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さすらいの諸国漫遊記48-5日目 [汽車旅2003]

2003年8月15日(金曜日)、お天気に恵まれない四国だが、今日は晴天だ。  

宇和島へ向かった。途中の八幡浜は別府へ向かうフェリーがあり、宿泊目的で2回利用したことがある。夜行便は寝ているあいだに移動してくれるメリットがある。フェリーの場合は横になれるから、鉄道の座席夜行に比べ、寝やすい。ちなみに私が2等船室を利用するポイントを教えると、コンセントのあるところに陣取ることを心掛けている。  

宇和島は四国の最果てと言っても過言ではないところで、レールはここで途切れている。  

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改札のすぐ横には『お恵ちゃん電話ボックス』という妙な電話ボックスがある。隣りには公衆電話があるにもかかわらず、電話ボックスではない。なんじゃこりゃ?

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不思議なので、『お恵ちゃん電話ボックス』に入ってみると、何もない!! 電話ボックスのくせに電話がない。中にあるのはコンセントだけ。  

実はこの『お恵ちゃん電話ボックス』は携帯電話専用の電話ボックスなのだ。コンセントは充電のために置いてあるもので、密室なので安心して通話ができる。しかし、利用する者は誰もいない。  

宇和島駅周辺の街路樹はハワイで見るような木が立ち並び、日本でないような感覚だ。暑ければ暑いほど、そうなるはずであろう。
 

宇和島愛宕町郵便局



宇和島愛宕町郵便局で旅行貯金。道中は登り坂で、“このまま進めば頂上へ登るんじゃないか?!”と思わせる。周囲は閑静な住宅地である。  

『麺屋菊屋』は“行列のできる店”だ。商店街でも人通りの少ない宇和島だが、活気は消えうせていない。

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特急列車で松山へ向かうが、全身アンパンマンだらけというド派手な車両だった。こうでもしないと乗ってくれないのかもしれない。以前、青函トンネルを通る快速がドラえもんのキャラクターがあちこちに散らばっていた。おまけに車内ではドラえもん映画を流していたが、ちょっとのぞいてみようと入ってみたら、女子高生が『ミュージックステーション』にチャンネルをチェンジしていた。別にドラえもん映画を楽しみにしているわけではなかったが…

特急列車が松山に到着すると、隣りにまたもアンパンマン特急が!! まさかの顔合わせで、ビックリ仰天。四国の顔として、定着しているのかもしれない。  

松山で下車し、デパートへ移動。近辺の郵便局で、おみやげをゆうパックで送ってもらう。ちなみに利用した郵便局はすでに旅行貯金をしており、お初の局でしかしない決まりなのでしなかったが、手紙やゆうパックはどこでもいい。

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そのあと、伊予鉄道の鉄道員(Poppoya)が松山の歴史を講釈していた。話によると、ここにSLが走るとのことで、その名も〈坊ちゃん列車〉という。路面電車が走るところにSLとは面白い趣向だ。たまたま、NHK松山放送局が取材に来ており、旭川からやって来た小学生特派員を連れてきているので、私が“テレビ出演”することはないが、乗ってみよう。行先も道後温泉だ。



 

SLは小ぶりで、遊園地にありそうなヤツだ。1日乗車券に100円をプラスするだけなので、普通の路面電車に乗るよりは値打ちが高いだろう。但し、冷房がなく、おまけにヘンな乗り心地であるが、観光客(実際に東京から来たところもあった)らは楽しそうだった。  

そうそう、松山でまっさきに思い出すのは、『あぶない刑事』で柴田恭兵がホシの乗っている路面電車を追いかけ、なんと反対側運転席の窓から入って(開閉できるんだねぇー)パクッたシーンだ。私も1度はやってみたいが、小説の世界でしかできないんだろうなぁー。

★徳島県出身の有名人…水野雄仁、荒瀬詩織(元フジテレビアナウンサー)、條辺剛(元巨人投手)

★愛媛県出身の有名人…眞鍋かをり、西本聖(元阪神投手コーチ)

★香川県出身の有名人…松本明子


★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!



②今回の記事は2003年10月に執筆したもので、一部、加筆・修正しております。

③岸田法眼のRailway Blog.「2003年の汽車旅6-4」は
こちらにクリック!!

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