかった。このため、同じカタチの鉄橋をもう1本設置することになり、やがては単線時代の名残となるだろう。  

並河到着目前、0系の実物ミニサイズとDD51形が展示されているが、ボロボロ。発車するとアメリカなみの右側通行だが、もちろん、複線化工事のため、面白い現象が生まれる。  

千代川で221系の普通電車京都行きと行き違い、発車すると田園車窓。当初は60㎞/h程度だったが、国道9号線に合流すると、本気を出し、11時23分、八木に到着。ここで大量下車が発生し、空席が見られるようになる。ただ、千代川-八木間は用地取得が難しそう。

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次は吉冨  

八木を発車すると、再び“アメリカ通行”となり、11時30分、終点園部4番のりばに到着。ドアは半自動扱いだった。  

到着すると乗務員は再び爆睡じゃないね、ふて寝している男を起こしにかかるも起きない。これはキセルとみなされても仕方ない状況で、乗車券を拝見したほうがよいのではないだろうか。そして、折り返し電車に乗った模様。  
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折り返しは快速京都行き(4号車クモハ221-81)だが、外側の留置線では221系が数多く止まっており、223系5500番台の姿もある。  

11時39分に発車。八木では221系の快速園部行き、特急〈きのさき1号〉城崎温泉行きと行き違った。

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ただいま八木
 
並河で家族連れが乗ってきたのはいいとしても、ベビーカーを持参。近年はベビーカーを車椅子同然と思い込む人が多いようだが、おんぶやだっこをするものだろう。その家族連れは優先座席に坐るが、ベビーカーは窮屈で、網棚に載せようという考えがないらしい。ちなみに3号車のボックスシートにもベビーカーの利用客がいた。221系のボックスシートは車端部にあるので、そこを選ぶのは賢明だと思う。
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電車は亀岡1番のりばに到着。向かいの2番のりばには始発の普通電車京都行きが12時06分の発車を待っているが、この快速は普通電車と待ち合わせを原則としてしないダイヤなのが難点だ。園部を発車した快速京都行きは亀岡まで各駅に停まり、嵯峨嵐山、円町、二条に停まるのだが、独走のため、嵯峨嵐山で普通電車に接続をとることはないのである。もし、嵯峨嵐山で普通電車に接続をとるのであれば、京都-園部間の複線化が完成したときになるだろう。  

太秦を通過すると、宅地スレスレのところを走る。まるでJR東日本中央本線中野-吉祥寺間を彷彿させる。





次は京都 終点(動画2本)  

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二条を発車するとラストスパートで、複線化工事は着実に進んでおり、地平に下りて東海道本線や東海道新幹線に合流すると12時23分、終点京都34番のりばに到着した。但し、34番のりばは降車専用で、「34番おりば」のほうが正しいのだが、のちに33番のりばのドアが開き、折り返し、普通電車園部行きに乗り込むのであった。 

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2008年東武ファンフェスタ-後編- [汽車旅2008番外編]

◆下記の記事をまだ御覧になっていない方はURLにクリックして下さい。

・2008年東武ファンフェスタ-前編-(まだまだ1800系2008Ⅴ)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-12-01

・2008年東武ファンフェスタ-中編-(まだまだ1800系2008Ⅵ)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-12-05


◆いよいよ、2008年東武ファンフェスタへ!!  

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南栗橋駅から東武バスセントラルの直通便へ。2005・2006年は有料だったが、2007年から無料になり、利便性が向上。13時20分に東武ファンフェスタ会場の南栗橋車両管理区へ到着。例年なら午前中に乗り込んでいるが、今回は団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きに乗ったため、遅い到着となった。

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まず、入口にて来場記念品をいただくが、30000系の天敵、50050系のティッシュボックスと環境配慮型カイロで、いずれも生活の役に立つものばかりだ。
 
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会場に入ると、100系スペーシアがお出迎え。これは記念撮影用で、特設のお立ち台を設けているので、小さな子供は大喜びだろう。

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工場棟では30000系(方向LEDは無表示)が車内放送体験コーナーを担当。通常、30000系は自動放送が優先的に使用されるため、肉声の放送はある意味、貴重な光景といえる。 自動放送装置のある電車で困るのは車掌がムリヤリ中断させて、ベラベラと案内すること。こういうのは自動放送が終わったあとにしゃべればいいのにと思う。ちなみに東武の自動放送は到着時、左右どちらのドアを開くかを案内していないため、車掌が補足することが多い。  

休憩用車両その1は飲食コーナー近くにあり、例年は30000系なのに、2008年は10030系。そういえば、朝、北千住で30000系をよく見かけたなぁー。  

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行先は準急東武日光行きとなっている。かつての準急は通勤形電車の看板種別だったため、今やこの種別幕の準急は“伝説”となっている。  

時刻は13時30分近くになった。急いで車両撮影会の会場へ向かおう。14時で終了になるためだ。
 
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今回のラインナップはこれだぁー!!

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まずは50050系(種別LEDと方向LEDは「急行南栗橋」を表示)。2005年に入団した“イーハー東武”用の車両で、大半の30000系をデビュー時の地上運用に追いやった。10両固定編成となっているため、東武線館林以北、日光線南栗橋以北の運行は一部の中間車を脱車しない限り、不可能である。それにしてもフェイスはJR東日本209系1000番台に似ているように思うのは気のせいだろうか?

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次は30000系(種別LEDと方向LEDは「区間急行浅草」を表示)。平成8年(1996年)に入団した車両で、当初から半蔵門線の直通運用を前提としていたが、一気に大量発注できない社内事情から、7年間に渡り、徐々に増備をしたあと、本来の運用に就いたが、2005年暮れから2007年まで、地上運用に戻される編成が発生した。

車両撮影会のモデルとなっている第3編成は2008年、奇跡的にイーハー東武運用に復帰。50050系に奪われた直通対応機器は新調されている。今後も30000系がすべて、イーハー東武運用に復帰し、半蔵門線内の駅で折り返す運用がなくなることを願っている。

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次は20050系(方向LEDは無表示)。平成4年(1992年)に入団し、東武の通勤形電車では初めて、自動放送装置を採用。また、一部の車両には車椅子スペースも設置した。車内の化粧板も20000系に比べ、明るさが強調されている。ちなみに入団当初、一部を除き、ドア上にLCDを装備していたが、映像画面の劣化により、撤去されている(LED方式にチェンジしてもよかったように思うが)。

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次は300系。御存知、1800系の改造車で、350系との見分け方は6両編成かつ、6号車に女性専用車のステッカーがあること。女性専用車は臨時特急〈尾瀬夜行23:55〉〈スノーパル23:55〉運行時のみに設定される。

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次は250系。平成10年(1998年)に入団し、走行機器と足回りは30000系と同一(30000系はボルスタレス台車にヨーダンパをつけていない)。最高速度は200系より10㎞/h速い、120㎞/hに設定されている。また、250系を最後に東武は鋼製車体の新型車両はない。ちなみにこの日、私は団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きに乗っていたこともあり、すべての東武の優等車両をこの目で見たことになる。

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最後は100系。「スペーシア」の車両愛称で平成2年(1990年)に入団し、わずか1年半足らずで1720系を置き換えた。豪華なインテリア、大柄の車体など、王者の風格を漂わせる車両だ。しかし、100系・200系・250系は先代の1720系・1800系に比べると、急行灯が目立たないのが残念なところ。100系はフェイスの上部、200系は下部にあるが、尾灯とカン違いしそうである。

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このほか、車両撮影会のモデルにはなっていないものの、8000系や1000系が“友情出演”をしていた。


◆準急鬼怒川公園行きでフィナーレ?!  

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車両撮影会の撮影を終え、特殊車両・バス展示コーナーへ。特殊車両のほうはトラックが線路上を走ることが可能な電気検測車が2台、そして、ハイブリッド方式が1台あり、オレンジの帯を巻いていることから、目立つ。近年、自動車、トラック、バスのハイブリッド化が進んでおり、これは鉄道業界にも波及し、2007年にはJR東日本でキハE200系『こうみ』がデビューしている。

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バスはハイデッカータイプと路線バスの2車種を展示。ハイデッカータイプは床下にトランクが備わっているので、大きな荷物を抱えても気兼ねなく乗れる特長がある。また、車窓は2階建てバスから眺めるような景色も魅力である。

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路線バスはノンステップタイプで、近年は低床式と方向LEDが主流。バスの方向LEDはオレンジ1色が多い。そのうしろでは消防車が置かれている。

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東武初のVVVFインバータ車、10080系は2008年11月1日(土曜日)にチェンジした制服の撮影コーナーのモデルと休憩用車両その2を兼ねている。制服撮影とは言っても、小さな子供向きだが、種別幕と方向幕は「準急東武日光・東武宇都宮」を表示。2006年3月17日(金曜日)まで存在していたもので、8000系が運行し、ステンレス車体の運用はなく、前2両は東武宇都宮行き、うしろ4両は東武日光行きとなっていた。  

10080系は昭和63年(1988年)に入団したもので、わずか1編成しかないが、10030系との違いは制御装置だけ(10030系は界磁チョッパ制御)。東武では珍しく、1の位が「0」になっているので、試作車ということを表しているようだ。また、2007年8月にはVVVFインバータをGTO方式からIGBT方式にチェンジ。合わせて、台車も改造された。これは劣化した部品の補充が難しい状況になったためで、機器の更新に1年半近くもかかっている。

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次はレール削正車へ。すでにデモンストレーションが行なわれているが、この保線車両は3両1組で、レールを研磨するもの。レールはデリケートなもので、少々のキズでも走行中の車内に動揺を与えるという。動揺かつ事故を防ぐため、レールに水をまき、火花を散らして、レールを安全かつ快適な運行にさせている。

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ここからは工場棟に入り、20050系第2編成が検査中。この編成は一部、2001年に新製されたものがあるが、これは2000年3月8日(水曜日)に発生した日比谷線中目黒付近の脱線事故で、巻き沿いを食い、中間車2両が再起不能となったためである。このため、代替車両を新製し、営業運転に復帰した。

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その先のデモの実演場では“「台車」という名のクツ”を脱いだ8000系修繕車と6050系を展示。8000系修繕車は種別と行先はLEDになっているため無表示だが、6050系の種別は「特急連絡」、行先は「臨時」となっていた。東武ファンフェスタではない日はなにを表示しているのかが気になるけど、普段、見られない行先を表示できるのは車両基地イベントならではの光景なので面白い。プロ野球などもそうだが、“お客を呼ぶ商売”はファンサービスがあってこそ。私はお客を呼ぶより、“読者のココロをつかむ商売”で、フリーライターが行なうファンサービスはどんなものなんだろう?

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ドア体験コーナーでは10000系2両車の第2編成がモデル。6両車の第2編成は修繕されているが、こちらはオリジナルを堅持。おそらく、2009年以降は修繕されることだろう。ちなみに就役20周年のヘッドマークを掲げているが、2008年で25年を経過。8000系はいまだトップナンバー車が45年たっても健在なので、ベテランというには早過ぎるのかもしれない。

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ほかに冷房機の展示、グレーに塗られたばかりと思われる台車があり、乾燥中のようだ。

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デモの実演場では8000系修繕車が宙に浮く。クレーンに持ち上げられ、空中移動をしているのだ。移動先の下には台車があり、それを履く実演だ。作業員は慎重に車体を下ろし、ビスに台車をはめ込み、作業は完了。

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それを見届け、時刻は15時へ。飲食コーナー付近にある休憩用車両その1では種別幕と方向幕は夏の風物詩、「団体専用林間学校」と表示。通勤形電車で運行されることはないものの、夏休み中の小学生たちを乗せている。おそらく、宿泊訓練の一環なのだろう。ちなみに車体側面の方向幕は「準急東武日光」だった。

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飲食コーナーへ行き、おやつとして、佐野ラーメン。1杯500円だが、これがうまい。例年、東武ファンフェスタの昼食として、いつも佐野ラーメンを食べているが、今回はすでに昼食(『復活「りょうもう号」乗車記念弁当』)をとったこともあり、おやつとした。

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おやつを食べ終え、メルヘンSLと遊具のコーナーへ。すると、線路上には展示車両ではないものの、東京メトロ8000系が“友情出演”。そして、休憩用車両その1の種別幕と方向幕は「準急鬼怒川公園」へ。鬼怒川線は6050系や特急車両しか入ってこないこともあり、通勤形電車が乗り入れることはまずない。かつて、野岩鉄道が隆盛の時期には8000系が臨時快速運用に就いていたことがあったものの、トイレなしロングシートの長時間乗車は不評だったため、6050系を増備して対応した(大半は6000系からの車体更新だが、完全新製車も存在する)。  

2008年東武ファンフェスタは1800系の団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きをメインとしたため、南栗橋車両管理区をまわる時間は少なかったが、2009年の開催時はどんな企画電車を走らせるかが注目される。

★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!



②参考文献として、東武鉄道刊行、『東武の車両10年の歩み写真集』を使用。

③「イーハー東武」は東武鉄道伊勢崎線押上-曳舟間の支線のことです。

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第8回みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル [汽車旅2008番外編]

◆注目のE655系  

2008年11月22日(土曜日)10時26分、JR東日本東北本線尾久へ。この日は尾久車両センターで、『第8回みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル』を開催されており、駅前は長蛇の列で、整列入場という方式。2007年の第7回に初めて行ったが、当時は雨が強く、午後に乗り込んだこともあってか、客足は少なかったが、今回の第8回は“天晴れ(Appare)秋晴れ”となった。  

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タイムカプセル平成ロード(尾久駅地下通路)を通り、意外と待たされずに済み、10時30分過ぎには入ることができた。ちょうどディーゼル機関車に引っ張られ、寝台特急〈北斗星〉の客車が入ってきた。方向幕は生ビールの「サッポロ」じゃなくて、漢字の「札幌」を表示。ちなみに札幌市交通局南北線の駅名に「さっぽろ」がある。

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Fゾーンでは架線作業用のトラック、『マジックボーイ』にはイエローヘルメットをかぶった作業員と子供たちが天高く、親御さんを見守っているのかなぁー?(普通は逆だけど) 小さい子供にとって、親は大きな存在。おそらく、マジックボーイに乗って、“偉大な人”の小さい姿を見たのは初めてではないだろうか。

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Cゾーンへ行き、お目当ての展示車両、E655系へ。2008年11月12日(水曜日)、ついにE655系の目玉である特別車両(天皇陛下、皇后陛下、皇族、国賓の公務や行事で御利用になるための車両)、E655-1(付随車)が初めて運行された。天皇陛下、皇后陛下、スペインの国王と王妃を乗せ、“お召列車”として、上野-土浦間の片道運行をしたのである。復路は首都圏新都市鉄道のTX-2000系増備車が用意され、つくば-南千住間を運行。日本の歴史に大きな1ページが刻み込まれたのである。  

E655系は尾久車両センターの所属だが、特別車両のみ東京総合車両センターの配置となっており、通常は5両編成での運行である。また、事前の情報通り、特別車両を抜いた通常編成での展示となった。  

E655系はハイグレード車両と位置づけ、5両すべて、グリーン車の構成となっているが、今のところ、ジョイフルトレインの位置づけをされており、『和(Nagomi)』という愛称を持つ。果たして、特急形電車としての量産車が姿を現すことはあるのだろうか?(全車グリーン車ということはないだろう)  

大柄の車体にはダークブラウンの塗装を施しており、JR東日本の最新ジョイフルトレイン、『みのり』を彷彿させるが、E655系の場合、ムラサキっぽい色に見える。私鉄だと阪急電鉄の車両も天候や時間帯によってはマルーンの車体の色調が異なる。また、E655系はピカピカの車体であるせいか、鏡のように映る場合もある。デジカメだとホワイトバランスが標準装備されている機種が多いので、変えてみるとダークブラウン軽快さや重厚さを生み出すのではないかと思う。さらに車体には金色の帯を3本巻いており、ハイグレード感を高めている。

 

電車なのにE655系の1号車はディーゼルエンジンの音がするので、おかしいなと思ったら、パンタグラフがあがっていないことに気づいた。小屋の中で展示しているのも電車に装備されたディーゼルエンジンの音を聴かせるためなのか?  

E655系の特長は非電化区間の乗り入れが可能なことで、蒸気機関車が牽引したら、注目を集めそうだが、ディーゼル機関車の連結が可能である。そのため、連結器はJR東日本の在来線特急車とは異なったものを採用している。  

かつて、JR九州では全線非電化時代の豊肥本線にエル特急〈有明〉が乗り入れていたことがあった。ディーゼル機関車のほか、国鉄の貨物列車に使われていた車掌車を電源車に改造し、非電化区間でも照明や冷暖房が作動できるようになっていた。JR東日本でも何度か電車の非電化区間直通運転を実施している。

E655系の非電化区間運用時、発電用のディーゼルエンジンは1号車の床下に装備されており、燃料タンク、ラジエータ、注水口、蓄電池箱、エンジン、発電機がある。ちなみにエンジンと発電機は2台あり、常用と予備に分けている。

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車体側面の行先表示はフルカラーLEDを採用しており、号車とグリーン車のマークが表示できるようになっているが、サイズが小さいのが難点。もっとも、JR東日本の方向LEDはサイズがちっちゃいのだが…  

ほかに外幌はステンレス車と同じグレーを使っているが、どうやら標準色と見ていいようだ。そして、ドアを開けてデッキを公開し、まるでJR九州の特急車と錯覚しそうだ。  

機会があればハイグレードをウリとするE655系に乗ってみたいが、団体運用ではなく、臨時特急で乗ってみたい。ハイグレードをウリにするならば、夜行列車のほうがよさそうな気がする。

◆車体ジャッキアップ実演  

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小屋の中では寝台特急〈北斗星〉のヘッドマークを掲げた金帯の24系をモデルに車体ジャッキアップ実演を行なわれる。時刻は実演開始時刻の11時が近づこうとしているので急ごう。


 

すでにギャラリーの列はおり、後方からでしか見られないが、ジャッキアップは意外と静かな音で、気がついたら上がっていた。“世紀の瞬間”を撮ろうとデジカメを天高く上げて、適当にシャッターを切る。中には幼い我が子を肩車させて、撮影を任せるお父さんがいた。そのほうがより高い位置で撮影できるわけだから。

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そんなに高く上がるわけではないが、そのあと、退散するギャラリーがいて、前へ進むことができた。すると、車両の手前には台車が1台ポツンと展示。触れることも可能で、ギャラリーは興味津々。普段、台車と車体は一心同体の姿しか見ない人が多いわけだから。

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そのあと、ヘッドマークがまわり、まずは臨時寝台特急〈エルム〉が登場。2段式B寝台のみで上野-札幌間を運行していたが、北海道新幹線の工事が本格化していることもあり、走ることはもうないのかもしれない。
 
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次は臨時寝台特急〈夢空間わくら〉で、JR西日本七尾線和倉温泉まで運行し、しばらくすると、臨時寝台特急〈夢空間北東北〉に変化。『夢空間』はジョイフルトレインではないが、3両しか新製されず、営業運転時はブルートレイン客車も連結されていた。

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ヘッドマークは一旦、寝台特急〈北斗星〉に戻ったあと、臨時寝台特急〈北斗星トマムスキー〉へ。これは横浜-トマム間で運行され、スキー客向けの列車だった。“〈北斗星〉派生シリーズ”はこのほか、寝台特急〈北斗星1号〉札幌行きを小樽へ延長運転した臨時寝台特急〈北斗星小樽号〉、ニセコ経由で上野-札幌間で運行された臨時寝台特急〈北斗星ニセコスキー〉、上野-新得間の臨時寝台特急〈北斗星トマムサホロ〉もあるが、〈北斗星宇宙号〉はなんだろう?(いくら調べても、その列車名で運転された実績がないのだ)

余談だが、JR北海道管内だと運行の臨時寝台特急〈北斗星まりも〉〈北斗星利尻〉がある。

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そのあとは寝台特急〈出羽〉が登場。上野-秋田間を運行していたブルートレインだったが、利用客の減少により、平成5年(1993年)12月3日(土曜日)で消えた。これは夜行列車削減の本格化に火をつけたのだ。  

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次に登場したのは『夢空間』で、団体列車としての運行もあり、このようなヘッドマークが作られた。

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最後は寝台特急〈北陸〉〈あけぼの〉で締めくくった。特に寝台特急〈北陸〉は14系の運行だから、貴重なショットと言える。  

引き上げようとするところで、フリーライターの吉田一紀さん、裏辺研究所の裏辺金好所長、デューク所員と合流。実は8時過ぎに吉田さんからメールがあり、急きょ行くことになったという知らせを受けた。私は最初から行くことは決めていたが、土休は昼まで寝ていることが多いため、朝早く起きられる自信がなかった。この日、3時近くに就寝したというのに、意外と早く起きることができた。それでも8時40分過ぎで、メールの着信音で起きたわけではない。

「岸田さん、駅弁どうですか?」  

と吉田さんは冷やかす。時刻は11時15分を過ぎたところで、Cゾーンの弁当販売に目を向ける。私は駅弁を好んで食べるほうではないし、昼食にしては時間が早過ぎる。  

3人は短時間でほとんどまわったそうで、別件のため、尾久車両センターを去った。会っていた時間は15分もなかったように思う。

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尾久車両センターの事務所玄関ではヘッドマークを展示。第7回とはすべて違ったものを展示した。


◆現役から退いた車両も展示  

Dゾーンでは車両の展示が行なわれている。架線のないところで電車が撮影できるというのは画期的なように思う。  

今回の車両展示でビックリしたのは現役から退いた車両を展示していたことで、それも2車種ある。

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まずは2008年3月9日(日曜日)で現役から退いたジョイフルトレイン、『ゆとり』で、中間車は外されており、すでにこの世から姿を消しているのかもしれないが、1・6号車は残されていた。元々、この車両は国鉄時代の昭和58年(1983年)に欧風客車、『サロンエクスプレス東京』に改造され、ジョイフルトレインの先駆車で、昭和59年(1984年)に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した。車体の塗装を見ると、E655系と阪急電鉄の車両っぽい。

しかし、平成9年(1997年)、お座敷客車に再改造され、1両減車の6両編成にして『ゆとり』に改称された。個人的には『サロンエクスプレス東京』のままでいて欲しかったが、これはJR東日本のジョイフルトレインの稼働率は欧風車両よりもお座敷車両のほうが高いからである。そのため、『リゾートエクスプレスゆう』はお座敷車両、『シルフィード』は“洋風お座敷”と言えるカーペット車に再改造のうえ、『NO・DO・KA』に改称された。

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Dゾーンを一旦、離脱して、子供駅長撮影会場へ。高速試験車両、E954形、『FASTECH360』のパネルをバックに撮影する。小さい子供は白いジャケットを着用して記念撮影に挑む。制服は幼児向けに作られており、これならば1日駅長の幼児起用もありえる。

Dゾーンに戻り、EF60形の『ゆとり』のヘッドマークをつけたものを撮影しようとするが、4人家族のうち、男の子の1人が手を汚したらしく、母は電気機関車の前でふくものの、汚れはなかなか落ちないらしい。しかし、後方には撮影隊の姿があり、待っている状態だが、時間がかかり過ぎ、いつしか“空気が読めない一家”という目で見る人が多くなる。

「早くどけよ!!」  

と私の隣りにいた男性がマジギレ[むかっ(怒り)]。親御さんは撮影隊をチラッとにらむような目つきで、ようやく移動。これは親御さんが場所を選ばなかったのがいけない。撮影に支障のない場所を見つけて、子供の手をふいてあげるべきではなかったのではないだろうか。  

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ようやくEF60形を撮影し、ウラには寝台特急〈彗星〉のヘッドマークを掲げていた。まさかJR東日本エリアで寝台特急〈彗星〉のヘッドマークを見ることができるとは思ってもみなかったが、記憶がよみがえってくる。個人的に寝台特急〈彗星〉は寝台特急〈なは〉もそうだが、583系のイメージが強く、ブルートレインのほうはしっくりこなかった。

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次にDD51形で、寝台特急〈はくつる〉を掲示。この列車も583系のイメージが強く、ブルートレインは違和感があった。また、583系が「ブルートレイン」と呼ばれなかったのも不思議だった。

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そのウラは寝台特急〈あけぼの〉で、かつては山形新幹線工事(福島-山形間の標準軌化)で陸羽東線を経由していたことがあり、小牛田-新庄間はディーゼル機関車を牽引していたが、DD51形ではなく、DE10形の重連だった。でも、寝台特急〈あけぼの〉がディーゼル機関車で牽引していた時代があったことをなつかしく感じる。

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お次はジョイフルトレイン、『宴』で485系シリーズを改造したもの。お座敷車両で、車体側面にロゴマークがあるが、JR東日本は漢字1字のジョイフルトレインがほかにもあるので、けっこうお好きなようだ。

世界の国旗クイズ

漢字1字といえば、毎年12月になれば、“今年1年はこうだった”というものを漢字1字の巨大書道で発表される。2007年は「偽」だったが、2008年は「食」か「高」のどちらかになるのではないだろうか。

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話を軌道修正し、ジョイフルトレイン、『宴』はパープルを基調に金帯を巻いている。フェイスは1本だが、車体側面は2本を巻いており、ブルートレインならぬ、“パープルトレイン”と言いたくなるほどだ。
 
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Eゾーンへ移り、2種類のレールスターが走っている。エンジンつきのほうは両運転台方式に変わり、第7回のように係員が総出で持ち上げることはない。足こぎ式は“レールの上でサイクリング”をしているようなもので、廃線跡地の有効利用になるのかもしれない。そして、奥には寝台特急〈北斗星〉〈北陸〉の車両が同じ線路上に留置されている。ちなみに足こぎ式の赤羽寄りは『びゅうびゅう号』、上野寄りは『すいすい号』となっていた。上下線で愛称が異なるのはJR九州の各駅停車〈いさぶろう〉〈しんぺい〉を思い出す。でも、足こぎ式のレールスターは“列車”ではないのよね。

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Eゾーン赤羽寄りのレールスターのりばの先には寝台特急〈北斗星〉と貨物列車がドッキング!! 今回、展示車両の対象には入っていないが、面白い組み合わせだ。

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Dゾーンに戻り、面白い車両に遭遇。その名は三遊亭楽太郎ではなく、永谷園のすし太郎でもない。保守用車両の大型道床掘削機、『青太郎』で、枕木の運搬車、機関車、砕石(Saiseki.バラスト)をたっぷり搭載できるっぽいものが3つ1組になっている。  

これは線路に敷き詰められた古い砕石を取り出し、新しいものに取り替えるという。また、枕木は幅が40センチと広く、1本につき約350㎏だという。この枕木を使うと従来よりも本数を減らすことができる。また、幅の広い枕木は1本あたりの価格が安いため、経費削減にも貢献している。  

枕木を交換したあと、新しい砕石を敷き詰め、『マルチプルタイタンパー』で、つき固め作業を行ない、1番電車が運行する前に仕上げる。また、JR東日本はTC型省力化軌道を進めており、砕石のスキマにセメント系てん充材を流し込み、1時間ほどで固まり、完成する。

JR東日本の“TC型省力化軌道政策”に北島三郎なら、こう歌い上げるだろう(若い人はメロディーがわからないと思う)。

「♪軌道ぉー、変えるぅーなぁーらぁー、このぉーあぁーおぉーたぁーろうぉー♪」  

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さて、EF81形は寝台特急〈ゆうづる〉のヘッドマークを掲示。かつては客車と電車の“二刀流”で運行していた時期が長く、583系のほうが似合っていた。また、現役時代、寝台特急〈ゆうづる〉のEF81形には車体側面に流れ星はついておらず、これは貴重なショットと言えるだろう。

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そのウラは臨時寝台特急〈エルム〉で、時刻は12時30分を過ぎ、Bゾーンでは転車台の回転実演が行なわれているので、直行しよう。




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途中参加のため、うしろから眺めるしかなかったが、転車台はゆっくりと慎重に回してゆく。モデルのEF81形81号機は臨時快速〈エキスポライナー〉のヘッドマークと国旗2つのお召列車を掲示。昔は蒸気機関車の運転台が両方向になかったため、転車台を設置して、向きを変えていたが、電気機関車やディーゼル機関車の普及により、不要となり、撤去されているところが多い。ちなみに蒸気機関車はうしろ向きの走行も可能だが、運転しにくいものであることが想像できる。

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ところで、尾久車両センターの線路の多くはレールとレールのあいだに空間があることに気づいた。いわゆる「継ぎ目」という部分で、列車に乗っていると、「ガタン、ゴトン」という音が聞こえる。技術の開発により、ロングレール化や継ぎ目の改良により、空間がなくなっているが、昔の鉄道を感じさせる部分である。

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Dゾーンに戻り、ジョイフルトレイン、『スーパーエクスプレスレインボー』の牽引機だったEF65形1118号機はなんと、寝台急行〈銀河〉フォーエヴァーヘッドマークを掲示。なんで、これを2008年3月14日(金曜日)の始発駅発車時からつけてくれなかったのだろう? このヘッドマークがなかったことが悔やまれるが、そのうしろ4両は高崎車両センター所属の旧型客車を連結。今回、この旧型客車は休憩車両として、開放しているが、まるで往年の〈銀河〉を再現しているようだ。

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EF65形1118号機と旧型客車の隣りは『夢空間』で、2008年3月3日(月曜日)に営業運行を終えた。まだ19年しかたっていないこともあってか、車両の姿は残っていた。面白いことに車番のダイニングカーとラウンジカーは欧風調の文字であるのに対し、A寝台個室デラックススリーパーはステンレスの切り文字による国鉄フォントだ。

いつかは寝台特急〈あけぼの〉で、その勇姿を見たいところだが、その夢は叶うだろうか?
 

◆旧型客車は21世紀の時代劇に必要なアイテム  

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『夢空間』の隣りは寝台特急〈カシオペア〉の予備電源車、カヤ27形を展示。出番は少ないが、車端部の連結器を変えているため、ブルートレインに使えないことがよくわかる。そして、外幌の中を見るが、空間になっており、まるで、もうすぐトンネルを抜け出すような明るい未来を感じさせる。天気のよくない日や夜間ではちがった見え具合になるけども。

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いよいよ、旧型客車による休憩所へ入ってみる。

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まずは客室ではなく、乗務員室を覗いてみる。木材が使われているところがあり、クリーム色に塗られている。そして、窓の近くにハンドルがあるけど、これは非常ブレーキ装置である。

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乗降用ドアは手動式となっており、車掌はロックをかける方式になっている。かつて、初代ブルートレインの20系もドアは手動式だった。  

洗面所とトイレは老朽化しているため、実際の営業運転でも使えないらしく、長野支社エリアで運行していた実績があるのか、貼り紙を掲示していた。旧型客車は国鉄時代の雰囲気を維持するのが最大条件となっているようで、現代車両のようなリニューアル工事ができないのだ。ちなみに4両全車、自由席かつ非冷房車である。  

空いているボックスシートがなく、このまま通り抜けるだけかと覚悟していたが、運よく4号車に空席があったので、陣取る。

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網棚はホンモノの網を使い、照明は昔も今も天井の左右にあるものの、東芝のメロウホワイトを使用。家庭用の一般的な照明器具を使っている。直線タイプではないのだ。

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窓ワクは木製で、年季を感じさせるが、国鉄ブルーのボックスシートでは昼食をとる利用客が多く、ほとんどは歩きっぱなしの見学状態である。  

旧型客車に乗る(この場合、「入る」と言ったほうが適切かもしれない)のは初めてで、冷房がないせいか、天井が高いことが印象に残る。夏場は汗ダクになるのではないかという不安はあるものの、まだまだ現役でいてくれなければ困る存在だ。  

なぜならば、1990年代から時代劇の視聴率は低迷し、2008年には『水戸黄門・第39部』の第2回は番組が始まって以来、初の視聴率が10パーセントに届かなかった。これは質の低下が大きな要因ではあるものの、21世紀に入ってからは明治から昭和30年代(1955年から1964年まで)を舞台にするドラマや映画が増えている。考えられるのは時代劇の舞台設定が移行しているのである。“江戸時代は時代遅れ”というのが時代劇の現状ではないだろうか。時代劇好きの私にとっては、こういうことを述べるのは悲しいことではあるけれど、現実を受け止めざるを得ないのかもしれない。  

国鉄車両に郷愁を抱くのはレールファンだけではない。映画やドラマを制作する人たちも含まれるのだ。おそらく、今も昭和に郷愁を抱く人たちは多いのではないかと思う(平成20年はわからなくても、“昭和83年なら2008年”とわかる人が多いようだ)。  

13時40分過ぎ、尾久車両センターを出たが、前回に比べ、お天気がよかったことや利用客も多かったこともあり、心地よかった。

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なお、尾久駅及び、尾久車両センターへは東京都交通局都電荒川線荒川遊園前電停からでも行くことができる。

★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!



②1日1鉄! 鉄道写真家・中井精也ブログ「11月12日(水曜日)」はこちらにクリック!!

③鉄道ニュース「E655系使用のお召列車運転」はこちらにクリック!!

④鉄道ニュース「つくばエクスプレスでお召列車運転」はこちらにクリック!!

⑤鉄道ニュース「E655系『なごみ(和)』の団臨 東京地下駅に乗入れ」は
こちらにクリック!!

⑥鉄道ニュース「『ふれあい鉄道フェスティバル』展示車両が回送される」は
こちらにクリック!!

⑦鉄道ニュース「尾久で『ふれあい鉄道フェスティバル』開催」は
こちらにクリック!!

⑧参考文献として、吉田一紀著、オーム社刊行、『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』を使用。

⑨フリー百科事典『Wikipedia「北斗星(列車)」』は
こちらにクリック!!

⑩フリー百科事典『Wikipedia「つくば科学万博の交通」』は
こちらにクリック!!

⑪豊岡真澄の連心通心「ろくごーごー」は
こちらにクリック!!

⑫『日本の旅・鉄道見聞録』は
こちらにクリック!!(企画特集記事はこちらにクリック!!

⑬岸田法眼のRailway Blog.「暴れん坊583系2002(臨時寝台特急〈はくつる81号〉青森行き)」は
こちらにクリック!! 

⑭岸田法眼のRailway Blog.「暴れん坊583系2002Ⅳ(上野ハロープロジェクト第4弾、寝台特急〈はくつる〉フォーエヴァー)」はこちらにクリック!!

⑮岸田法眼のRailway Blog.「暴れん坊583系2002Ⅲ(上野ハロープロジェクト第2弾、臨時寝台特急〈ゆうづる1・2号〉)」はこちらにクリック!!

⑯岸田法眼のRailway Blog.「2008年の汽車旅1-1(寝台急行〈銀河〉フォーエヴァー)」はこちらにクリック!! 

⑰岸田法眼のRailway Blog.「寝台急行〈銀河〉フォーエヴァーTHE LAST RUN.」はこちらにクリック!!

⑱岸田法眼のRailway Blog.「第7回みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル」は
こちらにクリック!!





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※②~⑥は2008年11月30日(日曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。



Majiで本当に終電5秒前の帰宅 観客動員数204日連続1日4ケタで、合計83萬人突破!! [汽車旅2008番外編]

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毎度、御利用いただきまして、ありがとうございます。

2005年11月11日(金曜日)に開幕したRailway Blogは、2008年11月14日(金曜日)で観客動員数は83萬人を突破しました。どうもありがとうございます。

◆Majiで本当に終電5秒前の帰宅  

まずはルポをお伝えすることにしましょう。  

2008年11月14日(金曜日)、渋谷へ。『オオゼキタク主催ライブPUZZLE piece.1』へ行くためだ。フリーライターの吉田一紀(Kazutoshi Yoshida)さんによると、プレミアライブとのこと。吉田さんのほか、有名会社に勤務されている2名様(それぞれ別の企業)とその知り合い、『鉄道とパノラマの旅 360度パノラマと音で巡る旅のサイト』を運営するカメラマンの酒井創介さんが集結し、総勢6人で乗り込む。

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場所についてビックリしたが、向かい側の建物でもライブを開催。その会場は2年前、某芸能事務所のファン感謝デー的なイベントに行ったところである。応募して運よく当たったんだけどね(ちなみに参加費用6000円)。  

18時50分過ぎ、全員がそろったところで、会場へ。ライブハウスへ行くのは2003年1月以来だが、プロ歌手のライブへ行くのは初めて。以前はシロートバンドのライブへ行っていたが、音響はメチャクチャ高くて耳ツンはするし、煙たいのよね。この当時以前から“禁煙社会”が確立されていたので、なにか“世の中をはむかう場”のような印象を持っていた(禁煙のライブハウスは1つしか行ったことがない)。

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どこのライブハウスも入場料2500円、ドリンク代500円(コップ1杯)で、後者の価格はいつも疑問にありつつも久しぶりに行く音楽の場に胸をふくらませる。こういう場所はめったに行かないので、“気分転換の場になればいいな”と。  

入口で料金を払い、アンケート用紙や宣伝のほか、パズルを1ピースいただく。このパズルは0系で、ウラには「081114 ありがとう」と書かれてある。ちなみに吉田さんはこれを抽選会に当たった際の引き換え券と思っていた。私も最初、そう思っていた。  

オオゼキさん主催ライブとのことで、親交のあるグループバンドのGOOD LOViN、ソロ活動のKaoruさんが出演。出演者の中ではオオゼキさんが年少者で、Kaoruさんはデビュー前、初対面のとき、ゲタをはいていたことを暴露。タジタジとなってしまうが、オオゼキさんによると、今でも歌手ではなく、関係者と警備員に見られるらしい。そういう派手なところがないのがオオゼキさんの魅力なのだろう。ちなみにオオゼキさんは大手芸能事務所、ホリプロに所属している。  

Kaoruさんのライブステージが終わったあと、トイレへ。1つのステージが終わると休憩時間を設けているのだが、今回のライブは女性客が圧倒的に多いこともあり、普段は男女別のトイレが男のところは「男女兼用」となっていた。 トイレ待ちをしている際、偶然にもそこからオオゼキさんが登場。偶然にもお目にかかり、ビックリ!!

「御無沙汰ですぅー」

「トイレから失礼します」  

という会話のあと、オオゼキさんと握手をかわすが、トイレで待つ女性客は私を“業界関係者”と思ったのかもしれない。  

その後、この日、ラジオに出演していた鉄道アーチスト、小倉沙耶(Saya Kokura)さんが駆けつけた。スケジュールの都合でライブを見る時間は短かったものの、実は“現れるんじゃないか”と思っていた。ちなみに前日は鉄道居酒屋キハに来店していた。  

いよいよ、オオゼキさんのライブステージが始まり、通常は30分前後の公演であるが、主催者ということもあり、1時間ほどとなり、多いに盛り上がる。

「業務連絡していいですか? 水、下さい」  

と言い、ライブハウスの従業員がコップ1杯の水を差し入れると、ノドをうるおす。「芸能人は歯が命」だが、歌手は“ノドも命”なのだ。

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ライブステージは多いに盛り上がり、そして、最後はみずから作詞作曲した横浜市の某高校の校歌を熱唱するサプライズで、22時頃に終了。そのあと、吉田さんは男性客に『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』を差し出され、サインに快く応じた。また、吉田さんからオオゼキさんのマネージャーを紹介され、ごあいさつした。  

ライブハウスを出て、1人は帰宅したが、残る5人で居酒屋にて晩メシ。のちに吉田さんの知人女性2人も加わり、盛り上がる。この中で“年長者は誰?”という詮索(Sensaku)の話になった。

「そういえば、巻末に1970年生まれとなっていましたよねぇー?」  

と『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』の奥付(「巻末」という表現は間違い)を記憶したので、普段、ボケていることが多い私は珍しく、ツッコミを入れる(O型はツッコミ下手である)。

「そうだよ、38だよ」  

とみんなに白状。ちなみに私は下から数えて3番目の年齢で、2番目は酒井カメラマン、1番目は有名会社に勤める男性の知人女性だった。ちなみにほとんどの方は独身貴族である。

私は時間の都合で、ひと足お先に失礼したが、自宅最寄り駅の電車は終電を利用。時間を誤っていれば、野宿になるところだった。

こういうときにはインターネットカフェと言いたいところだが、パソコン購入後、旅先でしか利用しなくなったため、会員証等は普段、持ち歩いていないのだ。  

日付が11月15日(土曜日)に変わり、コンビニで『プレイボーイ(第43巻第44号)』を購入。58~61ページにレールファンの女性芸能人4人が座談会を行なった模様があり、拝見したが、みなさん、いろいろと知っており、読んでいてタジタジ。普段、鉄道の話を周囲にすることは基本的にないので、ついていけるかどうかが不安になってしまった。

私はディーゼルエンジンの型番なんて、1つも知らず、カミンズエンジンか国産のエンジンしか知らない。また、好きな男性のタイプを鉄道に例えるなど、レールファンではない読者にも衝撃を与えたのではないだろうか。今まで好きな女性のタイプを鉄道に例えたことがないからねぇー。

◆2008年の汽車旅4シリーズ目次一覧(御覧になっていない記事がございましたら、URLにクリックして下さい)

・2008年の汽車旅4-1
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-11

・2008年の汽車旅4-2
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-13

・2008年の汽車旅4-3(山陽新幹線0系フォーエヴァー-前編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-14

・2008年の汽車旅4-4
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-17

・2008年の汽車旅4-5
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-18

・2008年の汽車旅4-6
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-20

・2008年の汽車旅4-7
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-21

・2008年の汽車旅4-8(JR九州完全制覇達成!!)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-22

・2008年の汽車旅4-9(Railway Blog第600回記念、東国原知事に会う)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-27

・2008年の汽車旅4-10
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-29

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 ・2008年の汽車旅4-11
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-04

・2008年の汽車旅4-12
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-07

・2008年の汽車旅4-13
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-09

・2008年の汽車旅4-14
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-12

・2008年の汽車旅4-15
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-15

・2008年の汽車旅4-16
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-16

・2008年の汽車旅4-17(山陽新幹線0系フォーエヴァー-後編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-18

・2008年の汽車旅4-18
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-20

・2008年の汽車旅4-19
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-21

・2008年の汽車旅4-20
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-25

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・2008年の汽車旅4-21
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-26

・2008年の汽車旅4-22
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-28

・2008年の汽車旅4-23
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-30

・2008年の汽車旅4-24
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-31

・2008年の汽車旅4-25(JR西日本の電化路線、すべて制す!!)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-11-07

・2008年の汽車旅4-26(正雀工場近辺を歩く)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-11-09

・2008年の汽車旅4-27(レールレジェンド-伝説の高速車両を眺める-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-11-10

・2008年の汽車旅4-28
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-11-12

・2008年の汽車旅4-最終回
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-11-13

◆ブログレポート2008年10月

■前月(2008年10月)のアクセス数:81042アクセス

■前々月のアクセス数(2008年9月):66187アクセス

■1年前の今月、あなたはこんな記事を書いていました…該当の記事はありませんでした。

■8~10月の3ヶ月間でアクセス数の多い記事ベスト3は?

1位:
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2006-06-23

2位:
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2007-09-16

3位:
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2005-11-22

◆世界の国旗クイズ 第8問

『世界の国旗クイズ』はホンモノの世界の国旗が出ることはよほどのことがない限り、まったくありません。鉄道車両を国旗に見立てたもので、それを皆様に当てていただくものです。  

さて、第7問はこちらでした。

世界の国旗クイズ第7問

1名様から御解答をいただきましたので、正解を発表します。正解はこちらです。

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正解は東葉高速鉄道2000系でした。

それでは第8問はこちらです。これはどこの“国旗”なのでしょうか?

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さぁー、みんなで考えよう!!

答えは観客動員数84萬人突破時に発表する予定ですので、ドシドシお寄せ下さい。コメントの際、御解答いただければ、さいわいです(次に進めません)。

◆観客動員数82萬人から83萬人へのあしあと

・2008年11月10日(月曜日)…82萬1000人突破

・2008年11月11日(火曜日)…82萬2000人突破

・2008年11月11日(火曜日)…82萬3000人突破

・2008年11月12日(水曜日)…82萬4000人突破

・2008年11月12日(水曜日)…82萬5000人突破

・2008年11月13日(木曜日)…82萬6000人突破

・2008年11月13日(木曜日)…82萬7000人突破

・2008年11月13日(木曜日)…82萬8000人突破

・2008年11月14日(金曜日)…82萬9000人突破

・2008年11月14日(金曜日)…83萬人突破!!
 
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次回は「近未来予測車両」をお伝えする予定です。皆様、今後ともよろしくお願いします。

★備考

①「2008年の汽車旅4」シリーズの動画はこちらにクリック!!



②『鉄道とパノラマの旅 360度パノラマと音で巡る旅のサイト』はこちらにクリック!!

③鉄道ブログ『モハよう de キハキハ「モハよう著者からの20の質問リニューアル!&千葉大学人車鉄道」』はこちらにクリック!!

④ソウルに通いながら、こう考えた。「小倉沙耶さんらと『キハ』」は
こちらにクリック!!

⑤小倉沙耶のやわやわ日和「とっておき話とライブ」は
こちらにクリック!! 

⑥岸田法眼のRailway Blog.「観客動員数46萬人突破記念特別ルポ、鉄道居酒屋キハ」はこちらにクリック!!

⑦岸田法眼のRailway Blog.「71日連続観客動員数1日4ケタで、合計53萬人突破!!&鉄道居酒屋キハ2008-2」はこちらにクリック!!
 

ありがとう0系新幹線 ブログパーツ

ありがとう0系新幹線 ブログパーツ







来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。

★お知らせ

2008年11月も2者択一サイト、『Unow?』で、「アノ人はなぜハマル?(モハよう著者からの20の質問)」が公開されており、質問28・33・39・43で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。

なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。

①『Unow?』は
こちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)

②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!

③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28は
こちらにクリック!!

④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!

⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39は旧式はこちらにクリック!! そして、新式はこちらにクリック!!



⑥『Unow?「アノ人はなぜハマル?」』の質問43はこちらにクリック!!



※②~⑥は2008年11月30日(日曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。



第15回鉄道フェスティバルへ!! 観客動員数172日連続1日4ケタで、合計75萬人突破!! [汽車旅2008番外編]

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毎度、御利用いただきまして、ありがとうございます。

2005年11月11日(金曜日)に開幕したRailway Blogは、2008年10月12日(日曜日)で観客動員数は75萬人を突破しました。また、16日連続で1日の観客動員数が2000人以上となりました。どうもありがとうございます。

まずはルポから御紹介しましょう。

◆第15回鉄道フェスティバル  

2008年10月11日(土曜日)、2年ぶりだと思うが、第15回鉄道フェスティバルへ。これは鉄道の日が制定された平成6年(1994年)、日比谷公園で始まり、多くの鉄道会社が物品販売やアピールなどをしている。現地に訪れることはなくても、いろいろと知って欲しいと笑顔のウラには必死な思いがあるのだ。万年黒字であるために。

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行っても、そんなに買っていないのが実情だが、関西へ行くことが多いので、スルッとKANSAIのRainbow Cardを1枚購入。個人的にはICカードよりもデザインが多種多彩のプリペイドカードが好きだが、購入したRainbow Cardは大阪市交通局10系第18編成で、おそらく、昭和の時代に撮影したものなのだろう。残念ながら午後に乗り込んできたせいもあってか、10系の模型は売り切れていたようだが、Rainbow Cardの販売は予想外だった。まさにスプライト!! じゃなくて、サプライズ!! また、大阪市交通局が業界向けに思える雑誌の創刊号を販売。見本を見ると、車両の方向幕になにが入っているかを一挙公開し、各路線の検車場の配線図があり、これは驚いたし、知りたいことが載っている(先行投資すればよかったかな?)。そして、バスについても方向幕全公開など、充実した内容だが、ページ数が少なくて1500円であることに見本を見るだけの人が多かった。  

JR西日本はJスルーカードの販売を打ち切ることを発表しているが、テレホンカードやスルッとKANSAIといったプリペイドカードはいつまでも残して欲しい。できることなら、Suicaで公衆電話が使えるようになればもっといいんだけど…(言っていることが矛盾している)

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そのJR西日本は0系のパネルを用意。ブースのカンバンでは0系が中央に立ち、2008年の主役であることを強調し、隣りのJR東海ではブースのカンバンを歴代の営業用所属車両のほか、ドクターイエローが友情出演していた。

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スカイパーフェクTVのブースでは意外にも鉄道グッズがあり、ホンモノの方向幕が置いてあり、「青梅特快高麗川(Komagawa)」の表示は強烈だ。青梅線は通っても、青梅は通らない青梅特快高麗川行きはヘンだけど、面白い。  

JR四国は今やなつかしい存在になってしまったオレンジカードの販売に精を出し、けっこう人気がある。 オレンジカードは国鉄時代に登場し、プリペイドカード時代の到来を告げるような存在で、券売機に投入すれば乗車券が買えるというもので、その後、導入する鉄道会社が多く発生したが、平成の世に入ると自動改札機に直接投入できるストアードフェアシステム、21世紀になると決定版といえる“タッチ&ゴー”のICカードが登場し、都市部を中心に爆発的に普及。2008年10月25日(土曜日)からJR北海道はICカード、Kitacaがスタートし、JR九州もSUGOCAの導入が決定。JR四国はいまだストアードフェアシステムやICカードが導入のメドはたっていない。

民鉄のブースは阪急電鉄が長蛇の列となっており、人気だが、それよりもはるかに越えるところがあった。

それは京阪電気鉄道(次からは「京阪」と略す)である。中之島線の開幕がせまっていることやブース内に3代目おけいはんの神農幸(Sachi Jin-no)さん、発車メロディーを作曲している向谷実さんがいるため、ひと目見たいのだ。

私は3代目おけいはんの歌う、『はじまりは中之島』というシングルCDが欲しかったため並ぶが、「京阪電車うりば」というプラカードを持った最後部にいる係員は物販販売表を配ると、興味をそそるものがいくつかあり、悩んでしまう。

「おけいはんのCDだけを購入される方ぁー」  

と別の係員が呼びかけ、数人が移動。私自身もそれだけ買ってもよかったのだが、『はじまりは中之島』以外で1000円以上の購入で空クジなしの抽選会ができることに欲が出てしまい、動けない。

「17時を過ぎると、閉まりますので、お買い求めができない場合がございます」  

13時30分頃に並んだが、500メートル以上の渋滞で、ちっとも進まず、これも別の係員が知らせると、中年の男が激怒。私やほかの利用客、係員らもこんなに長蛇の列になるとは想像もついておらず、どちらも見通しが甘かったため、怒りを面に出すことはしていない。まぁー、買えることを信じるしかない。

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長蛇の列の隣りはきかんしゃトーマスのミニSLで、ホンモノの石炭を使って運行。高らかな雄たけびをあげている。メインは1号機を使い、疲労コンパイや故障時は6号機が起用されることになっており、万全磐石の態勢で、小さな子供の思いを粉々に打ち砕かないように配慮している。  

中年の男が激怒してから、ペースが若干アップし、15時50分過ぎ、ようやく京阪ブースへ。しかし、2人の芸能人の姿はなかった。どうやら、『はじまりは中之島』のみ購入の人を呼びかけた背景には、会場を離れる時間がせまっていたのだ。  

さんざん悩んだあげく、ブース内も混乱していたせいか、『はじまりは中之島』のみ購入にとどまった。

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京阪ブースをあとにして、鉄道フェスティバルの駅名盤の上になぜか猫がお昼寝。和歌山電鐵がライバルなのか、“猫の1日駅長”に扮しているのだろう。  

帰宅して、『はじまりは中之島』を聴くが、これはイイ曲だ。曲調が昭和の歌謡曲で、聴きやすいし、なじみやすい。これなら『NHK紅白歌合戦』に出場してもいいだろう。近年の歌はなにを言っているのかわかんないのが多いから。  

メロディーは“なにわのモーツアルト”で知られる偉大な存在、キダ・タローさんが作り上げているが、実は物心がついて初めて覚えた作曲家なのである。当時は強烈なインパクトがあったのだろうが、なにがキッカケなのかは覚えていない。そのため、今回の『はじまりは中之島』ではキダ・タローさんが手がけた曲を初めて買うことを楽しみにしていた。  

曲を聴いて、“こういうのが欲しかった”というのが率直な感想。前述しているが、今ふうのギャーギャーワーワーとわめく歌はなじめず、CDの購入機会も減っている(歌手より、役者さんのCDを買うことが多い)。

「10.19」

多くの人々はきっと忘れられない日になるだろう(なぜだか、もうおわかりですね)。

◆大相撲の本を計画?!  

現在、「2008年の汽車旅4」シリーズがまだまだ続いており、いつ最終回を迎えるのかわからない状況になっておりますが、終了後は鉄道以外にも時事、スポーツなど、様々なことに触れたいと考えております。このRailway Blogが『岸田法眼のSuper Blog.』に改称することはありませんが、現在、内容の更なる充実を検討しているところです。そうなると、1日の観客動員数も増加が見込めるとにらんでいます。

何度も言っておりますが、“鉄道の本より、時事問題の本を出さなければ、「文化人」の称号を手に入れることができない”と私は考えています。もちろん、鉄道の本も出したいですけど、売っていただける書店に限りがあるのが実状で、町の本屋さんではそういった雑誌は入荷数が少なく、書籍になると皆無に近いのです。時事問題の本は一般書というふうに見ていただけるので、多くの書店に置いていただけます。

さて、いつもお世話になっている吉田一紀(Kazutoshi Yoshida)さんと共通するところがあり、鉄道以外にも大相撲と巨人のファンであります。  

吉田さんは大相撲書籍の執筆に意欲的なようで、あとは出版社が興味を示してくれるかですが、原稿はまだありません。  

内容としては魅力を吉田さんが語り、課題などを私が書くことになるでしょうが、いまは構想すらしておらず、ブログのコメントで盛り上がっているだけですので、なんとも言えません。


◆観客動員数74萬人から75萬人へのあしあと

・2008年10月9日(木曜日)…74萬1000人突破

・2008年10月9日(木曜日)…74萬2000人突破

・2008年10月10日(金曜日)…74萬3000人突破

・2008年10月10日(金曜日)…74萬4000人突破

・2008年10月10日(金曜日)…74萬5000人突破

・2008年10月11日(土曜日)…74萬6000人突破

・2008年10月11日(土曜日)…74萬7000人突破

・2008年10月11日(土曜日)…74萬8000人突破

・2008年10月12日(日曜日)…74萬9000人突破

・2008年10月12日(日曜日)…75萬人突破!!

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なお、画像は1枚だけ『かずなのクイズ! なんでもSHOW by ショーバイ!!』から取り寄せました(2007年9月の観客動員数20萬人突破時に「許可なく自由に使っていただいて構いません」と書いているため、使わせていただいております)。ちなみにホームページは
こちらにクリック!!

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今後とも、末永い御愛顧、よろしくお願いします。

★備考

①神農幸の切りすぎた前髪「はーじまりは〜♪」はこちらにクリック!!

②神農幸の切りすぎた前髪「デビュー」は
こちらにクリック!!

③中之島レコーズホームページは
こちらにクリック!!

④鉄道ブログ『モハようdeキハキハ「『日本の旅・鉄道見聞録』裏辺所長の鉄道博物館の写真が表紙に!」』は
こちらにクリック!!

⑤鉄道ブログ『モハようdeキハキハ「向谷実さんモハようインタビュー再現映像(?)」』は
こちらにクリック!!

⑥今回の動画はこちらにクリック!!

◆世界の国旗クイズ  

『世界の国旗クイズ』はホンモノの世界の国旗が出ることはよほどのことがない限り、まったくありません。鉄道車両を国旗に見立てたもので、それを当てていただくものです。  

第5問はこちらです。

世界の国旗クイズ第5問

さぁー、みんなで考えよう!!

答えは観客動員数76萬人突破時に発表する予定ですので、ドシドシお寄せ下さい。コメントの際、御解答いただければ、さいわいです(次に進めません)。

ヒントを言いますと、ある賞を受賞しております。





来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。

★お知らせ

2008年10月も2者択一サイト、『Unow?』で、「モハよう著者からの20の質問」が公開されており、質問28・33・39で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。

なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。

①『Unow?』は
こちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)

②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!

③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28は
こちらにクリック!!

④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!

⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39はこちらにクリック!!

※②~⑤は2008年10月31日(金曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。


★さぁー、みんなで買ってみよう!!

私の雑誌デビュー作、『TRAIN MODELING MANUAL Vol.1』(ホビージャパン刊行)が1600円(本体1524円)にて好評発売中です。まだお求めでない方、ぜひ御購入下さい(完売の際は御容赦下さい)。

くわしくはこちらにクリック!!(御意見、御感想もこちらにお願いします)

TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249) 

TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ホビージャパン
  • 発売日: 2008/06/21
  • メディア: 大型本

『TRAIN MODELING MANUAL Vol.1』
(ホビージャパン刊行)
定価1600円(本体1524円)
雑誌コード…68143-49
ISBN…978-4-89425-714-6

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岸田法眼のウソつき4択 powerd by けんてーごっこ

観客動員数70萬人突破記念、JR東日本横浜線100周年 [汽車旅2008番外編]

◆絹の道を鉄道に託して100年

2008年9月23日(火曜日・勤労感謝の日)、JR東日本東神奈川へ。ここは東海道本線と横浜線の駅で、2面8線という構造だ。  

ホームの1・4番線は東海道本線であるが、一般的かつ案内上、「京浜東北線」と呼ばれるもので、2・3番線は横浜線である(1番線で発車することもある)。2番線は横浜方面へ直通することがあれば、折り返し運転を行なうこともあり、“クセ”のあるホームである。  

3・4番線の西側は通過線で、内側は東海道本線にあたり、ここを走る普通電車、〈湘南ライナー〉、通勤快速、快速〈アクティー〉〈ムーンライトながら〉、特急〈踊り子〉〈スーパービュー踊り子〉、寝台特急〈はやぶさ・富士〉〈サンライズ瀬戸・サンライズ出雲〉は一般的に「東海道線」と呼ばれる。外側は東海道本線支線で、一般的に「横須賀線」や「湘南新宿ライン」の電車、特急〈成田エクスプレス〉や〈おはようライナー新宿〉〈ホームライナー小田原〉が通ってゆく。  

東神奈川は横浜線の起点で、神奈川という駅は京浜急行電鉄本線に存在する。ちなみに神奈川県に「神奈川」という名のついた駅は先述のほか、京浜急行電鉄本線の神奈川新町がある。個人的なことだが、横浜市は神奈川県であることにピンとこず、“横浜都”というような雰囲気があるように思う。実際、“横浜都民(横浜市に在住しているが、勤務先は東京都という人のこと)”が多いのだから。

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11時29分、2番線に横浜線100周年のヘッドマークをつけた各駅停車橋本行きが入線。そして、臨時快速〈横濱線100周年号〉八王子行きは2番線から発車する放送が流れる。

1・2番線へ移動すると、2番線の新横浜寄り先端にロープを張った。のちに3番線の新横浜寄り先端にもロープを張っているが、スペースに余裕があり、撮影スペースがあるのだ(1番線はちょっときつい)。


 

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11時40分に各駅停車橋本行きが発車したあと、11時42分、臨時快速〈横濱線100周年号〉八王子行きが入線。ジョイフルトレイン、『やまなみ』で、485系を改造したお座敷電車である。通常、横浜線は八王子方面を8号車、横浜方面を1号車となっているが、今回の臨時快速〈横濱線100周年号〉は逆となっている(4両編成のため、八王子行きは1号車、東神奈川行きは4号車となる)。  

横浜線は東神奈川-八王子間を結ぶ路線で、明治41年(1908年)9月23日(水曜日)、横濱鉄道により、開幕。しかも、最初から全通という珍しい路線である。当時、横浜港は上州(現在の群馬県)、信州(現在の長野県)などで作られた生糸の輸出が盛んで、多くは八王子で生糸商人に中継され、馬の背に乗せて運んでいた。  

明治5年(1872年)10月14日、新橋-横浜(現在の「桜木町」)間に日本初の鉄道が開幕。歴史に新たな1ページを刻むわけだが、横浜と八王子の生糸貿易商たちは“馬による生糸の輸送を鉄道に変えたら、どんなにいいだろう”と大きな関心を持つようになる。

日本に鉄道が誕生した直後、歴史的な大混乱を招く。

それはその年の11月9日、明治天皇は突如、政府の財政逼迫(Hippaku)を背景に太陽暦からグレゴリオ暦に切り替えることを発表したのである。太陽暦の11月9日はグレゴリオ暦の12月9日になるため、明治5年(1872年)12月はわずか2日目で大晦日となり、翌日から明治6年(1973年)へと変わったのである。もし、太陽暦で明治6年(1973年)を迎えた場合、この年は閏月となり、12月の13月が存在することになる。グレゴリオ暦の急な変更は官吏(Kanri)への月給を1年12か月分にするためだったのである。  

生糸商人の横浜側は原善三郎、八王子側は風車の弥七じゃなかった、谷合弥七ら13人が発起人となり、明治19年(1886年)、八王子-川崎間による武蔵鉄道を鉄道院に申請するものの、却下されてしまう。八王子側は早々に断念する。  

しかし、横浜側は鉄道敷設の情熱が強く、明治27年(1894年)、今度は横濱鉄道として、八王子-横浜間(この横浜は現在の「桜木町」のことで、駅名の改称は1915年8月15日に行なわれた)を鉄道院に申請するものの、またも却下。その後も申請を根強く続け、八王子、相模原、町田などの有力者を味方につけたが、明治32年(1899年)に原善三郎はこの世を去った。

原善三郎の熱い思いは身内の原富太郎が受け継ぎ、明治35年(1902年)に鉄道敷設は5度目の挑戦で認可。明治38年(1905年)に国から認可されたことによって、工事が始まり、単線非電化、蒸気機関車による運行で、明治41年(1908年)9月23日(水曜日)に開幕した。当時の途中駅は小机、中山、原町田(現在の「町田」)、淵野辺、橋本、相原のみである。

明治43年(1910年)4月1日(金曜日)、鉄道院が横濱鉄道を借り入れ、「八浜線(Happin Line)」と名づけられ、明治44年(1911年)12月10日(日曜日)、東神奈川-海神奈川間に横浜線貨物支線が誕生。大正6年(1917年)5月23日(水曜日)には原町田-橋本間で、標準軌での列車運転試験が行なわれたが、結局は狭軌の道を選ぶことになる。

大正6年(1917年)10月1日(月曜日)、国鉄が買収し、「横浜線」に改称。横濱鉄道が認可されたのは国鉄路線になった場合、すみやかに受け入れるという条件があったからだ。 大正14年(1925年)4月4日(土曜日)、東神奈川-原町田間で電化。しかし、これは東海道本線で電車運転を実現するための試運転設備に過ぎなかった。

昭和5年(1930年)4月1日(火曜日)、横浜線の貨物支線は東海道本線の所属に変更され、昭和34年(1959年)3月31日(火曜日)で役目を終えた。

昭和7年(1932年)10月1日(土曜日)、東神奈川-原町田間で電車運転を開始。昭和16年(1941年)4月5日(土曜日)には全線が電化されているが、戦後になると利用客が増加することを象徴するように新駅が次々と誕生。更に昭和39年(1964年)10月1日(木曜日)の東海道新幹線開幕もあり、昭和43年(1968年)2月4日(日曜日)、まず新横浜-小机間を複線化。同じ年の3月12日(火曜日)に大口-菊名間、3月19日(火曜日)に東神奈川-大口間を複線化している。

その後、昭和53年(1978年)10月2日(月曜日)に小机-中山間、昭和54年(1979年)はまず4月1日(日曜日)に中山-長津田間、7月15日(日曜日)に長津田-原町田間、9月14日(金曜日)には淵野辺-相原間が複線化された。

昭和55年(1980年)4月1日(火曜日)、原町田は400メートルほど八王子方へ移転し、「町田」に改称。これにより、小田急電鉄小田原線との乗り換えの利便性を大幅に向上させ、その年の9月27日(土曜日)、町田-淵野辺間を複線化した。

昭和62年(1987年)4月1日(水曜日)、国鉄からJR東日本へ。昭和63年(1988年)3月6日(日曜日)には完全複線化を完了させた。

その後、平成8年(1996年)4月27日(土曜日)、臨時特急〈はまかいじ号〉が誕生し、横浜-八王子間は途中、新横浜、町田、橋本に停車する。一時は189系も参入し、1日2往復の運行もあったが、現在は元の1日1往復に戻している。

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さて、『やまなみ』を使用した臨時快速〈横濱線100周年号〉八王子行きは満席とのこと。東神奈川-八王子間は42.6キロで、運賃は690円、グリーン車はE231系近郊形タイプのような自由席制度ではなく、指定席制度となっているため、750円かかる(首都圏近郊形電車のグリーン車の事前料金と同額だが、休日ダイヤは550円と若干安い)。特急のグリーン料金だと1000円以上するため、おトク感はある。

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「♪ポーニョ、ポーニョ、ポニョ、ヨコハマの子ぉー♪」  

『やまなみ』の“国旗”を見て、ふと思いついたが、11時52分、そう言いたげに発車。途中、新横浜、小机、中山、町田、橋本の順に停まってゆき、12時47分に終点八王子へ到着する。停車駅は通常の快速より少ないものの、所要時間は9分長い55分かかるが、全車グリーン車なのだから、時間をかけたほうがよりくつろげるだろう。ちなみに復路は58分かかる。

◆小机で100周年記念イベント  

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2番線に100周年記念ヘッドマークをかかげた各駅停車八王子行き(8号車クハ205-80)が到着し、11時57分に発車。横浜線最初の停車駅、大口は昭和22年(1947年)12月20日(土曜日)に誕生。両サイドには郵便局がある。

各駅停車八王子行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
小机8クハ205-80なし
 7モハ205-219なし
 6モハ204-219なし
 5サハ205-140弱冷房車
 4モハ205-220なし
 3モハ204-220なし
 2サハ204-1206ドア車
東神奈川1クハ204-80なし


私は平成11年(1999年)3月31日(水曜日)に大口に1度下車おり、まずは横浜大口郵便局へ入ったものの、貯金の窓口は十数人待ちだったが、そのスキに『旅と鉄道』で情報を入手した大口駅前郵便局へ行った。地元の知名度が低いのか、情報通りのガラガラで、待ち時間なしでゆうちょ。横浜大口郵便局へ戻ると、私の出番まで、まだ時間があった。こうして、効率のイイゆうちょをした思い出がある(関東在住のため、この場合は旅行にならず、「旅行貯金」ではなく、「ゆうちょ」と表現している)。

横浜大口郵便局



大口駅前郵便局

東京急行電鉄東横線乗り換え駅の菊名は大正15年(1926年)9月1日(水曜日)に誕生。横浜線初となる途中区間における新駅となった(東京急行電鉄の菊名は1926年2月14日に誕生)。

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12時06分、東海道新幹線と同時に開幕した新横浜に到着。昔は周囲が水田しかない状況だった新横浜も今や大都市に発展。乗降が多いからなのか、1分停車してから発車すると、進行方向に日産スタジアムが見え、12時08分、小机1番線に到着。隣りの2番線はジョイフルトレイン、『いろどり』を展示しており、かなりの人気である。

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485系1000・1500番台を改造した『いろどり』は強烈なフェイスで、まるで目つきの鋭い鷹のようだが、まずは自動改札機に向かって階段を登ると、記念のフラッグが目立つ。2種類あり、駅名で黄色くかこっているところは八王子以外、開幕時から設けられている駅で、白はあとから誕生した駅である。
 
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フラッグのデザインは横浜線沿線のJR東日本社員がデザインしたもので、改札内コンコースにはビニールシートをひいて、座布団、机、クレヨン、車両モデルの写真があり、なにかと思ったら、先着100名様の幼児を対象とした“お絵かきフラッグ”だった。白紙のフラッグで車両のイラストを描いてもらうもので、その場で掲示。なかなかの力作である。  

改札内コンコースはほかにパネルの展示が行なわれており、興味深いのは『横浜線の謎』で、これは「へぇー」を連発すること間違いなしのないようだが、一部は文字が欠落しており、本文の結末が謎になっているものがある。  

いよいよ、2・3番線へ下り、目玉といえる『いろどり』を展示している2番線へ行こう。

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近年、JR東日本のジョイフルトレインは老朽化した客車を置き換えていることが多く、フットワークを重視したのか、485系を改造したものに置き換えられているが、『いろどり』は原形を残している。強烈なフェイスにヘッドマークはLCDというイデタチ。国鉄特急形車両のヘッドマークは幕式が一般的だが、JR東日本651系とE257系シリーズ、JR西日本キハ187系はLEDを採用しており、今回の『いろどり』は日本初ではないかと思われるLCDである。これなら手作りの絵入りヘッドマークがカンタンに表示できるので、メリットは高そうだが、ちょっと見づらい。これだと幕にインプットされていない場合でよく使うシール貼りヘッドマークのほうがよさそうだ。  

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『いろどり』は6両編成で、横浜線の電車と同様、八王子方面を1号車、東神奈川方面を6号車としている。この日、臨時快速〈横濱ものがたり号〉として松本を6時52分に発車、終点東神奈川には10時39分に着いて、2時間しかたっていない。復路の東神奈川発は18時02分(終点松本22時14分着)なので、16時00分まで(最終入場15時45分まで)展示しているのだ。もちろん、これはタダの展示ではない。

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6号車は語り部公演、5号車は抽選会場のため、一般公開は1~4号車まで。乗ればグリーン料金を払うことになる『いろどり』だが、止まっていればタダ。そのため、人気は高く、入口の4号車に入るのだが、ステップが埋め込まれており、ノンステップになっていた。ホームからだと1段高いため、入りづらい。

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中に入ると、ラウンジカーになっており、天井はフラットになっており、網棚がないこともあいまって、広々とした空間だ。ラウンジカーのソファーは進行方向左側だけである。  

ほとんどは家族連れに占拠されており、飲食の場と化している。ジョイフルトレインではもっともな使い方である。また、東神奈川寄りには多目的室を設置。まるでロビーカーの個室版のような雰囲気である。

3号車に入ると、いきなりマッサージチェアに遭遇。マッサージチェアは高価な品物で、電気屋のお試しコーナーでしか利用する機会がないのだが、車窓を見ながら疲れをいやすにはもってこいだろう。  

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その先は4人用コンパートメントで、フラットスペースにすることも可能なくつろぎの空間で、あぐらをかくことができる。そのあと、デッキなしで洗面所とトイレへ。この構造には衝撃を受けた。さいわい、乗降用のドアはないが、このような構造は賛否両論が飛び交いそうだ。これは2号車の八王子寄りもデッキがない。
 
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1号車は座席で、1人掛けと2人掛けのゆったりしたリクライニングシートで、太もものせを装備。乗務員室寄りはミニサロンとなっており、モニターでは前面展望の生中継が行なわれている。

◆100周年なのだから八王子まで  

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『いろどり』を出て、1番線に戻り、13時09分発の各駅停車八王子行き(8号車クハ205-62)へ。途中の町田で快速八王子行き(8号車クハ205-76)の接続をとるため、次の鴨居で乗り換える。こういうことをするのは、まれに東京急行電鉄(通称、「東急」)田園都市線を利用するが、渋谷方面の場合、鷺沼で急行の待ち合わせをする案内が流れると、座席に坐ることができるよう、あざみ野で乗り換えることが多いからである。

各駅停車八王子行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
鴨居8クハ205-62なし
 7モハ205-183なし
 6モハ204-183なし
 5サハ205-122弱冷房車
 4モハ205-184なし
 3モハ204-184なし
 2サハ204-1026ドア車
小机1クハ204-62なし

早めに乗り換えても終点八王子まで坐ることはできなかったが、鴨居は昭和37年(1962年)12月25日(火曜日)に誕生した駅である。  

中山は2面3線の構造で、下りは1番線しかないが、上りは2・3番線があり、ここで快速と各駅停車の接続が行なわれている。また、横浜市交通局4号線(グリーンライン)の接続駅にもなり、1番線は東神奈川寄りにホームを延ばし、合わせて電車の停止位置も変更している。  

この日は横浜線100周年ということもあってか、ホームや沿線は撮影体の姿が多く、気合いのこもった撮影をしているが、快速八王子行きはタイフォンを勢いよく鳴らし、十日市場を通過。この駅は成瀬と共に昭和54年(1979年)4月1日(日曜日)に誕生した。
 

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正雀工場周辺を歩く [汽車旅2008番外編]

2008年9月6日(土曜日)、阪急電鉄(次からは「阪急」と略す)京都本線(通称、「京都線」)正雀(Show-Jaku)へ。高槻市方面は2・3号線、淡路方面は4・5号線となっており、なぜか1号線はない。



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正雀は自社の正雀工場及び正雀車庫があるものの、“営業電車”は各駅停車しか停まらない。

ホームの行先案内板は「通過」の英訳を「Non-stop」としていることに衝撃を受ける。たいていは「PASS」と表示するのが一般的であるが、鉄道英語はスペルが統一されておらず、“会社任せ”が実情である。

下車すると、針路をJR西日本東海道本線へ。正雀は大阪府摂津市にある駅だが、その近くに東海道本線の岸辺駅が吹田市に存在する。そして、東海道本線沿いに正雀工場があり、敷地内にアルナ車両がある。

昭和22年(1947年)、兵庫県尼崎市にナニワ工機が誕生。鉄道車両の製造を中心に、のちにアルミサッシを手がけるようになる。 アルミサッシは定評があり、昭和45年(1970年)に社名をアルナ工機に改称。社名改称の由来は“アルミのナニワ”を略したアルミサッシ、「アルナ」が好調だったためと言われる。

しかし、平成の世に入ると、業績悪化により、アルミサッシ事業から撤退。2001年12月、アルナ工機は分社化され、鉄道車両事業はアルナ車両、輸送機用品事業はアルナ輸送機用品、バン事業はアルナバンとなった。

アルナ車両は路面電車の新製だけにしぼって、2004年4月には阪急電鉄正雀工場内に移転。路面電車の受注はしょっちゅうあるわけがなく、近年は大阪市交通局(大阪市営地下鉄)が“お得意様”のようである。

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アルナ車両の敷地内に大阪市営地下鉄10系ラストナンバー車が“「台車」という名のクツ”をはいていない状態で置かれている。これはリニューアル工事を実施しており、すでに外板洗浄、フェイスのお色直し、車体側面の方向幕設置と帯を変えているが、架線の下に10系がいるという光景は面白い。10系は第3軌条で走るワケだから。また、隣りには5000系リフレッシュ車が1両、ポツンと置いてある。



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この日は作業をしており、10系ラストナンバー車は電機子チョッパ制御からVVVFインバータ制御にチェンジされる。

「この車両は、外板洗浄が終了しています。汚い手などで、外板に触れないように注意願います」

10系リニューアル工事では係員が軍手を使っているものの、各ドアの下には貼り紙があった。軍手をしても、常に清潔なモノが求められ、年期の入ったモノは不必要なのだ。

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今回のリニューアル工事では優先座席のステッカーが変わっていることに気づいた(あとで動画を確認したら、2007年以前からあった)。昭和の時代から使っていた年期モノから、現在の実態に合わせたものにチェンジ。大阪市営地下鉄は昭和の時代からお年寄りや体の不自由な人のための席をシルバーシートとは呼ばず、「優先座席」という名称で案内していた。

6号車は平日終日女性専用車両で、2004年から夢塗装車として、ド派手で目立つように案内していたが、編成美を損ねるデメリットがあった。

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ラストナンバー車のリニューアル工事では車体側面を元のアルミの地肌に戻し(妻面はアルミの地肌のまま)、ドア窓の内側にタテナガのステッカーを貼りつけ、アルミ地肌の編成美が戻った。

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屋外は3号車から10号車までを留置しているが、屋内では1・2号車がいる。10両編成がスッポリ入る敷地は圧巻かつ壮観だが、新幹線の16両分は入らない。新幹線を製造する車両メーカーは16両1編成分のスペースがあるのかどうかが気になるところ。また、阪急及び大阪市営地下鉄の車両は新交通システムの南港ポートタウン線を除き、1両18メートル。1両20メートルだと10両置けるかどうかが微妙ではないだろうか。

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交差点を右折し、正雀車庫のほうへ。意外にも正雀工場内に阪急バスの姿が。点検は電車以外でもやるのか? 面白い光景だ。

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正雀車庫では京都線で運用することのない7000系が留置。ほかに9300系は第5編成も増備されており、数は着実に増えつつある。当初は2300系を置き換えていたが、今後はまさか…

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7300系リフレッシュ車も見ることができた。フェイスの整形、方向幕を方向LED、ガラス、ドア、冷房機のチェンジと一部のドア上にLCDによる情報案内装置をつけたことが大きな特長である。

フルカラーLEDは「特急梅田」と表示。9300系が増備されてもオールロングシート車の特急運用はまだ続いており、疑問ではあるが、いつになったら解消されるのか?

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6300系は第2編成がバラされており、4・7・x号車が連結されている。この先、どうなるのかが気になるところ。検査ならいいんだけど。

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この日、6300系は一時的なのか、5両で梅田方に先頭車がどこかへ消えている車両もあり、今後が気になるところ。また、8両フル編成が休んでいるのは下回りを7300系に合わせた6330系だけだった。

P1350198.JPG

すべて公道から撮影したが、クルマの量が多く、東海道本線と並行する一般道路は道幅がせまく、ダンプカーが通過したときはヒヤヒヤだった。また、沿道や岸辺駅ホームで撮影するレールファンもおり、人気スポットのようである。


★お知らせ  

次回から「2008年の汽車旅4」シリーズをお伝えする予定です。今回の記事は予告編のようなもので、「2008年の汽車旅4」シリーズに挿入することになっております。どうぞお楽しみに。

★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!



②アルナ輸送機用品ホームページはこちらにクリック!!

③フリー百科事典『Wikipedia「アルナ車両」』は
こちらにクリック!!

④鉄道ニュース「阪急7300系7320編成が試運転」は
こちらにクリック!!

⑤住吉急行電鉄の日報「大阪市交10A系第26編成整備中」は
こちらにクリック!! 

⑥住吉急行電鉄の日報「阪急正雀」は
こちらにクリック!!

⑦10系備考一覧はこちらにクリック!!

⑧岸田法眼のRailway Blog.「阪急電鉄6300系総集編」はこちらにクリック!!

⑨岸田法眼のRailway Blog.「2003年の汽車旅8-後編-」はこちらにクリック!!

★おまけ  

10系ラストナンバー車、オリジナル時代の動画。







来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。

★お知らせ

2008年9月30日(火曜日)まで2者択一サイト、『Unow?』で、「モハよう著者からの20の質問」が公開されており、質問28で私の画像が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。

なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。

①『Unow?』は
こちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)

②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!

③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』で、私が提供した画像があるところへは
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※②③は2008年9月30日(火曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。


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阪急電鉄6300系総集編 [汽車旅2008番外編]

今回は阪急電鉄のエース、6300系の乗車記録をお伝えすることにしましょう。

6300系は昭和50年(1975年)に入団した阪急電鉄のエースですが、リニューアルの予定はないようで、現在もオリジナルを堅持しております。しかし、停車駅の増加や9300系の増備にともない、一部は休車されている車両もあります廃車されてしまいましたまた、一部は4両編成に短縮されていますが、リフレッシュ工事を受け、嵐山線で活躍しています。

最近は7300系にリニューアル車が登場し、ずいぶんと顔つきが変わっております。まだまだ走る表れですが、6300系の勇姿に目を焼きつく者として、この記事をお届けします。

なお、6300系の動向に関する阪急電鉄の公式発表は掲載日時点、ありませんので、コメントやトラックバックの際は充分、御注意下さい(「誤報は流さないで下さい」ということです)。

※オレンジは2009年10月23日(金曜日)に加筆。また、情勢が変化したため、一部の文字に抹消線をひいております。

①2004年3月21日(日曜日)

阪急電鉄嵐山線の各駅停車桂行き(2303)、京都本線の特急梅田行き(1号車6351:ケータイ電源OFF車&1976年ブルーリボン賞受賞のプレートつき)に乗り継ぐ。

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そういえば、京都本線は特急のロングシート車解消のため、9300系を投入したはずだが、すれ違った特急河原町行きは2本続けてロングシート車は疑問。

②2007年9月7日(金曜日)

京都本線は3300系の快速急行と各駅停車の河原町行きが発車。隣りの宝塚本線では3号線に6000系の特急〈日生エクスプレス〉日生中央行きが発車。宝塚本線で運行される唯一の特急である。



再び京都本線に目を向けると、7300系の準急河原町行きが発車し、そのあと、お目当ての通勤特急河原町行き(8号車6454:携帯電話電源オフ車両)が到着た。10分以上も待ったので、先ほど乗った神戸本線の特急は“終点梅田まで乗ってもよかったな”と損した思いだ。

阪急は6300系・6330系に限り、車体側面及び車内に号車シールがあり、特急車のプライドと風格を感じさせ、18時43分に発車する。当然、坐れない。

減速して淡路を通過。6300系は大阪市営地下鉄10系をさながらの電気笛を鳴らす。この音色、俺は好きなんだなぁー。思えば、初めて10系を見た時、電気笛のタイフォンが衝撃的だったが、なんでリニューアル時に変えちまったんだろうね?(ちなみに10系は増備末期から空気笛に変わっていた)

7300系の準急河原町行きを抜き、俊足が戻る。乗車している車両は昭和52年(1977年)に産声をあげて、30年たつが古さは感じない。というか、9000系・9300系は大仏みたいなフェイスであるため、6300系の落ち着き感、重厚感が際立っているのである。

6300系は昭和50年(1975年)に入団。2800系の後継車とした特急車両で、2ドア転換クロスシートを踏襲。阪急の車両では初めて、車体上部に白を採用。先頭車の貫通扉の周り及び、急行灯とテールランプをシルバーで囲むなど、特急車のグレードを高めた。

2800系は特急運用から離脱し、ロングシート3ドア化して、活躍を続けたものの、先輩の2300系よりハードな運行をしていたため、老朽化が進み、8300系に置き換えられている。

昭和51年(1976年)、6300系は鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞し、阪急のエースに君臨。昭和59年(1984年)には輸送力増強のため、6330系が登場。足まわりは7300系と共通である。

入団以来、まさか32年も走り続けるとは思っていなかったが、特急の停車駅が激増し、2003年にセミクロスシート(転換クロスシート&ロングシート)3ドアの9300系が入団しているものの、6300系を置き換えるほどの勢力ではなく、また、経営事情もあり、まだまだ走り続けるだろう。

阪急はマルーンの車体と木目調の車内にこだわりを持っており、携帯電話電源オフ車両を設けるなど、独自色の強い鉄道だ。それゆえ、阪急ファンが多いのもうなずける。

ただ、これを「伝統」と化したため、思い切った刷新ができないように思える。例えば、塗装を省いたステンレス車体が登場したとしても、レールファンは東武鉄道の通勤形電車と同じように映るだろうし、現代の鉄道では白を基調とした化粧板を基本としているが、阪急にそれを採用したら、違和感を持つ利用客も多いかもしれない。コストの削減がどこの鉄道でも共通のキーワードであるだけに、“伝統からの脱却と新たな挑戦をしてもいいのではないか”と考えることがある(結論が出ないため、提言できない)。

しかし、阪急のように独自色にこだわらないと困るケースもある。

例をあげると、JR東日本E231系シリーズやE233系シリーズをベースにした私鉄や地下鉄の車両が誕生したことである。特に相模鉄道10000系や東京都交通局10-300形のようにドア及び、ドア上の情報案内装置などを見ると、“JR東日本の車両に乗っているのではないか?!”と錯覚するほどの車両もある(ドアチャイムもJR東日本と同じ)。共通化するにせよ、オリジナリティーがないのは“芸がない”ことと同じなのである(JR九州はオリジナリティーのがある車両が多い)。

さて、新快速ほど混んでおらず、高槻市で若干減るものの、それでも坐れず、発車すると東海道本線に接近。タイミングがいいのか悪いのか、221系の普通電車米原行きとデッドヒートを繰り広げ、互角。心情的に“世界遺産候補”の221系に抜き去ってもらいたいところだけど、特急の面目躍如。先ほどの神戸本線7000系の特急梅田行きは各駅停車JR東西線経由松井山手行きについていけなかったから、意地を見せたことになる。

長岡天神で降りるお客が多く、補助いすに坐る。



補助いすは1人がけとなっているものの、JR西日本223系1000・2000・5000番台、JR九州817系シリーズのように離席すると、自動的に収納しない構造である。



桂で補助椅子から展望席へ。展望席は2人がけロングシートで6300系・6330系で唯一、惜しい点だが、最前席にはひじかけがついており、ふっくらとした座席は“ゆったり感”を強調。坐り心地もよく、さすがは特急車だ。

西京極を通過すると、地下へもぐり、西院へ。ここから先は各駅に停まり、19時24分、終点河原町3号線に到着したが、この駅は撮影しづらく、到着時しか撮れない印象を持つ。ただ、フラッシュを使うことは運転の妨げになるため、7・8両編成の場合、10両編成対応の1号線梅田寄り以外、撮れる場所がない(10両編成時はムリ)。

折り返し、通勤特急梅田行きとなり、再び乗車。さいわい、8号車は乗る人が少なく、ほかは補助いすを必要とするほどの入りである。



8号車は携帯電話電源オフ車両なのに、テレホンカード式公衆電話がある。京阪電気鉄道8000系“エレガン都エクスプレス”のような個室ではないため、通話するとうるさくて不快感を持つお客も少なくないだろう。車掌も携帯電話電源オフ車両を案内しても、テレホンカード式公衆電話についてはまったく案内していない。“通話したけりゃテレカを使え”ということなのだろうが、矛盾しているように思う。これだとテレホンカード式公衆電話を撤去するか、携帯電話電源オフ車両を7号車に変更する必要があるだろう。



6300系の転換クロスシートはバケットタイプではないため、相席になると、座面が下がる感じで、JRの近郊形電車のようなワイドボディーでないこともあり、若干、キュークツさを感じる。窓側にひじかけがあるせいだろうか(9300系の転換クロスシートは窓側にひじかけがない)。

通勤特急の走りは見事。近年の特急は途中駅の停車駅を増やしているせいか、貫禄が失われ、品格が問われても不思議ではないが、停車駅の少ない通勤特急は最高。もう1度、昼間の特急で速達の爽快感を味わいたいものである。



相川を発車すると、スピードが落ち、熱を冷ますかのような走りで十三に到着。一気にガラガラとなり、20時15分、終点梅田1号線に到着。外幌を見ると、新幹線なみの高さをほこり、マルーンだと女性のブーツにありがちな色であろう。6300系をクライマックスに選んでよかった。

③2008年4月6日(日曜日)

桂で京都本線へ。2号線に3300系の準急河原町行きが到着。ここで特急河原町行きの待ち合わせをするが、駅員は首都圏では考えられないような案内をした。

「このあとにまいります特急は大変な混雑が予想されます。終点河原町へは4分か5分しか変わりません。お時間の許されるお客様はすいております、準急を御利用下さい」  

東京では1分、スポーツでは1秒でも大きな開きがあるというのに、“たったの5分”という感覚には驚いた。それだけ生活にゆとりのある地方なのだろうかと感心する。首都圏は時間にゆとりのないところだと思う。

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3号線に6300系の特急河原町行きが到着。駅員が予想していた通りの混雑で、嵐山以外でも盛況しているようだ。大半は駅員の案内に耳を傾けず、特急河原町行きに乗り込んだようで、発車するのに手間取ったようだ。ちなみにこの時期、京都本線のみだが、特急にヘッドマークをつけて運行していることが多い。

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5号線に7300系の準急梅田行きが到着し、ほどなくして4号線に6300系の特急梅田行き(1号車6350:ブルーリボン賞のプレート)が『さくら』のヘッドマークをつけて登場!! 利用客が多くて坐れず、10時58分に発車する。阪急側も“いつもこのくらい乗ってくれれば”と思っていることだろう。

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走行中は蛍光灯OFFで走行。2007年9月7日(金曜日)に今津線を利用した時に気づいたが、これは「エコ」が浸透している表れといえるのだけど、首都圏では蛍光灯OFFはめったになく、2003年に京王電鉄で東京電力がパンクする恐れがあることを公表していたため、期間限定で実施しただけにとどまっている。照明の技術が発達すれば、自動で照明のON・OFFができるようになるのではないだろうか。

東京の場合は地下鉄との相互直通運転が多いため、常時点灯しなければならないのだろうが、料金をとる優等列車では照明のOFFは厳しいかもしれない。  

運転席のATS表示機は「F」をさし、東海道新幹線並走区間ではN700系の〈のぞみ12号〉東京行きとすれ違う。運転士はすれ違ったあと、チラッと振り向いたが、N700系をにらみつける感じの“鬼の形相”だ。多くの新幹線は“速い”だけになってしまったが、6300系は車両全体に華やかさがある。最新の9300系や9000系が登場しても、6300系は阪急のエースであることに変わりはない。しかし、停車駅の激増とロングシート運用などから、特急としての貫禄が失われつつある。  

余談だが、JR東日本は2代目〈はやて〉用にE5系の投入を発表しており、ヒコーキのファーストクラスを鉄道にも取り入れ、1両26メートルの車体で、定員たった18人の“スーパーグリーン車”が話題になっている(JR九州は一部の787系に“デラックスグリーン車”を改造により、連結している)。果たして、新幹線に“ゆとり”の時代が戻るかどうか注目されるだろう。  

南茨木で頭上に大阪高速鉄道大阪モノレール線の門真市行き(ワンマン)と交差。4両編成だが、“1両1色”の夢塗装車である。

 

正雀を通過すると、進行方向左側には大阪市営地下鉄所有の東吹田検車場がある。ここでは66系が休んでおり、マルーンの車体が特長の阪急車に比べると、ステンレス車体が強烈なインパクトを与える。まるで“異端児”のようだが、昔はアルミ車体の60系が休んでいた。  

嵐山で乗車券を購入したが、当初は長岡天神で下車し、JR西日本東海道本線の長岡京まで歩き、そこから青春18きっぷ利用をするつもりでいた。しかし、途中で針路を変更することに決定するものの、どこへ行こうか考え込む。順当に梅田へ向かうか、あるいは遠回りをするか?

結論が出て、淡路2号線に到着。1号線には千里線3300系の各駅停車天下茶屋行きに接続するが、私はパス。もし私が関西在住だったら、スンナリ乗り換えていたことだろう。

④2009年3月22日(日曜日)

◆阪急6300系特急最後の乗車?
 

2009年3月22日(日曜日)、10時頃に阪急京都本線(通称、「京都線」)河原町へ。先日買った阪神のらくやんカードを財布から取り出そうとしたら、なぜか紛失していた。残高60円なので、気にすることもないか。  

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券売機で乗車券を購入し、自動改札機を通り、1号線へ。そこには特急梅田行き(8号車6454:携帯電話電源OFF車両)が発車を待っている。もし、9300系ならば淡路で千里線に乗り換えようかと考えていただろう。

6300系の転換クロスシートは、9300系に比べ、フニャフニャした坐り心地だが、10時10分に発車。地上にあがると、特急らしい走るものの、以前の大宮-十三間のノンストップから、こまめになってしまったため、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した6300系にとっては、屈辱かもしれない。ちなみに特急は2001年3月24日(土曜日)、停車駅の増加に伴い、大宮は通過とした。  

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日中の京都線は、“速いのは特急、遅いのは準急”とすみ分けているせいか、桂でけっこう乗ってくる。隣りにある桂車庫の留置線には、9300系第3編成(阪急の車両は基本的に「0」から始まるので、「2」は第3編成になる)には、『さくら』のヘッドマークがついている。以前は6300系が掲出して、特急の風格を漂わせていたが、9300系の増備により、情勢が変わったようである。
 

桂で5300系の準急梅田行きに接続をとり、発車すると、後方にある桂車庫に種別、方向幕とも白表示の6300系が2つもあった。おそらく、嵐山線に転用するリフレッシュ車なのだろう。残念ながら、今回は6300系リフレッシュ車と大阪市営地下鉄30000系の乗車はできず、青春18きっぷ夏シーズンに持ち越しとなった。しかし、秋になっても乗る機会はなく、2010年以降になりそう。  

前日の天気予報では、雨という案内だったが、すっかりやんでおり、回復に向かっている。このまま晴れてほしいと願うものの、のちに大ピンチを迎えようとは想像する由もない。  

進行方向左側には、東海道本線が現れ、特急〈スーパーくろしお6号〉京都行きとすれ違う。本来ならば、すでに終点京都へ到着しているのだが、遅れている。雨の影響なのだろうか。  

そのあと、東海道本線をくぐり、東海道新幹線に合流するも、すれ違いや追い抜かれはなし。進行方向右側の遠くから見える東海道本線で、エル特急〈雷鳥13号〉金沢行きとすれ違う。683系4000番代の投入で、485系が関西から見納めになる日は近い。  

東海道本線の関空特急〈はるか19号〉関西空港行きに抜かれてしまい、高槻市に到着。隣りのホームでは、7300系の準急河原町行きが3300系リフレッシュ車の特急河原町行きと待ち合わせをしていた。今も京都線特急のロングシート運用に歯止めがかからない状況だ。また、昔の7300系は急行、3300系は各駅停車の専用的な運用をしていたが、いつのまにか平等な立場になった。  

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※オリジナルの2300系(2008年9月6日、正雀工場の敷地外で撮影)

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※方向幕、種別幕、急行灯などが装備された2300系(梅田で撮影)

茨木市では、2300系の準急梅田行きに接続。2300系は、原形のタイプが京都線で運行されておらず、方向幕と急行灯の取りつけ改造をしたものが使われている。3300系や5300系も、方向幕と急行灯の取りつけ改造を受けており、似たような顔つきになった。また、ワンハンドルマスコンではないせいか、車体上部はクリーム色に塗られておらず、“古きよき時代”を物語っているようだ。ちなみにワンハンドルマスコンの6000系、7000系、7300系はあとからクリーム色をつけたが、ムリヤリ感があって似合わない。貫通扉のまわりを銀色にしていないからである。  

通過する正雀では、後方の正雀車庫に『さくら』のヘッドマークをつけた車両が留置していた(車両は2300系、3300系、5300系のいずれか1つで、遠い位置にあったため、形式名は確認できなかった)。嵐山線の直通電車に使われるのだろう。  

上新庄を通過すると、いつもの減速で淡路へ。大阪市営地下鉄66系の各駅停車天下茶屋行きに接続し、同時発車。もうスピードはあがらない。ちなみに淡路は将来、おおさか東線の乗換駅になるが、それらしき工事はなかった。また、新大阪-放出(Hanaten)間の延伸は相当遅れる模様である。

◆もっと乗りたかった6300系特急  

6300系は昭和50年(1975年)7月31日(木曜日)にデビューし、翌年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。それまでの特急車だった2800系は3ドア化及びロングシート化改造を受け、6300系は阪急のエースに君臨。昭和59年(1984年)1月には、界磁チョッパ制御を採用した6300系(「6330系」とも呼ばれる)が増備され、9編成が在籍することになる。  

6300系は華と品格のある特急形電車で、特急料金不要で利用できるものでは、最高級といえるのではないだろうか。京阪8000系“エレガン都エクスプレス”のブ厚い転換クロスシートは、“坐り心地のよさ”を表しているし、テレビカー、2階建て車両の連結は“乗ってみたい車両”の選択肢を増やした。しかし、カーブが多いせいか、所要時間がかかる難点がある。また、関東地方だと、京浜急行電鉄2100形のノルウェー製の転換クロスシートをしているものの、6300系に比べると、重厚感がないように思う。2100形のフェイスは、2代目1000形に似ているからだろうか。  

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2003年10月14日(火曜日・鉄道の日)、9300系がデビュー。6300系の後継車となるものの、特急停車駅の増加により、乗降を円滑にするため、3ドアとなった。転換クロスシートは坐り心地を向上したものの、ロングシートが各車両に存在しているため、セミクロスシートとなってしまった。9300系は6300系のような“王者の風格”がなく、物足りない。しかし、6300系は30年を越える大ベテランとなり、オリジナルの状態を堅持し続けたため、陳腐化は否めず、2008年度からは9300系の増備が急速に進んでいる。これにより、6300系に廃車が発生し、一部は4両に短縮。前述した通り、リフレッシュ工事をして、嵐山線に転用されている。  

さて、特急梅田行きは新快速が常に盛況していることを物語るかの如く、私の隣りは誰も坐らず、乗車している8号車は、転換クロスシートは1人坐っているところが多く、閑散している。  

十三から宝塚線に入る。意外なことに宝塚線十三-梅田間は複々線なのである。

 

先に5000系の急行梅田行きに発車され、淀川を渡ったあとに追い抜き、10時52分、終点梅田に到着。降車専用のホームに降りたあと、ドアが閉まり、転換クロスシートは自動的に向きが変わる。そして、1号線で乗車を待ちわびている利用客を万全磐石の態勢で出迎えたのである。

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11時00分、折り返しとなる特急河原町行きが発車。2009年度も9300系が増備されるため、京都線特急6300系は終焉を迎えそうである。

その予感は当たり、2010年1月8日(金曜日)に特急、通勤特急の運用から外れ、しばらく沈黙していた。その後、2月21日(日曜日)から1週間、“特急、通勤特急のサヨナラ運行”をして、2月28日(日曜日)に有終の美を飾った。


★備考

①阪急電鉄ホームページは、こちらへクリック!!

②フリー百科事典『Wikipedia「阪急6300系電車」』は、こちらへクリック!!

③乗車車両編成表は省略しております。



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★さぁー、みんなで買ってみよう!!

私の雑誌デビュー作、『TRAIN MODELING MANUAL Vol.1』(ホビージャパン刊行)が1600円(本体1524円)にて好評発売中です。まだお求めでない方、ぜひ御購入下さい(完売の際は御容赦下さい)。

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TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249)

TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ホビージャパン
  • 発売日: 2008/06/21
  • メディア: 大型本

『TRAIN MODELING MANUAL Vol.1』
(ホビージャパン刊行)
定価1600円(本体1524円)
雑誌コード…68143-49
ISBN…978-4-89425-714-6

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116日連続観客動員数1日4ケタで、合計62萬人突破!! そして、皆様に告白?! [汽車旅2008番外編]

記事数:566|nice!:2,009|総閲覧数:今日:2,675/累計:621,528|読者数:31
アクセスランキング:186位

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毎度、御利用いただきまして、ありがとうございます。

2005年11月11日(金曜日)に開幕したRailway Blogは、2008年8月17日(日曜日)で観客動員数は62萬人を突破しました。どうもありがとうございます。

◆オオゼキタクさんのリアル旅日記  

歌手のオオゼキタクさんは江ノ島のライブを終えたあと、旅に出ておりまして、その模様を携帯電話でリアルタイム更新しておりました。しょこたんブログなみですね。  

オオゼキさんは長年の夢であった「大関発、多久行き」の旅を青春18きっぷで敢行し、多くの列車に乗り継いでおります。また、私の知らない情報もあり、参考になります。皆様もきっと、今後の汽車旅の参考になると思いますので、まだ御覧になっていない方はぜひ、アクセスしてみてください。

くわしくは備考①~⑩を御覧下さい。  

さて、Railway Blogが始まった当初はパソコンを持っていないことを理由に携帯電話で更新。リアルタイムとは言い切れませんが、その日に更新したものもあります。ただ、私は芸能人ではないので、当然ながら利用率は現在とは比べものにならないほどでした。パソコンを買ってから、増えるようになりましたね。また、2007年5月からワードで事前作成しており、じっくり作成できるようになりましたが、その分、睡眠時間が削られており、今後は助手を雇うことも視野に入れなければならないかもしれません。  

と言いますのも、仕事が入れば、Railway Blogも更新しにくくなることが予想されます。汽車旅シリーズは下書きができておりますので、まずはそれをワードに入力。そのあと、私が添削し、新たに加筆して、更新するといった方法をとろうかと思いますが、問題は山積ですね。日給1000円では誰もやってくれないでしょうから。それに私個人の考えですが、非正社員は世の中に必要ないと思っておりますので、ここではアルバイトやパートではなく、「助手」という表現を使っております。


◆花降る駅で  

前々から買おうかと思っていた小倉沙耶さんのシングルCD、『花降る駅で』を昨日、購入いたしました。但し、CD屋さんではないところへ買いました。

ここからはルポですが、車番はチェックしておりませんので、あらかじめ御了承下さい。  

2008年8月17日(日曜日)、東京臨海新交通は過去の社名だが、ゆりかもめ(ゆりかもめ臨海線)新橋(U01)へ。どうも、新交通システムに乗るときは展望席志向が強く、“職業病だな”と家族連れやカップルが多い中、情けなく感じてしまう。

豊洲行き(自動運転)に乗り、13時34分に発車。フジテレビの女性アナウンサーが自動放送を担当し、音量が小さいのと利用客の話し声で、レインボーブリッジを渡っているときの特別放送は聞き取りにくかった。

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意外と所要時間はかかったが、国際展示場正門(U11)へ。自動改札機は入れるところが「←」、入れないところは進入禁止の標識で、頭上にも同じのがあり、関西テイストを取り入れている(関西でも見かけることは少なくなったが)。また、ここから乗ってくる人たちの行列はものすごく、混雑による混乱を防ぐため、入場制限を行なっていた。

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場所は東京ビックサイト。てっきり、有楽町にあるものだとタカをくくっていたら、それは東京国際フォーラムだった。普段、臨海副都心へ行くことはないから、都心志向が強いようだ。

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東京ビックサイトは2016年の東京オリンピック招致にものすこーく宣伝しているのだけど、人がすげぇーや。少子高齢化といわれる時代におそらく、1000人以上がここに集まってきたのだろう。

東京ビックサイトではコミックマーケットというイベントを開催しており、この日で千秋楽。マンガを読むことはなく、単行本7冊(シリーズもの)しか持っていないので、ほぼ無縁だが、異様な雰囲気に圧倒される。なにか、クセのありそうな人ばかりで、都心とは違う空気が流れている。コスプレのお客も多く、わざわざ更衣室を設けるほど。公共の交通機関ではコスプレで乗られると目のやり場に困ってしまうから、いい配慮をしている。

東京ビックサイトは初めて訪れた上、人が多過ぎて、西へ行かなければならないところを東へ行ってしまった。その上、ワープすることもできず、一旦、元の分岐点へ戻らなくてはならなくなってしまった。  

ようやく西へ行くものの、今度はエスカレーターや階段が封鎖され、4階へ行けない。そしたら、企業ブースが4階への道だということがわかり、ようやく着いた。しかし、今度は『花降る駅で』を販売しているコミックトラベル案内所がどこにあるのかわからない。  

右往左往と1周したら、やぁーっと見つかった。シングルCD、『花降る駅で』は1枚1000円!! 今の時代、シングルCDは1001円以上する時代の中で千円札1枚だけで買えるのは良心的な価格である。

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購入後、外へ出ると、なんと、ゆりかもめが止まっている。“こんなところに駅があったっけ?”と周囲を見渡すと、車両基地であることに気づいた。東京ビックサイトの西はゆりかもめの車両基地が覗けるとは新しい発見で、天気がよくない中、行った甲斐があった。  

帰路は東京臨海高速鉄道臨海副都心線(通称、「りんかい線」)国際展示場駅へ足を運ぶが、予想外にも人が多い。ゆりかもめよりも収容力が高いこともあってか、りんかい線は大盛況。新木場行きは前方に地上の光が見え、地下深くないところにホームがあることを感じる。

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15時40分発、JR東日本205系の各駅停車新木場行きに乗るが、坐れなかったものの、思ったより混んでおらず、どうやら大崎方面のほうが盛況するようだ。ちなみに今度の各駅停車大崎行きはJR東日本205系だった。  

発車して地上に出るが、雨は本降り。前日も雷雨が降っており、この日は涼しく、冷房がなくても過ごせるほどであった。  

終点新木場に到着。このままJR東日本京葉線に直通して、蘇我まで行って欲しい気がするものの、後方の車両は乗車率が高かったようで、出口へ向かう長蛇の列。しばらくホームにたたずんだあと、自動改札機を出ることにしよう。

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自動改札機はJR東日本と同じ機械を使用しており、入れるところは「↑」、入れないところは進入禁止の標識になっていた。

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帰宅後、さっそく『花降る駅で』を聴くが、鉄道アーティストらしく、歌詞に駅名が3つ登場している。  

※くわしくは備考⑪⑫を御覧下さい。


◆2008年7月のブログレポート  

So-net blogさんより、ブログレポートが届きましたので、お知らせいたします。こんなに入っているとは想像もつかないのですが、仕事が増えるように頑張り、ひたすら邁進していきます。

■前月(2008年7月)のアクセス数:60537アクセス

■前々月(2008年6月)のアクセス数:59154アクセス

■1年前の今月、あなたはこんな記事を書いていました…
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2007-08-04

■2008年5~7月の3ヶ月間でアクセス数の多い記事ベスト3は?

1位:
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2006-06-23

2位:
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-06-16

3位:http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-05-06
 
◆日本まるごとHOWマッチ

さて、ここで皆様にクイズです。

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画像に写っている『東急電車時刻表』のお値段はいくらでしょうか? さぁーて、HOWマッチ!!  

但し、コメントの際、「知っています」とか「ウチにあります」といった表現は使わないよう、お願いいたします。 

なお、正解は観客動員数62萬人を突破したときの記事で発表する予定です。

解答者がいればいるほど、次の問題を提示することができますので、ふるって御参加下さい(次は仮題、「世界の国旗(?!)クイズ」を予定しております)。

◆観客動員数61萬人から62萬人へのあしあと

・2008年8月13日(水曜日)…61萬1000人突破

・2008年8月13日(水曜日)…61萬2000人突破

・2008年8月14日(木曜日)…61萬3000人突破

・2008年8月14日(木曜日)…61萬4000人突破

・2008年8月15日(金曜日)…61萬5000人突破

・2008年8月15日(金曜日)…61萬6000人突破

・2008年8月16日(土曜日)…61萬7000人突破

・2008年8月16日(土曜日)…61萬8000人突破

・2008年8月17日(日曜日)…61萬9000人突破

・2008年8月17日(日曜日)…62萬人突破!!

◆最後に恥ずかしながら、皆様へ告白?!  

本日、2008年8月18日(月曜日)は大物俳優、柴田恭兵さんが57歳、オリックスバファローズの清原一博選手が41歳、そして、恥ずかしながら私も32歳の誕生日を迎えました。

32歳と言えば、爆笑問題が『爆笑問題の日本原論』を刊行し、大ヒット。33歳で台頭し、今や芸能界の頂点に君臨しておりますが、私もそれにあやかり、全国的な知名度が得られるよう、1日も早く、「超大物」、「超1流」と言われるよう、頑張り、邁進いたします。今は並行して、早く結婚して、一家の主(Aruji)になるほうが先決なんですけどね。いつまでも“負け犬”を続けていくわけにはいきません。

ただ、最近、気づいたのですが、フリーライターはどうも独身貴族が多いようですね。その“魔術”に引っ掛からないよう、気をつけなくては!!

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次回は「2008年の汽車旅3-6」をお伝えする予定です。掲載まで、しばらくお待ち下さい。


★備考

①『オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前』2008年8月3日(日曜日)前編分はこちらにクリック!!(全29回、上野から新潟まで。その後の模様は「« 」にクリックして下さい)

②オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前「『母と夏旅』リアルタイム旅日記・最終回」は こちらにクリック!!

③オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前「『母と夏旅』特選動画集」は
こちらにクリック!!

④『オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前』2008年8月11日(月曜日)初日分は
こちらにクリック!!(全25回、横浜から加賀一の宮まで。その後の模様は「« 08夏旅…」にクリックして下さい)

⑤『オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前』2008年8月12日(火曜日)、2日目分はこちらにクリック!!(全32回、金沢から鳥取まで。その後の模様は「« 08夏旅…」にクリックして下さい)

⑥『オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前』2008年8月13日(水曜日)、3日目分は
こちらにクリック!!(全43回、鳥取から新山口まで。その後の模様は「« 08夏旅…」にクリックして下さい)

⑦『オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前』2008年8月14日(木曜日)、4日目分は
こちらにクリック!! (全43回、新山口から大分まで。その後の模様は「« 08夏旅…」にクリックして下さい)

⑧『オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前』2008年8月15日(金曜日)、5日目分は
こちらにクリック!!(全39回、大分から寝台特急〈はやぶさ〉東京行きまで。その後の模様は「« 08夏旅…」にクリックして下さい)

⑨『オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前』 2008年8月16日(土曜日)、千秋楽分は
こちらにクリック!!(全7回、寝台特急〈はやぶさ〉東京行きで横浜まで利用。その後の模様は「« 08夏旅…」にクリックして下さい)

⑩オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前「執筆中・・」はこちらにクリック!!

⑪saya stationは
こちらにクリック!!

⑫小倉沙耶のやわやわ日和「現在の状況」は
こちらにクリック!!

⑬岸田法眼のRailway Blog.「東京臨海高速鉄道2002」は
こちらにクリック!!

⑭岸田法眼のRailway Blog.「ゆりかもめ豊洲延伸」は
こちらにクリック!!

⑮岸田法眼のRailway Blog.「観客動員数46萬人突破記念特別ルポ、鉄道居酒屋キハ」はこちらにクリック!!

⑯岸田法眼のRailway Blog.「71日連続観客動員数1日4ケタで、合計53萬人突破!!&鉄道居酒屋キハ2008-2」は
こちらにクリック!!



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★お知らせ

2008年8月31日(日曜日)まで2者択一サイト、『Unow?』で、「モハよう著者からの20の質問」が公開されており、質問28で私の画像が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。

なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。

①『Unow?』は
こちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)

②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!

③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』で、私が提供した画像があるところへは
こちらにクリック!!

※②③は2008年8月31日(日曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。

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私の雑誌デビュー作、『TRAIN MODELING MANUAL Vol.1』(ホビージャパン刊行)が1600円(本体1524円)にて好評発売中です。まだお求めでない方、ぜひ御購入下さい(完売の際は御容赦下さい)。

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Nikon Digital Live 2008 [汽車旅2008番外編]

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2008年7月12日(土曜日)16時30分過ぎ、東京地下鉄日比谷線恵比寿(H-02)へ。ここで撮影するのは初めてだが、ちょっとブレてしまっているものの、いいアングルで撮ったかなと思う。コンパクトのデジカメだから、性能はデジタル一眼レフに比べ、劣るのは確実で、スナップ撮影に過ぎない(カメラマンじゃないからいいんだけど)。

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地上にあがると、JR東日本山手線の恵比寿駅前にゑびす像が歓迎。大阪にも恵比須があるから、そこにもゑびす像があるのかなぁー? あるいは恵ル比須・プレスリーか(残念ながら、東京に「恵ル比寿・プレスリー」はないらしい)。ちなみに恵比寿のゑびす像は東京恵比寿ライオンズクラブがこの地に建てた。

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近辺のコンビニでサインペンを購入したあと、恵比寿ガーデンプレイスへ。恵比寿へ訪れるのはずいぶん久々で、もしかしたら、21世紀になって初めて訪れたのかもしれない。

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「1個、Nikon、サンコン!!」  

とオスマン・サンコンの声が聞こえてきそうだが、恵比寿ガーデンプレイス内にある恵比寿ガーデンホール3階では『Nikon Digital Live 2008』が7月11日(金曜日)から3日間、開催。日本でも5本の指に入るカメラメーカーで、デジタル一眼レフカメラをアピールするのが趣旨らしい。特に今回はD700というデジタル一眼レフカメラに力を入れており、プロのカメラマンも衝撃の商品だという。  

まずはシューティングステージへ行き、D700を試しに撮影。デジタル一眼レフカメラは鉄道居酒屋キハで記念撮影しただけである。フイルムで撮影した時代は一眼レフカメラを使っていたが、使いこなせていなかった。列車の走る撮影に重宝していたぐらいで、コンパクトのデジカメを使うようになってからは走りの撮影を動画にして、ブレを隠している。  

さて、D700を持つものの、重い!! こんなに重いカメラを持ったのは初めてで、落としたら確実にブッ壊れるから、慎重になる。そして、ドレスを着たモデルの女性を撮影。モデルの女性は30分おきに交代するのだが、使い方についての説明をまったく受けておらず、適当に設定して撮影。デジタル一眼レフカメラはコンパクトのデジカメと同様にディスプレイがついているものの、フイルム時代と同様、ファインダーを覗かなければダメなことに気づいた(仕上がり画像はコンパクトのデジカメと同様、ディスプレイに写る)。  

適度に試し撮りを切り上げたあと、撮影した画像のうち、たった1枚をその場でプリントアウトしてプレゼントするという。これは思ってもみなかった大サービスで、7枚撮影したうち、まともに撮れたであろう1枚を選んだ。  

『Nikon Digital Live 2008』の目玉はプロのカメラマンによる講演で、D700の魅力をあますところなく語る。この講義には2007年12月に個展を開催して、大好評。そして、交通新聞社よりフォトエッセイ集、『Rail healing! 1日1鉄!』を出版した中井精也カメラマンも参加している。ちなみにこの本にはNikonのカメラで撮影した作品もある。  

本を読んで、撮影のウラ側を紹介するコーナーでは個展開催時に行なわれたトークショーを思い出す。また、中井カメラマンは価格を限界にまで下げてお求めやすくしたという(本体1429円プラス消費税)。更にこの本はブログ本であるが、トークショーで解説していたものや厳選した画像を入れており、構成もブログと異なるので、新鮮な気分で充分に楽しめる作品となっている。

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D700ステージへ行き、18時08分、中井カメラマンが麦わら帽子に半袖シャツというハワイのようなイデタチで登場。D700はカメラの選択肢が増えたそうで、このほか、D3やD300も使っているという。  

D700は1210萬画素で、D3とD300のイイところを取り入れたデジタル一眼レフカメラと力説。D700で撮影した画像を披露。綺麗で美しく、華やかさのある写りに息を呑む。とてもコンパクトのデジカメでは表現できない画像だ。特に夜間に撮影した新幹線N700系のボディーにツヤがあり、これはプロの鉄道カメラマンでしか表現できないだろう。また、解像感があり、ISO6400やISO25600で撮影した東京地下鉄副都心線の画像を披露。まさに“夢の世界”という写りである。私の記憶が確かならば、フイルムはISO1600が最大なだけに、デジタル一眼レフカメラのD700は大幅に性能が向上したことになる。  

D700にはアクティブD-ライティングというのがあり、人間の目の見たままの画像を映し出す機能があり、私が求める画質にピッタリだ。また、遠くにあるものもクッキリ写るので、より鮮明である。  

さて、中井カメラマンはD3とD300を使って、連写撮影の音を披露。最初は1つの機種でやっていたが、そのあと2つとも使用。なんだか工事現場のドリルの音のようだ。

「INFOボタンを2度押すと、素早くなります。ジャパネットたかたじゃねぇー」  

と早口で説明し、観客を笑わせながら進め、D300はメインで使用しているカメラだと打ち明ける。

「悪いところはありません。悪いのは値段だけ」

と中井カメラマンはD3を高く評価。また、D700はD3より安く、高性能であると力説。19時近くに講演は終了。中井カメラマンはステージを下り、用意したパネルを照明に近づかせ、残った数人のギャラリーを魅了する。そして、『Rail healing! 1日1鉄!』や恵比寿ガーデンホール入口でいただいた『Nikon Digital Live 2008』の封筒にサインを求められると、中井カメラマンは快く応じていた。また、親子連れの記念撮影にも応じ、ファンサービス。

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私もブックカバーにかけたままの『Rail healing! 1日1鉄!』で、中井カメラマンにサインをしていただいた。とても感激したものの、結局、「私は岸田法眼です」と名乗れずじまいであった。いくら『TRAIN MODELING MANUAL』で雑誌デビューを果たしたとはいえ、今回のイベントでコンタクトをとっているわけではないし、お客として足を踏み入れているのだから、でしゃばりになるのではないかと自重したのだ。いつか仕事でご一緒する日が実現することを願っているので、ごあいさつできる日はきっと訪れることを信じている。

ところで、デジカメの最大の欠点を御存知だろうか。

それは記録媒体(Baitai)である。

今までフイルムは35ミリが主流だったため、ほとんどのカメラに入れることができた。しかし、デジカメの記録媒体はSDメモリーカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュカードなど種類が多いのである。従って、新規購入や買い替えの際は記録媒体が同じメーカーが使えるところでないと大損をすることになる。

私は携帯電話にも使えるよう、microSDカード1GBを毎月購入しており、デジカメと携帯電話が共用できる利点がある。但し、携帯電話で撮影できる画素数であることが条件となる。

携帯電話は画質がよくないため、私はmicroSDカードのアダプターをつけてコンパクトのデジカメで撮影。アダプターを外し、microSDカードを携帯電話に入れて、送るパターンをとっている。今後もmicroSDカードを購入し続けることになるだろうから、デジカメも当然、それが使えないものは買えないことになる。つまり、デジカメを選ぶなら、まず記録媒体はなんなのかを知ってから買ったほうが絶対に損しない。それが私の持論である。

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恵比寿ガーデンプレイスを出て、山手線恵比寿-渋谷間の跨線橋へ。そこには東京急行電鉄東横線が横断(代官山-渋谷間)をするのだが、ここで“コンパクトのデジカメで、いかにデジタル一眼レフっぽく見せるか”という実験を行なう(この日、東横線は落雷による架線トラブルで、目黒線と共に一時、運転を見合わせていた)。 何枚か撮影して気づいたのは、方向LEDは夜の撮影に重要な味つけになることだ。まるで流れ星のような写り具合になってゆく。  

余談だが、夜景モードにして撮影し、実際は暗闇の中を明るく見せている。コンパクトのデジカメは意外と健闘しているのだ。

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最後に今回、たまたまこんなふうに写ったベストショットで締めくくるとしよう。
 

★備考

①『鉄道写真家 中井精也ホームページ Say? Ya!』はこちらにクリック!!

②1日1鉄! 鉄道写真家・中井精也ブログ「7月11日(金曜日)」はこちらにクリック!!

③『Nikon Digital Live 2008』は2008年7月18日(金曜日)から3日間、新大阪イベントホール レ ルミエールでも開催!! くわしくは
こちらにクリック!!(期日が過ぎると、削除になっている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)

④岸田法眼のRailway Blog.「四字熟語、『1日1鉄』-前編-」は
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⑤岸田法眼のRailway Blog.「四字熟語、『1日1鉄』-後編-」は
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TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ホビージャパン
  • 発売日: 2008/06/21
  • メディア: 大型本

『TRAIN MODELING MANUAL Vol.1』
(ホビージャパン刊行)
定価1600円(本体1524円)
雑誌コード…68143-49
ISBN…978-4-89425-714-6
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1日1鉄!―Rail healing!

1日1鉄!―Rail healing!

  • 作者: 中井 精也
  • 出版社/メーカー: 交通新聞社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 単行本

横浜市交通局4号線-最終回 [汽車旅2008番外編]

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若葉台中央に戻り、15時58分発の市営バス65系統青葉台駅行き(若葉台中央2626号:アイドリングストップ車)へ。霧が丘公園前で大量乗車。そこから利用客が増えていく。
 
65系統青葉台駅行き編成表
乗車区間車両番号禁煙備考
若葉台中央→十日市場駅若葉台2626号車アイドリングストップ車

バスはアイドリングストップ車だが、エンジンが切れると空調が切れる難点がある。ただ、ストップすれば必ずエンジンが切れるわけでもなさそうだ。

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中丸入口で立客が発生し、十日市場駅に到着。横浜線に乗り換えようとした矢先、長津田駅始発の23系統中山駅行き(若葉台2539号車:車椅子対応車)が到着し、乗り換え。市営地下鉄・市営バス共通一日乗車券の特権だ。  

長蛇の列で坐れず、16時20分に発車。人に優しい構造の路線バスは座席定員が少ないデメリットがある。路線バスで立ちんぼになるのは21世紀になってから初めてだ(普段、路線バスに乗る機会がない)。

さて、23系統中山駅行きは横浜線沿いを走る。進行方向右側にある車椅子スペースとベビーカースペースは共用になっており、該当する利用客が乗ってきたら譲ることになっている。坐れない私にとっては立ちんぼのスペースになっているが、ステッカーは「ベビーカーをご利用のお客様がご乗車の際、この座席をお譲り下さい。みなさまのご協力をお願いします」となっているのに座席はどこにもなく、配慮してもらいたいところ。

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車椅子とベビーカースペースは健常者の立客にはJR西日本221系でおなじみの腰あてクッションがついている。

23系統中山駅行き編成表
乗車区間車両番号禁煙備考
十日市場駅→中山駅若葉台2539号車車椅子対応車
 
緑警察署前でようやく坐れ、16時32分、終点中山駅に到着した。

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「見て見て見て見て、子供、かぁーわいいーっ!!」  

中山駅の南口、中山ショッピングセンターではつばめの巣を見つけた幼児の女の子が興奮して、母親に喜んでもらおうとした無邪気な姿が印象に残った。つばめの巣を見るのは久しぶりだが、人間が温かく見守る姿勢はどこでも変わらない。



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グリーンライン2番線から16時49分発の日吉行き(4号車10106:ワンマン運転)に乗り、帰路は終点まで通し乗車。80㎞/hの速さを実感し、17時10分、終点日吉2番線に到着した。
 
日吉行き(ワンマン運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
日吉410106なし
 310105弱冷房車
 210102なし
中山110101なし
 
P1310892.JPG

グリーンラインは横浜都市部を走らないため、苦戦をしいられているが、もし、東急目黒線と相互直通運転をしていたら、リニア地下鉄でないのは間違いないだろうし、快速か急行を運行して、一部の駅は2面4線になっていたのかもしれない。だが、相互直通運転となると、南北線や都営三田線も含まれるため、乗務員室の機器搭載は煩雑(Hanzatsu)となることが予想されるし、日吉の東急ホームに地下を掘れるほどのスペースはない。

グリーンラインとの相互直通運転案が出ていたのかどうかは知らないが、東急側は横浜線と同様、乗り換えの連絡改札を設けるバックアップで対応。近年はなんでもかんでも直通運転にする傾向であるが、1つの路線でアクシデントが発生すると、ほかの路線もガタガタと大崩れする場合がある。

今後は直通運転のあり方を見直し、乗り換えが短時間で済むようなバックアップ体制を充実させたほうが賢明だと思われる。

★備考

①動画サイトは閉鎖済みです

②横浜市交通局ホームページは
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⑦横浜中央新報「グリーンラインに『たねまる』出没!」は
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横浜市交通局4号線-3 [汽車旅2008番外編]

川和町(G02)で下車。近辺に郵便局はなく、地上駅であることや川和車両基地があることから立ち寄ることにしたが、3号線あざみ野延伸以降は工費節減のためか、ちょっとでも建設スペースがあれば、地上に顔を出すことが原則のようになっている。また、市営地下鉄の車両基地の最寄り駅はすべて地上にあることも特長である。言わば“ハマ流”なのだろう。

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下車すると、最寄りの停留所はなんと3つ!! 1つ目は川和公会堂前、2つ目は瑞雲寺前(Zuiunjimae)、3つ目は川和町駅である。また、川和町(G02)から少しはなれたところにバス停留所の川和町も存在するため、なれない利用客にとっては引っ掛かる可能性もある。これならば、川和公会堂前は「川和町駅入口東」、瑞雲寺前は「川和町駅入口西」に改称してもよかったのではないだろうか。

2008年3月30日(日曜日)から川和町駅-石橋間に市営バス311系統を新設。但し、1年程度の運行を予定しているという。

この311系統は2代目で、初代は3号線あざみ野延伸時、旧306系統のスジを継承するカタチで、センター南駅-あざみ野駅間で運行していたが、利用客がかなり少なかったため、都筑区の誕生と共に姿を消している。わずか1年半の短命だったが、今回、14年ぶりに復活しても、利用客が少なければ、予定通り、2009年春に運行を終了するだろう。

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川和車両基地はのどかな田舎にあり、とても横浜市にあるところだとは信じられないし、都筑区は港北ニュータウンという“大都会”と“昔ながらの風景”に分かれている。この地は我々がイメージする横浜市とはイメージがかなりかけ離れており、その上、地下鉄が地上を走るのだから、ヘンな光景に見えてしまうだろう。だが、“横浜市の田舎”だからこそ、地上に車両基地を作ることができたわけだ。一部の地下鉄の車両基地は地上に土地が取得できるスペースがない影響で、地下に広大な空間を作っていることが多いから。今後、川和町(G02)周辺は“町から街”に変わるかもしれない。

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ところで、川和町(G02)のデザインを見て、「あれーっ?」と気づく人もいるだろう。そう、この駅のデザインは関東の駅百選のうちの1つ、相模鉄道いすみ野線ゆめが丘に似ているのだ。

横浜市交通局ホームページによると、川和町(G02)のデザインは鶴見川の流れをテーマにしており、躍動感を演出したという。

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川和町(G02)のホームは3・4番線となっており、1・2番線はないが、“名のない1・2番線”はホームの隣りにある。しかし、ホームにしては幅がせまい印象を受ける。

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これは川和車両基地からの出入庫に使われるもので、利用客が増加すれば、快速か急行のどちらかをすぐに運行できるような態勢を整えているのかもしれない。ただ、川和町(G02)の次は終点中山(G01)のため、あんまり意味がないような気がする。もし、そういう展開になれば待避設備を増やさなければならないだろう。



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14時59分発の中山行き(4号車10106:ワンマン運転)に乗るが、ここから乗ったサラリーマン3人組のお客は電車とホームのあいだは大きくあいておらず、スムーズに乗れることに気づいた。 グリーンラインのホームはすべて直線になっていることもあるが、これならば渡り板がなくても車椅子で乗降することが可能ではないかと思う。

中山行き(ワンマン運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
中山110101なし
 210102なし
 310105弱冷房車
川和町410106なし

 

P1310836.JPG

発車すると、川和車両基地への分岐線と別れ、鉄橋を渡って、地下へもぐり、15時01分、終点中山(G01)2番線に到着。4号線全線完乗を達成した。この先は行き止まりになっているが、中山(G01)から先も延伸できるだろう。実は横浜市でも鉄道の空白地帯がほかにもあるため、早急に着工を急いでもらいたいところがある。今回、市営地下鉄・市営バス共通一日乗車券を購入のもそのためだ。

さて、中山(G01)の自動改札機はガラガラだが、コンコースやホームで不快なニオイが発生していたという。これは日吉(G10)方面のトンネル内に生じている湧き水が原因で、排水溝から駅構内に伝わってしまった。このため、排水溝の清掃や消臭剤の散布。トンネル内に給水設備を設置し、湧き水を希釈する対策を行ない、“クリーンライン”になるよう、努めている。

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下車して、まっすぐ歩くと、JR東日本横浜線の連絡改札がある。一旦、地上に出ることなく、スムーズに乗り換えることができる。特にSuicaやPASMOならラクラクだろう。その影響なのか、横浜線下り電車の停止位置が鴨居寄りに30メートルほど移動。また、世の中に必要のない喫煙所も鴨居寄りに移動している(なぜ、JR東日本は駅構内の完全禁煙化ができないのだろう?)。

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ここからはSuicaを利用し、横浜線15時16分発の各駅停車八王子行き(8号車クハ205-73)に乗り換え。近年、横浜線205系はクハのフェイスのみ方向幕から方向LEDに変わっている編成を見かけるが、乗車したのはオール方向幕の編成だった。
 
各駅停車八王子行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
十日市場8クハ205-73なし
 7モハ205-205なし
 6モハ204-205なし
 5サハ205-133弱冷房車
 4モハ205-206なし
 3モハ204-206なし
 2サハ204-1136ドア車
中山1クハ204-73なし

横浜線に205系が投入された当初、下りの方向幕は上段が「横浜線」、下段は行先の2段表示だったが、21世紀初頭にラインカラー地のものに取り替え、見やすくなった。しかし、山手線E231系500番台の投入にともない、205系1編成8両がコンバート。横浜線用から205系はクハのフェイス幕が1つプラスされ、209系に継承されたが、山手線から転用された編成はそれがなく、そこだけ方向LEDにして、横浜線と行先の交互表示にした。今後はそのタイプに統一させるかもしれない。

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15時18分、十日市場に到着。横浜線の利用はここまでで、十日市場駅停留所から市営バス55系統若葉台中央行き(若葉台2552号車:車椅子対応車)に乗り換え。再び、市営地下鉄・市営バス共通一日乗車券を使用するが、バスに自動改札機があるはずもなく、どうすりゃいいのかと思ううちに運転士に見せたら、それでOKだった。

55系統ヴィンテージ前経由若葉台中央行き編成表
乗車区間車両番号禁煙備考
十日市場駅→若葉台中央若葉台2552号車車椅子対応車

55系統若葉台中央行きは青葉台駅始発で、十日市場駅で路線バスでは異例の“停車時間”をとっている。普段から利用客が多いという表れだが、15時24分に発車。次の停留所は十日市場。まぎらわしい。

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 市営バスの魅力はなんといっても、シートモケットで、“ホンモノの横浜”の魅力がたっぷり詰まったガラは大いに気に入っている。まさか一線から退いた車両が2002年9月4日(水曜日)に根室で見かけるとは思ってもみなかったが、クルマは持っていないけど、仮に中古車を購入したら、市営バスのシートモケットに変えたいほどである(さすがに新車はオーダーメイドでもない限り、できない)。

天気は曇ったままだが、街路樹は新緑にあふれており、長津田台を過ぎると、進行方向左側はチラッと高層マンションがボコボコ建っている。

もうおわかりだと思うが、グリーンラインは中山(G01)-若葉台中央間の延伸と青葉台-十日市場間の支線を作って欲しいと願っている。

これは青葉台駅-十日市場駅間の大半は片側1車線道路が主体のため、クルマの往来が多く、バスも多いのだ。それに若葉台中央はマンモス団地で、不思議なことに鉄道が走っていない。もし、グリーンラインが若葉台中央まで延伸すれば、所要時間が大幅に短縮される。また、都内への通勤を考慮し、青葉台-十日市場間の支線を作ることにより、運行区間は日吉・青葉台-若葉台中央間にするのだ。問題は建設費とルートだろう。更にブルーラインもあざみ野-新百合ヶ丘間の延伸も視野に入れてもいい。東急側のたまプラーザ誘致を断ってまで、あざみ野にこだわったのは川崎市になるが、新百合ヶ丘の延伸構想があるからではないだろうか。

青葉台駅・十日市場駅から若葉台中央へ向かう市営バスは23・55・65系統の3つ(23系統は東急バスと共同運行。また、23系統は別ルートもあり、東急バスと共同運行していない)。いずれも経路が異なるのだが、55系統は遠回りのようで、そのせいか、終点若葉台中央まで乗ったのは私を含め、男性2人だけだった。

15時38分、終点若葉台中央に到着。わかばショッピングタウン内にある横浜若葉台郵便局でこの日、最後のゆうちょ。お天気も曇り空から晴れに回復しつつある。

横浜若葉台郵便局



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横浜市旭区にある若葉台はマンモス団地で、スーパーマーケット、本屋、外食屋などがあり、ショッピングも充実。居住環境は太田光大統領でおなじみのサクラ共和国と遜色がないのに、なぜか鉄道はない(サクラ共和国も鉄道はなく、バスが頼みの綱)。これほど居住環境が充実していると、わざわざ遠くに出向く必要性もないだろうが、グリーンライン若葉台中央延伸で、快適性が増すことを願っている。

★備考

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横浜市交通局4号線-2 [汽車旅2008番外編]

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高田(G08)に戻り、12時30分発の中山行き(2号車10032:ワンマン運転)に乗って、次の東山田(East Yamata.G07)へ。地上へあがろうとするとき、対向の日吉行き(ワンマン運転)が到着したが、電車の屋根と剛体架線の高さは30センチものさしで計測できるのではないかと思うほど。そこには超薄型の冷房装置を1両に2台搭載。第3軌条車両よりも薄いが、車内の天井はデコボコしている部分がないので、技術が進んだということになるのだろうか(下の画像は参考として、第3軌条初の冷房車、大阪市交通局10系。冷房装置に注目!!)。

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中山行き(ワンマン運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
東山田110061なし
 210062なし
 310065弱冷房車
高田410066なし

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東山田(G07)では百石橋(Hyakkoku Brige)を移転改称して、東山田駅停留所を作り、市営バスは88・302系統、東急バスは綱50・54系統と日40・52系統が発着。ちなみに88系統は経路を変更し、302系統は新北川橋から東山田駅へ延伸した。また、東山田(G07)の第3京浜寄りには道路復旧工事が9月12日(金曜日)まで行なわれており、8時00分から17時00まで、20時00分から翌朝6時00分まで作業をしている。いろんなものがあるけど、9月13日(土曜日)以降はどのような姿になっているのだろうか。  

第3京浜をくぐり、東山田交差点近くに東急バスの下根住宅前停留所があるのだが、綱島駅・日吉駅方面は都筑区(Tsuzuki Ward)、江田駅方面は港北区に設置されている。  

東山田(G07)から徒歩7分のところにある横浜東山田郵便局でこの日、5局目のゆうちょ。そのあと、13時02分発の中山行き(4号車10106:ワンマン運転)に乗り、一気にセンター南(G04)へ。あとで気づいたが、北山田(North Yamata.G06)、センター北(G05)の近辺にも郵便局があることを知った。これは不覚で、いつかは行かないと。ただ、センター北(G05)周辺に郵便局がないのはわかっていた。
 

横浜東山田郵便局



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センター北(G05)-センター南(G04)間はブルーラインと並走。この区間は地上高架を走るのだが、すれ違いやデッドヒートがあるのかどうかを注目したけど、なかった。センター南(G04)で湘南台行き(ワンマン運転)に追いついたのがやっとで、日中時間帯に並走するシーンはないようだ。ちなみに路線愛称のブルーラインだが、あざみ野-関内間は3号線、関内-湘南台間は1号線を走っている。
 
中山行き(ワンマン運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
センター南110101なし
 210102なし
 310105弱冷房車
東山田410106なし

センター南(G04)は1番線に到着。2008年3月15日(土曜日)から、センター北、センター南ともブルーラインは1・2番線をグリーンラインに譲り、3・4番線に変更されている。

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久しぶりに港北ニュータウンの玄関口、センター南(B29・G04)を訪れる。平成5年(1993年)3月18日(木曜日)に3号線が新横浜からあざみ野へ延伸した当時は今とは考えられないほど、なにもなかったのだが、これが起爆剤となって開発が急ピッチで進み、今や大規模な住宅地となっている。しかし、港北ニュータウンの躍進が田園都市線の混雑増大を招く結果につながっているのは残念なところ。横浜市民なんだけど、実際は“横浜都民”が多いということなのだ。

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平日の昼間なのに人が多く、いこいの場として定着しているようだ。また、結婚式場もあり、ここで永遠の愛を誓ったカップルも多いことだろう。30代独身の私に結婚式は似合わないだろうけど、20代でやっときゃ、似合っていただろうなぁー(個人的に婚姻届を出せば、結婚式までやる必要はないと思っている)。

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銀行も新規開設または移転したところもあり、長年の課題であった郵便局も新設され、徒歩2分のところにある都筑郵便局へ。ゆうちょ銀行は郵政民営化色が色濃く出ており、番号札はどれを取ればいいのか迷ってしまうほどだが、この日、6局目のゆうちょ。局名印は「ゆうちょ銀行 都筑店」になっている。これも郵政民営化の表れと言える。

都筑郵便局



さて、港北ニュータウンにある都筑郵便局に「あれーっ?」と思う人はいるのではないだろうか。都筑郵便局は文字通り、都筑区にある郵便局で、港北ニュータウンは港北区ではなく、都筑区にあるのだ。

元々、港北ニュータウンは横浜市緑区と港北区にまたがっていた。しかし、緑区と港北区の人口が増えたため、一部は都筑区と青葉区に分割という行政再編成が行なわれ、平成6年(1994年)11月4日(日曜日)に発足した。このため、先ほど紹介した東急バスの下根住宅前停留所はのりばが港北区と都筑区に分かれ、第3京浜港北インターの所在地は港北区から都筑区に変わっている。  

センター南(B29・G04)に戻り、ブルーラインを覗いてみよう。  

ブルーラインはまだ路線愛称が決まっていない2007年1月20日(土曜日)からATO運転と運転士のドア開閉を開始。2月からホームゲートの設置を進め、12月1日(土曜日)からワンマン運転を開始している。これはグリーンラインの乗務員を確保するためというウワサもあるが、実際はどうなのかはわからない。何度も書いていることだが、少子高齢化による人口減少の波がすでに押し寄せているという証だろうし、人件費をカットしなければ運営できないという社内的な事情もあるだろう。近年の地下鉄はホームドアまたはホームゲートを設置して、ワンマン運転を行なっているのは経費節減が大きな理由だと思う。

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3番線に3000R形の湘南台行き(ワンマン運転)が到着。初代車両の1000形を置き換える目的で誕生したが、初期の3000A形はフェイスデザインがいいのに、3000N形以降は経費節減のように見えてしまう。

 

グリーンライン、13時46分発の中山行き(ワンマン運転)に乗らずに見送るが、ホームゲートの閉める際のチャイムは洋画のBGMにそっくりだ。日本でも1990年代にクルマのCMで流れていた記憶があるものの、なんの洋画だったのか思い出せない。

 

次の13時54分発の中山行き(4号車10066:ワンマン運転)に乗り、発車すると地下に入る。ブルーラインだと丘陵トンネルになるが、グリーンラインだと地下にあたる。なぜならば、次の都筑ふれあいの丘(G03)は地下駅だからである。
 
中山行き(ワンマン運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
都筑ふれあいの丘110061なし
 210062なし
 310065弱冷房車
センター南410066なし

都筑ふれあいの丘(G03)で下車。ここでは都筑ふれあいの丘駅というバスターミナルを新設したが、時間帯限定運行となっている。周辺に都筑ふれあいの丘と大丸(Ohmaru)という停留所があるためで、市営バスの放送ではいずれも「メンズプラザ、アオキ前です」を付け加えている。駅前にメンズプラザ、アオキ港北総本店があり、この紳士服屋は港北ニュータウンを拠点としていることになる。  

それでは都筑ふれあいの丘駅に発着するバスを御紹介しよう。

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①市営バス306系統センター南駅行きは終日9時台から16時台まで。市が尾駅行きの平日と休日は9時台から17時台まで、土曜日は9時台から16時台まで。それ以外の時間帯は大丸に移動して利用。

②市営バス308系統は終日9時台から17時台までで、センター南駅行きは土休の13時台、仲町台駅行きは土休の11・17時台はない。それ以外の時間帯はバス停留所の都筑ふれあいの丘に移動して利用。

③市営バス301系統江田駅行きは平日6時台から9時台まで。仲町台駅行きは設定がない。それ以外の時間帯はバス停留所の都筑ふれあいの丘に移動して利用。

④市営バス73系統は9時台から17時台まで。但し、センター南駅行きの平日は17時台、土休は11・16時台がない。中山駅行きの土曜日は11・15時台、休日は11・14時台がない。それ以外の時間帯は大丸に移動して利用。

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⑤市営バス124・310系統は終日9時台から16時台まで。それ以外の時間帯は大丸に移動して利用。

⑥東急バス市72系統は終日6時台から17時台まで。江田駅行きの平日は6時台、休日は7時台がない。市が尾駅行きの平日は17時台がない。それ以外の時間帯は大丸に移動して利用。  

近年はバスも方向幕から方向LEDに変わっているが、車体側面は「都筑ふれあいの丘駅」が表示できず、「ふれあいの丘駅」に略していた。方向LEDバスの難点であろう。なんせ、方向幕と違い、限られたスペースでしか表示できないのだから。

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気になるのはバス停留所の都筑ふれあいの丘。グリーンラインを機に「都筑ふれあいの丘駅入口」に改称してもいいのではないかと思うが、都筑ふれあいの丘(G03)から徒歩3~5分のところにある。  

この停留所はお年寄りの利用が多いのだが、久しぶりに行ったら見事にガラ空き(お年寄りの利用は都筑ふれあいの丘駅へシフトしていたように見える)。驚いたことに港北ニュータウンの市営バスではエース格にあたる301系統が大幅に減便。平日より土休のほうが本数の多いダイヤに変わっているのだ。  

3号線があざみ野に延伸する前は市営バス300系統が新横浜駅-江田駅間を運行。道路は渋滞に悩まされていることが多く、港北インター付近や国道246号線にクロスする江田駅周辺がネックとなっていた。

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このうち、江田駅周辺は道路の片側2車線化で改善され、下車専用の江田駅入口で下車する利用客が劇的に減った。そして、3号線あざみ野延伸後、300系統は減便の上、新横浜駅-センター南駅間の運行に変更。300系統が撤退した都筑ふれあいの丘-江田駅間は301系統が引き継ぐことになり、運行区間を江田駅-市が尾駅・港北ニュータウン車庫間から、江田駅-仲町台駅・港北ニュータウン車庫間に変更(のちに江田駅-中の瀬-センター南駅間も加わるが、2008年3月29日で姿を消す)。本数が確保され、東急側の江田駅では利便性を損ねることはなかったが、この減便は市営地下鉄の駅から遠い方々にとっては大きな痛手であろう。ちなみに300系統は現在、新横浜駅-仲町台駅間の運行に縮小されている(画像の300系統センター南駅行きは2004年4月25日に撮影)。

3号線あざみ野延伸では港北ニュータウン地区の市営バスは路線を大幅に再編。方向幕を日本語のみから、英文字併記となり、一新。“新生市営バス”をアピールしたが、“市営地下鉄を御利用していただく”ということを前提としたため、あざみ野・新横浜方面の所要時間は乗り継ぎにより、大幅に短縮されるものの、今までバス代で済んでいたため、割高感という悪いイメージを与えてしまったのである。その反省というわけでもないだろうが、グリーンラインの開幕では最小限に抑え、利便性を損ねないようにしているように思える。

グリーンラインのカゲでは市営バス全体が大幅なリストラを余儀なくされていた。  

まず採算の合わない路線を切り捨て、または東急バスや神奈川中央交通に譲渡及び、移管。300番台の系統を多く受け持つ港北ニュータウン営業所は2007年3月31日(土曜日)限りで姿を消し、港北ニュータウン車庫発着便は消滅。管轄系統は港北営業所と緑営業所が引き継いだ(緑営業所に引き継がれた系統の一部は、2008年2月9日に若葉台営業所へ移管したものもある)。  

市営バスの車両は車椅子対応を標準化にして、乗りやすくしているものの、路線のリストラは今後も進む可能性がある。横浜市交通局にとって、グリーンラインは大きなカケなのだ。なんとしてでも成功しなければならないのだ。

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都筑ふれあいの丘(G03)に戻り、14時26分発の中山行き(1号車10031:ワンマン運転)に乗り、発車すると再び地上へ。防音壁に囲まれており、また地下へもぐるものの、3回目の地上で川和町(G02)に到着。ここで運転士をチェンジし、終点中山(G01)に向けて発車。それを見届け、私はここで下車をする。
 
中山行き(ワンマン運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
川和町110031なし
 210032なし
 310035弱冷房車
都筑ふれあいの丘410036なし

★備考

①動画サイトはすでに閉鎖しています。

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④フリー百科事典『Wikipedia「都筑区」』はこちらをクリック!!

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⑪レールファン音楽館スタッフの部屋「横浜市営地下鉄グリーンライン開通!」は
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⑫横浜中央新報「速報! グリーンライン開業」は
こちらをクリック!! 

⑬横浜中央新報「グリーンラインに『たねまる』出没!」は
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⑭MAKIKYUのページ「横浜市交通局・10000形電車~グリーンライン用に導入された小型車両」はこちらをクリック!!  

⑮MAKIKYUのページ「横浜市営地下鉄グリーンライン・開業当日の様子と雑記」は
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⑯参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル』2007年5月号と2008年8月号を使用。



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横浜市交通局4号線-1 [汽車旅2008番外編]

2008年6月23日(月曜日)、前日の関東地方の天気予報では曇り時々雨だったが、見事に大ハズレ!! P-KANでギラギラとした真夏の暑さを予感させるかのようだ。  

しかし、P-KANは長く続かず、いつのまにか曇りだし、いかにも雨が降りそうな空模様となってしまった。どうやら天気予報通りになりそう。  

10時12分、東京急行電鉄(通称、「東急」)日吉へ。前日、目黒線は武蔵小杉-日吉間を延伸し、全通したものの、東横線と並行しているため、複々線が延びただけに過ぎないが、私はいつも通り(?!)、東横線で日吉に乗り込んだ。目黒線は今も「目蒲線」のイメージがこびりついており、なかなか抜けられないのである(目蒲線は目黒-蒲田間にあった路線で、現在は目黒線と東急多摩川線に分割。ちなみに目黒線田園調布以遠は東横線と並行している路線別複々線である)。

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目黒線ホームは2番線に東京都交通局都営三田線6300系、3番線に東京地下鉄南北線9000系が並んでいる。目黒線は地下鉄2社と相互直通運転をしているものの、東京に地下鉄の会社が2つというのは利用客の立場としては困ったもので、東京地下鉄の前身、帝都高速度交通営団に一任すれば東京の地下鉄ネットワークがもっと充実したのではないかと思う。もっとも、帝都高速度交通営団が設立される以前、東京の地下鉄会社は2つあったので、なにかの因縁なのだろうか。  

日吉で下車。地図を見て、近辺の郵便局があるかどうかを探したところ、近くにあることがわかったので、行ってみることにする。

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駅舎を出ると、普通部通り、日吉中央通り、浜銀通りの入口では2008年3月30日(日曜日)に開幕した横浜市交通局4号線(通称、「グリーンライン」)を祝する垂れ幕がまだ下がっている。この3つの通りは「日吉商店街」と総称され、沿線からの利用客をお待ちしている。ちなみに横浜市交通局はおもに「横浜市営地下鉄(市営地下鉄)」、「横浜市営バス(市営バス)」の2つが軸になっている。  

日吉中央通りを歩き、徒歩1分のところにある日吉郵便局でこの日最初のゆうちょ。地図でバッチリ確認したにもかかわらず、500メートル以上もオーバーランしてしまった。

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ゆうちょ銀行の窓口は7人待ちでずいぶん待たされたが、月曜日は一般的に“週の始め”になるのだから、しょうがない。局内では時より鈴虫の鳴き声が響き、イライラ防止策のようだが、当初は録音したものかと思ったら、実際にいた。

日吉郵便局



虫に関する知識はないが、鈴虫はふるさと小包として、2008年6月2日(月曜日)から8月29日(金曜日)まで取り扱っているのだ。秋になると鈴虫の泣き声をよく聞くイメージがあるが、6月から“営業中”だということを知った。おそらく、鈴虫の鳴き声は年中無休だと思うが…  

いつ雨が降り出しても不思議ではない空模様のため、日吉東急3階にある100円ショップでビニール傘を購入。物価の上昇は100円ショップにも影響しているのか、ビニール傘は税抜き200円だった。  

日吉東急2階に郵便局が存在していることを知り、日吉駅内郵便局でこの日、2局目のゆうちょ。こちらのゆうちょ銀行は11人待ち。この週は水曜日に一般企業の給料日にあたるため、火曜日にしたほうがよかったかなぁーと考えるが、もう遅い。

日吉駅内郵便局


 
日吉駅内郵便局でゆうちょを終えたときは11時15分を過ぎており、急いでグリーンラインに乗ろう。

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グリーンラインの日吉(G10)は東急の自動改札と隣接しており、地上に出て乗り換えることがないような構造になっている。これは私も知らなかったが、乗り換え時間がかからないメリットがあるものの、綺麗な駅はガラガラ。自動改札機は同一デザインとなっており、おそらく、業者も同じなのだろうが、入場時のサインは東急が「←」、市営地下鉄は「↑」と異なる。これでも利用客は戸惑わないのだから、不思議なものだ。  

さて、券売機で市営地下鉄・市営バス共通一日乗車券を購入。市営地下鉄のみなら740円だが、今回は市営バスも使うため、こちらを選んだ。グリーンラインの様々な駅に降りて、ゆうちょをしよう。  

グリーンラインは日吉(G10)-中山(G01)間を結ぶ路線で、「ミニ地下鉄」や「リニア地下鉄」と称される小型車両で運行。路線は横浜中心部をまったく通らないため、大阪市交通局今里筋線に似たような印象を持つ。

これにより、日吉(G10)から港北ニュータウンがぐっと近くなり、東横線だと今まで菊名でJR東日本横浜線に乗り換えて中山へ向かうルートだったが、グリーンラインでショートカット(ちなみに中山は緑区役所最寄り駅)。また、目黒線の延伸により、港北ニュータウンから都内への通勤ルートが変わることも予想され、朝ラッシュ時の大混雑に悩まされる東急田園都市線からシフトすることも考えられる。

それだけにグリーンラインにかかる役割は大きいのだが、フタを開けてみれば、予想通りと言えるのだけど、横浜市交通局が2008年5月9日(金曜日)に発表した開幕から1か月の乗車人数は164萬7015人、1日平均53129人(平日53609人、土休46452人)。開幕1か月の乗車人数1日10萬4000人という目標をたてていたが、大きく外れた。

こういう展開になると予想できたのはもともと、市営バスでも73系統センター南駅-中山駅間、80系統センター南駅-中山駅北口間はガラガラという状況であるため。グリーンラインの開幕で路線を存続するかどうかが気になっていたが、続投。現在も73・80系統は日中1時間に各1本の割合で運行している。ちなみに33・73・80系統は横浜市が補助金を出す「生活路線」として存続されている。つまり、本当は店じまいをしたいのだけど、様々な事情により、できないのだ(暫定運行の状態)。また、1・3号線(通称、「ブルーライン」)やバスからの通勤・通学ルートをグリーンラインに乗り換えていないことも原因だと言われている。

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自動改札機に入り、ホームへ下りると、1番線に11時25分発の中山行き(4号車10016:ワンマン運転)が発車を待っている。すべての便が各駅に停まるのに方向LEDは「普通」を表示していることが疑問。JR東日本以外の首都圏で「普通電車」と案内するのは京浜急行電鉄と首都圏新都市鉄道ぐらいだが、グリーンラインの車内放送で、種別の案内はなかった。

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先頭車と側面は方向LEDの表示が異なっており、前者は「普通中山(あるいは日吉)」、「普通グリーンライン」の交互表示だが、側面は「普通」、「グリーンライン」、「中山(あるいは日吉)」を一巡表示している。しかし、ブルーラインでも種別の表示をしないのだから、不思議だ。グリーンラインは快速か急行を運転する可能性はあるのだろうか?

市営地下鉄のブルーラインは今まで1000形、2000形、3000形シリーズと続いてきたが、グリーンラインは一気に飛んで10000形となった。

10000形は2006年に入団。これまでの市営地下鉄はステンレス車体だったが、10000形はアルミ車体となった。また、グリーンラインは今までのリニア地下鉄と違い、営業区間で地上を走ることや80㎞/h運転を行なっている。

入団当初は「グリーンライン」という名称が決まっていなかったため、戸袋部分はブルーのグラデーションだったが、のちにグリーンに変更されている。
 
市営地下鉄編成番号表
車両名編成番号備考
1000形第1~14編成2006年12月16日(土曜日)でフォーエヴァー
2000形第15~23編成2006年12月16日(土曜日)でフォーエヴァー
3000A形第24~31編成なし
3000N形第32~38編成なし
3000R形第39~52編成なし
3000S形第53~60編成なし
10000形第1~15編成なし

市営地下鉄の車番は独特で、1の位は号車、10と100の位は編成番号、千と万の位が形式番号となっている。ちなみにブルーラインは初代1000形からの編成番号を通算しており、2000形と3000A形の第1編成は10と100の位の番号は「01」ではない。ただ、グリーンラインは新規路線のため、第1編成の10と100の位の番号は「01」になっている。

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グリーンラインの車両だが、ロングシートのモケットは2タイプのブルー系、床は2タイプのグリーン系である。また、ドア部分はイエローになっており、注意喚起をうながしている。

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リニア地下鉄であるゆえ、高さが取れないため、ドアのヨコにLCDによる情報案内装置を設置。左側はインフォメーション等、右側は次駅案内となっているが、先頭車の乗務員室寄りには設置されていない。その部分はLCDの位置が右だろうが左だろうが、次駅案内を表示している。

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吊り革の一部は位置を下げており、身長の低い方でもラクに持てるようになっている。また、全席優先席のためか各車両に車椅子スペースを設置しているが、これは1番重要だ。

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何度も書いていることだが、車椅子スペースは編成の一部にしか設けていないことが多いため、車椅子の利用客が乗ってくることはあっても、ない車両に駅員は乗せることが多いのだ。これではなんの意味もない。

当初は6両編成で運行する予定だったが、需要予測を見直したため、4両編成でスタート。各駅には増結用のスペースを確保しており、利用客の増加をもくろんでいる。そのため、1の位に3・4は現時点では欠番となっている。ちなみに10000形は1両16メートルで、20メートル車に換算すると3.2両。6両編成になった場合でも20メートル車に換算すると4.8両。これは東京地下鉄銀座線と同様なのである(ホームの長さは100メートルに満たない駅が多い)。

さて、中山行き(ワンマン運転)は向かいの2番線に折り返し、中山行き(ワンマン運転)が入線し終えると、いよいよ発車。車内はガラガラで、4両編成でスタートしたのが正解だったかのようだ。

中山行き(ワンマン運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
日吉本町110011なし
 210012なし
 310015弱冷房車
日吉410016なし

先頭車は乗務員室のカーテンがすべて下ろされており、前面展望はできず、最後部だと“うしろ向き展望”ができるわけだが、ちょこっと見た感じではシールドトンネルの円形ぶりが目を引く。

日吉本町(Hiyoshi-Honcho.G09)に到着。「本町」という漢字の地名は関東地方だと「ホンチョウ」、大阪だと「ホンマチ」と呼ぶため、ややこしい。

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ホームから自動改札機までのエスカレーターは地上の光が見えて、綺麗だが、明るい時間帯は照明をつける必要はないように思う。ちなみに2008年6月19日(木曜日)から7月18日(金曜日)までの予定で、登りエスカレーターの壁を修復工事が行なわれている。

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下車して、徒歩6分のところにある横浜南日吉郵便局で本日、3局目のゆうちょ。玄関前は「〒」のマークがデカく、目立ちやすい。また、局内にもホンモノの鈴虫が音色を奏でていた。

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近くには東急バスの日吉本町停留所があるが、「横浜南日吉郵便局前」に改称できないものだろうか。これは横浜市に限ったことではないが、新たに鉄道ができても、停留所の名を変えないことが多いため、誤って下車する人がいても不思議ではない。地元の人ならわかるだろうが、旅人や仕事の出張といった不慣れな利用客には引っ掛かりやすい。

横浜南日吉郵便局



 

日吉本町(G09)に戻り、11時58分発の中山行き(1号車10061:ワンマン運転)を待つが、到着する放送が流れると、ホームの壁面、上下2段方式になっているグリーンの光が波のような動きを見せた。1990年代前半に流行していたプロ野球の試合で行なわれた観客のWAVEを彷彿させる。

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これが電車到着のサインとなり、耳が不自由な方にとってはわかりやすくしているようだ。また、ホームゲートもついているため、安全性を向上しているものの、電車を撮るのに苦労する駅が多い。

グリーンラインのステーションカラー表
駅ナンバリング駅名ステーションカラー
G10日吉薔薇色
G09日吉本町若葉色
G08高田黄水仙
G07東山田黄櫨染
G06北山田とうもろこし色
G05センター北ベビーピンク
G04センター南空色
G03都筑ふれあいの丘藤色
G02川和町露草色
G01中山青竹色
ステーションカラーは表と微妙に異なる場合があり
ます。あらかじめ御了承下さい。
 
グリーンラインは駅ナンバリングのほか、ステーションカラーを採用。これはJR西日本おおさか東線、東京都交通局日暮里・舎人線、東京メトロ副都心線池袋(F-09)-明治神宮前(F-15)間でも採用されており、今後も普及する可能性はあるものの、いったい、何色まで使えるのかが気になるところである。
 
中山行き(ワンマン運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
高田110061なし
 210062なし
 310065弱冷房車
日吉本町410066なし

高田(Takata.G08)に到着。グリーンラインで「田」のつく駅はすべて、「タ」と呼ぶ。

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高田(G08)は上層が日吉(G10)方面、下層が中山方面(G01)に分かれており、かなり深い位置に降りたことになるが、自動改札機まで吹き抜け構造になっており、風が非常に強い。運悪く、エレベーターに乗り遅れ、階段で急いで駆け登るものの、イイ運動にはなるけれど、くたびれそうだ。  

自動改札機では衝撃の事実を目にすることになる。  

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それは通れる場合は「↑」だが、通れない場合は「×」なのである。関西では“マルペケ方式”がおなじみであるものの、関東に歩調を合わせたところもあるなか、まさか「×」が首都圏で見ることができるとは思ってもみなかった。

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下車して、地上へ上がると、高田駅停留所があり、バスターミナルになっているが、これは東急バス丸山下停留所を移転及び、改称したもので、市営バスが発着することはない。  

コンビニで昼食購入後、横浜高田郵便局でこの日、4局目のゆうちょ。高田(G08)から徒歩3分のところにある。

横浜高田郵便局

 

★備考

①動画サイトはすでに閉鎖しています。  

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④フリー百科事典『Wikipedia「横浜市交通局2000形電車」』は
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⑤フリー百科事典『Wikipedia「横浜市交通局3000形電車」』は
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⑥フリー百科事典『Wikipedia「横浜市交通局10000形電車」』は
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⑩MAKIKYUのページ「横浜市営地下鉄グリーンライン・開業当日の様子と雑記」は
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⑪参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル』2007年5月号と2008年8月号を使用。



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TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249)

TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ホビージャパン
  • 発売日: 2008/06/21
  • メディア: 大型本

『TRAIN MODELING MANUAL Vol.1』
(ホビージャパン刊行)
定価1600円(本体1524円)
雑誌コード…68143-49
ISBN…978-4-89425-714-6
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ときわ路パス2008-前編- [汽車旅2008番外編]

2008年5月6日(火曜日・振替休日)、関東鉄道常総線取手へ。2007年のゴールデンウィークで好評だった『ときわ路パス』を使って、茨城県の鉄道をひとまわりしてみよう。  

前回、乗らなかったが常総線の取手でむすびとしているため、2008年バージョンはここから始めよう。

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常総線の自動改札では、ときわ路パスが通らないため、JR東日本常磐線の乗り換え自動改札経由で入る。

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常総線の自動改札機はJR東日本の初代タイプで、おさがりかどうかは定かではないが、きっぷの投入口は傾斜しているように見える。阪急電鉄の旧式の自動改札機は完全に傾斜しているが、JR東日本の初代自動改札機のきっぷ投入口が傾斜しているかどうかはうろ覚えだった。  

関東鉄道はICカード乗車券、PASMOが使えないため、2009年3月をメドに使用可能にする予定。そうなると、JR東日本の初代自動改札機は姿を消すことになるだろう。関東鉄道がICカード乗車券を導入していないということは、JR東日本と首都圏新都市鉄道の連絡定期券は見かける機会が少なくなった磁気式ということになる。

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7番線に下りると、各駅停車水海道行きワンマン列車(キハ007)が発車を待っている。常総線は平成8年(1996年)8月17日(土曜日)以来、12年ぶりの利用。実は次の日が20歳の誕生日だったため、10代最後の日は常総線を全線完乗したのである。  

乗車車両はキハ0形というベテラン気動車で、常総線は以前に比べ、外吊りドアの元国鉄キハ35系、キハ300・350形が減っているが、まだまだ健在である。

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乗ってみると、扇風機に国鉄の紋所があるので、マンガだと頭上に「?」がつくのだが、キハ0形はディーゼルエンジンや台車といった足まわりは国鉄キハ20系を再利用し、車体を新製した関東鉄道のオリジナル車両で、昭和59年(1984年)に入団したが、当初は冷房がなかった。
 
各駅停車水海道行き
ワンマン列車編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
守谷なしキハ007なし
取手なしキハ008なし
 
平成8年(1996年)に冷房改造が行なわれたが、一部の網棚を撤去している。また、ディーゼルエンジンもキハ2100形と同型のモノにチェンジされ、車両寿命を延ばしている。更にワンマン運転化の改造も行なわれ、整理券発行機、運賃表、運賃箱はついていないものの、ドア上にLEDによる情報案内装置、ドアチャイムもつけた。  

ホームの発車メロディーはJR東日本、ドアチャイムも同社の701系シリーズと同じ音がして、8時52分に発車。常磐線と別れ、稲戸井に到着。自動改札機が設置されているが、JR東日本の2代目と同じタイプを採用。あとはICカード対応になるのを待つのみといったところだろう。  

車内の情報案内装置だが、次の駅名を案内する時は漢字、ローマ字、カタカナの順に表示。JR東日本209系シリーズなどと同様の表示をするが、サイズはキハ0形のほうが大きい。

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新幹線とカン違いしそうな架線と高架は、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線で、9時10分、守谷3番線に到着。行先案内板に次の列車は「普通 下館 9:19 1両」と表示していたため、降りる。どうやら始発は水海道ではなく、守谷らしい。  

つくばエクスプレレス線の開業で、取手-守谷間の利用客が減少しており、2007年4月23日(月曜日)に運賃が値上げされている。今後も物価の上昇、原油の高騰などにより、経営もかなり苦しくなることが予想される。

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4番線にたった1両、各駅停車下館行きワンマン列車(キハ2402)が入線。関東鉄道はキハ2100形以降、明るく綺麗な“生え抜き車両”が増え、移籍車両が少なくなっている。

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キハ2400形は2004年に入団。単線区間のワンマン列車用に投入された車両で、方向LEDを採用し、運賃箱、運賃表、整理券発行機がついている。運賃表は情報案内装置も併設されている。また、ドア上にも情報案内装置をつけている。以前の常総線は車掌を乗務していたが、経営状況の悪化にともない、ワンマン列車の運行が主体となっている。  

9時11分に発車。水海道車両基地を通過し、先ほど乗ったキハ0形の回送とすれ違うものの、水海道までは意外と距離があるように感じる。  

9時30分、水海道に到着。ここで運転士が代わり、9時32分に発車する。
 
各駅停車下館行きワンマン列車編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
守谷→下館なしキハ2402なし

水海道から先は単線へ。常総線は取手、守谷、下館の3つは他社線に乗り換えることができるが、すべて電車。関東鉄道は気動車となっているので、電化しても不思議ではないように思われるが、取手と守谷は直流電化の路線なのに対し、下館は交流電化。どうやら茨城県にある気象庁地磁気観測所を考慮しているようだ。また、常総線を電車化する場合、交直流電化しなければならず、そこまでの費用は出せないのだろう。しかし、2005年3月31日(木曜日)で姿を消した日立電鉄は直流電化だった。直流電化の場合、気象庁地磁気観測所にとっては自然の地磁気に影響が出ると言われているのだが、でないところを走っていたのだろう。今に思えば不思議な路線であった。  

茨城県の直流電化は常磐線取手周辺のほか、鹿島線があるものの、気象庁地磁気観測所が遠いため、影響がなかったのだろう。そのせいか、茨城県の鹿島線沿線は「関東地方」という認識があるものの、常磐線藤代以北になると、交流電化のせいか、「東北地方」と錯覚してしまう人もいるようだ。

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各駅停車下館行きワンマン列車は中妻で、キハ2200形の各駅停車守谷行きワンマン列車と行き違う。乗車している各駅停車下館行きワンマン列車は3つすべてのドアがあいている。常総線の一部の駅は委託となっており、駅舎は社宅兼用となっている。そのため、3つすべてのドアが開いているわけだ。  

三妻(Mitsuma)でマウンテンバイクを相棒に父親と男女の兄弟が乗車。運転士はグリーンベルトを持って、車椅子スペースへゆき、マウンテンバイクが動かないよう、固定する。通常、チャリンコなどはカバーをかけなければ乗れないことになっているが、鉄道会社によっては、柔軟な対応をしているようだ。

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三妻を発車すると、車窓は田園。遮断機や警報機もない踏切が見られ、常総線をまたぐ道路を作っている。踏切を作ると事故が発生する可能性はあるし、渋滞の原因にもなるため、極力、立体交差で避けている。  

石下(Ishige)でキハ2400形の各駅停車守谷行きワンマン列車、下妻でキハ2200形の快速守谷行きワンマン列車と行き違う。常総線の快速はつくばエクスプレス線が開業した2005年8月24日(水曜日)に新設。取手-守谷間の各駅と水海道、石下、下妻に停まるもので、停車駅を有人駅にしぼっている(すべての有人駅に停まっているわけではない)。  

大宝でキハ2400形の各駅停車取手行きワンマン列車と行き違う。ここは2008年3月15日(土曜日)のダイヤ改正で、行き違い設備の使用を開始し、所要時間が最大7分短縮されている。これには快速の運行が大きかったようだ。

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次の騰波ノ江(Tobanoe)は大正15年(1926年)8月15日(日曜日)の開業以来、82年間にわたり、木造建築物として『関東の駅百選』にも選ばれた駅舎が老朽化により、改築されることになった。2008年7月から改築工事に入る予定で、時代を感じる駅名盤も姿を消すことになるだろう。しかし、改築されても、『関東の駅百選』は抹消されることはないので、果たして、利用客にとってはどういう心境なのだろう。  

大田郷(Ohtagoh)で快速守谷行きワンマン列車と行き違い、1両ぽっきりの気動車があっけなく通過。停車中、マウンテンバイクの親子は下車していった。  

10時23分、終点下館5番線に到着。以前はダイレクトでJR東日本水戸線と第3セクター、真岡鐵道(Mo-oka Railway)真岡線に乗り換えることができたが、今は中間改札をつけている。  

さて、1番線の真岡線ホームはにぎやか。それもそのはず、臨時〈SLもおか〉茂木行きが10時37分の発車を待っているのである。

鉄道会社にとって、SL(蒸気機関車)は“伝家の宝刀”なのかもしれないが、赤字が多い第3セクター鉄道は万年黒字経営をするためにも“あの手、この手”を使うことが多い。第3セクター鉄道ではないが、和歌山電鐵も積極的な策を打ち、特に貴志駅の猫の駅長は全国的に有名になり、映画出演するほどまでに発展した。

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真岡鐵道はSLを2両所有しており、この日はC12 66が運行。このSLは平成11年(1999年)に放送されたNHKの連続テレビ小説『すずらん』で使われているが、JR北海道留萌本線が舞台となっている。ちなみに真岡鐵道所有SLのもう1両はC11 325である。

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客車は今や貴重な存在となった50系客車。JR東日本から3両移籍し、レッドトレインから“チョコレートトレイン”となっているものの、国鉄の旧型客車を再現して、“汽車”の雰囲気を醸し出しているのだろう。

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臨時〈SLもおか〉茂木行きに見とれているうちに向かいの2番線で、水戸線の普通電車勝田行き(1号車クハ411-1608:ロングシート)が到着。急ぐものの、普通電車小山行きと行き違うため、しばらく停車する。


普通電車勝田行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
水戸4クハ411-1508ロングシート
 3モハ415-1508ロングシート。弱冷房車
 2モハ414-1508ロングシート
下館1クハ411-1608ロングシート

水戸線は2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正からE501系付属編成が参入したが、主力は415系シリーズの末弟(Mattei)、軽量ステンレス車体の415系1500番台である。この車両は昭和61年(1986年)に登場し、同じフェイスをしている211系とは違い、415系鋼製車と並結を可能とするため、界磁添加励磁制御ではなく、抵抗制御を採用。また、ロングシート主体となっている。一時期、2階建て普通車が試作車として投入されたが、E531系の入団で短命に終わっている。  

415系1500番台の普通電車小山行きと行き違ったあと、10時33分に発車。415系鋼製車の運用が終わり、上野に顔を出さなくなった今も先頭車の種別幕は白のままである。

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大和でコイノボリが宙吊りで、新治(Ni-ihari)と岩瀬では車掌はホームにある金属製の箱のカギをあけて、なにかを入れている。業務に関係するものだろう。  

岩瀬で415系1500番台の普通電車小山行きと行き違うが、車窓は山に囲まれ、のどかな新緑で、冷房の効きも心地イイ。ロングシートなのが残念なところだが、車掌はいくつかの駅を停車中、客室へ入り、冷房の効きをチェックしていた。もしかすると、今季初冷房なのかもしれず、ビンカンなのだろう。

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稲田でも415系1500番台の普通電車小山行きと行き違うが、駅名盤は意外にも昔ながらの木製。JR東日本は気を利かせているようだ。駅名盤は光景にマッチしたものがよく似合う。ちなみにこの日、水戸線利用でE501系付属編成と行き違うことはなかった。

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気になったのは車内の車番掲示の多くはシールが多かったこと。プレートは少なく、わざわざ脚立を持ち込んで盗むとは考えにくいが…

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常磐線に合流し、11時15分、友部4番線に到着。ここから先は常磐線に入り、次の内原までは途中まで上り線と離れるのだが、前半は農作物用地、後半は車両の留置施設になっているものの、この日は1両も止まっていなかった。  



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臨時駅かつ下り線しかない偕楽園(Kairakuen)を通過し、11時31分、水戸4番線に到着し、ここで5分停車。向かいの3番線にE501系基本編成の普通電車いわき行きが発車を待っているが、こちらのほうが3分早く発車する。発車する順序が違うように思えるが、レールファンの立場だとE501系に乗り換えたくなる心境だろう。基本編成はオリジナルのVVVFインバータで発車時の「ドレミファソラシドー(ミとシは♭)」が聴けるからねぇー。

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水戸で下車し、初めて水戸黄門像を見て、そのあと、水戸中央郵便局でゆうちょをした(関東地方は在住しているため、「旅行貯金」と称さないようにしている)。この日は振替休日なので、ゆうゆう窓口で交渉したのだが、郵便窓口が営業していたため、そちらできいたほうがよかったのかもしれない。ちなみにゆうゆう窓口で交渉したとき、「日本郵便水戸支社」のハンコを局員の女性が持参したときは驚いた。そっちをもらってもよかったようにも思うが、局名印を選んだ。

★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!

②関東鉄道ホームページは
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③フリー百科事典『Wikipedia「関東鉄道キハ0形気動車」』はこちらにクリック!!

④フリー百科事典『Wikipedia「関東鉄道キハ2400形気動車」』は
こちらにクリック!!

⑤フリー百科事典『Wikipedia「中妻駅」』は
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⑥フリー百科事典『Wikipedia「騰波ノ江駅」』は
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⑦フリー百科事典『Wikipedia「気象庁地磁気観測所」』は
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東京都交通局日暮里・舎人線 [汽車旅2008番外編]

2008年4月23日(水曜日)、東武鉄道伊勢崎線竹ノ塚へ。

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自動改札を出ると、「停車駅ご案内」に目が行く。イラストで東武鉄道の車両が並んでいるからだが、50050系が50000系、10030系が10000系にされていた。50000系は東上本線に走っているものであり、50050系は“イーハー東武”用だ。そして、10000系はフェイスが違う。8000系オリジナル車から9000系、10000系に継承されたような雰囲気があるもので、個人的には10030系のほうがいい。
 
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自動改札は通れるものは「←」、通れないものは進入禁止の標識になっている。関東で“マルペケ方式”の自動改札は現時点、見たことがなく、矢印の方向はほかにも「↑」があり、意外にも統一されていないのである。何気ないことだが、これって、トリビアの種になりませんかねぇー?

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竹の塚駅西口停留所から東武バス15時15分発、竹02系統入谷舎人循環竹の塚駅西口行きへ。いつのまにかバスも方向LED化されているのが多く見られるようになったが、フルカラーLEDではなく、オレンジ1色である。これだとJR九州813系1100番台、817系1100番台などのような“デカデカLED”を思い出す。

バスは2006年8月以来(都内は2005年12月以来)の利用で、初めてSuicaで利用。バスでもSuicaやPASMOが使えるようになり、便利になった。ICカードばかり使うと、小銭やお札で運賃箱を利用する時に戸惑うのではないかと個人的に不安になるが、今まで2000円札以上は使えなかったので、ICカードは残高が多いほど便利である。  

余談だが、駅名は「竹ノ塚」でも、停留所名が「竹の塚駅西口」「竹の塚駅東口」というのが不思議である。  

竹02系統入谷舎人循環竹の塚駅行きはノンステップバスで、路面電車もこの種のタイプが多くなった超低床式である。しかし、ノンステップバスは前面展望席と出口ドアの後方は“ツーステップ”となっており、やけに高い。  

路線バスは乗降客がいないと通過するパターンだが、この竹02系統入谷舎人循環竹の塚駅行きは“各駅停車”の状況で、各停留所でポロポロ下車客がいる。  

西門寺橋(Saimonjibashi)で東京都交通局日暮里・舎人線(通称、「日暮里・舎人ライナー」)の高架を発見!! 次の舎人町(Tonericho)で降りようかと思ったが、迷った末、次の舎人五丁目で下車することに決めるものの、大失敗!! 日暮里・舎人ライナーから少々遠ざかったところに舎人五丁目があるからである。まったく下調べをしていないからだが、今回は2008年1月1日(火曜日・元旦)に竹ノ塚へ寄っているので、それを頭にたたき込んだ。  

時刻は15時40分を過ぎてしまったので、急ぐが、日暮里・舎人ライナー見沼代親水公園(Minumadai-Shinsui Park.13)へ歩くものの、到着目前、東武バス竹03系統見沼代親水公園駅行きに抜かれてしまった。  

日暮里・舎人ライナーは2008年3月30日(日曜日)に開業し、東武バスは見21系統草加駅西口-見沼代親水公園駅間、北05系統江北駅(Koh-Hoku Station)-北千住駅間の新設。竹03系統の見沼代親水公園駅の延伸を実施。そのほか、東京都交通局の都営バス、国際興業バスも路線の新設、経路の変更などを行ない、バックアップ態勢を整えている。

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見沼代親水公園駅停留所は舎人二ツ橋停留所を移転及び改称したもので、日暮里・舎人ライナー開業までは里48系統が役割を担っていた。以前の運行ルートは日暮里駅-江北六丁目団地前・東京北部病院前・足立流通センター終点・舎人二ツ橋間と行先は4種類もあった。  

日暮里・舎人ライナー開業後も里48系統は存続しているが、運行区間を日暮里駅-江北六丁目団地前・見沼代親水公園駅間に整理。運行間隔も延ばしており、減便したことになる。また、下記の鉄道では利用客の減少が予想される。

◆JR東日本

・東北本線…上野-尾久-赤羽間、日暮里-田端-川口間

・常磐線…日暮里-北千住間

◆東京地下鉄

・日比谷線…上野(H-17)-北千住(H-21)間

・千代田線…西日暮里(C-16)-北千住(C-19)間

◆東京都交通局

・都電荒川線…大塚駅前-町屋駅前

◆東武鉄道

・伊勢崎線…北千住-竹ノ塚間
 
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さて、タイミングよくエレベーターのドアが開き、それに乗るが、自動改札では還暦を過ぎたように思える職員が1人いるものの、鉄道員(Poppoya)ではない。そして、自動改札機はあるものの、有人改札はないどころか、駅員が1人もいない無人駅であることに気づく。自動改札機は以前の阪急電鉄の主力タイプに似ているようで、投入口に角度があるように思えるものの、Suicaが使えるので、タッチ&ゴー(画像上段は日暮里・舎人ライナー、下段は阪急電鉄の自動改札機)。  

日暮里・舎人ライナーに駅係員がいるのは、日暮里(01)と舎人公園(11)だけ。ほかは無人駅だが、定期的に係員が各駅に巡回することになっているという。まさか東京23区内に無人駅が出現するとは思っていなかったが、人件費の削減を優先したのだろう。また、少子高齢化による人口減少もより、職員の増員が難しくなっていることもいえる。

各駅の状況は中央指令所でリアルタイムに把握。もちろん、防犯カメラがあるからだが、駅にはインターホンが設置されている。このほか、緊急時に備え、公衆電話とAEDが改札口近辺に設置されている。また、シルバーパスは文句なしに利用できるが、都営交通無料乗車券や精神障害者都営交通乗車証の場合、磁気券は自動改札機を通ることはできるものの、紙のきっぷでは通ることはできず、インターホンで申告すれば通れることになっているようだ。近年は有人改札を撤去するところが増えており、その部分の自動改札機は融通がきくようになっている。  

車椅子利用の場合、3号車に車椅子スペースがあり、中央指令所で乗降を確認。また、出発時間を遅らせることも可能だという。車椅子スペースは各車両に設置してもらいたいところで、通常、人の助けを借りないとなかなか乗り降りできないだけに、1人で利用するのはつらいところだろう。ホームと電車の段差がないようにしてはいるのだが。  

ホームにあがり、車止めを見つめる。終点が見沼代親水公園(13)は中途半端な印象がある。その先は埼玉県草加市になり、この近辺に在住の方も日暮里・舎人ライナーに乗れる。始発駅なので坐れる確率も高く、少々歩くが利便性はいいだろう。ちなみに都営三田線西高島平(I-27)を下車すると、徒歩数分で埼玉県和光市に入る。  

今後、利用客が好調ならば、日暮里・舎人ライナーを埼玉高速鉄道の鳩ヶ谷まで延伸してもらいたいところである。“「県境」という名の垣根”を越えたっていいじゃないか。  

2008年3月15日(土曜日)に開業したJR西日本おおさか東線、2008年3月30日(日曜日)に開業した横浜市交通局4号線(グリーンライン)もそうだが、日暮里・舎人ライナーはステーションカラーを採用。近年は駅ナンバリングに加え、ステーションカラーを採用して、よりわかりやすくしているようだ。ちなみに携帯電話の多くは26萬2144色表示できるようになっており、ステーションカラーは何色まで対応できるかが今後の注目点になるだろう。

日暮里・舎人ライナー全駅一覧
駅ナンバリング駅名とステーションカラー
1日暮里
2西日暮里
3赤土小学校前
4熊野前
5足立小台
6扇大橋
7高野
8江北
9西新井大師西 
10谷在家
11舎人公園
12舎人
13見沼代親水公園
①パンフレット参照
②色調が現物と微妙に異なる
場合がありえますことを御了承
下さい。



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1番線から日暮里行き(無人運転)の15時53分発を見送り、次の16時01分発に乗ることにするが、ガラスの上半分は赤茶色に漢字とひらがなが入っているため、ホームからは撮影しにくく、アングルに苦労。いくら光学ズームのコンパクトデジカメとはいえ、思いっきり望遠にすると画像が荒い写りになることを覚悟で撮影。開業から1か月近く経過しても開業記念ステッカーが貼ってあることがラッキーだが、1番線に日暮里行き(1号車305-1:無人運転)が入線した。  

日暮里・舎人ライナーに使用する300形は2006年に入団。ステンレス車体で、現代では珍しくなった車体側面や妻面にビートの入ったタイプである(JR東日本だと205系シリーズ、211系シリーズに相当する)。そのせいか、光沢が現代のような改良形のステンレス車体に比べるとイイ。

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試作車は当初、ロングシートを主体にしていたが、のちにクロスシート主体に変更されたものの、向きが固定されているのが難点で、転換クロスシートにして欲しかった。

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クロスシートは青いシートモケットで、1人掛けと2人掛けの2種類になっており、中量交通機関ゆえ、車体幅は広くない。また、どういうわけか、1人掛け席は通路側にひじかけがなく、2人掛け席はまったくない。これは乗降が円滑にできるようにしたのだろう。

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優先席はなぜかバケットタイプになっており、シートモケットはオレンジ。座席はロングシートと言えるほどではないが、2人掛け席とボックスシートの2種類となっている。ちなみにボックスシートは暖房が備えつけられており、なおかつ、車端部の背もたれが高くなっている。

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ドアは外吊り式となっており、車内の面積を少しでも広くしようという工夫も見える。また、先頭車の最前列は展望席となっており、進行方向左側は1人掛け、右側は2人掛けになっており、もちろん、早い者勝ち。但し、2人掛け席には運転台があるため、無人運転でない場合は坐れないことになっている。おそらく、1人掛け席も運転士がいる場合は坐れないものと思われる。また、先述した通り、3号車には車椅子スペースがある(座席の画像はすべて見沼代親水公園15時53分発で撮影)。  

さて、私は前面展望席をGET!! 今回、日暮里(01)ではなく、見沼代親水公園(13)からにしたのは、前面展望席に坐れる確率が高いからだろうと思ったからだ。つまり、人が少ないだろうとにらんだのだ。

「見通し、イイね」  

前面展望席に坐れなかったおばちゃん2人は、ドアのうしろの前向き座席に坐り、窓の大きさを絶賛し、16時01分に発車。意外にも車内は満席となり、この日は暑く、もう冷房がかかっていた。



P1300316.JPG
 
舎人公園(11)が近づくと、車両基地への分岐線に合流し、到着。車両基地は地上にスペースがなく、舎人公園の地下に作らざるを得なかった。ちなみに新交通システムの地下線は、大阪市交通局南港ポートタウン線(ニュートラム)、広島高速交通広島新交通1号線(アストラムライン)にもあるが、いずれも旅客線で、車両基地も地上にある。

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ビックリしたのは舎人公園の景観で、とても東京23区内とは思えないほど、緑にあふれているのだ。もし、『関東の駅百選セカンドステージ』をやるとしたら、間違いなく選定される駅になるだろう。
 
日暮里行き(無人運転)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
日暮里1305-1なし
 2305-2なし
 3305-3なし
 4305-4なし
見沼代親水公園5305-5なし

西新井大師西(09)は関東3大厄除け大師の1つ、西新井大師へは東武鉄道大師線のほうが圧倒的に近い。ちなみに日暮里・舎人ライナーの地元出身応援団の1人、元大関栃東親方が所属する玉ノ井部屋は足立区にある。また、地元出身応援団はそのほか、片岡鶴太郎、雛形あきこ(Akiko Hinagata)、谷川真理が参加。そのかいあってか、乗車率はいい。  

西新井大師西(09)を発車すると、江北陸橋をまたぐ。壮観な眺めで、舎人公園(11)から高野(Kohya.07)までは次の駅が見えるほど、距離は短い。

 

扇大橋(06)を発車すると、日暮里・舎人ライナー、最大のハイライトと言っていい首都高速中央環状線をまたぎ、そして、荒川越え。「荒川横断橋りょう(612メートル)」と名づけられている。個人的には“イナバウアーブリッジ”と名づけたほうがよかったように思う。  

荒川周辺は天然芝が輝いていることに驚く。公園として、整備されているようだ。そして、足立小台(Adachi-Odai.05)を発車すると、今度は隅田川を渡る。そういえば、常磐線や首都圏新都市鉄道も隅田川と荒川のダブル越えをする。また、7月下旬になると荒川では足立の花火(最寄り駅は北千住)、隅田川では隅田川花火大会(最寄り駅は浅草)が開催され、観客を魅了している。
 
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熊野前(04)は都電荒川線の乗り換え駅。日暮里・舎人ライナーでは唯一、都営の鉄道に乗り換えができる駅でもある。そのせいか、乗車率は少々減る。  

今回の日暮里・舎人ライナー開業により、1日乗車券、『都営まるごときっぷ』の販売がスタート(大人700円、子供350円)。都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーを1日乗り放題である。但し、深夜バスを利用する場合は差額(大人200円、子供100円)を払わなければならない欠点がある。  

見沼代親水公園行き(無人運転)と何度もすれ違うが、先頭車は人気だが、2両目以降はそれほど混雑していない。レールファンでなくとも、先頭車の“ロマンスカー”には注目が集まるようだ。  

西日暮里(02)はJR東日本東北本線(山手線・京浜東北線の電車)、千代田線(C-16)の乗り換え駅とあって、若干の降車客が見受けられる。  

JR東日本は自動放送でも日暮里・舎人ライナーの乗り換え案内を開業初日からしているが、なぜか千代田線はやっておらず、車掌の肉声放送でプラスするだけにとどまっている。車内の路線図やドア上にある小田急電鉄4000形のLCD、東京地下鉄06系や一部の6000系のLEDによる情報案内装置でもまったくセッティングされていない(2008年4月27日時点による)。

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発車すると、京成電鉄本線、常磐線をまたぎ、スピードを大幅にゆるめ、慎重に右へ大きく曲がると、16時21分、終点日暮里(01)1番線に到着し、全線完乗達成!!(新交通システムはすべて乗ったことになる) ちなみに日暮里・舎人ライナーの自動改札機は東武鉄道と同様の案内をしており、都営地下鉄も同様である。  

日暮里(01)1番線は自動改札機を出ると、撮影しやすいが、思いっきりズームにしないと撮れない。

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思ったより、利用客が多かった日暮里・舎人ライナー。公募で決定したとはいえ、あまりにも単純な名ではあるが、私であれば、日暮里の「日」と舎人の「人」を使った“ニッポンジンランナー”にしただろう。2008年は北京オリンピックが行なわれるのだし、2016年に東京で再びオリンピックを開催したい野望もあるから、インパクトも強いかなと。  

開業前から先ゆきが不安視されている日暮里・舎人ライナーだが、“乗って広めよう”で、黒字運営になることを願っている。

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★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!

②東京都交通局ホームページはこちらにクリック!!

③フリー百科事典『Wikipedia「東京都交通局日暮里・舎人ライナー」』は
こちらにクリック!!

④フリー百科事典『Wikipedia「東京都交通局300形電車」』は
こちらにクリック!!

⑤東武バスホームページは
こちらにクリック!!

⑥国際興業ホームページは
こちらにクリック!!

⑦UZ's View「久々の東京(5)Always Something New【3/25、26】」は
こちらにクリック!!

⑧レールファン音楽館スタッフの部屋「日暮里・舎人ライナー開通!」は
こちらにクリック!!

⑨MAKIKYUのページ「東京都交通局 300形電車~日暮里・舎人ライナーで活躍する新交通システム車両」は
こちらにクリック!!

⑩鉄道写真美術館♪「日暮里・舎人ライナー300形(西日暮里にて)」はこちらにクリック!!

⑪お出かけ通信:blog版「#176:舎人ライナーから一回り」は
こちらにクリック!!

⑫参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル2007年4月号』を使用。

⑬参考文献として、交通新聞社刊行、『鉄道ダイヤ情報2008年4月号』を使用。

⑭岸田法眼のRailway Blog.「元旦終夜運転2008-1(Railway Blog第400回)」は
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⑮岸田法眼のRailway Blog.「2008年の汽車旅2-6」は
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