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大人 [らりるレビュー]

「大人は社会の模範とならなければならない」 

私が子供の頃から持ち続けている大人像だ。 

大人というのはマナー、モラル、エチケットが完ペキで、困ったり、弱ったりした時に救いの手を差し伸べ、“俺に任せろ”というのが子供の頃に感じた大人だ。  

今もそうだが、同世代や下の世代とは物事に対する考えのズレがあり過ぎて、私を理解している人は少ない(その頃から大人と同じ土俵に立つレベルだったのかもしれない)。そして、私より数段年上の方とは話が合い、うまくいっている。当然、理解している方も多く、いつも恐縮しきりである。  

“なぜ、そうなのか?”と考えてみると、今の時代、“20歳で成人(大人の仲間入り)”という定義が崩れているからであろう。顔が子供っぽい大人がいるのは仕方ないとしても、内面が子供のまんまトシをくう若者が多いように思う。  

昔から大人になったら、即1人暮らしというイメージがあった。私は早々に実家を出たが、都会出身者はそのまま実家で過ごす傾向があるようだ。若いのならば大目に見るだろうが、20代中盤になってゆくと、そうもいかない。自立して当然と見られるのは当たり前だ。大人になれば、支えられている立場から支える立場に変わるのだ。  

実際に大人になって、20代前半は支えられっぱなしで、情けない思いだった。正直言って、勉強することもないだろうと思っていた。学生時代にミッチリ勉強して、それを社会に応用すればそれだけでOKという感覚だった。しかし、勉強は学校ではなく、人としての心を享受することも勉強の1つであることに気づいた。  

幼少の頃から時代劇や刑事モノを見ているので、そのヒーローが“理想の大人像”である。それに近づくにはまだまだ時間が必要だと実感しているが、“理想の大人像”を後世に伝えていくことも大人の役目だと思っている。  

いざ、大人の世界に入ってみると、別れのあいさつが「お疲れさまです」であることに驚いた。学生時代は「サヨナラ」「じゃーね」である。今、「サヨナラ」なんて言われたら、“2度と会えないのではないか?”と不安になってしまう。  

時代劇や刑事モノのような“理想の大人像”はほとんどお目にかかったことがなく、冷酷で非道な者が多い。今まで、いろんな会社のお世話になっているが、上役という立場の大半は人間を“将棋のコマ”や“機械”としか思っておらず、自分や会社の利益のためなら、手段を選ばない極悪非道と誤解されかねない者が多いように思える。特にここ数年は「リストラ」が日常語と化してしまい、これが原因による自殺者が毎年3萬人以上いるとのこと。今や日本は「自殺大国」と世界中から思われてしまいそうだ。不祥事をおかしてもいないのに、上役にクビを切られて“悪人”としてうらみ、最終的に殺されたのならば、ムリもなかろう。平気な顔をしている性格の悪い上役ならば、なおさらだ。  

リストラの歯止めがかからない原因の1つとして、インターネットの普及が考えられる。例えば、今まで何か調べあげるのに時間がかかっていたのが、今や短時間で済むメリットがある。デメリットはインターネットが1日中つなぎっぱなしなので、光熱費がかかる。その対策として、社員を減らして、光熱費にまわせば、経営軌道が狂うことはなく、倒産を防ごうとしているのではないかと、私は推測する。  

今、フリーアルバイターの数が激増して、社会問題になっているが、社員として雇用しようとしない会社にも責任はある。新聞やニュースの記事で、「長年頑張っているのに、いつまでたっても社員にさせてくれない」と嘆く人もいると聞く。ヤル気を重視せず、学歴や実績ばかりを重視している会社は絶対に発展しないだろう。また、人間を将棋のコマや機械扱いしている会社がなくならない限り、不況から脱しきれない気がする。

不況の到来と共に染髪する大人が激増し、更には未成年までもが髪を染めている。例えば、『座頭一』という映画で、ビートたけしは金髪にして役作りに挑んだが、そういう目的で髪を染めるのならば気にしない。かつて、水谷豊も平成5年(1993年)夏に『湘南女子寮物語』(このドラマは渡部篤郎とRICACOが共演し、これがキッカケで数年後に結婚)で、チンピラふうサーファーの役で髪を染め、髪形まで変えたことがある。

役づくりのための染髪は理解できるが、故意にやっている染髪は理解できないし、不良と周囲から思われて当たり前だ。すべての染髪者がそうでないことぐらい承知しているが、性格のイイ人間が髪を染めているのは大変残念である。なぜ、髪を染めなければならないのだろうか? どうして、そんなことをして、自分を飾ろうとしているのか? 私には理解できない。周囲にはありのままの自分を見せるべきじゃないのか。  

最近、本屋で2ちゃんねるという、インターネットによる掲示板の本を目にしたが、タイトルに「逝ってよし」という言葉を使っていた。なんということだ!! その言葉をわかりやすく言うと、「死ね」ってことだ。大人であるにもかかわらず、命の尊さをまったくわかっていないとは言語道断!! 大人として、あるまじき行為だ。こんなようでは、見る気もしない。作っている側も恥ずかしくないのかね?  

社会の模範であるはずの大人。今や悪い見本や手本を見せてばかりで、大人であるにもかかわらず、大人の自覚がなく、子供のまんまという大人が多いように思えてならない。これも世の中が便利になり過ぎた代償だと思っている。特に交通機関の携帯電話の使用自粛放送を求めているにもかかわらず、平気で通話する姿を見ると、1発お見舞いしてやろうかと思いたくなる。  

こんなことが後世に伝わろうとしているようでは、不況の出口は見えてこないし、将来は経済大国から破滅し、砂漠のような国になってしまうおそれもあるだろう。

★備考

①渡部篤郎とRICACOは2005年に離婚した。

②今回の記事は2003年10月に執筆したものである。

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来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。

★お知らせ

2008年12月も2者択一サイト、『Unow?』で、「アノ人はなぜハマル?(モハよう著者からの20の質問)」が公開されており、質問28・33・39・43・46で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。

なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。

①『Unow?』は
こちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)

②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!

③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28は
こちらにクリック!!

④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!

⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39は旧式はこちらにクリック!! そして、新式はこちらにクリック!!



⑥『Unow?「アノ人はなぜハマル?」』の質問43はこちらにクリック!!



⑦『Unow?「アノ人はなぜハマル?」』の質問46はこちらにクリック!!



※②~⑧は2008年12月31日(水曜日・大晦日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。


タグ:社会問題
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kuma

岸田 法眼 様

以前に「nice!」を戴いた「kuma's eye」の管理人kumaです。
記事の内容で気になることがありましたので、コメントを残します。

私も正直、仕事の関係からも、親としての立場からも、大人は社会の
模範とならなければならないという意識は同じです。

本当に社会のマナーを守れない大人に呆れ返り、携帯電話なら折って
やろうかと何度思い、交通ルールを守れない車には、威嚇することも
しばしばです。最近ではあまりの酷さに口より先に手が出るかと心配
な面もありますが・・・。大人ならそれなりの態度で止めたいです。

ただ「染髪」については、岸田様のご意見に納得出来ません。
私もBlogでご存知のように、髪を染めております。限りなく自然な
ブラウンというこだわりを持ってですが・・・。

自分で言うのも何ですが、私は周囲から「真面目」でほぼ二十数年間
過ごしてきました。もちろん、この頃は髪も黒く、パーマもかかって
いませんでした。本当にその頃の私も「茶髪は」と思っていた1人で
あったのですが、様々なストレスを抱え、病気になったことを機会に
「自分のイメージを変えよう」と職場復帰をする1ヶ月前程に美容室
でカラーを入れて、パーマをかけましたね。

どうなんだろうと不安もありましたが、期待とは反対にこのスタイル
が好評で今では「自然な私」の姿になってしまいました。私の印象や
雰囲気も変ったようで、接しやすくなったようです。

ただ、カラーを入れたり、パーマをかけたりするとそれなりに手入れ
をしないと見苦しくなるのは事実です。どちらも一度してしまうと、
続けないと行けないものです。きっちりと手入れされていて、専門の
スタッフがいる美容室なら、その人のイメージにあうカラーやパーマ
を考えてくれるので、失敗はありませんよ。

私は「自分のイメージを変えよう」としたことで気付いていなかった
「本当の自分」の姿に出会うことが出来たと今でも感じています。
つまり、以前の私が「作っていた私」で今の私が「ありのままの私」
ということです。

こんな、反対の変わり者がいることも、記憶の片隅に置いておいて
ください。

長文失礼致しました。


by kuma (2008-12-30 02:19) 

トータン

全くの同感です!私もそうですが 大人になれません もう、結構な歳でこっちよりあっちのほうが近いのに それでも大人ってなるの大変なんです! 頑張ります! 一言一句うんうんと頷きながら読みましたよ!
by トータン (2008-12-30 07:23) 

岸田法眼

kumaさん、どうもありがとうございます。

自分のイメージを変えようと思うのは誰もが同じことだと思います。でも、外見というのはしょせん、パフォーマンスに過ぎない部分があり、染めていようがいまいが“お飾り”の人間が増えているのが現実なんですよ。また、人は千差万別、十人十色ですが、みずから「まじめ」や「変わり者」と言ってはいけません。

変わり者というのは周囲がいうもので、記憶の片隅に置く気はありません。コメントの内容を見て、接しやすくなったと書かれておりますが、“そこまでして人と仲良くなりたいわけ?”とかえって疑問ですね。

私もストレスがたまるほうですが、外見を変えてでも好印象を持とうという気はありません。ただ、私は人から「まじめ」としか思われておりませんので、「フマジメ」な人にはうらやましく思うときもあります。ようはハートが通じれば、そこまでする必要はまったくないのです。

なお、私は白髪染め以外、染める気はありません。これは大人として、当たり前のことであると確信しています。
by 岸田法眼 (2008-12-30 08:58) 

岸田法眼

トータンさん、どうもありがとうございます。

私は完成した人間ではないので、日々、勉強ですが、ブ厚い信頼を得られるよう、努めております。私の親もそうなのですが、息子や娘というものは大人になっても、まだまだ子供なんですよね。そこが"世の大人のつらいところなのかな”と思います。

私も人望の厚い大人になれるよう、頑張ります。
by 岸田法眼 (2008-12-30 09:02) 

UZ

お疲れ様です。

ご承知の通り「リストラ」restructureは本来企業内における再構築と言う意味です。それには今まで家電を生業にしてきた会社が金融業に進出してきたり(アメリカのGE社)するように、根本から見直して行く意味合いがあります。それが日本では一手段でもある人員削減reductionのような使い方をされているのは甚だ遺憾です。
上層部が愛社精神を訴求しても信賞必罰が徹底していない擬似的な実力社会の日本社会では白々しく聞こえるのが現状ですね。特に若年層や我々のような30代は年功序列社会の犠牲を被っています。団塊世代の年金や高報酬の犠牲のもとで労働条件の悪化や非正規雇用者の激増、そして出生率の減少と悪循環が続いています。年金負担と借金返済(国債の増大)に追われることでしょうね。
小さい政府の名の下に政府の負担減の政策を推奨してきた前の経団連会長(エゴイズムそのもの)の企業の車は買いたくないのが実情です。そのくせになぜ自社商品が売れないのか嘆いていますが、自業自得そのものです。
今年は社会不安が増大しましたが、このままでは取り返しのつかないことが起きるのは必至です。

駄文失礼しました。
by UZ (2008-12-30 10:51) 

新快特

「逝ってよし!」なんてタイトル書いてあったら
普通読む気がしません。
どういう気持ちで書いているんだか・・・・・。
by 新快特 (2008-12-30 11:30) 

デザイン屋

来年もよろしくお願いいたします。
2009年、良いお年をお迎えください。
by デザイン屋 (2008-12-30 22:41) 

しおつ

自分は長男として親の面倒を見るのは当たり前と思っているので
一緒に住んでいます。
でも面倒をみるどころかいまだに迷惑を掛けているのが現実です。
自分も自衛隊時代は家を出ましたが、その経験は良かったと思います。
高校、大学とバイトをしていたのでいろいろ社会勉強もできました。
好きな言葉は「俺に続け、俺を見よ」。自衛隊時代の班長の心構えですね。

by しおつ (2008-12-30 23:06) 

菊地一也

素晴らしいと感じました。
本文もそうですがトータン氏へのお返事は共感できる点が多く、ありがたいと思いました。
来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎えください!
by 菊地一也 (2008-12-30 23:36) 

岸田法眼

UZさん、どうもありがとうございます。

2008年はアメリカの巨大企業、リーマンが倒産を発表してから急激な不況となり、世界中が追い込まれております。そこをどう戦い、好景気にさせるかが大切になってくるのですが、今の政治では厳しいでしょう。

2009年は不況を打ち破る1年であって欲しいものです。
by 岸田法眼 (2008-12-31 01:26) 

岸田法眼

新快特クン、どうもありがとうございます。

2003年、そんなタイトルの本が売っていたんですよ。こういった掲示板があるから、世の中の“ダメ度”に歯止めがかからないんですよね。
by 岸田法眼 (2008-12-31 01:28) 

岸田法眼

デザイン屋さん、どうもありがとうございます。

記事に関係のないコメントはRailway Talkのほうにお願いします。
by 岸田法眼 (2008-12-31 01:29) 

岸田法眼

しおつさん、どうもありがとうございます。

私も長男ですが、親元を離れて暮らしております。いつかは実家に戻るときがくるのかもしれませんが、独立した以上、帰省以外、安易に戻れませんから、再び住むことがあるにしても、フリーライターとして大成功をおさめなければならないと肝に銘じているところです。なにせ自転車操業ですので、たっぷり高収入でないといけませんから。
by 岸田法眼 (2008-12-31 01:34) 

岸田法眼

菊地一也さん、どうもありがとうございます。

私の親はいまだに「旅に行く」と伝えないと心配するようです。週末だと黙って行くこともありますが、泊まりが多い場合は伝えるようにしています。

今年は10月に救急車で病院に運ばれてしまい、心配をかけてしまいました。

来年は仕事が激増できるよう、ひたすら邁進いたしますので、こちらこそ、よろしくお願いします。
by 岸田法眼 (2008-12-31 01:37) 

文子

ブログを読んでくださって、どうもありがとうございます。

髪を染めたりすることまでは、
趣味のことなのでわかりませんが、
大人になるにつれて、
だんだん広く思いやりの持てる人間になりたい、と思います。

ブログを始めてから思ったのですが、
電車とか写真とか文章とか歌とか、
皆さん、それぞれ好きで続けられてることがあって、
大人になってからも、
この世界の一部である何かをずっと好きでい続けられるなんて、
素敵な大人の人が、多いなぁ、と。

みんなが自分が好きな世界の一部を少しずつ広げていくと、
世界中のどこをとっても、
誰かに好かれている部分になっていて、
今のギスギスした現象がなくなればよいのに、と思います。
by 文子 (2009-01-05 01:31) 

岸田法眼

文子さん、どうもありがとうございます。

染髪は趣味でやるものではなく、白髪染めは深刻な悩みで、ごく自然のことですが、これは黒でないとダメなんですよね。また、若者の茶髪等ですが、こういうことをやっていると気がついたら白髪になって、ショックを受けたという話を聞いたことがあります。

個人的に衝撃を受けたのは「チョイ悪オヤジ」と言われる以前、そういったシロートバンドが音楽をやっていることです。暴走族はダメですが、こういったのはいいことだと思います。但し、ライブハウスは禁煙でないところが多く、“世の中をはむかう”姿勢が変わらないことが残念でなりません。

不況により、ギスギスした世の中になっておりますが、全191か国が平和にならない限り、そういった現象は消えないことでしょう。

またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2009-01-05 19:49) 

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