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鉄道の好きな人を『レールファン』と言うのに、どうして変人的な表現でしか呼ばれないのか?-後編- [鉄道評論]

※前編を御覧になっていない方はこちらをクリックしてから、後編を御覧下さい。



レールファンの犯罪で、「鉄道マニア」と表現されたことは何度かあるようで、それも紹介しよう。どこのファンも善良な人間だとは限らないから。偶然なのか、取り上げる事件はいずれも首都圏で起きた。

平成3年(1991年)11月7日(木曜日)、東京都と神奈川県で中学生を含む、23人の少年グループが警視庁少年課と高輪署に検挙、補導され、そのうち16人が東京地検に書類送検されるという事件があった。

少年グループは平成元年(1989年)春から、都内のJR線、私鉄の駅でアルバイト中(どういう仕事をしていたのだろう?)に備品を盗み、仲間に売ったことに味を占め、電車の標示板、駅員の帽子、改札鋏(この当時、首都圏では自動改札機が普及しかけていた)、乗務員室のカギなど、460点を盗み、更に“ニセ駅員”になって、デタラメな放送を流し、電車のドアにカギをかけるなど、数々の悪事を働いていた。

平成8年(1996年)10月10日(木曜日・体育の日)、警視庁捜査一課と蒲田署は10月1日(火曜日)から6日間に渡り、寝台特急〈あさかぜ〉など、数本の列車に無線で「止まれ」という、ニセの停止指令を出した15歳の男子高校生2人を補導した。交通博物館で知り合い、無線送受信機を購入し、面白半分にニセの停止指令を出したことを認めた。

同じ年の11月5日(火曜日)、神奈川県警捜査一課と平塚署は平成7年(1995年)から列車妨害を10回もやった21歳の男をパクッた。特に4月30日(火曜日)、横須賀線で線路にコンクリートのカタマリ2個(総重量130キロ)を線路に置き、東京行き1番電車が衝突。運転不能にさせ(後続の電車に押されて、大船まで運ばれる)、更には踏切の遮断機信号ケーブルをハサミで切断し、遮断機を上がらなくさせ、運休や遅れを起こし、多くの人々に迷惑をかけた。

「列車が止まって騒ぎが大きくなると興奮する」

これが犯行の理由で、しかも、事件当日の4月30日(火曜日)に衝突した電車の先頭車に乗って、衝突の瞬間を確かめていた。このホシは鉄道に興味のないシロートで、愉快犯だった。

これも同じ年の11月17日(日曜日)、三鷹署捜査本部は4月6日(土曜日)に三鷹電車区の乗務員室で防護無線4台を盗み、京葉線、総武本線、山手線などで妨害無線を発信し、電車を止まらせた29歳、25歳、18歳の男をパクッた。その後、三鷹署捜査本部は3人のホシの自宅を家宅捜索し、鉄道部品など1000点を押収した。ホシらは雑誌(たぶん、文通コーナーだろう)で知り合ったという。

この他にもJR西日本の姫新線、播但線で列車妨害事件があったが、ホシはパクれないまま、迷宮入りになっている。

首都圏で起きた4件のうち、3件は“レールファン失格者”の犯行だった。この当時のことは覚えていないのだが、「鉄道マニアの犯行」とマスコミが言ったのだろうか。今後、こういうことが起きた場合は「レールファン失格者の犯行」と表現していただきたいものだ。

ここで「ファン」と「マニア」の意味を国語辞典、英語の辞書、広辞苑で調べ、まとめてみることにしよう。

「ファン」というのは先ほどもチラッと紹介したけど、①愛好家。②ひいき。③扇風機。④送風機という意味である。

世間では「巨人びいき」なんてフレーズをよく聞くけど、これを英訳すると“ジャイアンツファン”となる。ちなみに③④についてはスペルが同じなので、掲載した。

一方、「マニア」というのは①熱狂。②熱中。③夢中。④1つのことに異常に熱中する人。⑤躁病(Sohbyo)という意味である。

これだと、①は甲子園球場の阪神タイガースファンに当てはまる。もともと、マスコミ等では「熱狂的な阪神ファン」と言っているのだから。冷静に考えると、阪神タイガースファンは「阪神タイガースマニア」と言われてもおかしくないと思われてしまいそうだ。

②は“仕事に熱中している人”に対しては失礼だよね。世の中には仕事を生きがいとする人もいるのだから。私も熱中する時があるけど、それだけで「マニア」と言われたことがない。熱中しているということは、いかに物事を真剣に取り組み、集中しているのだから。なにかに熱中している人の姿は素敵だと思いませんか? ちなみに昔、『熱中時代』という大ヒットドラマがあったけど、これを英訳すると“MANIA AGE”となってしまい、この番組名だったら、高視聴率は取れないだろう。

③は今までの人生で、何度か夢中になったことがあるんじゃないかな。夢中になる原因はいろいろあるだろうが、イイ意味での夢中に対して、「マニア」というのは失礼だろう。犯罪にかかわるようなことや尋常じゃないことならば、言われても仕方ないのではないだろうか。くれぐれも夢中は異性とイイ恋をする時だけにしたい。

④はとても尋常じゃない人のことを言うんだろうねぇー。前編でも述べたが、ホンモノの飛行機を運転したハイジャック犯はこれに当てはまるだろう。疑問なのは、どこまでが「正常」で、どこからが「異常」なんだろう?

⑤は躁うつ病の躁状態の時期に、また独立して表れる精神病の1つ。気分爽快、自我感情が高揚し、自信過剰で尊大・無遠慮で節度を欠き、誇大妄想をともない、多弁、多動で落ち着きがない。時に怒りっぽく、攻撃的で錯乱状態を呈する原因不明の病気である。これって、誰に当てはまるんだろう?

余談だが、マニアに近い意味として、「マニアック」という意味がある。これは1つのことに常軌を逸するほど熱中しているという意味だが、そういう人は犯罪者以外や犯罪行為をやっている人間だけに当てはまることだと思う。

結局、どこのファンもみんな、「マニア」と言われてもしょうがないのかもしれない。1番大事なのは“自分は「ファン」である”という意識を持ち、社会的に人間的に恥ずかしくない行動、行為をしなければならないということだろう。もし、「マニア」と言われても、胸を張って正々堂々、威風堂々と「ファンだ!!」と主張しよう。もし、周囲の人々が「ファン」であることを理解してくれないようでは絶縁するしかない。少なくとも、健全な趣味の範囲内だけど。

参考までに、ある雑誌で実施したアンケートによると、レールファンが周囲の人々に言われたくない表現の第1位が「鉄道オタク」で、第2位が「鉄道マニア」である。その他、「鉄ちゃん」、「テツ」、「変わり者」、「電車小僧」などなど。おそらく、ほかの「マニア」呼ばわりされる趣味を持つ方々も「ファン」と呼んで欲しいんじゃないかな。そして、「マニア」、「オタク」など、ありとあらゆる偏見、侮辱、差別、区別、軽蔑、格差社会用語を死語、撲滅させよう。場合によっては各都道府県の迷惑条例あるいは日本国憲法に加え、罰金や傷害罪扱いなどの罰則を設けたほうがいいだろう。

平成11年(1999年)11月27・28日(土・日曜日)と12月4日(土曜日)、東京駅に足を踏み入れた。レールファンの姿と個人的な撮影を兼ねて行ったのだが、人の数は“東海道新幹線0系フォーエヴァー”の時に比べると、格段に少ない。11月27・28日(土・日曜日)は12月4日(土曜日)から九州方面のブルートレインが新しい展開を迎えるので、それを撮っておきたい。

やって来たレールファンの人々は本当に静かだ。大半が1人ぼっちで撮影しているということもある。世間から「レールファン」というモノが認知されていないからであろう。レールファンの人口は巨人ファンより少ないし、『あぶない刑事』ファンより少ないのかもしれない。

そんな中、女性のレールファンの姿があった。1990年代中盤から鉄道会社に女性職員が配属されることが多く、更には運転士も存在するのだから、鉄道に心を打たれるのだ。一般的に“レールファンイコール男性”というイメージを持っている方、それは偏見だよ。

その女性は彼氏といっしょだった。彼氏は一眼レフカメラ、彼女はデジタルカメラで撮影している。お互いにレールファンのようで、こういうデートもいいし、微笑ましい光景でもある。その女性はやたらと髪が長く、これならば大相撲の関取のシンボルである大銀杏がゆえる。ちなみにそのカップルは12月4日(土曜日)も東京駅で、“撮影デート”を満喫していた。

12月4日(土曜日)、この日は山形新幹線〈つばさ〉が新庄延伸を果たす。ホームは家族連れが多く、新幹線は子供たちの人気者である。

家族連れの場合、お父さんか子供のどちらかがレールファンである場合が多い。もし、子供がレールファンだったら、貴方は「鉄道マニア」や「鉄道オタク」と言いますか?

山形新幹線〈つばさ〉新庄延伸という、華々しい話題のウラでは九州ブルートレインが新展開を迎え、今まで単独運転だった寝台特急〈さくら〉〈はやぶさ〉が東京-鳥栖間並結運転を行なうことになった。利用客の減少に歯止めがかけられず、こうなってしまったのだ。

ほとんどのレールファンは東京-鳥栖間並結運転の寝台特急〈さくら・はやぶさ〉長崎・熊本行きに注目し、電気機関車につける新しいヘッドマークや発車案内表示に黙々とシャッターを切り、ビデオ撮影している。注目のお客の数は空席が圧倒的に多く、“こういう事態になっても仕方ない”とガックリ肩を落とした。

その後、2005年3月1日(火曜日)で寝台特急〈さくら〉がフォーエヴァー。寝台特急〈はやぶさ〉は東京-門司間、寝台特急〈富士〉とコンビを変えたものの、状況は好転せず、“余命いくばくもない”と言われている。

私が見たレールファンの姿は、皆様が思っているイメージとはたぶん違うんじゃないかな。みんな、普通に撮影しているし、最低限のルールを守っている。私が東京駅に行った日は三脚を立てて撮影した人はいなかった。

時は8年後の2007年12月のある日、都内某所で台車に無数の本を乗せて運ぶ女性の姿を見た。たまたま鉄道の本があり、タイトルは忘れたが、女性向けのマンガのようである。エレベーターでの会話はこうだ。

「ふーん、鉄子ねぇー。テツコはクロヤナギだけかと思ってたよ」

「ハハハハハハ」

と私がボケをかますと、女性は大ウケしたが、そのあと、思いもよらぬことを言った。

「鉄子は“女の子の鉄道マニア”です」

この女性は“女の子”と言える20代前半と思われるが、私がレールファンであることを知らないし、その後、注意はしていないが(自分で“正体”を明かす気がなかったこともある)、女性のレールファンがいる背景には、女性の駅員や乗務員が増えたことが関係していることを言った。また、私が実態を把握するのにちょうどいい機会だったので、そうふっかけたが、2007年は鉄道がブームになったにもかかわらず、「レールファン」という言葉さえ知らないありさまである。こんなようではいつまでたっても、日の目、陽の目を見ることはないだろう。

いったい、なにが原因で鉄道の好きな人を「マニア」や「オタク」呼ばわりされるのかは知らないが、どこのファンでも常に温かい目で見て欲しい。どこのファンでもバカ騒ぎはするし、感動すると涙を流す。これはどこのファンでも一生のうち、何度かやると思う。ただ、1つだけ注意して欲しいのは周囲の人々に対し、自分の趣味の話はベラベラとしゃべりまくらないこと。ベラベラしゃべったって、聞いている側は専門的なことが理解できっこないのだから。

私が日頃、心掛けているのは常に新しい分野に取り組み、新境地を切り開くことである。なぜならば、中学時代、授業中に趣味の話ばかりをする男がいて、そのたんびに教室はシラけていたからだ。私はそんな人間にはなりたくない。趣味に没頭するのは悪いことではないが、いろんなことを覚えて、教養を高めたほうがいいんじゃないかなと思う。

さぁー、みんなで鉄道のお好きな人の正式名称、「レールファン」を広めよう!! そして、偏見、侮辱、差別、区別、軽蔑、格差社会をなくそう!!

※このブログのコメントは偏見、侮辱等に値する言葉は受け付けておりませんので、御注意願います。

★備考

①鉄道ジャーナル社刊行の『鉄道ジャーナル1992年5・7月号』の「RAILWAY REVIEW」、『旅と鉄道1999年春の号』144・145ページも合わせて御覧ください。

②今回の記事は平成11年(1999年)に執筆したもので、一部加筆・修正しているところがございます。

③『鉄道ファン』は交友社が刊行している月刊誌です。

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魔人ぶぅ

鉄道がブーム?と言われていた今年ですが、世間の見る目は
ブームであろうと変わらなかったですね。むしろ、ブームに
なると、ルールを知らない人が増えるので、撮影場所などで
のマナーは悪くなっていた気がします。
その悪い部分をピックアップされて全体のイメージとして
植え付けられているのは、いやですね。

Xデー3/15がどうなるのか...不安です。
by 魔人ぶぅ (2007-12-29 11:02) 

masaking

こんにちは。

鉄道というのは、一つの趣味として確立しているのですが、世間の目は冷ややかな感じがしますね。お互いを認め合ってより楽しい趣味人として生きて行きたいです。
by masaking (2007-12-29 12:23) 

岸田法眼

booさん、どうもありがとうございます。

世間の目は誤解のまなざしを受けたままです。これではブームもなんでもなく、“格差社会”ですよ。

デジカメの普及にともない、撮った画像はすぐに確認できるせいか、駅での撮影マナーがよくない方向へ向かっている気はします。

2008年3月14日(金曜日)もxデーになりますよ。ターゲットにされている列車はお早目の撮影及び御乗車をオススメします。
by 岸田法眼 (2007-12-29 13:45) 

岸田法眼

masakingさん、こんにちは。どうもありがとうございます。

趣味の分野は「ファン」と呼ばれない傾向があります。我々はどの健全な分野においても、「ファン」であることを主張しなければなりません。

今後、テレビ局が各業界のファンを集めて、徹底討論番組を企画して欲しいですね。
by 岸田法眼 (2007-12-29 13:50) 

こうもとなつひこ

僕も同好の士として、色々考えさせられるところがある考察です。

自戒を込めて記させていただきますが、鉄道ファンがしばしば侮蔑的な表現の標的にされてしまうことは、そのコミュニケーション能力の低さ、稚拙さに起因するのではないかと思います。
「自分の欲求に純粋である」といえば聞こえは良いかも知れませんが、乗降客の迷惑を顧みずホームを占拠してみたり、撮影のために軒先へ侵入してみたり、時には農作物を踏みつけ、また時には列車の運行を妨げる危険な位置までお構いなしに出て行く人も少なくはありません。
その節度を欠いた自己中心的な行動が、心情を理解できる人間にとっても奇異に映ります。

またTV番組を持つ有名ライターにも拘らず車内で奇声を発してみたり、待合室の椅子を「眠れる!」と評しその場で横になったりしてしまう方が居ます。

番組の駅弁紹介のシーンで、口を開きながら「クチャクチャ」と音を立てながら食べる鉄道ファンの第一人者の何と多いことか…。

「駅寝」と称し野宿を勲章のように思われている方もいるようですが、何日も洗っていない頭、汚れた襟元…近寄りがたい雰囲気は、他の趣味では余りお目に掛れないことかも知れません。

東武の半蔵門線に繋がる支線を繰り返し「イーハー東武」と連呼するのもいかがなものでしょう?小学生なら許されるのでしょうが、大の大人が面白くもないことを繰り返すのはやはり奇異に映ります。
しかも宮沢賢二の表記も時期により変遷していますが、「ハ」の後に調音が付いたことはありません。

サッカーファン等と違い、その感情を解放できる場所がスタジアムのような周囲の人々と分かち合える場所ではなく、大半が興味を持たない人々のさ中であるというハンデは如何ともしがたいものがあります。
だからこそ我々が節度を持ち、起こりうる結果を考察しながら行動しなくては周囲の理解を得られず、いつまでも侮蔑の対象から脱することはできないと思うのです。

人々の見方を変えるためには、まず我々の意識改革こそ必要なのではないかと思う次第です。
by こうもとなつひこ (2011-03-31 15:23) 

岸田法眼

こうもとなつひこさん、どうもありがとうございます。

昔からレールファンは奇異な目で見られます。そういうことを知ったのは、成人を過ぎてからです。鉄道誌を制作している企業というのは、レールファンのために作っています。

2007年は「鉄道ブーム」と呼ばれ、プロ野球ファンと同じ目線で見てくれる日がやってきたように思われるでしょうが、私は最初から“その逆”だと思っていました。最大の理由は、みずから「ファン」といわないことです。これだと鉄道に興味のない人からは、ヘンな目で見られるでしょう。事実、昨年は撮影マナーの悪さで再び色眼鏡で見られる昔に戻ってしまいました。

コメントで述べている人ですが、誰なのかは見当がつきます。この男によって、鉄道趣味、いや、日本という国を汚しました。許せません。悪評高き傲慢ぶりは、ある作家さんから聞きました。私は最初から性悪と確信していました。それは性悪と仕事ができない人間は、一目見ればすぐにわかるからです。

「イーハー東武」についてですが、「奇異」とおっしゃるのは非常に失礼です。また、繰り返しや連呼は一切しておりません。毎回東武の記事を載せているわけではありませんので、誤解のなきようお願いいたします。参考までに、http://bit.ly/gYuPKA(意味を誤解しています)、
http://bit.ly/epmB9eで「イーハー東武」が使われており、私の影響を受けているものと思われます。正直なところ、まさかそうなるとは思ってもみませんでした。

なお、東武伊勢崎線押上―曳舟間は支線ではなく、業平橋―曳舟間の複々線という扱いになっております。

最後にレールファン自身の意識改革は当然必要です。私もRailway Blog上で何度も述べています。「ファン」という言葉の重要性をよく考えてほしいといつも皆様に呼びかけています。以前に比べ、鉄道好き有名人が多くなりましたが、この人たちは“社会の模範”にならなければいけません。まずは有名人の態度等を見つめなおし、プロ野球ファンと同じ目線で見られる鉄道趣味の確立を目指してほしいものです。模範的な行動をとることによって、その人たちについてゆくレールファンも増えてゆくことでしょう。

「大人は社会の模範である」

私はいつも肝に銘じています。フリーライターとして名をさらけ出している以上、会社員よりも責任が重い立場だと認識しています。
by 岸田法眼 (2011-04-01 22:19) 

こうもとなつひこ

長い拙文に対し、お忙しい中丁寧にお返事をいただけて嬉しく思います。

また岸田様が『イーハー東武』の考案者とは露程も知らず、舌足らず故誤解を招く表現がありました事をお詫び申し上げます。

これはたまたま用務で乗車した半蔵門線・東武線車内での出来事を記したものだったのですが、前後の説明を省略してしまったことによりご不快な思いをさせてしまったようで、恥じ入るばかりです。
そのレールファンの方(恐らく同一人物ではないと思われます)が、当該の区間でご友人と思われる方に「イーハー東武」を大声で連呼されていた光景に出くわしたのですが、奇しくも帰路でも、そしてまた別に日も同様の光景を目の当たりにしたという体験によるものです。

東武伊勢崎線押上―曳舟間に関する点はいうに及ばず、自身の無知を多々記すこととなったにも関わらず、ご教示をいただけありがとうございます。
そして岸田様の趣味人としての影響力の大きさを再確認することとなり、とても有意義でありましたことを記して結びたいと思います。
by こうもとなつひこ (2011-04-04 12:23) 

岸田法眼

こうもとなつひこさん、2回目のコメントありがとうございます。

私は影響力がある人間だとは思っていませんが、日頃から“現状のままではいけない”という危機感を思っています。

今では趣味から仕事へと変わっていますが、鉄道への愛情をこれからも持ち続けていきたいと思います。

またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2011-04-06 20:36) 

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