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2009年の汽車旅4-1 [汽車旅2009]

◆思えば、波乱の夏だったなぁー  

2009年8月13日(木曜日)22時45分頃、JR東日本東京へ。この年の8月は押尾学と酒井法子が世間を騒がせ、台風ではないのに豪雨が多く、灼熱の季節とは思えない冷ややかな天気だが、前日とこの日は快晴で、ようやく夏本番を迎えようとしているはず。  

DSC_0461a.JPG

10番線には、東海道本線の臨時快速〈ムーンライトながら〉大垣行き(6号車指定席モハ188-21)が入線。この日はオール189系で、これはオールリクライニングシートであることを意味する。指定席料金は510円で、これで簡易リクライニングシートに当たると、“不公平”な気分になるが、これなら“平等”だ。また、オール189系の臨時快速〈ムーンライトながら〉は、車体側面の車両番号をステンレスの切り文字から、赤いペンキかシールのいずれかに変更している。  

189系は30年以上経過しているベテランだが、まだまだ燃え尽きていない。JR東日本は首都圏でE231系やE233系を大量投入しており、“国鉄の顔”といえた103系は、2009年10月21日(水曜日)で勇退。103系はJR西日本とJR九州で、引き続き活躍する。  

一方、JR東日本に所属する国鉄特急形電車は、廃車があったものの、485系は東北地方を中心に現役バリバリ。ボロボロで“絶滅寸前”と思われた583系は見事によみがえった。183系、189系は当面、波動用として安泰のようだ。国鉄特急形電車は、意外にもJR世代の若者にも人気や関心があるようで、2009年12月15・16日(土・日曜日)に183系1000番代を使った、臨時特急〈懐かしの特急とき〉(団体運行扱い)を運行した。今後も数年に1度の割合で、運行されるのではないだろうか?

JR東日本に所属する国鉄特急形電車の今後は、蒸気機関車とともに、“天然記念物”のようになるのかもしれない。この状況だと、253系を使った臨時快速〈ムーンライトながら〉は、運行されないのかもしれない(253系200番代以外は、リクライニングシートにチェンジしなければならないだろう)。  


臨時快速〈ムーンライトながら〉大垣行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
大垣1クハ189-11指定席
 2モハ188-41指定席
 3モハ189-41指定席
 4モハ188-38指定席
 5モハ189-38指定席
 6モハ188-21指定席
 7モハ189-21指定席
 8モハ188-19指定席
 9モハ189-19指定席
東京10クハ189-509指定席、デラックス車

遅れている中央線(東京―神田間は東北本線、代々木―新宿間は山手線、神田―代々木間と新宿以西は中央本線を走る)の接続待ちで、定刻より2分遅れの23時12分に発車した。

◆早くも沼津で下車客発生!!  

DSC_0462(熱海)a.JPG

日付は2009年8月14日(金曜日)に変わり、0時49分、熱海2番線に到着。しかし、ドアは開かず、運転停車である。定期運行の撤退により、通過扱いになったのである。  

ここからJR東海に入り、0時52分に発車。1時07分、沼津に到着するが、ここで早くも下車客が発生する。若者ばかりで、1か月前から首都圏へ遊びに行くスケジュールをたてていたようである。  

沼津を発車するが、意外にも空席がある。乗車日当日の払い戻しがあった可能性はあるが、夜行列車の衰退を物語る光景である。青春18きっぷシーズンで、空席があるのはまずい。  

DSC_0464(大垣)a.JPG

気がついたら名古屋に到着する頃で、天気は快晴。“巻き返しの夏”といえる空模様で、5時55分、終点大垣1番線に到着。隣りの2番線へまわり、普通電車(京都―西明石間は快速)姫路行き(1号車クハ222-2054:弱冷車)に乗り換え。6時00分発なのに早々と発車ベルがなり、あわてる人がいたものの、それは別のホームから5時56分に発車する区間快速浜松行きで、「余命」という言葉が使える展開になった117系8両編成である。  

DSC_0465(次は垂井)a.JPG

普通電車(京都―西明石間は快速)姫路行きは定刻どおり、6時00分に発車。223系2000番代乗務員室の乗降用ドア開閉スイッチに扉閉予告チャイム、半自動ドア放送の停止ボタン、補助シートの許可ボタンを見つける。乗務員室では「補助椅子」と表示しているが、車掌はいつも「補助シート」と案内している。

扉閉予告チャイムがあるのは、223系1000番代はデビュー当初、ドアを開ける際のチャイムがなく、閉めるときしか鳴らなかったので、その名残なのだろうか? ちなみに223系1000番代は、のちに開ける際にもドアチャイムが鳴るように改良されている。また、JR西日本のポリシーなのか、すべての223系に限ったことではないと思うが、半自動ドアの開閉時はドアチャイムが省略されており、車内環境を優先しているようだ。

普通電車(京都―西明石間は快速)
姫路行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
米原1ク ハ222-2054弱冷車
 2モ ハ223-2150なし
 3サ ハ223-2127なし
大垣4クモハ223-2054なし
米原で5~12号車を増結

参考までにJR東日本は、半自動ドア実施時でもドアチャイムが鳴るものの、「開」のボタンを押すと、すぐに開く車両、鳴り終わったら開く車両の2通りあり、後者はストレスがたまる。  

DSC_0467(柏原)a.JPG

柏原で313系5000番代の新快速豊橋行きとすれ違い、発車すると、下り坂をジェットコースターのように駆け下りる。すでに滋賀県に入っており、JR東海在来線エリアは「中部地方」、JR西日本エリアは「関西地方」という感覚だろう。ちなみに滋賀県は関西地方である。

「次は終点、米原。失礼いたしました、米原です」  

車掌は普通電車米原行きとカン違いした。どおりで醒ケ井到着時に米原到着時は「自動でドアは開きません」と案内したわけだ。JR東海は半自動ドア扱いができる車両が少ないから、致し方ないのかもしれない。

「223、前面展望見やすいね」

「そうね」  

彼女は高い評価をすると、彼氏はそっけなく返す。もしかすると、レールファンのカップルかもしれないが、彼女は“レールファン歴”が浅いのかもしれない。

「E231見にくいね」  

彼女はJR東日本E231系近郊形タイプに辛口の評価。ちなみにE231系通勤形タイプは見やすい。 JR西日本オリジナルの近郊形電車、221系と、すべての223系は前面展望がしやすく、利用客に好評を得ている車両といえる。しかし、2010年5月頃にデビューするといわれている225系のマスクは、福知山線脱線事故の教訓から、衝撃吸収構造を採用しているため、前面展望しにくい車両になるようだ。  

醒ケ井―米原間で、117系の新快速岡崎行きとすれ違う。JR東海の117系でも新快速運用が健在なのは意外だったが、撮ることができなかった。残念。  

米原2番のりば進入時に、ミュージックホーンとタイフォンの両方を鳴らし、6時33分に到着。ここで5~12号車を増結するため、ホームの前寄りに停まり、向かいの3番のりばには、JR西日本の新快速姫路行き(1号車クハ222-2081:弱冷車。大阪から女性運転士が乗務)が待っており、乗換え。ガラガラだった車内は一気に変わり、立客が発生した。  

さて、2010年3月12日(金曜日)まで、大垣6時00分発の普通電車(平日は京都―西明石間、土休は高槻―西明石間、快速)姫路行きから新快速(平日は姫路行き、土休は姫路方面播州赤穂行き)に乗り換える場合、平日は5~8号車、土休は1~3・7・8号車がオススメである。また、接続する新快速は、いずれも1・9号車にトイレがあるので、それも狙い目だろう。

◆悔しいダイヤ乱れ  

新快速姫路行きは転換クロスシートの奪取に成功し、6時38分に発車。先ほど乗車した普通電車(京都―西明石間は快速)姫路行きの弱冷車は、ひんやりしていたが、新快速姫路行きは少々蒸し暑い。  

近江八幡で、223系2000番代の普通電車(京都―西明石間は快速)姫路行きに接続し、野洲では221系の普通電車長浜行きに遭遇する。221系の長浜運用は、新快速の定期運用から外れても健在だった。  

DSC_0469a.JPG

弱冷車はひんやりしてきたが、雲行きが怪しい。青空の中に雨雲のような黒いヤツがあり、雨が降る予兆なのだろうか?  

7時13分、草津3番のりばに到着し、向かいの4番のりばのは、223系1000・2000番代の普通電車(京都から快速)大阪行きが停まっているものの、接続はとらず、先に発車されてしまう。普通電車(京都から快速)大阪行きは定刻より1分ほど遅れていたためだ。ちなみに、普通電車(京都から快速)大阪行きの1~8号車は223系1000番代、9~12号車は223系2000番代だが、2006年10月21日(土曜日)以降、12両編成の組み合わせは、4+8から、8+4が多くなっている。

ここでアクシデントが発生。乗車している新快速姫路行きは、1号車のトイレが小用しか使えず、大きいほうはダメとのこと。どうやらトイレが部分故障してしまったらしい。

7時26分に大津を発車してからは、西明石まで寝たり起きたりの繰り返し。臨時快速〈ムーンライトながら〉大垣行きで、寝不足になっていたのが影響している。そのおかげで、大阪府吹田市の一角に鎮座している0系先頭車の御尊顔を遠くから拝することができなかった。また、千里丘―吹田間は、吹田操車場が存在していた影響からか、進行方向右側にはJR貨物の線路がたくさんある。個人的に好きな車窓の1つだから、見られなかったのは不覚だ。

大阪で女性運転士に交代。近年、JR西日本に限ったことでもないが、女性運転士が増えており、JR東海では東海道新幹線の女性運転士がいる。私は女性の職域拡大が、レールファンの底辺拡大につながっていると思っている。

神戸から山陽本線に入った新快速姫路行きは、まもなく西明石に到着しようというとき、完全に目覚める。しかし、停止信号で止まっている。車掌によると、大久保―魚住間の踏切で、非常警報装置が作動したためだという。

ようやく、信号が青に変わり、西明石へ。進行方向左側では、223系1000・2000番代の普通電車姫路方面播州赤穂行きが発車した。草津から続いた複々線は、西明石で終了し、複線に戻るため、ここから先がやっかいである。

新快速姫路行きは定刻より、4分遅れの9時03分に発車。大幅に速度を落として運転し、速くても60㎞/hが精一杯。渦中の踏切ではJR西日本のクルマが止まっていたが、乗務員室の無線によると、遮断棒が折れたらしい。そのため、折れた遮断棒を復旧させ、運転再開にこぎつけたのであろう。

土山のホームは、兵庫県明石市と加古郡播磨町にまたがっており、通過すると、90㎞/hまで回復するものの、加古川1番のりばの到着は、定刻より15分遅れの9時26分に到着。案の定、向かいの2番のりばには、西明石を先に発車した普通電車姫路方面播州赤穂行きが停まっており、接続をとる。

定刻より17分遅れの9時28分に発車。先ほどの徐行運転とは、うって変わっての大激走!! 130㎞/h運転で曇天を吹き飛ばす。しかし、ひめじ別所で60㎞/hに大幅ダウン!! 御着通過時には90㎞/hまであがるものの、速度をあげても定刻に回復することはない。

DSC_0477(姫路)a.JPG

9時39分、定刻より15分遅れで終点姫路7番のりばに到着した。この電車は折り返し、普通電車(西明石―高槻間は快速)京都方面野洲行きになるが、転換クロスシートが逆向きのまま、早々に発車。そのため、9~12号車の車番がチェックできず、悔しい。踏切の遮断棒を切断させたトラック運転士をうらむ(あの踏切は、4トントラックが通れないほど幅員が狭いので、軽トラックがやっちまったのだろうか?)。

新快速姫路行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
姫路1ク ハ222-2081弱冷車
 2モ ハ223-2037弱冷車
 3サ ハ223-2184なし
 4サ ハ223-2183なし
 5モ ハ223-2171なし
 6サ ハ223-2182なし
 7サ ハ223-2181なし
 8クモハ223-2081なし
 9ク ハ222-弱冷車
 10モ ハ22?-なし
 11サ ハ223-なし
米原12クモハ223-なし
終点姫路到着後、すぐに普通電車(西明石―高槻間は快速)京都方面野洲行きとして折り返したため、9~12号車の車番は不明。

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