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2009年の汽車旅1-1 [汽車旅2009]
◆デジタル一眼レフカメラで旅立ち
2009年3月6日(金曜日)、JR東日本東京へ。東海道本線10番線はすでに快速〈ムーンライトながら〉大垣行き(6号車指定席クモハ373-4:豊橋から自由席)が入線しており、寝台特急〈富士・はやぶさ〉ほどではないが、レールファンがぼちぼち集結。定期運行がもうすぐ見納めになるため、目に焼きつけるかの如く、撮りまくる。果たして、373系は完全撤退となるのかどうかが気になっていたが、2009年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で、東京-静岡間の普通電車運用は続投されている。
指定された6号車へ。いったん、荷物を網棚に置いて、再びホームで車番チェックと撮影をして戻ったら、隣席にビジネスマンの姿があった。快速〈ムーンライトながら〉はビジネスマンの足でもあるが、1か月前から出張が決まっていたのだろう。ただ、車内検札のときに青春18きっぷを持っており、出張交通費も不況の影響を受けているようだ。
さて、私は2009年3月1日(土曜日)にNikonのデジタル一眼レフカメラ(通称、「デジイチ」)、D90を3年ローンで購入した。D90はデジイチでは初めて、動画撮影が可能となった。2008年7月12日(土曜日)にNikon Digital Liveへ行ったときはD700を試し撮りしたが、メチャクチャ重かった。このD90はそれほどでもない。しかし、フイルム一眼レフカメラのミノルタ製(46000円ほど)に比べると、デカい。
デジイチに関心を持ったきっかけは、2007年12月9日(日曜日)に行った中井精也カメラマンの個展で、パネルを見て衝撃だった。“もう1度、一眼レフカメラを持ちたい”と思うようになったものの、当時、コンパクトタイプのデジタルカメラ(通称、「コンデジ」)には動画機能がついていたものの、デジイチにはなかった。すると、Nikonのイベント後にD90が発売。おまけに私がこだわるSDメモリーカード対応だったため、即決したが、すぐには買わなかった。ちょうど私の妹が妊娠していたため、“予定日までに買えばいいだろう”と楽観視していたからである。しかし、予定日より3週間早く、甥っ子が生まれ、私は帰京の最中。おまけに翌日は大晦日で、元旦の初日の出に備えて静養していたため、量販店へ行く気になれず、正月はコンデジで、生まれたばかりの甥っ子に愛情を注いだ。
デジイチを買う絶好のチャンスを逃したかに思えたが、大きなきっかけが訪れる。
それは雑誌で取材することをなり、私が撮影することになった。撮影技術がないため、編集担当者には「コンデジしかありませんよ」、「カメラマンはつけないんですか?」と言って、カメラマンをつけてもらおうとしたが、にこやかに「大丈夫ですよ」の即答。でも、“俺が撮るわけだから、納得のいくものができるだろう”とプラス志向で快諾。しかし、手ブレ補正機能がついても、ブレるものはブレるため、“ほかの雑誌に比べて、劣るようなものは許されないだろう”と思い、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入。さっそく自宅沿線で試し撮りをしたが、購入当日と5月2日(土曜日)に50代過ぎた見知らぬ男性2人に声をかけられており、デジイチに関心がある様子だ。
今後はコンデジを引き続き、使ってゆくが、今回は2006年1月14日(土曜日)以来となる一眼レフカメラの旅となる。そして、今後の旅の方向性を探ってみようと思う。もっとも、“旅活”よりも“婚活”のほうが先なのだが…
◆373系の隠れた設備
珍しく(?)、定刻通りの23時10分に発車。200系リニューアル車の国鉄復刻色に見送られる。
※次は横浜
23時18分に品川を発車すると、6号車12D窓側に坐っている男性客がカーテンの横にあるフックを動かすという“荒技”を目撃。“いったい、これは?!”と衝撃を受けた。私も試しにやってみると、動いた。部屋にカーテンレールがあるように、373系のフックにもレールがあるのだ。これだと好みの位置に動かせるので、使い勝手がいい。
車内検札ではSuicaの精算客が多い。私は券売機でSuicaを使って、小田原までの乗車券を購入しているが、Suica精算客は定期券機能がついている方が多く、車内で「ピッ」ができると思い込んでいるようだ。JR東日本はいつか、Suica対応ハンディー精算機を開発するだろう。
さて、デジタル一眼レフカメラは、サービスでいただいたカメラバックに入れているが、これを抱えて寝るのはちょっとつらい。今後は“夜行快速(座席夜行)はコンデジ、通常はデジイチ”にしたほうがよさそうである。 隣席のビジネスマンはA4サイズのノートパソコンで、“残業”に励んでいた。私も小型のパソコンを持っていこうかと考えたが、今回、使う必要性がないので、持っていかなかった。
◆自由席区間が災い?
日付は3月7日(土曜日)に変わり、小田原まで身体は持たず、0時20分頃に就寝。旅というのは規則正しい生活ができるので、普段は2時頃に就寝していることが多い。
快速〈ムーンライトながら〉は平成10年(1998年)4月3日(金曜日)に初乗車。最初の2回はみどりの窓口で、発売日の10時に購入したが、9号車しか席が取れず、あわや満席になるところだった。そして、3回目以降は旅行代理店に任せている。その結果、下りの“名古屋席(東京-名古屋間、指定席)”をことごとくGETしてきた。まれに満席になることもあったが、キャンセル待ちでGETしたこともある。しかし、2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正で、下りはすべて、東京-豊橋間が指定席となったため、7~9号車という“ハズレ席(名古屋で切り離し)”に当たることが多くなってしまい、ダイヤの変更とともに、サービスが低下しているように思えてならなかった(旅行代理店はなんの責任もない)。
最初の頃はよく眠れなかったが、慣れてくると、よく眠れるようになった。快速〈ムーンライトながら〉は何度も利用した“定番の宿”だったが、利用客の減少を理由に2009年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で、臨時運行のみとなってしまう。夜行高速バスに負けないサービスを展開しておれば、こういう筋書きを描くことはなかったのではないだろうか。
気がついたら、JR東海に入っており、浜松の長時間停車で目覚める。隣りの東海道新幹線ホームは灯りが煌々(Kohkoh)と輝いており、営業運転は6時まで動かないワリには“朝”が早い。保線作業の都合なのだろうか。
再び寝入ってから、気がつくと、5時30分を過ぎていた。すでに指定席から自由席に変わっており、立客が目立ってくるようになる。旧来の大垣夜行を引き継いだがゆえ、効率を重視したため、自由席区間は落ち着かない。下りを全区間指定席にしなかったのは残念だ(臨時快速〈ムーンライトながら91・92号〉は全区間指定席)。
快速〈ムーンライトながら〉大垣行きはなぜか2分遅れており、金山は中央本線の普通電車高蔵寺行きを待たせて接続し、名古屋に到着。7~9号車は切り離され、1~6号車へ移動する利用客が続出。デッキは“群れ”を作っているが、3月の寒さが消えないとはいえ、暖房がかかっていないのはシャクだ。
「ピーッ、ピーッ、ピィーッ!!」
名古屋から6号車が最後部となったため、車掌の笛の吹き方は小学校の運動会で行なわれる組体操っぽい。
穂積が近づくと、雲が主体の空模様だったが、煌々と朝日が輝き、定刻通り、6時52分、終点大垣1番線に到着した。
◆京都で危機一髪!!
終点大垣でいつも通り、2番線へまわり、普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行き(1号車クハ221-2:弱冷車、ローレル賞のプレート)に乗り換える。
「プオーッ!!」
発車1分前の6時56分、快速〈ムーンライトながら〉は大きな雄たけびをあげて、大垣電車区へ回送。その1分後、静かに淡々と普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行きが発車。回送する快速〈ムーンライトながら〉を追い抜く。
米原まではカーブが多く、レールはキレイに曲がっても、架線は直角。ピーンと直線を張っている。レールと架線のアンバランスさは面白いように思う。
東京地下鉄10000系第27編成の甲種回送とすれ違い、7時31分、米原2番のりばに到着。駅の改良工事はこの日から、5~8番のりばが完成。残る2・3番のりばは3月21日(土曜日)に完成し、新生米原駅はスタートを切った(東海道新幹線はJR東海管理駅のため、対象外)。ちなみに改良工事の概要は各のりばに登りエスカレーター、エレベーターの設置。みどりの窓口と在来線改札口を1か所に集約した。
米原でJR西日本の新快速姫路方面網干行き(1号車クハ222-2002:弱冷車)に乗り換え。1・8号車は久々にヘッドマークがついた。そのヘッドマークは『あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン』で、2009年4月から6月まで開催している。
2005年4月25日(月曜日)に発生した福知山線脱線事故以来、アーバンネットワークはヘッドマークの掲出を見合わせていたが、問題山積で、解決の兆しが見えず、訴訟も起こされているという泥沼、底なし沼の状態が改善されないまま、解禁となったのである。
2009年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で実施される終電繰り上げは、JR西日本の首脳陣は重大事故を起こした理由、認識をよくわかっていないのではないだろうか。まるで、「未熟な運転士が重大事故を起こしたから、終電を繰り上げました」というふうに思えてならない。そうでなければ、訴訟は起こされず、補償問題は終了しているはずだ。
草津から複々線に入ると、寝てしまい、気がついたら、8時42分に京都7番のりばへ到着していた。あやうく寝過ごすところだったが、セーフ。降りることができた。
★備考
①今回の動画はこちらにクリック!!
②JR西日本プレスリリース一覧「琵琶湖線 米原駅橋上化工事の完成について」はこちらにクリック!!(期日が過ぎると、アクセスできない場合がございます。あらかじめ、御了承ください)
③『あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン』ホームページはこちらにクリック!!
④岸田法眼のRailway Blog.「四字熟語、『1日1鉄』-前編-」はこちらにクリック!!
⑤岸田法眼のRailway Blog.「Nikon Digital Live 2008」はこちらにクリック!!
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★お知らせ
私が動画のアップロード及び公開に利用しているeyeVioですが、2009年5月29日(金曜日)の正午(12時00分)をもって、SONYの運営を終了。その後、株式会社スプラシアに移行するため、6月1日(月曜日)まで公開が休止されることになりました。
私も数多くの動画をアップロードしておりますが、一部はスプラシア移行後、公開不能になるものが発生する可能性がございますので、あらかじめ御了承ください。こちらもなにかしらの対策を考えたほうがよさそうなのかもしれません。
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2009年3月6日(金曜日)、JR東日本東京へ。東海道本線10番線はすでに快速〈ムーンライトながら〉大垣行き(6号車指定席クモハ373-4:豊橋から自由席)が入線しており、寝台特急〈富士・はやぶさ〉ほどではないが、レールファンがぼちぼち集結。定期運行がもうすぐ見納めになるため、目に焼きつけるかの如く、撮りまくる。果たして、373系は完全撤退となるのかどうかが気になっていたが、2009年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で、東京-静岡間の普通電車運用は続投されている。
指定された6号車へ。いったん、荷物を網棚に置いて、再びホームで車番チェックと撮影をして戻ったら、隣席にビジネスマンの姿があった。快速〈ムーンライトながら〉はビジネスマンの足でもあるが、1か月前から出張が決まっていたのだろう。ただ、車内検札のときに青春18きっぷを持っており、出張交通費も不況の影響を受けているようだ。
さて、私は2009年3月1日(土曜日)にNikonのデジタル一眼レフカメラ(通称、「デジイチ」)、D90を3年ローンで購入した。D90はデジイチでは初めて、動画撮影が可能となった。2008年7月12日(土曜日)にNikon Digital Liveへ行ったときはD700を試し撮りしたが、メチャクチャ重かった。このD90はそれほどでもない。しかし、フイルム一眼レフカメラのミノルタ製(46000円ほど)に比べると、デカい。
デジイチに関心を持ったきっかけは、2007年12月9日(日曜日)に行った中井精也カメラマンの個展で、パネルを見て衝撃だった。“もう1度、一眼レフカメラを持ちたい”と思うようになったものの、当時、コンパクトタイプのデジタルカメラ(通称、「コンデジ」)には動画機能がついていたものの、デジイチにはなかった。すると、Nikonのイベント後にD90が発売。おまけに私がこだわるSDメモリーカード対応だったため、即決したが、すぐには買わなかった。ちょうど私の妹が妊娠していたため、“予定日までに買えばいいだろう”と楽観視していたからである。しかし、予定日より3週間早く、甥っ子が生まれ、私は帰京の最中。おまけに翌日は大晦日で、元旦の初日の出に備えて静養していたため、量販店へ行く気になれず、正月はコンデジで、生まれたばかりの甥っ子に愛情を注いだ。
デジイチを買う絶好のチャンスを逃したかに思えたが、大きなきっかけが訪れる。
それは雑誌で取材することをなり、私が撮影することになった。撮影技術がないため、編集担当者には「コンデジしかありませんよ」、「カメラマンはつけないんですか?」と言って、カメラマンをつけてもらおうとしたが、にこやかに「大丈夫ですよ」の即答。でも、“俺が撮るわけだから、納得のいくものができるだろう”とプラス志向で快諾。しかし、手ブレ補正機能がついても、ブレるものはブレるため、“ほかの雑誌に比べて、劣るようなものは許されないだろう”と思い、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入。さっそく自宅沿線で試し撮りをしたが、購入当日と5月2日(土曜日)に50代過ぎた見知らぬ男性2人に声をかけられており、デジイチに関心がある様子だ。
今後はコンデジを引き続き、使ってゆくが、今回は2006年1月14日(土曜日)以来となる一眼レフカメラの旅となる。そして、今後の旅の方向性を探ってみようと思う。もっとも、“旅活”よりも“婚活”のほうが先なのだが…
◆373系の隠れた設備
珍しく(?)、定刻通りの23時10分に発車。200系リニューアル車の国鉄復刻色に見送られる。
※次は横浜
23時18分に品川を発車すると、6号車12D窓側に坐っている男性客がカーテンの横にあるフックを動かすという“荒技”を目撃。“いったい、これは?!”と衝撃を受けた。私も試しにやってみると、動いた。部屋にカーテンレールがあるように、373系のフックにもレールがあるのだ。これだと好みの位置に動かせるので、使い勝手がいい。
快速〈ムーンライトながら〉大垣行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
大垣 | 1 | ク ハ372- | 7 | ○ | 豊橋まで指定席 |
2 | サ ハ373- | 7 | ○ | 豊橋まで指定席 | |
3 | クモハ373- | 7 | ○ | 豊橋まで指定席 | |
4 | ク ハ372- | 4 | ○ | 豊橋まで指定席 | |
5 | サ ハ373- | 4 | ○ | 豊橋まで指定席 | |
6 | クモハ373- | 4 | ○ | 豊橋まで指定席 | |
7 | ク ハ372- | 1 | ○ | 豊橋まで指定席、名古屋止まり | |
8 | サ ハ373- | 1 | ○ | 豊橋まで指定席、名古屋止まり | |
東京 | 9 | クモハ373- | 1 | ○ | 豊橋まで指定席、名古屋止まり |
車内検札ではSuicaの精算客が多い。私は券売機でSuicaを使って、小田原までの乗車券を購入しているが、Suica精算客は定期券機能がついている方が多く、車内で「ピッ」ができると思い込んでいるようだ。JR東日本はいつか、Suica対応ハンディー精算機を開発するだろう。
さて、デジタル一眼レフカメラは、サービスでいただいたカメラバックに入れているが、これを抱えて寝るのはちょっとつらい。今後は“夜行快速(座席夜行)はコンデジ、通常はデジイチ”にしたほうがよさそうである。 隣席のビジネスマンはA4サイズのノートパソコンで、“残業”に励んでいた。私も小型のパソコンを持っていこうかと考えたが、今回、使う必要性がないので、持っていかなかった。
◆自由席区間が災い?
日付は3月7日(土曜日)に変わり、小田原まで身体は持たず、0時20分頃に就寝。旅というのは規則正しい生活ができるので、普段は2時頃に就寝していることが多い。
快速〈ムーンライトながら〉は平成10年(1998年)4月3日(金曜日)に初乗車。最初の2回はみどりの窓口で、発売日の10時に購入したが、9号車しか席が取れず、あわや満席になるところだった。そして、3回目以降は旅行代理店に任せている。その結果、下りの“名古屋席(東京-名古屋間、指定席)”をことごとくGETしてきた。まれに満席になることもあったが、キャンセル待ちでGETしたこともある。しかし、2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正で、下りはすべて、東京-豊橋間が指定席となったため、7~9号車という“ハズレ席(名古屋で切り離し)”に当たることが多くなってしまい、ダイヤの変更とともに、サービスが低下しているように思えてならなかった(旅行代理店はなんの責任もない)。
最初の頃はよく眠れなかったが、慣れてくると、よく眠れるようになった。快速〈ムーンライトながら〉は何度も利用した“定番の宿”だったが、利用客の減少を理由に2009年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で、臨時運行のみとなってしまう。夜行高速バスに負けないサービスを展開しておれば、こういう筋書きを描くことはなかったのではないだろうか。
気がついたら、JR東海に入っており、浜松の長時間停車で目覚める。隣りの東海道新幹線ホームは灯りが煌々(Kohkoh)と輝いており、営業運転は6時まで動かないワリには“朝”が早い。保線作業の都合なのだろうか。
再び寝入ってから、気がつくと、5時30分を過ぎていた。すでに指定席から自由席に変わっており、立客が目立ってくるようになる。旧来の大垣夜行を引き継いだがゆえ、効率を重視したため、自由席区間は落ち着かない。下りを全区間指定席にしなかったのは残念だ(臨時快速〈ムーンライトながら91・92号〉は全区間指定席)。
快速〈ムーンライトながら〉大垣行きはなぜか2分遅れており、金山は中央本線の普通電車高蔵寺行きを待たせて接続し、名古屋に到着。7~9号車は切り離され、1~6号車へ移動する利用客が続出。デッキは“群れ”を作っているが、3月の寒さが消えないとはいえ、暖房がかかっていないのはシャクだ。
「ピーッ、ピーッ、ピィーッ!!」
名古屋から6号車が最後部となったため、車掌の笛の吹き方は小学校の運動会で行なわれる組体操っぽい。
穂積が近づくと、雲が主体の空模様だったが、煌々と朝日が輝き、定刻通り、6時52分、終点大垣1番線に到着した。
◆京都で危機一髪!!
終点大垣でいつも通り、2番線へまわり、普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行き(1号車クハ221-2:弱冷車、ローレル賞のプレート)に乗り換える。
「プオーッ!!」
発車1分前の6時56分、快速〈ムーンライトながら〉は大きな雄たけびをあげて、大垣電車区へ回送。その1分後、静かに淡々と普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行きが発車。回送する快速〈ムーンライトながら〉を追い抜く。
米原まではカーブが多く、レールはキレイに曲がっても、架線は直角。ピーンと直線を張っている。レールと架線のアンバランスさは面白いように思う。
普通電車(高槻-西明石間は快速)神戸方面加古川行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
米原 | 1 | ク ハ221- | 2 | ○ | 弱冷車、ローレル賞のプレート |
2 | サ ハ220- | 2 | ○ | 弱冷車 | |
3 | モ ハ220- | 2 | ○ | なし | |
4 | サ ハ221- | 2 | ○ | なし | |
5 | モ ハ221- | 2 | ○ | なし | |
大垣 | 6 | クモハ221- | 2 | ○ | ローレル賞のプレート |
東京地下鉄10000系第27編成の甲種回送とすれ違い、7時31分、米原2番のりばに到着。駅の改良工事はこの日から、5~8番のりばが完成。残る2・3番のりばは3月21日(土曜日)に完成し、新生米原駅はスタートを切った(東海道新幹線はJR東海管理駅のため、対象外)。ちなみに改良工事の概要は各のりばに登りエスカレーター、エレベーターの設置。みどりの窓口と在来線改札口を1か所に集約した。
米原でJR西日本の新快速姫路方面網干行き(1号車クハ222-2002:弱冷車)に乗り換え。1・8号車は久々にヘッドマークがついた。そのヘッドマークは『あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン』で、2009年4月から6月まで開催している。
2005年4月25日(月曜日)に発生した福知山線脱線事故以来、アーバンネットワークはヘッドマークの掲出を見合わせていたが、問題山積で、解決の兆しが見えず、訴訟も起こされているという泥沼、底なし沼の状態が改善されないまま、解禁となったのである。
7時48分に発車。車内の中吊り広告では大阪環状線、阪和線、東海道本線で終電の時刻が繰り上がることを告知。関西在住のブロガーが話題、または酷評する記事を拝見したが、利用客の言い分はよくわかる。福知山線脱線事故を機に終電の見直しを考えていたというが、運転士の体調を考慮したとはいえ、増員して業務体制を見直せば、終電を繰り上げる必要はない。もちろん、人件費はかかるけど、0時台の利用客が極端に減少しているわけではないのだから。
2009年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で実施される終電繰り上げは、JR西日本の首脳陣は重大事故を起こした理由、認識をよくわかっていないのではないだろうか。まるで、「未熟な運転士が重大事故を起こしたから、終電を繰り上げました」というふうに思えてならない。そうでなければ、訴訟は起こされず、補償問題は終了しているはずだ。
新快速姫路方面網干行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
京都 | 1 | ク ハ222- | 2002 | ○ | 弱冷車 |
2 | モ ハ223- | 2002 | ○ | 弱冷車 | |
3 | サ ハ223- | 2008 | ○ | なし | |
4 | サ ハ223- | 2007 | ○ | なし | |
5 | モ ハ222- | 2002 | ○ | なし | |
6 | サ ハ223- | 2006 | ○ | なし | |
7 | サ ハ223- | 2005 | ○ | なし | |
8 | クモハ223- | 3002 | ○ | なし | |
9 | ク ハ222- | 2095 | ○ | 弱冷車 | |
10 | モ ハ223- | 2186 | ○ | なし | |
11 | サ ハ223- | 2209 | ○ | なし | |
米原 | 12 | クモハ223- | 2095 | ○ | なし |
草津から複々線に入ると、寝てしまい、気がついたら、8時42分に京都7番のりばへ到着していた。あやうく寝過ごすところだったが、セーフ。降りることができた。
★備考
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私が動画のアップロード及び公開に利用しているeyeVioですが、2009年5月29日(金曜日)の正午(12時00分)をもって、SONYの運営を終了。その後、株式会社スプラシアに移行するため、6月1日(月曜日)まで公開が休止されることになりました。
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デジイチだと奥行きのある写真が撮れますよね。
なかなか行けない場所への旅行へは、
重いけどデジイチを持って行くことが多いです。
by 袋田の住職 (2009-05-13 21:33)
袋田の住職さん、どうもありがとうございます。
そうですね、デジイチは取材か旅のときしか現時点、使っていませんね。普段はコンデジで充分ですが、クオリティーの高いものにしたい場合はデジイチを使いますね。フイルム時代よりも性能はすぐれていますので、助かっています。
by 岸田法眼 (2009-05-13 23:21)