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2003年の汽車旅6-3(JR四国完全制覇達成!!) [汽車旅2003]

2003年8月14日(木曜日)、雨降りしきるJR四国予讃線香西から各駅停車高松行き(クモハ120-16)へ。

終点高松でエル特急〈しまんと1号〉高知行き(1号車指定席・自由席2463:N2000系指定席利用)へ。ちなみに1号車1番A・B席と13番C・D席にコンセントあり!! おそらく、2000系は各車両2か所にあるのではないだろうか? ちなみにエル特急〈しまんと1号〉高知行きはたった2両編成である。わざわざ指定席を取らずとも、充分な乗車数で、10人も乗っていないありさまだが、旅人なゆえ、いちおー、万一に備えた。

台車の上に坐っているせいか、よく揺れる。揺れというより、振動がスゴイ。背面テーブルでは何度、ノートが落ちそうになったことか…

多度津から土讃線に入り、琴平を発車すると、いよいよ登り坂。カーブや勾配がキツく、周囲は田畑以外、ほとんどない。

2000系はここぞと言わんばかりに車体をクネクネ曲げている。果敢に登り坂へアタック!!

1つのヤマを抜け、宅地が多くなってきた。進行方向左側には高知自動車道がそびえ立ち、JR四国にとってはなによりの強敵である。

阿波池田で下車し、初めて徳島県に足を踏み入れた。残るは沖縄県だけ(翌年、足を踏み入れた)。

「♪池高、池高、おぉーおぉー、我らが池高(だったと思う)♪」

激しさを増した雨の中、まっさきに向かったのは池田高校。20年ほど前は“やまびこ打線”で、名をはせたが…

山間部のせいか、8月だというのに長袖を着ても肌寒く、私は特急〈剣山4号〉(牟岐から普通列車)海部行き(For Kaifu.1号車自由席キハ185-26)へ。方向幕はなぜか「特急剣山牟岐(英文省略)」だった。

 

あわただしく入線し、折り返しの車内清掃もなく、座席の向きを変えただけであわただしく発車する。

私は1号車自由席の最前列(15番A・B席)をGET!! 佃を通過すると、徳島線に入る。

阿波加茂に到着し、2人乗車。発車すると、直線を心地よく走るが、乗務員室のスピードメーターをのぞくと、80㎞/hしか出ておらず、特急としては物足りない。

徳島線もカーブが多く、振子機能のないキハ185系は減速を余儀なくされるが、その分、先ほどのエル特急〈しまんと1号〉高知行きみたいにテーブルが震動するほどの揺れはなく、2000系より快適と言える。

貞光を発車すると車内検札。車窓はところどころで、“吉野川リバーショー”を繰り広げるので、さすがは“吉野川ブルーライン”という路線愛称をつけるだけのことはある。

穴吹では普通列車阿波池田行きと行き違い。車掌は先頭1号車からドアを開けた。

鴨島で保線係が下車し、普通列車阿波池田行きと行き違う。発車すると、100㎞/h近くまで飛ばし、前面展望を心地よく楽しむ。

石井で普通列車徳島行きを抜き、府中(Koh)で特急〈剣山3号〉阿波池田行きと行き違い、蔵本は無人駅で、車掌はきっぷを自主回収。

佐古は通過し、徳島線全線完乗達成!! それと共に高徳線の普通列車徳島行きも抜く。

高徳線に入り、徳島で私以外は総入れ替えとなって、ここから牟岐線(Mugi Line)“阿波室戸シーサイドライン”へ。この列車の全区間乗車は私だけらしい。

南小松島で数人下車し、発車するとカーブ、カーブ。JR四国は本四備讃線以外、カーブがキツイようだ。

徳島線、牟岐線に2000系を導入しないのは軌道強化をしていないことやクルマの影響を大きく受けていないからだと推測する。

羽ノ浦では若干下車し、発車すると那賀川を渡った。

阿南を発車すると、スピードが鈍り始め、カーブと勾配が続く。キハ185系の弱点だ。

キハ185系は昭和61年(1986年)、当時の国鉄に入団。四国に投入した特急形気動車で、ステンレス製が印象に残るものの、部品の一部は廃車した急行形気動車を再利用するという、国鉄の財政を物語る一面もあった。

当時は電車の185系と同じグリーンの帯を締めていたが、JR四国として増備した車両は瀬戸大橋の開業を控え、自社のイメージカラーである水色に変更。すべての国鉄車を塗り替えるほど、積極的だった。

しかし、キハ185系の全盛期は短く、平成元年(1989年)に世界初の振子気動車、2000系が入団し、平成2年(1990年)に量産車の投入で看板車両の座を奪われ、平成4年(1992年)に一部車両がJR九州に移籍。平成10年(1998年)には一部車両を一般型に格下げ、更にはジョイフルトレイン『アイランドエクスプレスⅡ』に改造される車両も出てくるなど、波瀾万丈。また、JR四国所属車の方向幕は国鉄時代と変わらないことも記しておきたい。

由岐は木造のシャレた駅舎が目に付き、数人下車。木岐(Kiki)から下り坂に入り、少し軽快に走り、日和佐に到着。

発車すると、車掌は自由席特急券を回収するが、キハ185系のあえぎっぱなしの苦戦は相変わらずだ。

牟岐1番のりばに到着し、大量下車。ここからは鈍行。方向幕も「普通」にチェンジ!!

牟岐を発車すると、淺川まで紀伊水道オーシャンショーがあり、終点海部に到着し、牟岐線全線完乗を達成!!

そのあとは第3セクター、阿佐海岸鉄道阿佐東線の甲浦行きワンマン列車“風鈴列車”(For Kan-noura.ASA-201)に乗り換え。海部-宍喰(Shishikui)間は“紀伊水道オーシャンショー”であるが、風鈴の音色はなし。

終点甲浦に到着し、全線完乗達成!! そして、“阿波室戸シーサイドライン”もここがゴール。

甲浦郵便局



降水確率70%の甲浦駅から徒歩15分のところにある甲浦郵便局で旅行貯金。近くには川があり、コイを放流している模様。また、私はビショヌレ!! 汽車旅遊史上、最大の雨だろう。

駅舎で休憩し、海部行きワンマン列車“風鈴列車”(ASA-201)へ。ここではアメリカ人軍団が大半で、中央のロビーカー的なソファでくつろぎ、風鈴が珍しい様子。

海部郵便局



終点海部で下車(なんと無人駅だった)し、徒歩5分のところにある海部郵便局で旅行貯金。

しばらく休み、牟岐線の普通列車(牟岐から特急〈むろと2号〉)徳島行き(1号車指定席・自由席キハ185-18:指定席利用)へ。ちなみにキハ185系の特急利用は2000年12月の特急〈あそ〉以来で、この時はある理由で自由席の喫煙車に乗っているが、座席は快適でも、空気がね…

余談だが、特急〈むろと2号〉徳島行き1号車の自由席は1~11番席、指定席は12~15番席である。

終点徳島で高徳線の各駅停車高松行き(キハ47 115)、池谷(Ikenotani)で鳴門線の各駅停車鳴門行き(キハ47 1132)に乗り換え。ホームが離れており、雨だから大変!!

池谷を発車すると、ドロ水と化した川を渡り、グリーンの畑をゆく。傘になりそうな、すげぇー葉だ。JR西日本山陽本線南岩国あたりもそんな感じ。

終点鳴門に到着し、鳴門線全線完乗を達成!! これでJR四国完全制覇に王手!!

折り返し、各駅停車阿南行き(キハ47 1087)に乗り、高徳線徳島へ。ちなみにこの日の阿波踊りは中止。

徳島ターミナルビル内郵便局



徳島ターミナルビル内郵便局でミラクル旅行貯金?!(実は時間外だが、ある手を使い、成立)



徳島ターミナルビル内で食事。ここでJR四国の阿波踊り軍団が乱入し、お店は営業にならない?! だけど、楽しそう。

高徳線のエル特急〈うずしお26号〉高松行き(3号車自由席2428:N2000系)へ。ちなみに1号車指定席はTSE(2000系試作車)。

車内では2代目快速〈マリンライナー〉デザインのアサヒスーパードライで前祝い?! デビュー日のグリーン車は完売間違いナシだろう。

列車は志度に到着!! ここである出来事が発生!!

それは1998年4月、初めて四国へ上陸してから、5年4か月の月日が流れ、JR四国完全制覇を成し遂げた!!(JRでは2社目)

終点高松に到着し、ひと仕事をやり終え、充実感にあふれている私は再び高徳線のエル特急〈うずしお27号〉徳島行き(1号車自由席キハ185-22)へ。

次の栗林(Ritsurin)で下車し、この日は某ホテルで宿泊。経営者は女性中心で、かなりのコストパフォーマンスらしいとは知っていたが、その徹底ぶり(キーを差し込まないと電気がつかなかったり、冷蔵庫の中は何もなし)に驚いた。

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コメント 2

オーミヤ

TSEに出会えたのですか。2000系の試作車ですから私も深い思い入れがあります。(乗ったことはないけど、TSE)四国のローカル線は本数が少なくどうしても特急が普通になってしまうのですよね、私もしおさいで成東から普通になったときにちょっと特急らしさがなくなって残念でしたがキハ185系も183系も普通列車へも充当できるようドアが1両に2つだったりしておるからしょうがないのかもしれませんね。・・・と、新型マリンライナー5000系+223系も登場から3年以上経ちましたね。。。
by オーミヤ (2006-11-15 19:20) 

岸田法眼

2000系の試作車にお目にかかれたのは幸運ですが、<うずしお>はN2000系オンリーでないことを知り、ビックリしましたね。

キハ185系も松山のほうでは普通列車用に改造された車両に乗ったことがありますけど、トイレがない以外は居心地はいいですね。車窓は暗闇ですが…

<マリンライナー>も2代目となっていますが、もちろん、乗りました。掲載は年末年始になると思われますので、しばらくお待ち下さい。
by 岸田法眼 (2006-11-15 23:28) 

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