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2008年の汽車旅1-2(JR西日本223系6000番台試乗) [汽車旅2008]
米原で3番のりばへまわり、JR西日本の新快速姫路方面網干行き(1号車クハ222-1002:弱冷車)に乗り換える。221系の普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行きは近江八幡まで先に到着するので、できれば乗りたいのだけど、昔からの習性で、米原で新快速に乗り換えてしまう。米原始発であることや近江八幡から先、坐れないと疲れるしね。
普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行きがホームの中ほどに停まってくれたおかげでラクラク、坐りたい席にGETすることができた。
新快速姫路方面網干行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
網干 | 1 | ク ハ222- | 1002 | ○ | 弱冷車 |
2 | モ ハ223- | 1003 | ○ | なし | |
3 | サ ハ223- | 1005 | ○ | なし | |
4 | クモハ223- | 1002 | ○ | なし | |
5 | ク ハ222- | 2041 | ○ | 弱冷車 | |
6 | モ ハ223- | 2018 | ○ | 弱冷車 | |
7 | サ ハ223- | 2095 | ○ | なし | |
8 | サ ハ223- | 2094 | ○ | なし | |
9 | モ ハ222- | 2018 | ○ | なし | |
10 | サ ハ223- | 2093 | ○ | なし | |
11 | サ ハ223- | 2092 | ○ | なし | |
米原 | 12 | クモハ223- | 3041 | ○ | なし |
近年は快速運用も増えている223系1000・2000番台は、ドアとドアのあいだの座席は5列あり、3・8番席の進行方向右側が個人的なベストポディションである。ちなみに補助シートに席番はないものの、網棚(材質は網ではないけど…)はある。網棚が補助シートまで延びているのは、さすがキメ細かなJR西日本である。
2番のりばに関空特急〈はるか13号〉関西空港行きが入線。米原-新大阪間は能登川と高槻以外は新快速と停車駅が同じである。
2007年9月8日(土曜日)以来のJR西日本利用だが、ドアはシールがペタペタ貼っていることに気づいた。ドア窓に貼っている駐車禁止の標識に手を入れたものは「ドアに触らないで下さい」なのだろうか。サッカー選手ならば、「ゴールキーパー以外、ハンドは反則です」と解釈するのかもしれない。
東京のラッシュではまずムリなことだが、次に黄色いシールはドアの上は「開くドアに御注意 Please be careful of the doors.」、下は「ひらくドアにごちゅうい Please be careful of the doors.」となっている。どうやら上は大人用、下は子供用になっており、さすがキメ細かいJR西日本だが、戸袋に手を引き込まれる事故が多いのだろうか。ちなみに米原-彦根間、ドアはバタバタと音をたてていた。
7時49分に発車し、1号車はトイレ待ちが多く、行列はなかったものの、早い者勝ちの状態。ようやく入ると、禁煙ステッカーが目に飛び込む。以前はなかったように思うが、トイレで煙草を吸う奴がいるのだろう。
余談だが、この旅が終わった3月7日(金曜日)、寝台急行〈銀河〉大阪行きを撮るため、東京に着いた私は7番線へ行き、22時33分発、E231系近郊形タイプの普通電車小田原行きの発車前、11号車のトイレへ入ったら、手を洗うところに煙草があった。ヒコーキみたいに煙を感知すると、すぐに非常装置が作動するようにしたほうがいいのではないかと思う。
雪から小雨へと変わったが、ようやくやみ、路面は濡れているが、青々とした空ではないけど、晴れてきた。そして、野洲の留置線では583系がお泊まり。
草津を発車し、石山へ向かっている頃、221系と223系x番台の併結とすれ違った。普通電車米原行きだと思うが、もしかして、221系の併結相手は223系6000番台なのだろうか(普通電車米原行きと確信できないのは、『JR時刻表』で確認したが、遅れていた模様のため)。
223系6000番台は突如、姿を現した車両で、なぜか120㎞/h止まりとなっており、投入したことに理解できない。米原-姫路間の新快速と快速(京都・高槻-西明石間以外は普通電車となる)を130㎞/h対応の車両(223系1000・2000番台)に統一させ、221系を他線にコンバートするウワサもあるので、理解できないのだ。
いつのまにか眠ってしまい、8時50分になると、京都総合車両所の脇で止まっていた。いったい、なにが起こったのか気になるが、車掌によると、長岡京-山崎間で踏切の安全確認を行なっているという。その後、踏切の故障と判明したが、意外と早く8時55分に運転再開。複々線の内側を走る207系シリーズの各駅停車西明石行きがスキをついて、追い抜こうとするが、あっさり新快速姫路方面網干行きはあっさりかわす。
上り線はビュンビュン飛ばしているが、乗車している新快速姫路方面網干行きはノロノロ。徐行というより、低速運転であるが、踏切2か所を通過し、阪急電鉄京都本線の並走地点で、スピードはあがり、山崎で221系の普通電車(高槻-西明石間は快速)姫路方面網干行きを抜き、その後は元通りのスピードに戻る。
山崎-高槻間は3月15日(土曜日)のダイヤ改正で、島本がオープンすることになっているが、ヘルメットをかぶった係員が最終チェックに入っているようだ。
吹田工場高槻派出所では221系と223系2000番台が仲良くならび、201系の姿はもうなかったが、高槻4番のりばへは9分遅れの到着。向かいの3番のりばには、321系の各駅停車新三田行きが吹田工場高槻派出所から入線した。
10分遅れで高槻を発車。進行方向右側にある明治製菓の工場では路面電車1両を発見。上屋もあり、大切に保存されているようだ。
ここから先、10分遅れはどう回復するかが注目されるが、摂津富田-茨木間でエル特急〈(ワイドビュー)しなの9号〉長野行きとすれ違う。この日は383系10両編成で運行。その後、新快速米原方面長浜行き、関空特急〈はるか6号〉京都行きとタテ続けにすれ違うものの、複々線の内側は岸辺でようやく321系の各駅停車高槻行きと出会った。複々線の外側は運行頻度が内側よりも高いようだ。
新快速姫路方面網干行きはめまぐるしいほどのスピードで西へ急ぐ。東京ならば、DVDのリモコンで早送りボタンを押しているような感覚だ。そのせいか、進行方向左側にある吹田工場はチラッとしか見ることができなかったが、223系2500番台が3・4両編成留置されている。
3月15日(土曜日)のダイヤ改正で、日根野電車区に所属する“本家223系”と223系2500番台は3両1組と5両1組の2タイプから、4両1組に統一されることになっている。このため、223系2500番台を60両増備。最初から4両編成になっているバージョンもあるが、大半は本家223系と223系2500番台が混結した編成になる。
どうやら、3月14日(金曜日)の運行終了時、一斉に編成替えを行ない、短時間で間に合わせるようだ。そして、吹田工場以外にも森ノ宮電車区などでも作業が行なわれる模様。もちろん、日根野電車区でもやるだろうし、和歌山列車区新和歌山車両センターでもやるだろう。
ところが3月11日(火曜日)、『住吉急行電鉄の日報「関空/紀州路快速は14日から4両+4両」』によると、3月14日(金曜日)から4両1組になることが大阪駅の掲示により、発表された。どよめきそうだが、万全磐石の状態でダイヤ改正を迎えるには1日前倒しする必要があったのだろう。
東淀川-新大阪間でエル特急〈雷鳥9号〉金沢行きとすれ違う。先頭9号車は昭和60年(1985年)3月14日(木曜日)から、昭和61年(1986年)10月31日(金曜日)までエル特急〈くろしお〉で活躍した先頭車化改造車。1号車は平成元年(1989年)3月11日(土曜日)のダイヤ改正で、改造により投入され、当初は特急〈スーパー雷鳥〉で活躍したパノラマグリーン車である。
新大阪は8分遅れの9時17分に到着し、ホームはラッシュなみにふくれあがっていた。
踏切故障の影響は貨物線を走るエル特急〈くろしお4号〉新大阪行きにも及び、淀川を渡る直前にすれ違ったが、ノロノロ運転だった。
8分遅れのおかげなのか、大阪環状線を走る大和路快速奈良行きと同時に大阪へ滑り込んだ。
停車時間は2分から1分に切り詰めたようで、8時22分、大和路快速奈良行きと同時に発車。線形の都合もあってか、スタートダッシュは大和路快速奈良行きに軍配があがる。大和路快速はアーバンネットワークのエース、221系を使用しているが、“ノーマルの快速が似合わない”ことを改めて実感する。
アーバンネットワークのエース、221系は山陰本線進出がウワサされているが、快速として運行するのなら、「古都路快速」にしていただきたいものだ。あるいは京都と兆の上である京(Kei)をかけ合わせた「K京快速(K.K.Rapid Service)」にしてもいいだろう(まるでPL学園出身のプロ野球選手、“KKコンビ”みたいだが)。
甲子園口は改良工事中で、かつては「各駅停車甲子園口行き」があり、高校野球は甲子園口下車をPRしていたこともあったが、阪神甲子園球場は阪神電気鉄道本線甲子園下車のほうが圧倒的に近く、大阪で乗り換えたほうが無難である。
西宮で223系6000番台&221系の快速(西明石から普通電車)姫路行きを抜く。今度はハッキリと223系6000番台を確認するが、一部の車両は7000番台になっていた。こうなると、223系10000番台が現れる可能性もありそうだ。
芦屋で207系シリーズの各駅停車西明石行き(JR東西線からの直通電車)と同時到着。本来は西宮で抜いた快速(西明石から普通電車)姫路行きに接続をとるのだが、踏切故障により、予想外の展開になっている(芦屋で接続する各駅停車は高槻方面からの電車となっている)。
阪急電鉄神戸本線に合流し、東海道本線の駅はない春日野道では5000系リフレッシュ車両の各駅停車三宮行きを抜くが、外幌は太っちょで、車体の色にマッチしておらず、7000系の各駅停車梅田行きとすれ違っても、そうだった。京都本線用の6300系は特急車とあってか、車体の色と合わせているだけに残念である。
神戸から山陽本線に入り、8分遅れで発車。序盤は山陽本線に入るとあってか、慎重な滑り出しである。 新長田付近で複々線は“JR東日本方式(快速線と緩行線に分かれており、乗り換えが面倒な難点がある)”に変わり、JR貨物の神戸貨物ターミナルではなぜか207系1000番台が停留。この日は思いがけないところで、ネグラ(所属車両基地)の違う車両に出会う。
老兵、キハ181系の特急〈はまかぜ2号〉大阪行きとすれ違うと、太平洋オーシャンショー。山陽本線は“海沿いを走る路線”という印象がある。
8分遅れが回復しないまま、西明石を10時04分に発車。草津から120.9キロ続いたうらやましいほど続いた複々線は終わり、複線へ。加古川では普通電車の接続はなく、ひたすら西へ急ぐ。いつのまにか暖房がOFFになっており、寒い。冷房はガンガンなのに、暖房がユルユルなのは困ったものだ。
10時23分、定刻より7分遅れで姫路に到着。当初は姫路まで利用するつもりでいたが、加古川寄りの留置線に止まっている普通電車播州赤穂行きは221系ではなかったため、終点網干まで乗ることにした。
姫路で一気にガラガラとなり、130㎞/h運転区間は終了。英賀保(Agaho)-網干間で3月15日(土曜日)にオープンする、はりま勝原も最終チェックに入っており、ヘルメットをかぶった係員は白旗を振って、新快速網干行きを通す。
7分遅れのまま10時34分、終点網干3番のりばに到着。回送となり、運転士がドアを閉めると、特急〈スーパーはくと3号〉倉吉行きが通過していった。ちなみに踏切故障の影響で、11時09分発、始発の普通電車(西明石-高槻間は快速)京都方面米原行きは3番のりば、12両編成に変更されていた。
定刻通り、10時47分発の普通電車播州赤穂行き(1号車クハ222-6030:弱冷車)が到着したが、なんと223系6000番台だった。姫路の留置線で見た時は223系2000番台だと思っただけにウカツだった。
223系6000番台の特長は3つあり、1つ目は貫通扉と乗務員室のドアにオレンジのラインを2本あること。2つ目は先頭車の列車番号表示をLEDに戻したこと(223系2000番台は2003年以降の増備車はデジタル数字方式に変更している)。3つ目は先ほども述べたが、なぜかMAX130㎞/hにしなかった不可解な車両である(223系2500番台は“本家”と混結するため、MAX120㎞/hなのは理解できる)。
網干を発車し、車番チェックをするのだが、2号車のドアの窓にガムが付着していた。誰かがホームの進行方向左側でドアが開く前か閉まったあと、故意につけた悪質な行為である。
内装は223系2000番台と変わらないが、乗務員室の運転台はいたるところに「221系性能」のシールが目立つ。特に速度計は120㎞/h地点で“ATC装備の車両なの?”と思わせるほどの制限表示がある(223系シリーズはATCを装備していない)。ちなみにATCは「Automatic Train Control device」の略で、和訳すると自動列車制御装置。列車速度を自動的に制限速度以下に制御するもので、信号は外ではなく、乗務員室の運転台にある。これにより、スピードアップが可能で、所要時間の短縮につながっている。
普通電車播州赤穂行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
相生 | 1 | ク ハ222- | 6030 | ○ | 弱冷車 |
2 | モ ハ222- | 7036 | ○ | なし | |
3 | サ ハ223- | 6066 | ○ | なし | |
網干 | 4 | クモハ223- | 7030 | ○ | なし |
223系6000番台を作らずとも、221系はMAX130㎞/hの223系1000・2000番台と併結可能で、実際にそういう運用もあった。223系2000番台の増備でいいように思えるが、223系6000番台は網干総合車両所のほか、宮原電車区にも配属され、奈良-尼崎間の直通快速で使用する予定である(宮原電車区所属の223系6000番台は列車番号表示がデジタル数字方式)。
ただ、21世紀の鉄道車両は高輝度放電灯、シングルアームパンタグラフ、フルカラーLEDを採用しているのが一般的になった時代である。種別幕はいいとしても、方向LEDはフルカラー表示にしたほうがいいのではないだろうか。223系6000番台は目新しさが感じないのが残念なところである。
10時56分、相生2番のりばに到着。ここで下車し、駅前のコンビニで昼食を購入した。
★備考
①今回の動画はこちらにクリック!!
②住吉急行電鉄の日報「オーシャンアロー」はこちらにクリック!!
③住吉急行電鉄の日報「関空/紀州路快速編成変更のご案内」はこちらにクリック!!
④住吉急行電鉄の日報「鶴ヶ丘 尼崎」はこちらにクリック!!
⑤住吉急行電鉄の日報「森ノ宮電車区223系留置車」はこちらにクリック!!
⑥住吉急行電鉄の日報「阪和線223系」はこちらにクリック!!
⑦住吉急行電鉄の日報「関空/紀州路快速は14日から4両+4両」はこちらにクリック!!
⑧参考文献として、交友社刊行、『鉄道ファン2008年4月号』を使用。
⑨参考文献として、松本典久著、並木書房刊行、『一度は乗りたい鉄道 1999年度版』を使用。
⑩フリー百科事典『Wikipedia「和歌山列車区新和歌山車両センター」』はこちらにクリック!!
⑪岸田法眼のRailway Blog.「2008年3月15日(土曜日)、JR線ダイヤ改正情報-後編-」はこちらにクリック!!
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223系6000番台は221系の転属が進む中で、本来の221系で運用すべき網干区のC編成が嵯峨野線へ転属するため足りなくなったための暫定運用です。現に嵯峨野線で先月から定期運用を開始している編成もあります。
あとおおさか東線運用の宮原区の223系も最終的には増備が進められて、最終的には丹波路快速も223系で運用されるそうです。
by UZ (2008-03-10 10:30)
よく知ってるスチュエーションなだけに、
実際に乗車したような気分になりました♪
前回の”ながら”でもそうですが、今回のガムといい・・・
マナーのなさ(モラルのなさ)には目を覆いたくなります。
私の経験からちょっと一言、言わせてください。
いくら疲れてるからって、
在来線特急や、新幹線でフルリクライニングもちょっと。。。
いっそのことならリクライニング半分にして欲しいモノです。。
遭遇率高すぎです。。
by yas (2008-03-10 19:44)
UZさん、どうもありがとうございます。
223系6000番台は網干総合車両所にいながらの暫定運用ですか。驚きました。
山陰本線の221系転用は以前から耳にしていましたが、ワンマン対応機器を設置した223系シリーズが登場するという、ウワサ話を入手したことがあります。ホントかどうかはわかりませんが…
by 岸田法眼 (2008-03-10 23:35)
yasさん、どうもありがとうございます。
モラル、エチケットのなさは関東も関西もどこでも変わらないようですが、鉄道車両のリクライニングシートの問題点は背もたれの角度が高いのです。
転換クロスシートはちょうどいい角度ですし、ヒコーキのリクライニングシートはする必要がないほどちょうどいいです。
〈ムーンライト九州〉のリクライニングシートは相当、深く倒れるので、うしろの席に御迷惑がかからないよう、気をつけております。
by 岸田法眼 (2008-03-10 23:38)