拙著『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)、発売中!! くわしくは、こちらへ。
拙著『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)、2021年2月9日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ。
拙著『大阪の地下鉄大研究』(天夢人刊)、2023年10月3日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ。
●お問い合わせ、御依頼はこちらへ。
・Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
・Railway Blogに掲載されている本文、画像などの著作権は、各国の著作権法、各種条約及び、その他の法律で保護されています。これらのデータなどについて、私的使用、その他、法律で明示されている範囲を超えて、許可なく引用、複製、改編、転用、電磁的加工、送信、頒布、二次使用するなどの一切の行為は禁止しております。著作権法に関係なく、ルール、マナー、エチケットをすべて守っていただきますよう、お願いいたします(該当する行為があった場合、当方の顧問弁護士より、賠償金を請求させていただきます。必ずお支払いください)。また、新聞、雑誌など、各種メディア関係者で本文や画像の利用等を希望される場合は、お問い合わせフォームを御利用ください(原則として、本文や画像は有償とさせていただきます)。
〈さくら〉返り咲き [鉄道評論]
2009年2月26日(木曜日)、JR九州とJR西日本は新大阪-鹿児島中央間の新幹線の愛称を〈さくら〉に決めたことを発表した。
私は〈ひかり〉と〈つばめ〉の一騎打ちになるのではないかと思ったが、16萬8951通のうち、〈さくら〉が7927通という圧倒的な人気を誇り、第1位に輝いた。意外な気がしたものの、日本の花であるというなじみ、列車としてもなじみがあるのだろう。
〈さくら〉と言えば、ブルートレインのイメージが強く、戦前は漢字の〈櫻〉が走っていたが、今回の〈さくら〉はひらがなでは3代目、全体では4代目となり、寝台特急の愛称が新幹線に転用されるのは初めてで、まさに快挙である。また、一旦消えた愛称が新幹線で復活するのは〈とき〉〈Maxとき〉以来となる。
〈とき〉〈Maxとき〉は平成9年(1997年)9月30日(火曜日)でなくなり、東京-新潟間は〈あさひ〉〈Maxあさひ〉に統一したものの、〈あさま〉と乗り間違える利用客が多く、苦情も多かったことから、2002年12月1日(日曜日)に愛称を入れ替えるカタチで復活した。
特急〈櫻〉は大正12年(1923年)7月1日(日曜日)に誕生し、東京-下関間を結んだ。しかし、この当時は愛称がついておらず、公募の結果により、〈櫻〉と名づけられたのは昭和4年(1929年)9月15日(日曜日)で、特急〈富士〉と同時に誕生した。特急〈櫻〉〈富士〉は東京-下関間の運行だが、当初は前者が3等車のみ、後者は1・2等車のみで差をつけていた。のちに特急〈富士〉にも3等車が連結されることになる。
昭和17年(1942年)11月15日(日曜日)で最初の歴史に幕を下ろし、昭和26年(1951年)4月1日(日曜日)、今度は臨時特急〈さくら〉として、東京-大阪間を結ぶことになる。但し、定期化されることはなく、昭和33年(1958年)9月30日(火曜日)で再び歴史に幕を下ろす。
昭和34年(1959年)7月20日(月曜日)、東京-長崎間の特急〈平和〉をブルートレイン化と同時に寝台特急〈さくら〉に改称。昭和40年(1965年)10月1日(金曜日)から東京-長崎・佐世保間の運行に変更されたが、平成11年(1999年)12月4日(土曜日)、佐世保編成がなくなり、東京-鳥栖間は寝台特急〈はやぶさ〉に並結。その後も乗車率の低迷により、2005年3月1日(火曜日)、ついに長く続いたブルートレインの歴史に幕を閉じることになる。
新幹線の愛称として、〈さくら〉が再び表舞台に返り咲くわけだが、私はブルートレインでも乗ったことがないので、楽しみである。特にフリー作家の吉田一紀(Kazutoshi Yoshida)さんはみずからの著書やブログで、〈さくら〉の復活を熱望しており、カタチは違うけれど、おそらく、大喜びしていることだろう。
さて、九州新幹線が全通すると、どんな体制になるのだろう?
まず、決定なのは新大阪-鹿児島中央間は〈さくら〉であることだが、もしかすると、新大阪-熊本間の運行もありえるだろう(熊本到着が23時台、発車が6時台の場合)。そして、800系が初めて増備されることから、〈つばめ〉は博多-鹿児島中央間の運行となり、途中駅を通過するタイプになると考えられる。また、博多-鹿児島中央間に各駅停車タイプの〈ありあけ〉を新設することも考えられる。
ダイヤは山陽新幹線の〈ひかり〉レールスターを〈さくら〉に置き換えることが考えられ、新大阪-博多間の〈ひかり〉が激減されることが予想されるし、N700系7000番台の運用もありえるだろう。また、〈のぞみ〉の東海道新幹線内の運行が増え、山陽新幹線直通便が減ることも考えられる。
気になるのは博多南線で、博多-博多南間は在来線の扱いを継続するかが注目される。現時点、なにも発表はされていないが、博多南はJR九州管理駅となっているため、博多-博多南間は九州新幹線と博多南線の二重路線になることも考えられる。地元の大切な足でもあるので、博多南線として、残したほうがいいのではないだろうか。また、宮崎へは九州新幹線経由のほうが早く着くため、特急〈きりしま〉の増強が考えられ、特急〈にちりんシーガイア〉〈ドリームにちりん〉の運行がなくなる可能性もあるだろう。現実になると博多発着の日豊本線直通便は特急〈ソニック〉に統一される。
2011年春、九州新幹線は全通する。おそらく、森山直太朗の『さくら(独唱)』と川口恭吾の『桜』が、セレモニーで新大阪と鹿児島中央のどちらかの駅で熱唱しているのかもしれないし、歴代の遠山の金さんを集めて、桜吹雪大満開で〈さくら〉が発車するシーンを想像するが、実現するかどうか?
★備考
①参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『列車名鑑2000』を使用。
②参考文献として、交友社刊行、『鉄道ファン2009年3月号』を使用。
③フリー百科事典『Wikipedia「さくら(列車)」』はこちらにクリック!!
④岸田法眼のRailway Blog.「寝台特急〈さくら〉〈あさかぜ〉フォーエヴァー」はこちらにクリック!!
⑤岸田法眼のRailway Blog.「第7回みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル」はこちらにクリック!!
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
◆世界の国旗クイズ第15問
『世界の国旗クイズ』はホンモノの世界の国旗が出ることはよほどのことがない限り、まったくありません。鉄道車両を国旗に見立てたもので、それを皆様に当てていただくものです。
第15問はこちらです。これはどこの“国旗”なのでしょうか?
さぁー、みんなで考えよう!!
ヒントは赤のボディーカラーを見て、なにを思い浮かべますか? そして、2007年の流行語は覚えておりますでしょうか? また、「手の用心」という言葉を知っていますか? さらに2008年秋、Railway Blogに掲載しておりますので、おのずとわかりますよ。
答えは観客動員数107萬人突破時に発表する予定ですので、ドシドシお寄せ下さい。コメントの際、御解答いただければ、さいわいです(何度も言っておりますが、次に進めません。ヤマカンで解答してくださいね)。
なお、原則として、1人でも参加していただかない限り、正解は発表しませんので、御了承下さい。
岸田法眼のウソつき4択 powerd by けんてーごっこ
私は〈ひかり〉と〈つばめ〉の一騎打ちになるのではないかと思ったが、16萬8951通のうち、〈さくら〉が7927通という圧倒的な人気を誇り、第1位に輝いた。意外な気がしたものの、日本の花であるというなじみ、列車としてもなじみがあるのだろう。
〈さくら〉と言えば、ブルートレインのイメージが強く、戦前は漢字の〈櫻〉が走っていたが、今回の〈さくら〉はひらがなでは3代目、全体では4代目となり、寝台特急の愛称が新幹線に転用されるのは初めてで、まさに快挙である。また、一旦消えた愛称が新幹線で復活するのは〈とき〉〈Maxとき〉以来となる。
〈とき〉〈Maxとき〉は平成9年(1997年)9月30日(火曜日)でなくなり、東京-新潟間は〈あさひ〉〈Maxあさひ〉に統一したものの、〈あさま〉と乗り間違える利用客が多く、苦情も多かったことから、2002年12月1日(日曜日)に愛称を入れ替えるカタチで復活した。
特急〈櫻〉は大正12年(1923年)7月1日(日曜日)に誕生し、東京-下関間を結んだ。しかし、この当時は愛称がついておらず、公募の結果により、〈櫻〉と名づけられたのは昭和4年(1929年)9月15日(日曜日)で、特急〈富士〉と同時に誕生した。特急〈櫻〉〈富士〉は東京-下関間の運行だが、当初は前者が3等車のみ、後者は1・2等車のみで差をつけていた。のちに特急〈富士〉にも3等車が連結されることになる。
昭和17年(1942年)11月15日(日曜日)で最初の歴史に幕を下ろし、昭和26年(1951年)4月1日(日曜日)、今度は臨時特急〈さくら〉として、東京-大阪間を結ぶことになる。但し、定期化されることはなく、昭和33年(1958年)9月30日(火曜日)で再び歴史に幕を下ろす。
昭和34年(1959年)7月20日(月曜日)、東京-長崎間の特急〈平和〉をブルートレイン化と同時に寝台特急〈さくら〉に改称。昭和40年(1965年)10月1日(金曜日)から東京-長崎・佐世保間の運行に変更されたが、平成11年(1999年)12月4日(土曜日)、佐世保編成がなくなり、東京-鳥栖間は寝台特急〈はやぶさ〉に並結。その後も乗車率の低迷により、2005年3月1日(火曜日)、ついに長く続いたブルートレインの歴史に幕を閉じることになる。
新幹線の愛称として、〈さくら〉が再び表舞台に返り咲くわけだが、私はブルートレインでも乗ったことがないので、楽しみである。特にフリー作家の吉田一紀(Kazutoshi Yoshida)さんはみずからの著書やブログで、〈さくら〉の復活を熱望しており、カタチは違うけれど、おそらく、大喜びしていることだろう。
さて、九州新幹線が全通すると、どんな体制になるのだろう?
まず、決定なのは新大阪-鹿児島中央間は〈さくら〉であることだが、もしかすると、新大阪-熊本間の運行もありえるだろう(熊本到着が23時台、発車が6時台の場合)。そして、800系が初めて増備されることから、〈つばめ〉は博多-鹿児島中央間の運行となり、途中駅を通過するタイプになると考えられる。また、博多-鹿児島中央間に各駅停車タイプの〈ありあけ〉を新設することも考えられる。
ダイヤは山陽新幹線の〈ひかり〉レールスターを〈さくら〉に置き換えることが考えられ、新大阪-博多間の〈ひかり〉が激減されることが予想されるし、N700系7000番台の運用もありえるだろう。また、〈のぞみ〉の東海道新幹線内の運行が増え、山陽新幹線直通便が減ることも考えられる。
気になるのは博多南線で、博多-博多南間は在来線の扱いを継続するかが注目される。現時点、なにも発表はされていないが、博多南はJR九州管理駅となっているため、博多-博多南間は九州新幹線と博多南線の二重路線になることも考えられる。地元の大切な足でもあるので、博多南線として、残したほうがいいのではないだろうか。また、宮崎へは九州新幹線経由のほうが早く着くため、特急〈きりしま〉の増強が考えられ、特急〈にちりんシーガイア〉〈ドリームにちりん〉の運行がなくなる可能性もあるだろう。現実になると博多発着の日豊本線直通便は特急〈ソニック〉に統一される。
2011年春、九州新幹線は全通する。おそらく、森山直太朗の『さくら(独唱)』と川口恭吾の『桜』が、セレモニーで新大阪と鹿児島中央のどちらかの駅で熱唱しているのかもしれないし、歴代の遠山の金さんを集めて、桜吹雪大満開で〈さくら〉が発車するシーンを想像するが、実現するかどうか?
★備考
①参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『列車名鑑2000』を使用。
②参考文献として、交友社刊行、『鉄道ファン2009年3月号』を使用。
③フリー百科事典『Wikipedia「さくら(列車)」』はこちらにクリック!!
④岸田法眼のRailway Blog.「寝台特急〈さくら〉〈あさかぜ〉フォーエヴァー」はこちらにクリック!!
⑤岸田法眼のRailway Blog.「第7回みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル」はこちらにクリック!!
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
◆世界の国旗クイズ第15問
『世界の国旗クイズ』はホンモノの世界の国旗が出ることはよほどのことがない限り、まったくありません。鉄道車両を国旗に見立てたもので、それを皆様に当てていただくものです。
第15問はこちらです。これはどこの“国旗”なのでしょうか?
さぁー、みんなで考えよう!!
ヒントは赤のボディーカラーを見て、なにを思い浮かべますか? そして、2007年の流行語は覚えておりますでしょうか? また、「手の用心」という言葉を知っていますか? さらに2008年秋、Railway Blogに掲載しておりますので、おのずとわかりますよ。
答えは観客動員数107萬人突破時に発表する予定ですので、ドシドシお寄せ下さい。コメントの際、御解答いただければ、さいわいです(何度も言っておりますが、次に進めません。ヤマカンで解答してくださいね)。
なお、原則として、1人でも参加していただかない限り、正解は発表しませんので、御了承下さい。
岸田法眼のウソつき4択 powerd by けんてーごっこ
おはようございます。
新幹線の愛称が「さくら」に決まったんですね。
自分も「さくら」といえばブルトレの印象がありますね。
博多南線なんですが、全線開業時に一部乗り入れがあるみたいで、西日本、九州、沿線自治体で協議されてるみたいですが、やはり、地元の大事な足ですから在来扱いで残した方がいいと思います。
最後のさくらのセレモニー結構イケルかもしれません。
by カズイチ (2009-02-28 09:40)
24系金帯の”さくら”は新鮮ですね。
(なくなってしまった列車を新鮮と言うのもおかしな話ですが)
さくらは長崎行きというイメージが強いのでなじむまで時間がかかりそうです。
by schnitzer (2009-02-28 10:14)
カズイチさん、こんにちは。どうもありがとうございます。
〈さくら〉はブルートレインの花形だったというイメージが強いので、選定されたのが意外だったのですが、昭和初期から親しまれている愛称なのでしょう。また、本文にもありますが、ブッチギリの1位ですので、納得しますよ。〈はやて〉は20位でしたし、〈つばめ〉も1位ではなかったのですが、後者の場合は上位であることや在来線で運行していた実績もあり、起用されることになりました。
またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2009-02-28 15:31)
Schnitzerさん、どうもありがとうございます。
金帯の寝台特急〈さくら〉は2007年に尾久車両センターのイベントで撮影したものです。“金帯でも使う列車を限定するつもりはなかった”ということなのでしょう。
熊本県、鹿児島県に〈さくら〉が運行されるのは初めてですし、2往復以上の〈さくら〉も初めてです。N700系7000番台の車体カラーも〈さくら〉にマッチした色に塗り替える必要性が出てくるかもしれません(ないと思いますが…)。
by 岸田法眼 (2009-02-28 15:35)